再稼働なしでも電力は十分だった | misaのブログ

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9日の「報道ステーション」からまとめました。

再稼働なしでも「電力十分」
橋下市長「原発ゼロ」へ本格検討

<9日の大阪府エネルギー戦略会議にて>

原発をゼロにした場合、やはり気になるのは電力は足りるのかという問題。

橋下市長も電力不足をおそれ、結局大飯原発の再稼働を認めた経緯がある。

しかし仮に、大飯原発が再稼働しなかったとしたらどうなっていたか。

関西が最も暑かった8月3日で見てみよう。

2682万kwの電力需要に対し、電力供給量は2999万kWもあった。

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ここから再稼働した大飯原発の236万kWの発電量を引いても80万kWも残る。

さらに、関西電力を除く西日本の電力5社には合計700万kW近くも電力に余力があった。

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この電力を融通してもらえれば、大飯原発を再稼働しなくても電力は十分足りた計算になる。

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古賀茂明氏「原発10基分くらいの余裕があるという状況で、融通すれば相当やっていける。」

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河合弘之委員「やっぱり大飯3、4号機なんか全く動かす必要はなくて、そうすると再稼働は何だったんだと、何かポカンとしちゃいますよね。」

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橋下市長「あの時、皆さんに本当に真摯に議論していただいたが、最後ビビってしまったという所が正直なところで、むしろ僕の判断が間違っていたと言われる方が、日本全体にとっては良いのかな。」

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大阪湾の広大な埋立地に、大阪市は大規模な太陽光発電所を建設する『夢洲メガソーラー計画』を進めている。

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ここに36500枚の太陽光パネルが敷き詰められ、来年夏からは3000世帯分の電力を賄う予定だ。

今後、このような取り組みが広がるかは、原発とのコストの比較が左右する。

現在、2030年の原発比率について3つのシナリオがあるが、政府が出している試算では、原発を続けた方が発電コストが安くなっている。

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ところがこれにはカラクリがあった。

原発のコストを出す際に、最低限の事故費用しか見積もっていないという。

自然エネルギー財団 真野秀太氏「政府の想定は、福島と同じレベルの事故が起きた時のコストが、6.8兆円と想定して1kWあたり0.6円と事故対応費を組んでいる。

しかし、そもそもこの6.8兆円も今分かっている範囲でのコストなので、今後もっと損害賠償や除染費用や中間貯蔵施設の費用が乗ってくれば、1.2円~最大6円、もしかするともっと高くなる可能性もある。」

会議に出席した国の担当者も、事故費用の見積りの甘さを認めた。

内閣官房 日下部聡氏「政府の6兆円の事故費用は下限だと言っているが、それが10兆円になるのか20兆円になるのかは分かっていない。

仮想の計算になっている難点があると私どもも思っている。」

古賀茂明氏「コスト以前に安全の問題とか、あるいは核のゴミの問題というのを置き去りにして、コストがいくらかっていう議論をして高いからダメだという話をしていくと、おおよそ陳腐な議論になる。」

橋下市長「国民的な議論は必要だが、方向性を決めるのはトップか、その責任を持った政治家が方針を決めないと無理。

2030年をめがけての原発ゼロというのは、全く実現不可能な話ではないと僕は感じた。」

<スタジオにて>

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城南信用金庫理事長 吉原毅氏「2030年までに原発ゼロを目指すという意見があったが、今すぐ原発をゼロにすべきである。

なぜならば、電気は十分足りているという事が今の会議でもはっきり分かったし、大飯原発が再稼働された時に関西電力は火力発電所を止めている。

つまりもう電気は余っていると皆んなが認めているという事。

だったら、原発を稼働する大義名分が一切ない。

しかも今、コスト以前の問題だと古賀さんが言ったように、その問題は確かにある。

でもコストだけ考えても、原発はコストが高いのは明らか。

ガスコンバインド発電だとか、クリーンで安全な発電方式は今たくさん出来ている。

ところが関西電力は、古いタイプの火力発電所しかないから、そういう点でもっともっと増強して入れ替えて行く必要があるのに、それをやって来なかった。

それでもって今になって電気が足りないと。それでも実際は電気は足りている。

今年から当社は、エネットというPPSに切り替えた。

そしたら電気料金は安くなった。原発のエネルギーを使わない方が、原発を持っている電力会社より安い。

ガスとか石炭の方がむしろ安いのだ。

それから今、経団連などが原発ゼロは現実的でないというメッセージを非常に出している。

もしそれ程、原発が現実的であるならば、経団連の方たちが原発を買い取って自分で電力事業に参入できるだろうか。

それは無理だろう。自分に出来ない事を他人に押し付けておく事こそ現実的でない、無責任な提言だと思う。

もし仮に原発を買って銀行からお金を借りたいと言った場合に、メガバンクといえども銀行がお金を貸せるはずがない。

それほどコストが高く、リスクも高いのが原発。

最後のツケは国民が全部払うという「原子力賠償法」というものがあるから何とか成り立っている事業なのである。

明日にでも原発で事故があったら、もう取り返しがつかない。

だから今すぐにでも原発は止めるべきだと言っている。それが一番妥当で現実的じゃないかと。」

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古館伊知郎氏「なぜそれでも動かそうとするのかと言えば、今原発をやめてしまったらそれが全て負債となるから。

しかし動かしていけば資産となる。

活用が出来るという、いわゆる既得権の中で原発は動いている。」

吉原氏「それは電力会社の人も、政治家の人も言っていたが、今、設備があるから使い続けたいという事。

でもそれは欠陥があると疑われて現実に事故も起きているプラントを、途方もないリスクを抱えながら稼働し続けるというのは、現実的に考えられない。

民間の経営者としたら、もしそんな事をやれば常識はずれと言われるだろう。」

古館氏「核のゴミの問題は拭い去る事はできない。」

<まとめ終わり>

ちょうど、関西電力も火力発電所を増やすというニュースが入っていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120811-00000631-yom-bus_all

関電、火力発電所建設再開へ…電力不足を懸念

関西電力が一時、建設を計画しながら先送りしていた「和歌山火力発電所」の建設再開に向け、和歌山県と協議を始めたことが11日わかった。

大飯原発3、4号機に続く原発の運転再開が見通せず、電力不足の長期化が懸念されるためだ。

関電は2006年に廃止した高砂火力発電所跡地への火力発電所の新設も検討中で、来月にも正式決定する。

和歌山火力発電所は、政府の電源開発調整審議会で1997年に計画が承認され、関電は和歌山市内に用地を購入するなど一時、計画が進んでいた。

液化天然ガス(LNG)の燃焼ガスと蒸気でタービンを回し、原発4基分の出力を持つ予定だったが、景気低迷で電力需要が伸びず、その後建設は先送りされた。

<転載終わり>

今頃ですか?福島での事故直後に火力発電所の建設に着手すべきでした。

そうすれば大飯原発の再稼働はしなくて済んだのです。

でも、この夏で電気は余っていて原発はいらない事がばれてしまいました。

もう、どんな理由をつけて再稼働させようとしても、全部悪あがきになります。

国民はだまされません。

東電が事故の時、海水注入をためらったように、危険な原子炉にいつまでも未練を残すのはやめましょうよ。

もう、時代は新しい風が吹いてきているのです。