福島原発への決死隊 | misaのブログ

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110425-00000004-jct-soci

福島原発で危険作業志願 高齢エンジニアたち「決死の覚悟」

72歳になるエンジニアが、福島第一原発の暴発を阻止しようと立ち上がった。

福島原発は高温状態の原子炉を冷やす作業が続いているが、一方で作業員の劣悪な生活環境が伝えられている。

そうした中で、かつての「敏腕」エンジニアたちが「自分たちがもっている技術を役立ててほしい」と訴えている。

原則、現場での作業に耐えられる体力と、経験のある60歳以上が対象。

2011年4月6日から500通のメールと2000通の封書で呼びかけを開始したところ、エンジニアの「決死の覚悟」としてブログやツイッターで取り上げられ、約2週間で米国やフランス、ドイツ、そして原発事故から25年経ったチェルノブイリへも広がっている。

■「未来のある若者に任せてはいけない」

「福島原発暴発阻止行動隊」を呼びかけた山田恭暉(72)さんは、住友金属工業に技術者として30年勤め、製鉄や環境・廃棄物処理、プラント建設などを手がけてきた。

原発についても「新事業の研究で構造や問題点、安全性などを勉強してきた」経験をもつ。

現在、原発の事故現場には下請けや孫請け企業を含め、知識や経験もない人が、ハローワークなどで集められては投入されている。

東京電力の、そんな場当たり的な対応に危機感を募らせた。

もし福島第一原発が暴発すれば、首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能性がある。

それを防ぐには、ホースによる散水のような一時的な処置ではなく、10年間安定して作動する冷却設備を設置して、これを故障することなく保守、運転し続けなければならない。

しかも、この冷却設備の建設や保守、運転はすでに高度の放射線物質に「決死の覚悟」で行わざるを得ないのだ。

暴発という最悪のシナリオを避けるため、どのような設備をつくることが必要か、放射線汚染を減らすためにどうしたらよいのか、「国家プロジェクトとして考えるべき」と山田さんはいう。

その中で、実際の作業にあたる作業員について「被曝しないで作業にあたることが現実としてむずかしいことは明らかで、だからこそしっかりとした知識や経験のある技術者が作業すべき」と訴えた。

■賛同者30人超、応援団130人超が集まる

放射線に汚染された環境の中で設備の建設や保守、運転のためには数千人の訓練された有能な作業員を用意する必要があることは間違いない。

少なくとも、数分間の作業で戻ってくるというような仕事ではないことを、東電も政府関係者もわかっているはずだ。

山田恭暉さんは「現場の作業や技術の蓄積のある退役者たちが、次世代のために働くべきだ。

こういうことは未来のある若者には任せてはいけない」と話している。

呼びかけには、2011年4月22日までに30人超が「行動隊」への参加を表明。

また、「行動隊」の必要性を政府や国会に働きかける「応援団」(賛同者)も130人超が集まっている。

<転載ここまで>



そして、やはりと言うか私の尊敬する小出裕章助教も、このプロジェクトの一員だと言う事が分かりました。

インタビューより転載します。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/10/iwakami-may10/


福島原発暴発阻止行動プロジェクト(シニア決死隊)ということで山田恭暉さんという人が同志を募っている。

若い人に被曝をさせないという趣旨。

これを統合本部の会見で東電にぶつけた。

東電は一蹴したが、細野氏は検討すると言った。

東電は渋々検討するとなった。

山田氏は、合理的に考えたら経験のある技術者の自分たちが行くべきだと淡々と語った。

後の世代を生かすために行くと言った。

私もその一員だ。60人の志願者の中に入っている。

私も60を過ぎていて放射線感受性は低い。

私には原子力に携わってきた人間として責任はある。

推進してはいないが責任はあると思う。

事故収束にむけて自分にできることがあれば、したい。

意気込みがあっても役立たない可能性はある。

たとえば私の職場で事故が起きたら、収束に役立つのは現場をよく知っている実験所の所員。

外部の人が来たとしても、私から見ると「危険もあるし、役に立たないかもしれないから、結構です」となるだろう。

だから、福島の事故についても福島原発を知る人がいいだろうとは思う。

ただ、被曝をさせるためだけに必要な作業というものはある。

大阪の西成の労働者のことが報道されているが、そのように特別な能力がない人であっても出来る仕事はあり、そういうことであれば私も福島で役に立つかもしれない。

ただ、一歩でもいい方向に向かうために私の力が使えるかどうかは分からないが。

<転載ここまで>


膨大な放射能を受けるのは確実なのに、まさに決死の覚悟で私たちのために、福島原発を何とかしようと飛びこもうとしている人々がいます。

後の世代を生かすために行くというのです。

本当に涙が出ます。

特に、これまで小出さんのインタビューを記事にして来て、小出さんの気持ちが痛いほど分かるから、小出さんの思いを遂げさせてあげたい反面、行って欲しくない気持ちもあります。

でも、これまでたくさんの方々が、被曝をしながら原発で作業に当たって下さいました。

これ以上被曝者を増やさない為にも、早急に手を打つ必要があるのですね。

原発内で作業する方の事を思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

でも、ずっと疑問に思って来たことは、こんな素晴らしい行動をされている方々の名前を何故公表しないのか、という事です。

ホントにもうかなりの人数になっていると思います。

その方たちの健康管理のフォローも必要になってくるでしょうに。

やっぱり、重要な情報は隠されてばかりです。

とにかく福島原発には早く、収束して欲しいです。

それだけ、人間の手には負えないものだったと言う事です。

原発推進派の方は、このことをどれだけ理解できているのでしょう。

決死隊の方々と一緒に原発で作業すれば、こんな恐ろしいものは存在してはいけないと分かってもらえるでしょうか。