何を考えているのかわからない | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

この国の嫌なところ
・天気
・人々の視線

そしてもう一つある。
それは、スウェーデン人そのもの

スウェーデン人の旦那を持っていながら何を言っているんだ、と思う方も多いだろう。
これは本当に口で説明するのは難しいのだが、
スウェーデン人は内向的な人が多い。
パーティーでも話しかけてくる人もいないし、
こっちが頑張って話しかけても、輪の中に入ろうとしても、
向こうは輪の中に入れてくれるような、そんな努力も見せてくれないってことが、私の経験上ではあるが多かった。
スウェ語で身内話までされたら、もうまるっきしわからない。
で、スウェーデンジョークでみんなが笑っているときに、
「ろびまろ、Do you understand?」

なんて聞いてくる奴が一人はいる。

 

わかるわけね~だろえるも

 

しかもそれをまたご丁寧にボーが訳してくれるのだが、

訳されても何が面白いのか全くわからない。

でも、皆は私の反応に興味津々なもんだから、注目が集まるわけだ。

そう、私の大っ嫌いな視線目が集中まっしろガーン

もうその時の恐怖ときたら…。

皆の視線が集まる中、心臓をドキドキさせ、うっすら汗までかいちゃう私は、

無理に笑うべきか笑わないべきかの究極の選択。

しかし結局どこが面白いポイントなのかわからないので噓笑いをするタイミングさえも逃すという…。

で、私の反応を見てなんだかガッカリされているような雰囲気になる…。

そしてまた私の存在は透明人間になり、内輪話で盛り上がるのだ。

 

私が彼らと話して良く思うのは、

口は笑ってるが目は笑っていないということ。

イメージとしてはこんな感じ?

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男女平等、人類皆平等、差別禁止!!

スウェーデンでは皆誰もがこの意識を持っている(と思う)。

だから差別的なことを言う人に私は会ったことがない。

でも、目は物語っている。

私を異物かのように見る人々を。

だって、皆平等!なんて思ってる人が、こんな目で見ないでしょ↓、普通。

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でも、口にして言われたことがないので、何を考えているのかわからない。

私に対して好意的なのか好意的じゃないのか…、

どう接していいのかわからない。

実際一番厄介なタイプだと思う。

 

移住して2カ月後くらいだっただろうか。

ボーの友人が新居に引っ越したというので、そのお祝いパーティーが開かれた。

嫌だなーと思いつつも、移住当初はパーティーにはわりと頑張って参加していた。

パーティーは主催者カップル、私とボー、そしてボーの親友キムと、付き合い始めて間もない彼女イエナもやってくるということだった。

ちなみに移住前は、ボーはキムとアパートをシェア生活していて、私が訪問した際はそのアパートに泊まっていたので、私もキムとは顔見知りである。

キムとはそこまで仲良し~みたいな感じにはなれなかったが、

でも、とっても良い人であったので、

彼氏の親友の彼女と会うことを、私はちょっと楽しみにしていた。

キムが選ぶ人だ、きっと良い人なのだろう。

そう思っていた。

 

パーティー開始時刻からちょっと遅れて、キムとイエナがやってきた。

「はじめまして~嬉

と挨拶を交わす。

向こうも普通に挨拶をしてきた。

が、なんかちょっととっつきづらい。

でも、まだ会ったばかりだし、と最初の方はあまり気にもとめていなかった。

 

料理ができるまで私達はバルコニーでくつろいでいた。

「今は学校は行ってるの?」

とキム。

「ううん、来月から行く予定だよ!」

と私。

するとイエナが初めて口を開いた。

「私の義母はタイ人なのよ(おそらく父の再婚相手)。

彼女はスウェーデンに来た当初、全くスウェ語が話せなかったけど、

片言ながら、毎日スウェ語しか話さなかったの。

父も義母もコミュニケーションにそれはすごく苦労していたけど、

二人とも根気強くスウェ語だけを話して、

今では義母はペラペラ。

彼女はすごく努力したのよ。」

 

…で?

 

っていうまっしろ

え、何が言いたいの?

私にもそうしろってか?

ってか、余計なお世話なんだが…えるも

これが最初に思ったことだ。

でも、そんなことは口が裂けても言えないので、

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とだけ言っておいた。

なんつ~か、この女、ちょっと絡みづらいな…。

パーティー開始から15分、ちょっとずつ彼女に対して違和感を持つようになった。

 

ようやく料理が完成し、私達は席についた。

食事中は主催者カップルが気を遣ってくれて、英語で会話をしてくれた。

そして私は気づいた。

イエナがすんごい不機嫌だということに。

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そんなイエナを気にするように彼女の肩をキムがさすっている。

二人は喧嘩したのだろうか?

 

するとイエナがスウェ語で会話をし始めた。

そうすると一瞬にして会話はスウェ語に切り替わる。

あ~スウェ語になっちゃった、と思ったが、これはもう仕方ないことなので、私は気にせずに皆の会話をただ聞いていた。

さっきまで不機嫌だったイエナがとっても楽しそうにしている。

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しばらくして誰かが、

「あ、英語で話さないと、ろびまろがわからないよ。」

と言ってくれた。

そこからまた英語に切り替わったのだが、するとまたイエナの顔が曇った。

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そしてまたイエナをきっかけにスウェ語での会話にチェンジ。

イエナはまた楽しそうに会話していた。

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私は気づいた。

あぁそっか、

この人、英語で話したくないのね。

私を中心に英語での会話になっているのが嫌なのね。

 

ちなみに彼女は英語は普通に流暢に話せる。

こういう人もいるんだな…、と私は思った。

ボーの親友の彼女に会えると聞いて、楽しみにしていた私だが、

とっても残念に思った。

 

数時間後、パーティーがようやく終了。

帰り道は途中までキムとイエナと同じトラムに乗らなければならなかった。

途中から会話はスウェ語オンリーだったので、私の疲れもピークで、

出来ればボーと二人だけで帰りたかったが、そうもいかない。

頑張ってお喋りしながら帰ったが、イエナはまたムスっとした表情になっていた。

もうこの女の事は気にするまい真顔

そうして乗り換え場所までボーとキムの会話を聞いていた。

 

もうすぐで乗り換え場所だ。

私とボーは立ち上がり、

「またね~嬉

と手を振った。

勿論、二人に手を振った。

キムも、

「またね!」

と言った。

イエナは、

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こっちを見向きもしなかったえるも

 

ちょ、この女、何様だよ・・・・・・!!!

 

トラムを降りたあと、私の堪忍袋の緒が切れた。

 

「ねぇ、イエナのことだけどさ、なんなのあの人!?

キムの彼女だって聞いて会うの楽しみにしてたのに、

英語での会話中はムスっとしてるし、

帰りだって、またね!って挨拶してるのにシカトだし!!」

 

ボー「え、そうだった?

まぁ、なんか学校の試験が近いとか聞いたから、勉強のことも気になって苛々してたのかもね。」

 

いや、それ理由になってね~だろ。

勉強が気になってあんなムスっとした態度出すんなら、パーティー来なきゃいいことだろうえるも

 

「でも、かなり感じ悪かったよ。

私に義母のことを話したのも嫌味なのかなって思ったし、

私中心に英語で会話されるのも嫌なんだなって彼女の態度見て思ったよ。」

 

ボー「そんなことないよ。彼女はろびまろのこと、褒めてたんだよ!

スウェーデン人のパーティーに参加して、彼女すごく勇敢ね!って。」

 

え、それ褒められてんの?

むしろ馬鹿にされてるような気がするんだけど…ちらッ

 

「借りにもし褒めていたとして、そんな人がパーティー中にあんな態度取る?

もっとフレンドリーにしてくれるんじゃない?

褒めてる人が、さよならの挨拶シカトする?

挨拶って基本だよ、き・ほ・ん!!

とにかく、私はもう二度とあの女には会いたくないムスっ!

 

ボーは残念そうな顔をしていた。

 

==================

 

実際問題、イエナが私のことをどう思っていたのかはわかりませんが、

彼女の態度を見て好意的ではないことはわかりました。

彼女、勇敢ね!なんて言われても、

あの態度がちらつくので、

え?馬鹿にしてんの?

なんて思っちゃうのです真顔

 

 

自分から中に入って行こうとしないと輪の中に入れない、とボーに教わったので、

最初の方は自分なりに頑張って、パーティーに積極的に参加したり、ちょっと話しかけたりもしていました。

が、全て空回り。

全く埋まらない溝。

頑張っても頑張っても報われず、頑張っている自分が虚しくなりました。

私だけがこんなに頑張らなければいけないのか?

受け入れる側もそれなりに頑張って歩み寄るべきではないのか?

という疑問を持つようになりました。

パーティーに参加するたびに、孤独になってストレス抱えて、

おまけにボーとその度に喧嘩もするし、

良いことなんて全く無く、

私は徐々にフェードアウトしていきました。

もう彼らになんと思われてもいい。

自分の心の方が大切だわべーため息

必要に駆られたら参加しよう、

移住して1年ほど経って、そう決意しました。

 

また、ボーは言っていました。

「皆会う回数を重ねていくごとに友達になっていくんだよ。

だから、僕の友達はろびまろの友達にもなるんだ。」

 

いや、あなたの友達はあなただけの友達であって、私の友達にはならないわよ。

 

そう言いかえしたのを覚えています。

きっとスウェーデン人同士だったら仲良くやってけたのでしょうが、

私は日本人で、言葉もうまく通じない。

向こうも何を話していいのかわからない、というのが会うたびに伝わってくる。

だから私は、ボーの友達と友達になることなんて、絶対に不可能だと思っています。

 

 

今までスウェーデン人に対してあんまり愚痴らないようにしてきましたが、

今回のブログではありのままの私の想いを綴りたかったので、思い切ってかいてみました。

勿論私が言ったような人ばかりではないと思います。

あくまで私個人の意見です。

私の中のスウェーデン人の印象は上記で話した通りです。

とにかく何を考えているのかわからない。

言葉と態度が違う。

内向的でとっつきづらい。

そんな彼らを怖いと思うようになりました。

彼らの視線が怖い、彼らの態度が怖い、彼らと話すのが怖い…。

そう思い、私はどんどん引きこもっていきました。

 

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