戸隠旅行記を書きたい所ですが、それどころではない事態となっています。
会期末が6日に迫る中、「特定秘密保護法」を早期に可決成立させたい与党は、4日午後にさいたま市で地方公聴会を開いた後、当初法案を5日に国家安全保障特別委員会で可決し、そして6日に本会議で強行採決・成立というスケジュールを描いていました。
ところが、本日中に一気に特定秘密保護法案を可決してしまう方針に切り替わったようです。
野党の抵抗がある為です。
今日は午後1時から3時間半の委員会の審議が予定されていますが、衆議院の時と同様に、最後は質疑を打ち切って採決する方針だという事です。
そして、そのまま一気に本会議にかけて成立させてしまう構えだそうです。
報道ステーションで語られましたが、安倍総理は都内でステーキを食べ、余裕を見せていたそうです。
昨日になって安倍総理から急浮上した発言があります。
「本法案の公布後速やかに情報の保護、情報公開、そして公文書管理、報道、法律の専門家から構成される仮称『情報保全諮問会議』を設置する。」
新たな会議を打ち出したかのように聞こえますが、こちらは既に法案に書かれた有識者会議の事です。
この有識者会議は、政府が秘密の指定基準を作る際に意見を聞く会議の事を指しますが、秘密そのものをチェックする会議ではありません。
しかし昨日、突然新たな組織の名称が出されました。
「内閣総理大臣がチェック機関としての役割を果たすことに資する組織として、内閣官房に外務・防衛・警察等の事務次官級を中核とする仮称『保全監視委員会』を本法案の施行までに設置する。
『保全監視委員会』では、具体的には各行政機関による特定秘密の指定・解除の状況や、適正評価の実施状況についてチェックすることなどを想定している。」
『保全監視委員会』は、政府がこれまで第三者機関にあたるとしていたもので、秘密の指定などがきちんと行われているかチェックするものだと言います。
この委員会の存在は、法案には書かれておらず、今回初めて明らかになりました。
しかし、その内容やメンバーは、独立した第三者機関とはかけ離れたものであるようです。
この委員会は、外務・防衛・警察等の事務次官クラスを、中心メンバーにしたものを内閣の中に設置し、官僚トップクラスのメンバーが秘密の指定や公開が妥当に行われているかなどをチェックし総理に報告するというものです。
まさに『特定秘密保護法案』は「官僚による、官僚のための、官僚の情報隠しの法案」のようですね。
これが成立してしまったら、原発問題もTPPも、食の安全なども全て秘密にされてしまいます。
こんなにも法案成立を急ぐ理由のひとつは、放射性障害急増の事実の隠ぺいにあるのかも知れません。
この法案に危機感を感じている国民が、各地で大きなうねりを起こしています。
http://www.labornetjp.org/news/2013/1386147199410staff01より抜粋。
安倍政権は民意を聞け!~国会ヒューマンチェーンに6千人
続々と押し寄せる人の波。たくさんのプラカード。みんな怒りに満ちた表情だ。
12月4日正午から始まった国会を取り囲む「秘密保護法反対」ヒューマンチェーンは、12時35分の段階でほぼつながった。
午後1時と1時30分の2回にわたって、国会は完全に包囲され、「秘密保護法反対」「強行採決やめろ」のコールが周辺一帯に響き渡った。集まった人数は、約6千人となった。。。
<抜粋終わり>
そして映画関係者や様々な方たちも反対の声をあげています。
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030350.html
■高畑勲氏 アニメーション映画監督
「安倍晋三は、明るそうな顔して、私たち日本国民を、いったいどこへ連れていこうとしているのでしょうか。
こんな政権を支えている連中にも怒りがこみ上げますが、安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然とせざるをえません。
暗澹たる思いです。やむをえず個々の問題ひとつずつに声を上げていくしかない。それを結集するしかない。
みなさまとともに、最大の悪法『特定秘密保護法案』に絶対反対の意志を表明したいと思います」
■大林宣彦氏
「戦争に巻き込まれる可能性が少しでもあることは、なにがあっても避けなくてはなりません。理屈抜きです。嫌です! 恐ろしいです!! 震えております!!!」
■鎌仲ひとみ氏
「『何が秘密なのか、秘密』という秘密保護法は時代錯誤的なものであり、世界の潮流にも大きく逆行し、もし成立してしまえばあとあと禍根を残す法案です。廃案にしていただきたい。
それよりも、出すべき重要な情報を国民から隠蔽したり、ごまかすような官僚や政治家を罰する法律をつくるほうがいいでしょう」
■宮崎駿氏
「東アジアの平和のために 日本は自由な国でいなければならない」
■山本晋也氏
「この度の政府の暴挙、断固として許しません。国民の知る権利、そして表現の自由は死守すべきでしょう。
どんな運動にも参加し、暴挙を止めさせるため、己の出来る限り戦うつもりです」
■ジェームス三木氏
「正邪善悪を、国家権力が決めるというのは、民主主義に反する。この国は大日本帝国に戻るつもりなのか」
■山田太一氏
「今だって国家秘密を保護する法律はあるでしょう。その上、更になぜ限定をはっきりさせないで拡大を急ぐのか、よく説明されていないと思います。不安に思うな、という方が無理ではないでしょうか」
<抜粋終わり>
こんなに大きな国民の声が聞こえない政府であるならば、はっきり言ってそちらの方がテロリスト政党でしょう。
自分たちに都合の良い声だけが民意ではないのです。選挙に勝ったからといって何をやってもよい事にはなりません。
私たちは、未来を守るため最後までやれる事をやります。
画像は、オールドボーイさんより。
今日にでも結論が出ます。