Hibernateを使った開発を行う場合、まずその環境の準備が結構大変です。
ところがMiddlegenIDEというEclipseのプラグインを使うとこれが簡単にできてしまいます。
MiddlegenIDEという名前のとおり、Middlgenを実行するためのビルドファイルを生成するのがこのプラグインの主たる目的なのですが、そのついでにMiddlegenを実行してマッピングファイルやJavaBeansを生成し、さらにHibernateの設定ファイルや必要なライブラリの登録までやってくれるという優れものなのです。
MiddlegenIDEのインストール
Middlegen IDE をダウンロードし、解凍してできたpluginsフォルダの下にあるフォルダをEclipseのpluginsフォルダの下にコピーします。MiddlegenIDEを使う
まず、Eclipseで新規のJavaプロジェクトを作成し、作成したソース・フォルダを作成します。
そして、[Middlegen Build File Wizard]を立ち上げると以下の画面が表示されます。
ここで作成したJavaプロジェクトのソース・フォルダを選択し、[次へ]を押すと次のステップに進むはずなのですが、ここで[次へ]を押しても先に進んでくれないという事態に遭遇。
しかもエラーメッセージも何も出てこないのでどう対処すべきかもわからず...
MiddlegenIDEのバージョンを変えてみたり、Javaプロジェクトやソース・フォルダの設定を変えてみたりと手当たり次第に思いつくことをやってみた結果、Javaプロジェクトのソース・フォルダが2つ以上存在しているとそういう現象が発生するらしいということが判明したのですが、何かエラーメッセージを出してほしいものです。
さて...無事先に進むと、以下の画面が表示されます。
ここではMiddlegenの動作に必要な情報を入力します。
使用していたデータベースがOracleなので、OracleのJDBCドライバーを指定し、データベースURI、ユーザー、パスワード、スキーマなどを入力し、[テーブルの読み込み]ボタンを押したのですが...
ここでまたしても”うんともすんとも言わない”現象に遭遇しました。
ここでも手当たり次第に思いつくことをやってみた結果、まず、わざとURIに間違えた値を入力したりするとエラーが発生することがわかりました。
ということは、うんともすんとも言わないのはデータベースには接続できているが、テーブルの一覧を取得できていないという状況ということのようです。
ということは、最も疑わしいのはスキーマの設定。
小文字で入力していたスキーマ名を大文字に変えてみると...テーブル一覧が出ました!
どうもスキーマ名に限っては大文字小文字を区別しているようです。
これも何かエラーメッセージを出してほしいものです。
さて...取得したテーブル一覧を選択し、[終了]ボタンを押すと、MiddlegenのGUIが登場。
ここで、マッピングを調整し、[Generate]ボタンを押し、さらに右上の[×]ボタンを押すと、指定したJavaプロジェクトのソース・フォルダにマッピングファイル、JavaBeans、ビルドファイルが自動生成され、さらにHibernateの設定ファイルの生成や必要なライブラリの登録までやってくれます。
このようにたった1回MiddlegenIDEを実行するだけで、Eclipse上に簡単にHibernateの開発環境ができあがってしまう非常に便利なプラグインです。
ただし、全てお任せでできるのはいいのですが、MiddlegenIDEによってインストールされるHibernateのバージョンがよくわからないのが難点です。
何かリリースノートのようなものでもあればいいのですが、そういった情報がどこにあるのかがよくわかりません。
とりあえず、ざっと中身を見てみたところ、MiddlegenIDE 1.2.0 は Hibernate 2.1.8、MiddlegenIDE 1.3.x 系は Hibernate 3.0.x 系のようですが、インストールする際には確認したほうがいいでしょう。