クオリティーを上げるのということで、やや悶々と悩んでいます。

なぜ、クオリティーを上げたいかというと、
サービスを利用されている方にその価値を認めてもらいたいからです。
それは、トラフィックで稼ぐサービスであれば、利用者数やページビューにつながり、
課金サービスであれば、それが商品価値の向上につながり売り上げを伸ばすことができるからと考えているからです。

ウェブサービスを長い間運営していると、
改修に改修が重なり新しいものと古いものが混在する状態になってしまうことがあります。
これを解消するには古いデザインを一掃していくなどの必要があるのですが、
なかなかうまくいかず、一定のクオリティーの提供をする事ができません。

毎回壁になるのは下記のような理由になります。

・改修個所1つ自体をとると費用対効果がすくないからやらない
・限られたリソースで他に優先すべきことがある
・どうせ直すならデザイン以外の機能面も見直して改修すべきだから一旦保留する
・自他ともに面倒になってあきらめてしまう(笑)


などです。

どこの開発現場でも、大体、効果と工数の兼ね合いで、改修の優先度を決めていると思います。
当然なやり方ではあるのですが、
このやり方だと、全体のクオリティーを上げるには実は不向きなんじゃないかと思っています。


ちょっと脱線しますが、
クオリティーが高く優れているものを人は「ブランド」として認めています。
「ブランド」は単なるの宣伝効果だけでなく、提供している品質やサービスを保証するから
利用者はそこに価値を見いだして高いお金を払ってでも購入しているわけです。
言い換えると、商品の価値をあげるには一定のサービスクオリティーを保証しているという信頼が必要なわけです。

この一定のサービスクオリティーを保つというのが、
実は最初の話につながるのですが、改修に改修を加えたサービスを整えて行くには
多くの修正が必要でその為には工数がかかるわけです。
で、前述の壁にぶち当たるわけです。

この壁をぶち破るにはやっぱり、大方針がないとなかなか厳しいのかなとも思います。

たとえば、宅急便が最初にできた時には配送の中継地点などのネットワークを整えるのが大変だったそうです。
もちろん、流通量の少ない地方だと営業所は黒字を出す事が難しく、その地点だけみれば、不採算だったわけですが、
サービスのコンセプトとして、全国どこでも配達するということがあったので、
流通のすくないところでもネットワークを整え、
利益はあちこちからちょっとづつ集めて全体として大きく利益をあげるという
ビジネスモデルになったそうです。

かなりレベル感はちがう話ではあるのですが、
サービスを一定の水準にあわせるような改修も結局は、おなじようなものでは無いだろうかと思っています。

個別の費用対効果で考えるのではなく、
全体として一定の水準に保てるように持って行く事でのメリットでの考えをもたないと
改修をすすめるのは殆ど無理になってしまいます。

なので、大きくこういうクオリティーじゃないとダメーーーー!
みたいな大方針をバーーーンと打ち立てて、押し進めたいんですが、
やっぱり、
限られたリソースのなかで、何をするのかという話になったとき、
現実的にどうする?ってことになっちゃうんですよね。σ(^_^;)

いろんな、サービスをやってきてはいますが、
毎度の悩みポイントです。OTk