ガン治療に希望の光 | misaのブログ

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ニュースでご覧になった方も多いかと思いますが、ガン治療に希望の光が射し込んで来たようです。

現在のがん治療では「手術」「放射線療法」「化学療法」の3つの方法が主流となっていますが、副作用が大きく、免疫力が大幅に落ちる為に、最善とは言えない現状です。

ところが、今回発表された治療法は、「近赤外線」という光を使うもので、副作用もなくガンがたちどころに消えるという画期的なもののようです。

「報道ステーション」を元にご説明します。

赤外線がひらく「がん治療の未来」

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米国立衛生研究所・小林久隆氏
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ガンが増殖し続けるメカニズムは、「制御性T細胞」がガン細胞の周りを取り囲み、「免疫細胞」の働きを抑えている事に原因がありました。

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この「制御性T細胞」さえなければ、免疫細胞が活発に活動できると考えたのです。

そこで、「制御性T細胞」にくっつく抗体に、特殊な化学物質をつけた薬を開発し、肺がんや大腸ガンなどをそれぞれ発症させたマウス70匹に注射しました↓
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そして、それぞれのマウスのガンに、外から「近赤外線」の光を当てると化学物質が変化して「制御性T細胞」が消滅↓
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すると、「免疫細胞」が活発化して「ガン細胞」を攻撃↓
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何と!わずか1日で、全てのマウスのガンが死滅したとの事です!!

驚くのはそれだけではありません。

1匹のマウスに同じ種類のガンを4か所で発症させ、そのうちの一か所に「近赤外線」を当ててみました↓
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その結果、どうなったと思いますか?

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他の箇所のガンも消滅してしまったのです。

つまり、活発化した「免疫細胞」が、血流に乗って身体中に広がり、転移したガンも攻撃し、死滅させていたのです。

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この治療法では、「免疫細胞」は狙ったガンのみを攻撃し、他の臓器に影響はなかったそうです。

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「近赤外線」は、リモコンなどにも使われている無害な光線です。

光は、体表から5~10センチの深さまで届くそうですので、胃カメラや大腸カメラなどの先端に照射装置を付ければ、更に応用範囲は広がります。

この治療法は、2011年に医学専門誌に発表されると注目を集め、オバマ大統領が2012年の一般教書演説で「米政府の研究費によって、がん細胞だけを殺す新しい治療法が実現しそうだ」と紹介したことでも知られているそうです。

通常、動物実験から臨床試験までは早くても5年はかかるのが常識なのですが、この治療法の臨床試験に、米国食品医薬品局(FDA)が2015年4月にゴーサインを出しています。

オバマさんも注目している事もあり、医療関係者の期待の大きさがうかがえます。

この治療法が早く実用化される事を期待します。

でも、今回の治療法ではいらないものとされてしまった「制御性T細胞」ですが、本来は大切な役割を持っているのです。

生体内に侵入した異物を排除する、免疫反応を調整するといった免疫が働き過ぎないように抑える役割です。

この細胞が機能しないと、自らの細胞や組織を異物とみなして攻撃する関節リウマチや1型糖尿病などを発症してしまうのです。

こんな風に、いろんな役割を持った細胞が、私たちの中にありバランスを保っているって、凄いことだと思います。

身体中の細胞に感謝したいですね。

ガン細胞さえも、自分の身体の中の細胞です。

血液の汚れが身体中に広がらないように、一か所にまとめてくれた結果です。

そこまで身体に負担をかけてしまった事を詫び、本当はガン細胞には感謝しなければならないものなのです。

実際、ガン細胞にありがとうと言い続けた事で、ガンが消えてしまった方もいます。

ご自分の免疫力を信じて下さい。免疫力を高めることをやって下さい。

今回の治療法も、免疫力がカギなのです。

今回の発表で、そのことに気がつき抗がん剤などの免疫力を下げる治療法よりも、別の方向に目が向く方が増えることを願います。

ガンが不治の病でなくなる日はもうすぐです。