20日、名古屋でオールドボーイさん
に案内されて初めて炊き出しに参加させて頂きました。
初日は、夜9時から栄のテレビ塔近くの憩いの広場に行きました。
名古屋は毎日どこかしらで炊き出しが行われているそうで、人数も200~300人の方が並ぶとの事でした。
その日は、主催が日系ブラジル人の教会で、大勢の方がおにぎりや豚汁、缶のお茶を配っていました。
人手が足りているので、お手伝いの必要がなく、私は豚汁を召し上がっているおじさんの横に座り、おしゃべりをする事にしました。
発泡スチロールには豚汁が、たっぷりとよそられていました。
名古屋は赤味噌なんですね。
みんな美味しそうに食べていました。
主催者のリーダーである細身の女性は、黙々と手際良く豚汁をよそっては手渡していました。
私は、無宗教なんですが、その方の後ろ姿に愛を感じたのです。
やはり、おしゃべりしたおじさんは、彼女に感謝し、教会の信者になったと話してくれました。
やがてみんな、豚汁を食べ終わると、カップを返却し、どこかへ帰って行きました。
誰も、おにぎりを食べてる人はいないようでした。そうか、おにぎりは別の時間に食べるんですね。
公園にゴミが残されていると、クレームが来たりしてそこでは炊き出しが出来なくなるそうです。
なので、食べ終わったものはきちんと回収します。
おじさんたちは、皆さんその事が分かっている様でした。
「ゴミはどこ~」ってちゃんと聞いてましたもの。
時間的には1時間弱くらいでした。
でも始まるだいぶ前から行列になって待ってたんですね。
さぞかしお腹を空かせた方もいらしたでしょう。
オールドさんは、ここの主催の炊き出しは初めてだったそうで、余った分の豚汁をご馳走になっていました。
私も赤味噌の豚汁の味を知りたかったのですが、オールドさんちでお腹いっぱいビビンバやチヂミを頂き、とても入る状態ではありませんでした。
オールドさんは、豚汁を受け取る時に、涙が出そうなほど込み上げてくるものがあったと、ブログに書かれていました。
お腹をすかせたおじさんたちに、心のこもった温かい豚汁は、冷たい身体を温めるだけでなく、心をもあったかくしてくれるものなのでしょうね
そんな事を考えていた時、何やら喧嘩する男の人の声。
オールドさんたちと声の方に行きました。
Aさんが喧嘩の二人を引き離していました。
私は、何を思ったのか、興奮して大声を上げている男性の目の前に近づいていました。
何を言ったか覚えてないのですが、「怒らないで」と「ありがとう」と言った記憶があります。
そしたら、意外にもすぐに収まってくれてほっとしました。
主催者の方たちの愛を感じ、私の心があったかいもので満たされていたから出来た事だと思いました。
いつもだったら、喧嘩の中に自分から飛び込んで行くなんて勇気はありません
ミラクルです
何か大きな力に背中を押された気持ちでした。
初めての炊き出しは、こんな感じで、ホテルに戻っても何か興奮状態でした。
今まで関わった事のない世界が現実に目の前にあるのです。
いろんな思いが交差する中、いつしか眠りにつきました。
続きます。