感動実話  | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

今日ご紹介するお話も有名な感動実話です。

これまで私がご紹介してきたお話には、ひとつの共通点がありますね。

まずは読んでみてください。


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トンプソンという小学校教師と、テディーという男の子の話です。

トンプソン先生は、当時4年生の担任をしていました。

「すべての生徒を公平に愛しなさい」という教師のスローガンはまやかし・・・そうトンプソン先生は心の中で呟きました。

その理由?実は・・・

受け持っていたクラスに、どうしても好きになれない生徒がいたのです。

彼の名はテディー

成績はいつもクラスで最低

無口で、授業に対しても一切興味を示さず、友達もいない

それで、いつも服装は乱れて不潔

トンプソン先生は、テディーのテストの解答用紙に、0点と大きくつけることや、成績表にF(最低のレベル)をつけることにある種の快感まで覚えるほどになっていました。

そんなある日、学校の指令で、生徒1人1人の過去の履歴を見直して、再度生徒の総合評価をつけることになったのです。

当然その生徒の中にはテディーもいました。

トンプソン先生は、嫌いなテディーの評価を一番最後にまわしました。

テディー以外のすべての生徒の評価が終わった後、トンプソン先生は嫌々、テディーの1年生からの評価に目を通し始めました。

その評価を見てトンプソン先生は愕然とします・・・

なんと当時の担任のテディーの評価は、トンプソン先生の知るテディーとは全く別人だったのです。

「テディーはクラスで最も活発で人気者。成績もトップで、 クラスの雰囲気を明るくするには欠かせない子」

驚きを隠せないトンプソン先生は、続けて2年生の評価を見ます。

「テディーに最近明るさがなくなってきた。

お母さんが重い病で、そのことが影響している様子。

授業でもボーっとすることが多くなってきている。」

3年生の評価になると、「テディーは、お母さんが亡くなって以来、授業に全く興味を示さなくなっている。

お父さんも彼のことをかまわないみたいで、友達もなくなってしまった。」

ここまで読んだトンプソン先生は、雷に打たれたかのようにショックを受けました。

次の日、クリスマスの時期だったので、生徒たちがトンプソン先生にプレゼントを持ってきました。

華やかなラッピングのプレゼントの中に、1つだけ、みすぼらしいスーパーの袋に入った薄汚れたプレゼントがありました。

それはテディーからのプレゼントだったのです。

トンプソン先生はその袋からプレゼントを出すと、そこには糸の切れたネックレスと、半分使った香水の瓶が入っていました。

それを見た他の生徒たちは、馬鹿にして笑い始めましたが、トンプソン先生は「何を笑ってるの! きれいなネックレスじゃない。良い香りの香水もあるわ!」

そう言って香水を手につけたのです。

その日、テディーはトンプソン先生のところにやってきてこう一言だけ言ったのです。

「トンプソン先生。先生の匂いは、ぼくのお母さんの匂いといっしょだったよ。」

テディーのプレゼントは、死んだお母さんの形見だったのです。

全員の生徒が去った後、トンプソン先生は1人教室に残り、泣き崩れました。

今までテディーに対して持っていた感情を反省し、この瞬間から、トンプソン先生は初めて・・・見せかけでなく・・・子供たちを、心から教える先生になったのです。

それ以来、トンプソン先生はテディーを一生懸命勇気づけ、授業についていけるように教えました。

スポンジが水を吸収するように、テディーもトンプソン先生の教えをどんどん吸収していき、その年が終わるころには、テディーの成績はクラスでもトップになりました。


小学校を卒業してから何年か後、トンプソン先生はテディーからの手紙を受け取ります。

そこには・・・

「トンプソン先生、先生のおかげで、高校を3番の成績で卒業することができました。

先生は、私の人生で出会った最高で大好きな先生です。ありがとうございます。」

と書かれてありました。


それから4年、またテディーから手紙が届きます。

「トンプソン先生、なかなか大変でしたけど、なんとか大学を首席で卒業できました。

これもトンプソン先生のおかげです。

先生は私の人生で出会った最高で一番大好きな先生です。ありがとうございます。」


そしてまた何年か後に、新しい手紙が届きました。

「トンプソン先生、大学で出会った女性と結婚することになりました。

新郎の母親の席に、ぜひトンプソン先生に座ってほしいのです。

お願いできますか?先生は私の人生で出会った最高で一番大好きな先生です。」

この手紙には、テディーの名前に称号がついていました。

なんと彼は、医学博士になったのです。

トンプソン先生は、糸が切れたネックレスと、半分しか残っていなかった香水を身につけ、テディーの結婚式に出ました。

壇上で、テディーはトンプソン先生にこうささやきます。

「トンプソン先生、こんな私でも、社会に何か貢献できることを教えてくださって、本当にありがとうございました。」

それを聞いたトンプソン先生は涙ぐみながら、テディーにこう言います。

「あなたは間違っているわ・・・あなたこそが・・・ 私に・・・何か社会に貢献できることを教えてくれたのよ。

あなたに出会うまで、私は子供を教える資格はなかったの。

でもあなたに出会ってから、あなたに教わったから・・・子供を教える、真の教師になれたのよ。テディー、ありがとう。」

<転載終わり>*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


幼い子供にとって、肉親を失うという事が、どれほどの悲しみをもたらすのかを思う度に胸が痛くなります。

奇しくもそんなお話が重なりました。(こちら と こちら

けれど、その悲しみもやがては乗り越える事が出来るようになっているんですね。

テディーくんの前に現れたトンプソン先生のように。

そして、先生もまたテディーくんによって、人を外面からでなく、内面から判断できる目が開かれたのです。

本当に出会いは必然です。


このお話は、こちらの本に載っています。


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