やや飛ばし気味?毎日の小沢資金報道 | 永田町異聞

やや飛ばし気味?毎日の小沢資金報道

小沢一郎に関する今日の毎日新聞の記事 をもとに、ちょっぴり意地悪なお遊びをやってみよう。。事実は同じでも書きようによって、読者へのまるで違ったメッセージとなる。


まず、事実と思われるのはこうだ。


「世論を正す会」を名乗る団体が昨年11月4日、小沢一郎の元秘書で民主党の石川知裕衆院議員ら3人を、政治資金規正法違反で東京地検に告発し、11月17日までに受理された。


告発の内容は、小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」が、平成16年、約3億4千万円で 土地を購入したが、16年の政治資金収支報告書 に記載せず、所有権移転登記をした翌17年の報告書に記載していた。これは虚偽記載にあたるというものだ。


この土地は東京都世田谷区深沢の小沢邸に近いところにある宅地476平方メートル。現在、小沢氏の秘書たちの寮が建てられている。


この件で、東京地検特捜部は石川議員に任意で事情聴取した。来週中にも在宅起訴するとメディア各社は報じている。


さて、ここから毎日新聞記事に登場してもらおう。


この記事の情報源は「関係者」ということになっている。何に関係している人なのかは明らかにしていない。「毎日新聞の調べ」ではなく、検察関係者かどうかもわからない。しかし、検察以外から、事情聴取の内容が漏れるのもおかしな話だ。


(記事引用)関係者によると、石川氏は「小沢氏の指示で土地取引を行った」と説明。土地購入前後に小沢氏関係の複数の政治団体を介在させるなどして陸山会に集約した約5億円について「うち4億円ほどは小沢氏から借り、残り1億数千万円は陸山会など政治団体が元々保有していた資金」と話しているという。


どうも分かりにくいが、陸山会が小沢氏個人から4億円を借り、自己資金の1億数千万円と合わせて、5億円超を陸山会の口座に集め、その中から土地購入代金を拠出したということのようだ。


(記事の続き) 特捜部は、土地購入前後に動いた約5億円のうち、陸山会など政治団体の保有資金ではなかった約4億円について、小沢氏から陸山会への貸付金として収支報告書に記載すべきだったとして、同法違反容疑に当たるとみている模様だ。


ようやく、特捜部の名が出てきた。筆者が注目するのは最後の「模様だ」である。ふつうなら、「同法違反容疑に当たるとみている」で十分だ。さらに「模様だ」を付けるのは、よほど記事の内容に確信が無い証拠である。


おそらく、これに関し特捜部は何も語っていないだろう。記者自身の推測だから、「模様だ」と付けて、逃げを打っている。


毎日新聞の記事をもとに、この検察取り扱い案件を以下のように書き直すこともできる。


(筆者の勝手な記事)


「鳩山由紀夫を告発する会」を“名乗る”団体に続いて、代表者も所在地も会員数も明かさない奇妙な告発グループが今度は小沢一郎氏の元秘書らを告発した。


「世論を正す会」と名乗る団体である。背後関係は全くもってわからない。個人か団体かも不明だ。


小沢一郎氏が自ら4億円の資金を政治団体「陸山会」に貸し付け、秘書たちの寮の建設用地として、小沢邸近くの土地を陸山会が約3億4千万円で購入した。その後、寮がその土地に建てられ、秘書らがそこで生活している。


この購入資金をめぐり政治資金規正法違反の疑いがあるというのが「世論を正す会」と名乗る団体の告発理由だ。土地を購入した平成16年ではなく、登記した平成17年に政治資金収支報告書に記載したのが虚偽記載だとしている。


昨年11月4日に、東京地検に告発し、早々に受理されたところをみると、検察に顔が利く人物がからんでいる可能性が高い。司法記者クラブのメンバーも、案外この人物を知っているのではないか。


「鳩山由紀夫を告発する会」も同じ人物が関与しているかもしれない。


東京地検特捜部は元秘書、石川知裕衆院議員から事情聴取し、在宅起訴する方針のようだ。


毎日新聞によると、石川氏は東京地検特捜部に「虚偽記載は私の一存でやった」と政治資金規正法違反容疑を事実上認めているという。(勝手な記事終わり)


石川氏がほんとうにそんな言い方をしたのかどうか、やや「飛ばし」気味の感は否めないが、夜討ち朝駆けの成果があったのなら新年早々、記者氏は悪くない気分だろう。


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