ぬる湯ブーム | 温泉放浪記

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 今朝の「ズームイン!スーパー」の特集で、ぬる湯の入浴施設が採り上げられていました。 ぬる湯好きが増えていること、ぬる湯の温泉地が集まって「ぬる湯サミット」が開かれた事、日帰り温泉施設の多くが、ぬる湯浴槽の重要性を認識しはじめている事などなど、ぬる湯推進派の私としては嬉しい限りの内容でした。 最後に石井宏子さんが、ぬる湯にオレンジ入れたりハーブティー入れたりしてたのは、若干テレビ的にヤラセ感が強かったですが(笑) 昨年から、いきつけの入浴施設の管理者の方々には「ぬる湯の効能」をお話しして、38度~39度の浴槽を常設していただいたのですが、その流れは全国に広がって来たようですね。

 アンケートでは20~30歳代の60%が39度以下の浴槽を希望しています。 逆に60歳以上の高齢者は70%以上が42度以上の浴槽を求めています。 この結果は生活習慣の違いと、皮膚の神経感度の違いに起因するのではないでしょうか。

 長らく共同浴場の浴槽の温度は42度とするよう、保健所から指導が行われていました。 これは衛生上の問題で、大腸菌群の繁殖を抑えるために、高温を維持する事が必要だったからです。 そうした銭湯に通い続けられてきた方は、習慣的に風呂の温度は42度が適温であると刷り込まれてしまっているのですね。 42度は人体にとって適した温度なのではなく、大腸菌に不適な温度だというだけの事なのですが(^_^; ちなみに、現在は塩素系薬物の投入で殺菌管理されているため、浴槽温度の設定は自由になっています。

 もう一つは感度の違いです。 通常40歳を過ぎると、全身の感覚器官の衰えが加速し始めます。 商売上、味覚に関するテストは何度も行なっているのですが、70歳を過ぎて十分な味覚機能を維持されている方は全体の30%もいらっしゃいません。 ご本人は全く気付きませんし、生活上の支障は全く無いのですが。 高齢の方々はそれまでの経験から、見た目や食感、その場の雰囲気などから、脳が味を想像して補完しているため、ご本人はちゃんと味わっていると感じておられます。 視力や聴力の衰えは本人も気付きますが、味覚や触覚の衰えはなかなか自覚できないものなんです。

 ですから「熱い湯に入らなければ、風呂に入った気がしない!」と豪語して45度の浴槽に入られているご老人は、単にそのくらいの強い刺激を与えないと、若い頃42度の湯に入ったのと同程度の感覚が得られないのではないかと思ってしまいます。 共同浴場にしてみると、いい迷惑な話ですが(^_^; 皮膚感覚の鋭敏な若者にはとても入れない温度ですからね。

 アンケートに答えられる方々のお顔を拝見していて、熱い湯を好まれる高齢者の方々の肌の老化が激しく感じられたことが印象的でした。 以前『43度以上の熱い湯に入るとHSPという防御タンパク質が生成されて老化した皮膚の更新を行うが、遺伝子で規定された更新回数には限りがあるため、あまり頻繁に行うと寿命の前に更新限度が来てしまい、一気に老化が進むかもしれない』と書きましたが、何だかその見本を見ているようで。 ツムラの研究員の方、日本温泉気候地理学会の先生方、この件に関して是非調査を行なっていただきたいと思います。

 まぁ、入浴タイムはプライベートなリラックスタイムですから、皆さんお好きなように自由に楽しまれれば良いので、何度のお湯に入ろうと構わないのですが(笑) 各自が気持ち良ければ、それで良いわけで。 自宅であれば、ね(笑) 入浴施設の運営者となると、そうはいきませんよね。 全てのお客様の希望を叶えられるだけの浴槽の数を揃えるのも大変ですし、管理が大変。 どの年齢層をターゲットにするか考えて、浴槽温度と附帯施設の充実を図らなければなりません。 これまで温泉のガイドブックには泉質や源泉温度の表記はありましたが、浴槽温度の表記がされているものは皆無に近いですね。 これからは、浴槽温度でも選べるガイドブックがあって良いと思いませんか?

 現在、お好きな入浴温度のアンケートを実施中です。 よろしければ、下記のリンクから投票をお願いいたします。
温泉アンケート



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