【勝つプリ‼】

2016年2月27日、
埼玉県女子障害者ソフトボールチーム
武蔵野プリティ―プリンセス（以下MPP）さんと私達AYHが出会い、
初めてのTDCセッションを行った日。

”勝つプリ！”はこの日MPPさんが
チームに関わる全員で出した目標を短くしたキャッチ。

”平成29年3月31日までに
20人の選手を集め、毎週土曜日
一生懸命練習することで
技術面・チームワークを高め
選手だけで試合に勝つ！”

この日から1年。
選手、コーチ、父兄、サポートする方々、
皆が目標を達成する為の課題や解決策を考え、
それを真摯に実行した結果、
3月5日、全国障害者スポーツ大会埼玉予選を兼ねた
「彩の国ふれあいピック」にて
強豪男子チームを相手に9－7の接戦をものにし勝利！

二試合目は敗戦となったものの
3位決定戦に挑み、完封勝利をあげ、
大会3位という快挙！

1年前には選手だけで試合を行う事も出来ず
ユニフォームもないまま
数少ない選手とそれを支える沢山のコーチが
手取り足取りルールなど初歩的なことから
汗を流し泥にまみれ、教えていたのが印象的だった。

監督を含め、多くのサポートスタッフは
いつの日か彼女達が自らの手で
仲間と共に心からの歓喜を味わって欲しいと願い
懸命にサポートを続けていたのだろう。

時に厳しく、時に笑顔でふざけ合い
一生懸命、全員が全力で目標に向かって
必死にチャレンジを続けていた。

そんな時に支援Pjの応募をきっかけに行ったのがTDCだが
それは背中を押す一つとっかかりであり、
どんなに細部に渡り課題を抽出し
どんなに優れた解決策があろうとも
それを実行することが出来なければ
意味をなさない。

だが、TDCの中でお互いの「熱」を感じ取り、
思い描く未来の為に一つになろうと其々が自立し
自分に出来る最大限の努力をすると
きっと景色は変わる。

ことを成そうと全力で走ったものだけが
見える景色が必ずある。

正に彼女達（MPPの全ての皆さん）は熱量を失わず、
自分達の力で目標を達成し、
更にその先の表彰台を手にした。

これを指揮し365日、
このチームのことを心から思い、
走り回り続けた監督・代表の工藤氏には
心からの敬意を払いたい。

達成の瞬間、彼の目から溢れたものが
その全てを物語っていた。

”私なんか…”

ではなく、

”私だって！”

と、日本、いや全世界の障害者の方に
山に登ること、頂を目指すことが
何も恐れることではない、ということを証明してくれた。

少なくともその一歩となる
大きな功績であると信じている。

武蔵野プリティ―プリンセス、
このチームを形容するなら、
これはチームというより”ファミリー”。

大きな愛をもって選手を育成し、
家族同様に心を配り、
互いの成長や成果を心から喜びあう。
誰一人としてそこに他人はいない。

「絆」は紡がなくては出来ない。
しっかりと紡がれた絆は簡単には切れない。

この世界一ピュアな娘達と
偉大なる小さな”BIG DAD”がこれからも挑み続ける限り
私達もこのファミリーを応援をしていきたい。

大きな目標の達成を心から喜べる仲間として
お祝いと次なるチャレンジの期待を込めて。

Are You Happy? Japan アーユーハッピー　ジャパン