妄想的な精神論と素直な感覚&知性〜平和ボケ症状=実態の隠蔽 | あらやす日(本)誌

妄想的な精神論と素直な感覚&知性〜平和ボケ症状=実態の隠蔽

日本でここ50年以上蔓延している平和ボケ症候群について、

その主な原因として、

医学的な調査・分析をしなくても、

単純にわかることは…?

 

それは、

妄想的な精神論が跋扈して、

生命の素直な感覚(命の危険性を感じること等)を抑制させて、

素直な感覚から生まれる素直な知的な想定(危機的な状況等)や、

素直な知性の展開を止めてしまうことだろう。

 

20世紀初頭、

日露戦争後に急激に広まった過激な国家主義と過激な社会主義=共産主義は、

裏表になって、

もっとも大事な素直な知性、中庸の精神を圧縮させた。

 

【蛇足】

・日露戦争の戦費を借款等で日本に出したのは、金銭欲だけしかない(道徳観等はない)外国の国際金融勢力等(帝政ロシア解体によるソ連建国も意図する勢力等)であり、こうした無国籍的な特権階層の勢力は、世界の国々の国家主義や共産主義との結びつきが大きい。帝政ロシアの解体によるソ連の建国のために、日本の軍事力は外国の金融勢力等に利用されたようだ。

・共産主義国家では、民間の金融業界がつくれないため、金融政策、為替政策等の国際的な経済政策が非常に弱い。東西冷戦とソ連の崩壊後、10年くらいで国際金融資本等の外国的な勢力によってロシア国内で巨大な財閥を5つ以上構築できたのも(これらの財閥解体のためにプーチン政権は生まれた)、単に表にでただけであり、それまで裏で国際的な勢力が経済政策の弱いソ連時代から結びついていたからだろう。資本主義を導入にした中国は、ソ連解体時のロシアの財閥問題等の経済問題を教訓として学習しているだろう。

 

 

裏表は一見して真逆だが、

共に類似した新しい異次元的な領域=過激な思想、精神論であり、

特にここ50年以上、

醸成されてきた反日・共産主義的な左派的な精神論は、

現実的な自然な思考=考え方を麻痺させたことがよく目に見えてきている。

 

20世紀以降の世界史で、

初めて生まれた共産主義の精神論が実現した諸処の行為、言動によって、

引き起こした人災(人的・資産的被害等)は、

人的被害だけでも遺族等の被害者を含めて数億人になることから、

人類史上もっとも大きい人災だったことは100%正しいことだろう。

 

【蛇足】

・「左翼」は、19世紀の西欧社会では、王室や貴族社会を崩壊させて民主主義社会を目指す思想だったが、20世紀以降の「左翼」=共産主義は、王室等の伝統的な諸制度だけでなく民主主義も否定して「共産党」の特権階層が統治する独裁的な社会を目指すので、19世紀から見れば「右翼」に見えるだろう。

・過激な国家主義は「極右」、過激な社会主義=共産主義は「極左」であり、共に思想上は真逆のように位置づけるが、実際、共通点は多く、思想=精神論の実現のために人的な暴力・圧力等を肯定し、多くの人命を危機にさらす。今の中国は、まさしく極右と極左、裏表を合体させた危険な国で、新「帝国主義」だと解釈されてゆくだろう。

フランス大統領候補のマリーヌ・ル・ペン(Marine Le Pen)氏を多くのメディアは「極右」と位置づけるが、もし、氏が大統領になっても、中国等の極右国家から見れば「中庸」右派の国家に見えるだろう。

・過激な国家主義と過激な社会主義=共産主義等の数値化しやすい人災とは別に、伝統的な諸文化や既存宗教等も弾圧したことから、喪失した資産的価値も大きいだろう。中国・共産党は、日本でも中国等を経由して大きな影響を受けて今でも学術研究等をしている儒教等を迫害、弾圧している。共産主義の思想、精神論が間接的に社会に貢献したこともあるだろうが、目に見える明確な人災(被害者数等)や資産的な価値の喪失よりも数値化することは難しいだろう。

 

 

ここ百年以上、

日本では、

日米安保を活用して物的な経済問題を最重視して、

地球上の多くの生命体が感覚的に認識する危険な環境を、

客観的に、現実的に軽視したどころか、

徹底的に無視する社会を構築しようとしてきた。

さらに、

ここ50年以上は、

平和憲法等によって、

平和を唱える宗教的な異次元の世界観を生みだし、

日本の平和ボケ症候群を異常な病気(認知症的な知性)として定義せずに、

単純に幸せな気持ちにさせている。

 

【蛇足】

・ここ50年以上、旧・ソ連(ロシア)、中国の核兵器の発射・空爆等のシステムは、多くを標的(都市・インフラ施設・原発・基地等)として日本国内の経度・緯度の情報をインプットしている。今、北朝鮮の核兵器だけで平和論を終始するのは、まだまだ異常な現実感でしかないだろう。実際、日本標的のインプット数の9割以上が中国とロシアであることは間違いなく、ロシアとの友好は平和を高めているが、中国は海洋等への侵略目的で隠蔽している核兵器の日本標的をここ十数年で大きく増加させていることは間違いない。昨今の米中の対立は、アメリカ(アメリカ本土・海外の基地等)が標的になっている中国の核兵器が増えていること(核兵器自体、隠蔽しているので公的には不明)に最大の原因があるのかもしれない。

・日本は、国も地方自治体も、メディアや学者等も、この危険な現実を表に出さずに無視してきた(軍事的な専門家が先進諸国で日本がもっとも少ないこともあってか?)。危険性を無視して見えない状況をつくって平和を唱えるだけで平和が生まれるという、日本を囲む海で社会的な防衛できた時代がつくった言霊信仰的な古神道が日本独自の精神世界にまだ根ざしているのかもしれない。

 

 

しかし、

ここ百年以上、

世界に広がった人災的な栄養(毒素?)を、

意図的に社会的土壌に入れながら、

長年、

構築してきた精神世界が生み出す個々の妄想は、

今、

やっと消えつつあり、

正常な、普通の考え方が世界中に出始めているようだ。

 

【蛇足】

・東西冷戦の終了=共産主義の崩壊によって、ここ四半世紀、東西冷戦の抑止力として構築された金融・軍需等の産業界は、反政府テロ組織やイスラム過激派へ戦争ニーズへの転換を志向した。この転換の過程で「グローバリズム」のブランドが生まれたが、今、多くの国々が再生的な「ナショナリズム」(国家主義)に転換しつつある。

・東西冷戦を生んだ「共産主義」は人類史上初めての思想の実現・展開だが、「グローバリズム」は現代的な植民地政策(経済市場・キリスト教の拡大等)に似ており、「共産主義」と「グローバリズム」は個々の伝統的な文化等を破壊しやすく、多様化よりも統一化の動きが反射的にできる遺伝子が土壌にあるようだ。

今、再編しながら再生しつつある「ナショナリズム」(国家主義)は、もっとも歴史のある概念で、現代的なルネサンス(単純な同じものの再生ではない「再生」)のようにも見える。