初日さっそく公明・学会軍団を持ち上げた麻生首相 | 永田町異聞

初日さっそく公明・学会軍団を持ち上げた麻生首相

衆院総選挙は昨日公示されたが、事実上は終盤戦。解散から投票まで40日をとって劣勢挽回を期した自民党は、すでに1ヶ月近くを経たいまも、苦戦を続けている。


雑誌メディアは「民主300超え確実に」(週刊現代)、「民主267vs自民153」(週間ポスト)、「民主291vs自民128」(週刊文春)などと、民主圧勝ムードを煽りたて、かえって民主党の関係者や支持者を不安がらせている。


それでも、やはり、民主党の優位は揺るがないだろう。国民が今の生活に不安を感じているからだ。税金の使いみちに不満を感じているからだ。


自公政権の国家運営はしっかり見届けた。ならば、違う政党に任せてみて、現状を打開させよう。そう思うのが自然の理である。


公示日の麻生首相は、公明党に過度に気を使っているように見えた。第一声を創価大学のある東京・八王子市であげ、午後からは東京12区、太田代表の応援演説に駆けつけた。


「生活(定額?)給付金も最初は評判が悪かったが、やったら評判がいい」


動員された創価学会婦人部員から歓声が上がる。麻生首相も上機嫌だ。


自民党が政権維持のために必要とした公明党との連立は、9年の歳月を経て、より一体感が増し、すでに選挙における創価学会依存症は、覚せい剤の病理以上に深刻だ。


政教一致を批判される政党との連立は、広範な自民党支持層の離反を招き、無党派層の反発を買っていることを知りながらも、票のために、禁断の特効薬に手を出すのである。


麻生首相は、自民党を代表して、真っ先に頼りの集票軍団が大量動員された場所に挨拶に向かったのだろう。


これほど麻生首相が公明・創価学会に気を使うのには、さらに深いワケがある。


東京都議選で、公明党は23人全員を当選させたとはいえ、総得票数を4万票も減らした。投票率が前回より10%も上がったにもかかわらずである。


集票マシーンである学会婦人部の戦力が落ちている懸念があるのだ。夫がリストラにあい、働きに出るメンバーが増えていることも原因のひとつらしい。


太田代表でさえ苦戦覚悟といわれる中で、学会としては、なかなか自民党の集票にまで手が回らないというのが本音のようだ。


それだけに、自民党はよけい危機感を深め、公明・創価学会軍団を持ち上げてがんばってもらう必要がある。麻生首相の初日の言動にはそういう狙いがあったと考えられる。


今日の産経は、自民党の真の目標議席は、過半数の241ではなく「180議席だといわれる」と書き、メディアも市場も政権交代を織り込んでいると指摘している。


180議席が「自民党の生命線」という考えは、自民党選対幹部あたりが記者たちに吹聴しているようである。せめてこれだけの人数でも確保できれば、国会審議や政界再編などで、なんとか仕掛けができる可能性があり、次の選挙で挽回するチャンスもあるというわけだ。


逆に、180議席を下回れば、時代対応が遅れて先が読めなくなった自民党は、改革派、守旧派の紛争で分裂の危機に瀕すると見ることもできる。


朝日は、ある派閥領袖の声を紹介している。「自民党が勝つと、麻生さんが総理を続けるんでしょ」と地元で言われるそうだ。さぞかし、複雑な心境であろう。


ご面倒でしょう がワンクリックしてください、ランキングが上って読む人が増えるそうです↓↓

人気ブログランキングへ