2枚目俳優の福○○治も英語の単数形と複数形の区別がつかない?


前回は、冠詞(a/an, the)と名詞の単数・複数について書きました。


日本語を使っている僕たちは、

英語の単数形・複数形に弱いな、

と改めて思ったことがありました。


それは、日本を代表する2枚目俳優、

○山雅○が出ているコマーシャルを見たときでした。


「コングラチュレーション・アンド・グット・ラック」と

CMの中でいわゆる日本語英語を話していました。


CMを製作している人やあの2枚目俳優も

「おめでとう」と英語で言いたいときには、

Congratualations と「s」をつけないといけないことは、

本当は知っていると思います。


発音に関しても、俳優は声を出すプロフェショナルですから、

ネイティブのように発音することができたと思います。


でも、CMでは、わざと「S」を抜かし、

発音も日本語のように発音しているのは、

一般的な日本人の視聴者は、

「Congratulation」と「Congratulations」の区別はつかないだろう、

ネイティブのように発音すると聞き取ることができないだろう、と

CMの製作者が考えたに違いありません。


だから、あの2枚目の人気俳優もCM製作者の指示に従って

「コングラチュレーション・アンド・グット・ラック」

といわゆる日本語のような英語を言わされたのでしょう。


CMを作る人は、CMのメッセージを

どうすれば一般的な日本人に良く伝わるか?

その方法を熟知している人たちです。


その道のプロが、

一般的な日本人は、英語の単数・複数形なんか

分からないだろう、と思っているのです。


このことからも、日本語を使っている日本人は、

名詞の単数形・複数形が苦手というか、

名詞の単数形・複数形を区別しない

ということが分かります。


もちろん、

単数形・複数形の苦手な日本人に

僕も含まれます。


僕自身、本当のところ、

ネイティブの冠詞の使い方や

ネイティブが名詞を単数形で使うのか複数形で使うのか、

そのネイティブの感覚がいまだによく分からない、

というのが正直なところです。


名詞の複数形について、

「ここでも複数形を使っているだなぁ~」

と思うことが最近ありました。


それは、僕のお気に入りのブログ

「ZEN HABITS」を読んだときです。


このブログの特徴は、

どうしたらがんばらないで自己実現できるのか、

いろいろな方法を紹介しているところです。


お気に入りのブログなので、何度も読んでいるのですが、

ブログのタイトルは、「ZEN HABIT」だと長い間思っていました。


僕の中では、習慣(habit)という名詞は、

数えられない名詞だと思っていたので、

僕のお気に入りのブログのタイトルは、

「ZEN HABIT」だと思っていたのです。


でも、そのブログのタイトルをよく見ると

「ZEN HABITS」と「HABIT(習慣)」に「s」が付き

「HABITS」と複数形になっているのに気づきました。


考えてみると、そのブログでは、どうやって

・ジョギングを行う習慣

・部屋をきれいにする習慣

・早起きの習慣など

いろいろな習慣をどう身につけるか、

その方法が紹介されています。


確かに習慣には、いろいろな習慣があると分かれば、

どうしてブログのタイトルの「HABIT」と単数形ではなく

「HABITS」と複数形なのかが分かります。


でも、普段日本語で生活している僕には、

英語のネイティブの名詞に関する単数形や複数形について

いまだによく馴染めないところがあります。


ネイティヴの冠詞の使い方についても同じで

ネイティブの感覚がいまだによく分からない、

というのが正直なところです。


ですから、いまだに、

「こんなところで複数形を使うんだなぁ~」とか

「こんなところに定冠詞を使っているよ~」と

独り言をよく言っています。


英語の冠詞や単数・複数に関して修行中の身である僕が、

書いているブログですから、

英語に関する説明に間違いがあるかもしれません。


そのときには、英語修行中の人が書いているのだからと

ご容赦していただき、間違っているところについては、

ご教授くださるようお願いします。


では、前回まで取り上げた英文で、冠詞と名詞の使い方を見てみましょう。


As many developed countries become the destination for immigrants

---people coming from other lands in search of better opportunities---

the ethnic mix is changing and with this has come the fear

of the loss of national identity as represented in a shared

natinal language and common values.


many developed countries

「多くの先進国」と訳しても日本語では不自然ではありませんが、

countries と複数形を訳出したければ、「多くの開発された国々」

あるいは、「先進諸国」としても良いかもしれませんね。


the destination for immigrants 

移民の目的地


the destination(目的地) と the がついているのは、

「これから特定化するよ」と知らせるために

使われている「the」で、「前触れの the」と呼べるものです。


そして、読んでいくと for immigrants(移民のための)目的地、

というように特定化されています。


immigrants(移民)は、複数存在しているので、

当然複数形が使われています。


でも、immigrants と複数形になっているのは、

移民が複数存在していることに

焦点が当たっているわけではないと思います。


例えば、私はりんごが好きです、と言いたい時、

I like apples. と apples と複数形を使いますよね。


このとき、りんごの数には焦点が当たっていませんよね。

りんごというものが好きだ、と単に言っているだけです。


このように冠詞をつけない名詞の複数形は、

「その名詞全体を表すことある」

ということがわかりますね。


apples ⇒ りんごというもの


というこは、immigrants は、原文が複数形だから

「移民たち」とか「複数の移民」というように訳する必要はなく、

単に「移民」と訳するだけで十分だと思われます。


people coming from other lands

land「土地」という意味では、数えられない名詞ですが、

「国」とか「地域」という意味で land を使う場合には、

数えることができるので、lands と複数形にできます。

other lands は「他の国々や地域」と訳することができるでしょう。


in search of better opportunities

in search of~ ~を捜し求めて

better opportunities より良い機会(チャンス)


opportunities と複数形になっています。

機会とかチャンスは何度か訪れるものと考えられていますから、

複数形になっているのでしょう。


opportunity を辞書で引くと、

数えられる名詞でもあり、数えられない名詞でもある、

と記載されています。


何だそれ?と思いますよね。


つまり、同じ名詞(例:opportunity)でも、その名詞を

どのような意味で使うかによって、

その名詞が数えられたり、数えられなくなるようです。


例えば、「water」は数えることができない名詞だ、

と習ったことがあるかもしれません。


でも、「日本の領海」を英語で表現すると

the territorial waters of Japan となり、

waters と「s」がつきます。


さすがに information には「s」は付かないだろうと

言う人がいるかもしれませんが、

Informations are filed by prosecutors without grand jury review.

という用例があります。

information が、略式起訴状という意味で使われるとき、

informations と複数形にできるわけです。


あるいは、knowledge にはさすがに「s」は付かないだろう

と思う人がいるかもしれませんが、

「knowledges」と検索してみてください。


オーストラリア政府のサイトで

The Centre for Australian Indigenous Knowledges

という使用例があります。


何が言いたいかというと、

英語の名詞は、どのような意味で使うかによって

数えられる名詞になったり、

数えられない名詞になったりする、ということなのです。


これから英語を読むとき、英語の名詞が

単数形で使われているのか

複数形で使われているのか、

注意してみてください。


面白い発見があるかもしれません。


common values と複数形になっていますね。

value(価値)も複数形になっていますね。


辞書で調べると、

values は「価値観」と訳されています。


英語圏の人は、いろいろな価値基準があるから、

values と複数形にするのでしょう。


standard(基準)という語も良く複数形で見かけます。


これから、英語を読むとき、

冠詞、単数・複数に気をつけてみてください。


日本語にはない英語の感覚に触れることができるので、

英語圏の人の考え方が少し分かるようになるかもしれません。


では、次回取り上げる英文です。


Anxiety is growing about what appears to be the increasing

separateness of some ethnic communities.


この英文を理解するためのポイント


主語と動詞は?


前置詞「of」の用法は?

ヒント:one of the best books(最良の本のうちの1冊)

Bob is the tallest boy of all.(ボブはみんなの中で最も背が高い)

同じ「of」の用法だと思われます。


「~ing」について

a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)は、

a baby is sleeping(赤ちゃんは眠っている)とも

表現できますね。


英文をもう一度読んでみましょう。


Anxiety is growing about what appears to be the increasing

separateness of some ethnic communities.


この英文は、なんとなく分かるけど、

具体的に何を言っているかよく分からなくても

がっかりする必要はありません。


次の英文を読むと、その具体例が書かれています。


Surveys in the USA,for example, have found that

immigrants who have little or no mastery of English and

who primarily rely on Spanish in their homes and work lives

have strikingly different opinions from English speakers

about controversial social issues such as divorce and

homosexuality.


この英文の構造を理解するためのヒント

find, found, found

find that(研究・計算・調査などにより)・・・とわかる

The study found that ~(調査では~だとわかった)


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


次回もよろしくお願いします。