絵を描いて東大英語を覚えましょう。


東大の英語の入試問題は、英語の基礎力をつけるのに最適です。

さすが、日本でトップの大学といわれるだけあります。

東大英語を読み解き、覚えて、英語の基礎力をつけましょう。

基礎力がついたら、自分の興味のある英文を読みましょう


では、今回の東大英語の問題です。


 括弧内の語句とほぼ同じ意味となるよう、指定した文字で始まる一語で

 空欄を埋める問題です。


The rich s_______ in the area makes farming very profitable.


[ the surface layer of ground in which plants grow ]



 英文を読むとき、大切なのは、

 「主語と動詞を見つけること」ですね。


 主語と動詞が分かれば、

 文章の「○○は、△△だ」の構造がわかるので、

 読んでいる文章のコアな情報を得たことになります。

 
 さて、問題文の主語と動詞は何でしょうか?


 主語になれるのは、名詞です。

 問題文を見ると、「area」が名詞ですが、

 「in」という前置詞がついているので主語になれません。


 前置詞がついている名詞は、説明する語句となるので、

 主語になれません。


 例えば、「a ball in the box」という語句を見ると、

 主語になりえる名詞は、「a ball(1個のボール)」ですね。

 

 「the box」には、「in」という前置詞がついて

 1個のボールを説明している働きをしているので、

 主語になれませんね。


 ここで、「in」のイメージを見てみましょう。

 

 イメージ活用英和辞典によると、「in」のイメージは、

 「一定の広がりを持つ場所・時間・状況の中にあること」

 と説明されています。

 

 「a ball in the box」を「in」のイメージを活用して訳すると

 「箱という一定の広がりを持つ場所の中にある1個のボール」

 ということになりますね。


 「a ball in the box」を絵に描いて、

 前置詞「in」のイメージを確実なものにしましょう。


 では、問題文の主語を探す続きです。


 前置詞がついていると主語になれませんので、

 前置詞のついてない名詞を探すと、「The rich s_______」に

 目が留まります。


 形容詞「rich(豊かな)」は、名詞を修飾しますので、

 「s_______」が、名詞で、主語だろうと予測できます。


 今度は、動詞を探してみましょう。

 動詞は、すぐ分かったと思います。


 3人称単数の「s」が付いている、「makes」ですね。


 「make」のコアなイメージは、

 ジーニアス英和辞典によると

 「あるものを別の形・状態にする」イメージになります。


 このイメージを当てはめて、次の英文を読んでみましょう。

  The news made them happy.


 「make」のイメージは、

 「あるものを別の形・状態にする」イメージですから、

  The news(その知らせは)
  made them(彼らを別の形・状態にした)

 どのような形・状態にしたか? その答えは、次の単語です。

happy(うれしい形・状態)


 ですから、

 「The news made them happy.」 は、

 「その知らせは、彼らをうれしい状態にした」という意味で

 「その知らせを聞いて、彼らはうれしかった」と訳されます。   


 問題文を見てみましょう。

The rich s_______ in the area makes farming very profitable.


 この英文を「主語」と「動詞」そして「その他の部分」に分けてみましょう。


 (主語)The rich s_______ in the area 

 (動詞)makes

 (その他)farming very profitable.


 「make」のイメージは、

 「あるものを別の形・状態にする」イメージでした。

 問題文における、「あるもの」とは、farming(農業)で、

 farming(農業)をどのような形・状態にするかというと

 profitable(利益をもたらす)形・状態にするということですね。


 ちなみに、profitable(利益をもたらす)のアクセントは、

 最初の音節(pro・プラ)にあります。


 The rich s_______ in the area (そのエリアの中にある豊かな s_______ は)

 makes farming (農業をある形・状態にする)その形・状態とは、

 very profitable. (とても利益をもたらす形・状態に)


 ですから、問題文の意味は、

 「その地域の豊かな s_______ は、農業をとても利益をもたらすものにしている」

 ということで、少し読みやすい日本語にすると

 「その地域の豊かな s_______ のおかげで、

  農業はとても利益があるものになっている」になります。


 空欄には、土地とか土壌にあたる、「s」から始まる英単語が

 入ることが分かります。


 また、 [ the surface layer of ground in which plants grow ]と説明されています。

 「layer」は「層」という意味ですね。

 たまねぎの皮も「layer」というそうです。はじめて知りました。

 「ozone layer」は、「オゾン層」です。

 「クリームやジャムなどをはさんで何層にも重ねたスポンジケーキのこと」を

 「layer cake(レイヤーケーキ)」というそうです。


  [ the surface layer of ground ]は、「土地の表面の層」ということになります。

 そして、そこに [ in which ]

 [ plants grow ] 「植物が成長する」と説明されています。


 ここで関係代名詞「which」の出現です。

 関係代名詞は、接続詞と代名詞の働きします。

 関係代名詞は、名前のとおり「代名詞」です。

 ですから、関係代名詞「which」がでできたら、何を指しているのか?

 何の代名詞として使われているか確認しましょう。


 関係代名詞「which」と遭遇したら、「それって何?」と思いましょう。


 the surface layer of ground (土地の表面の層)

 in which(それの中で)それって何?「土地の表層」のことですね。

 plants grow (植物が生長する)
 

  [ the surface layer of ground in which plants grow ]の意味は、

 「土地の表層、そしてその中で植物が成長する」つまり、

 「植物が生長する土地の表層」ということになります。
 

 「植物が生長する土地の表層」を表す英単語は、何でしょうか?


 答えは、「soil」です。


 では、正解を入れて問題文を読んでみましょう。

The rich soil in the area makes farming very profitable.


The rich soil in the area (その地域の豊かな土壌は)

 makes farming (農業をある形・状態にする)その形・状態とは、

 very profitable. (とても利益をもたらす形・状態に)


 The rich soil in the area

makes farming

very profitable.

 
 今日の英文を絵を描いて覚えましょう。

 

 僕は、まず土地を表す四角を描き、

 その中に頭をたれている稲穂の絵を描きました。

 その描いた絵を思い出しながら、今日の英文を覚えました。 


 今日の復習です。

 次の日本文を英訳しましょう。

 「その地域の豊かな土壌のおかげで、

  農業はとても利益が上がるものとなっている」


 英訳できたでしょうか?

 英文を思い出せないときは、絵を思い出してみてください。

 絵を思い出すことがきっかけとなり、英文が思い出せます。 


 次回も東大の入試問題を覚えましょう。