義家族との距離感 3 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

スウェーデンに移住してもうすぐ4年が経とうとしていた。
結婚してから1年。
義家族との距離が思うように縮まらず、
彼らと会うたびに、
あの時ああすれば良かった、こうすれば良かった、と反省するばかりであった。
彼らとの間にある壁が中々取れず、私は焦った。
しかし、
「自分から輪の中に入ろうとしないと、スウェーデン人は心を開かない。」
「ろびまろはクリスチャン(義姉旦那)やマチルダ(義弟彼女)と比べたら一緒にいる期間が短い。
時間をかけてコミュニケーションを取っていけば大丈夫。」
と言ったボーの言葉を思い出しては、
私ももうちょっとアピールが足りないのかな、次はもっとアピールしよう!
とか、
時が経てば仲良くなれる!!
と自分自身に言い聞かせ、そして下手なスウェ語で自分なりに頑張って彼らとコミュニケーションを取っていった。

金魚の糞のようにいつもボーのあとをついていっていた私であるが、
これだと、

ろびまろはボー無しだとダメなんだな、と思われているかも…。
それもまた距離が縮まらない理由かも…。

と思うようになった。

実家に帰るとボーはパパの手伝いをすることも多く、また、甥っ子ちゃんにはサッカーをしようと誘われる。
いつもはそれについていく私だが、ある時から金魚の糞を卒業することにした。

勿論、ボーがいないと緊張はするけれど、
私はあなた達と一緒にいたいんだよ、というアピールの為、
ボー無しで義家族のいる場所に留まるようにしたのだ。
勿論、会話の中には入れないことの方が多いが、
それでも良い。
とにかく距離を縮めたいという想いで必死だった。

そして去年の夏、ミッドサマー(夏至祭)のこと。

義姉宅のバルコニーで食事会をした私達。

食事が終わると、いつも通り甥っ子ちゃんが、
「ボーちゃん、サッカーして遊ぼう嬉

とボーを誘ってきた。

「パパとおじいちゃんもサッカーしようよ嬉♪」

と男共だけでサッカーをすることに。

ボーは、

「ろびまろも来る?」

と尋ねてきたが、

甥っ子ちゃんに誘われてもいないし、男だけの中に女がポツンといるのも変だし、

義姉とママはその場に残るので、

「ううん、私はここに残ってるよ。行ってきて大丈夫だよ嬉

と言った。

 

そうして女だけの時間を持つことになった。

私に話しかけてくれることもあったし、それなりに彼女達との会話も楽しんだが、

義姉とママは親子の会話も楽しんでいて、

これは残って良かったものか…と一瞬悩んでしまった私。

もしや二人の時間を邪魔してしまったのでは…。

いやいや考えすぎるな、ろびまろ。

これは大事なアピール。

私はあなた達ともっと親密になりたい、仲よくなりたいというアピールだ!

と、心の中で言い聞かせた。

 

1時間後、ボー達がサッカーから帰ってきた。

ボーが帰ってきたことに私もホッとする。

その後、しばしのお茶タイム。

すると、ボーが、

「ちょっとトイレに行ってくるね。ろびまろ、一人で大丈夫?

小だから時間はかからないけど。」

と言ってきた。

「うん、大丈夫だよ!行っておいで!」

と私。

 

しかし中々帰ってこないボー。

これは小から大になったのか…。

その間、彼らの会話に参加していたが、

お昼から頑張ってスウェ語を聴いて話していたので、

脳みそが既に疲れてしまって、彼らの会話も思うように聞き取れなくなっていった。

おまけに島の方言もあるので更に難しい。

彼らが大笑いしている。

私は何を大笑いしているのかわからない。

なんだかちょっと気まずくて、

いつもはしないのだけれど、この時は携帯のメールをチェックするフリをしてしまった。

誰からもメールはきてないのに…。

そして、

ボーちゃんまだ~あせあせあせっ

と心の中で叫ぶ私。

するとクリスチャン(義姉旦那)が家の中に入って行った。

すぐに家の中からクリスチャンとボーが会話をしているのが聞こえた。

 

え!?トイレから出てきてるの!?

話してないで早くこっちに戻って来てよ~汗!!

 

彼らが何を話しているか、私にはわからなかったが、

彼らの会話を聞いて、義姉が席を立ち、そしてママが席を立って家の中へと入っていった。

席に残ったのはパパと私のみ…

き、気まずい…滝汗

携帯を見ているフリをしていた私だが、

パパに話しかけようか…でも何を話そうか…。

と内心パニックに。

彼らの話の前後がわからないので、何を話せばいいのか全くわからなかった。

するとパパ、

image

何も言わずに席を立ち、そして家の中へと入って行った。

 

彼らの楽しそうな声が家の中で響いていた。

私はバルコニーでぽつんと一人で座っていた。

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この瞬間、私の中で何かが崩れた。

全てがどうでもよくなった。

もう頑張らない、そう決意したのだった。

 

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この後ボーが戻ってきて、

「甥っ子2人が真剣にテレビを観てるのが面白くてさ~、

ほら、これ写真嬉

と笑顔で言ってきたのですが、

正直私は笑えませんでした。

このポツンと一人になったことに、寂しさとなんとも言えない感情が湧き出てきて、私は涙しました。

 

ボーの言うことを信じて、私は私なりに一生懸命頑張ってきました。

彼らと会った後はいつも自己嫌悪になるし、

どうしたらもっと仲良くなれるか常に模索していました。

でも、時間が経てばきっと仲良くなれる。

そう信じて頑張ってきたけれど、

既に移住して4年。

何も縮まっていない彼らとの距離。

彼らとの間に見えない壁が常にありました。

 

あぁ、これは時間が原因ではない。

私自身に原因があるんだ。

そう思った瞬間でした。

私は話しかけにくいタイプなんだな。

そう思ったのです。

どんなに頑張っても、結局のところ、私自身に原因があるのなら、

もう頑張っても無意味だと思いました。

 

でも、それと同時に疑問も持つのです。

私ばかりが頑張らないといけないの?

と。

周りにはどう見られているかわかりませんが、

私は彼らとのコミュニケーションは120%の力を出して頑張ってきたと言えます。

勿論言葉の問題で思う存分には話せないことが多いですし、

ただニコニコ座っていることも多いのは事実です。

でも、自分なりに勉強もして、語彙力も頑張って増やしてきました。

英語を使わず、常にスウェ語で話すように心がけてきました。

もう、私はこれ以上のことはできないってくらいに、彼らと会う時は常に120%の力を出してコミュニケーションを取ってきました。

彼らもきっと私と話す努力はしてくれたと思います。

でも、彼らの頑張ると私の頑張るって度合いが違うと思うのです。

だって、彼らは気の知れた家族と一緒にいて、言葉も分かり合えるのですから。

こんなこと比較してもしょうがないですが、

私が120%頑張っていて、彼らも120%頑張っているか、と言われれば、

そうは思いません。

せいぜい30%くらいでしょう。

 

今回のことは私も携帯を触ってしまって悪かったのはあります。

しかし、なぜ誰も、

「なんか中でこんなことしてるよ!ろびまろも来る?」

と言ってきてくれないの?

と思わずにはいられませんでした。

「自分から輪の中に入りたいというアピールをしないと、スウェーデン人は輪の中に入れてくれない。」

最初のパーティーで言われたボーの言葉を私は信じてきました。

でも、こっちばかりがアピールしなければいけないのか。

こっちばかりが頑張らないといけないのか…。

向こうも輪の中に入れる努力をするべきではないか…。

私はそう思うのです。

 

4年過ぎても、私はクリスチャンやマチルダのようにはなれませんでした。

そして、これ以上頑張っても彼らのようにはなれない、そう悟った瞬間でした。

 

私の涙の訴えに、ボーは、

「ごめんね…。」

としか言えず。

でも、義家族に意地悪されているわけではありません。

むしろ良い人達だと思います。

ただ、自分だけが当たり障りのない、見えない壁が常にある関係性というのが寂しかったのです。

彼らといると感じる、どこか蚊帳の外な感じが孤独で寂しく、

そしてその後感じる自己嫌悪に私は疲れてしまいました。

 

「もう頑張るのはやめるよ。」

とボーに言いました。

でもそれは彼らとのコミュニケーションを一切放り出す、ということではなく、

何か話そう!話さなくちゃ!!と思うことはやめる、

彼らと会ったあとに、あれこれ思い悩み反省することもやめる、

ということ。

話したいときは話すし、話したくなかったら話さない。

疲れてたら無理してスウェ語を聴くこともしない。

自然体でいよう。

そう決意しました。

どんなに頑張ってもこの距離が縮まらないのなら、

頑張らなくてもいいんじゃん。

距離が縮まらない原因が私自身にあるなら、

話しかけにくいオーラを私が出しちゃっているなら、もう頑張っても無意味だもん。

 

そう決意したら、もう本当にどうでもよくなっちゃって、

肩の力もストンと抜けたのがわかりました。

話したいときは話す、疲れてるときは勝手に休憩する、

こういう感じで今はやっています。

勿論今も、孤独だな~とふと感じることはあるのですが、

ま、仕方ないか。

と思えるようになりました。

 

義家族との距離間という問題、4年もかかって結局解決せずにきちゃいましたが、

これがまぁ、私の中の答えです。

ちなみに補足すると、彼らには良くしてはもらっています。

悪い人達では決してありません。

むしろ優しい人達だと思います。

だからこそクリスチャンやマチルダと比べて、気をつかわれすぎている自分、あまり話しかけられない自分に思い悩んでしまったのですうーん(汗)

でも、どうでもよくなった今の方が、前より少しだけ距離が縮まったような気がします。

ほんの少しだけねうーん(汗)

 

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先週の4連休、2日続けてアイスクリームを食べましたshokoponキラキラ

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左:アップルシナモンと塩キャラメル

右:イタリアンバニラとアップルシナモン

 

アップルシナモンはアップルパイの味!

意外とさっぱりしていて美味しかったですうまうまキラキラ

塩キャラメルも美味しかったけど、ちょっと濃い~かな~。

これはさっぱりしたアイスと食べるのがお勧め。

イタリアンバニラは濃厚だけどしつこくなくて、

ハーゲンダッツのバニラ味みたいな、ちょっとリッチな味がしましたキラキラ

個人的にはアップルシナモンが一番おいしかった嬉

 

そして土曜日の夕飯は、アパートのお庭でBBQ。

 

 

お日様の下で食べる夕飯は最高嬉キラキラ

 

 

そして今日はお得なお買い物をしました。

昨日の広告に、レインジャケットのセールが載っていたのを見つけたボーちゃん。

なんと、

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1099SEK(約14000円)が99SEK(約1200円)になるというえ゛!ぎくっ!

これは買わないわけにはいかない!!

ただ、かなり安くなっているので、買えないことも頭に入れつつも、

とりあえずオープンから行ってきました!

オープン5分前に着いたのですが、平日にも関わらず結構な人数が店の前に並んでしました。

これは買えるかどうか…わからんなぁ…。

 

オープンすると、みんなこのジャケットめがけて走る急ぐ

私も負けじと走る走る

色はカーキ、青、赤、白とあって、

とりあえずSサイズとMサイズをかたっぱしから手に取りました。

日本だとMサイズなんですけどね、こっちは大き目のデザインが多いので、

SのときもあればMのときもあって、試着してみないとわかりません。

とにかくすごい人数だったので、鏡を見る余裕もなく、

そこら辺でサイズ確認をしようとしたら、

私が確保したジャケットを手に取る人々…滝汗

「これ、私がこれから試すやつだから!!」

と何度も言いましたよ。

まさにここは戦場真顔びっくり!!

弱気になってはダメ。

取るか取られるかファイアなのです!

 

で、試着して、赤のSサイズにすることに。

私の周りには、私の試着を待っている人がかたまっていました滝汗

「もうこれいいよ、試着し終わったから。」

と言うと、一斉にサイズ確認をする人々。

まさにこんな感じ↓。

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※画像はお借りしました。

 

ボーちゃんに、無事にゲットできた旨をメールで伝えると、

「メンズも残ってる?」

と一言。

私が見た時はもうすっからかんだったのですが、

とりあえず見てみると、Mサイズの赤(だけ)がありました!

ということで、ボーちゃんのもゲット!!

初めてのペアルックです笑

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2着で28000円が2400円!

お得~~~わーい喜びキラキラ

 

そして私はこちらもゲット。

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PUMAの白スニーカー。

700SEK(約9000円)が400SEK(約5000円)。

買おうかどか迷ったのですが、白スニーカーが欲しかったところだったので買っちゃいました●-∀-●汗

あ~、お金が無いのにね~出費

でも、使えるものだし、欲しかったものだし、40%オフだったし。

と自分に言い聞かせています。

とりあえず、ZARAで欲しいなと思っていた春服をセールで買おうと思っていたのですが、それは我慢することにします。

 

全部で約37000円するものを、約7000円で購入でき、

とっても満足しています嬉ハート

 

しかし、店内はすごい人で、熱気もすごくて汗だらだらでした滝汗

買い物し終わった後は、ESPRESSOというカフェで一息。

アイス塩キャラメルカフェラテを注文。

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普段はこんな甘いの飲まないけど、

この時は糖分を欲していたのでねニヤニヤ

久々の人ごみに疲れ、そして火照った体に、

甘くて冷たいカフェラテが沁み渡りましたにっこりイイネ

 

 

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