蛙 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

今年の夏の出来事である。

雨が上がったので外へ行こうと、
相方と近くの公園まで散歩に出かけた。
すると道の途中でこんなにも可愛いサイズの蛙を発見。

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「え~、こんな小さいサイズの蛙、見たことないよ~。
可愛いね~♥」
と相方とミニサイズの蛙を見て和んでいた。
「あ、ろびまろ、ここにもミニガエルがいるよ!
あ、ここにも!
あれ、ここにも…。
あそこにも…。」
よく見ると公園の道はミニガエルだらけ。
あっちでピョンピョン、こっちでピョンピョン。

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なんじゃこりゃ~~~!



さっきまで可愛いと和んで見ていた蛙だが、
大量にいるとまぁ気持ちが悪いことこの上ない。
公園の中心部まで歩いてしまったため、引き返そうにも引き返せない。
ここまで気づかなかったのも、本当にこの蛙が小さくて公園の道の色と一体化していた為である。

一歩も動きたくないのが心情であったが、前に進まない限り家にはこの蛙道を乗り越えることは不可能。
「下は見ないようにしよう。
ほら、綺麗な湖を見ながらさ、前だけを向いてあるこうよ!」
なんて爽やかな言葉を発し、なるべく前だけを見て、綺麗な景色だけを見て、
下の蛙を気にしないようにした。

3分ほど歩いたところで、
「うわ!!」
と相方が言った。
「どうしたの!?」
と私が聞くと、
「いや、よそ見しすぎて道から足を踏み外しちゃって、脇の砂利のところに足が着いちゃったんだけど、
足つけた瞬間に、数十匹の蛙が僕の足の周りからブワ~ッって出てきたんだ…。
ほら、いっぱいいるでしょ?」

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「多分数匹踏んじゃったかな~。」
と言いながら前へ進む相方。
無~~~理~~~!!

もう無理、これ以上見て見ぬフリなんてできない!!(((( ;°Д°))))

「ボーちゃん、私動けない~!
ここから動けないよ~~~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」
そう言う私に、相方は、
「(片言の日本語で)ダイジョブ、ダイジョブ!!
ほら、まっすぐ前を見て!
綺麗な湖と緑だけを見て!」
と少し進んだ先でエールを送る。

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「ボーちゃんが悪いんだよ!
下見ないで歩こうって約束したのに~!
キモイ光景を共有するしさ~(涙)
無理~、歩けない~~~!」
そんな私に相方は、
「でもろびまろ、歩かないとここから脱出できないよ?」
とあくまで正論。


しかし、前みたいに何事もなかったかのように歩くことはできない。
さっきの蛙の光景が頭から離れない。
下を見ながらつま先立ちで慎重にミニガエルを踏まないように歩く私。
そんな私を不審な目で見ながらジョギングするスウェーデン人。
「あんたら、蛙踏みまくりだよ…。」
と思う私であるが、知らぬが仏とはまさにこのことである。

時間をかけてなんとか公園を脱出した私達。
「雨あがりだったから蛙が多かったんだね、きっと。」
と相方。
だからか…。
雨上がりに決して公園を散歩しないと心に決めた日であった。
蛙はいるは、なめくじはいるはで良いことなんて全然ない。

皆さんも、夏場の雨上がり、公園の散歩はご注意を…。