感謝の言葉無き韓国経済支援~日韓の通貨スワップ5兆円超
日本ATMは、
予想通りキャッシュをはき出した。
日韓の通貨スワップ5.4兆円に拡大。
通貨スワップとは、
簡単に言えばお互いの為替を交換(スワップ)することだ。
韓国のウオンを円で買い支えてウオン安を抑制するというのが、
日韓首脳で合意した通貨スワップの目的だ。
韓国はウオンと交換に円を購入し、
日本は円を韓国に売って替わりにウオンを購入する。
日本はウオンを外貨で持つので、
単純にお金を韓国に渡すわけではない。
しかし、
多くのアナリストの予測では、
ウオンはまだまだ安くなる可能性が高く、
日本の通貨スワップ拡大は気休めのレベルだと言われている。
ウオン安による損失を単純に計算すれば、
5兆円分のウオンを買ってこのウオンが10%安くなれば、
5千億円の損失だ。
これは韓国への経済支援の第一弾にすぎない。
韓国の経済危機がより深刻になれば、
第二次のスワップ拡大、韓国の政府系銀行への直接投資などが後に続くことになるだろう。
まだ、
日韓首脳間の合意であって、
国会で信任を得ているものではないのでどうなるかわからないが、
ごく常識的な礼儀として、
少なくとも韓国政府は日本に感謝の言葉を表明すべきだろう。
野田政権が、
タバコの値上げ、復興増税、年金支給年齢の引き上げの前倒しなど、
増税一辺倒の中にあって、
国民から吸い上げたお金を何ら説明もなく安易に引き出すように見えてしまう。
韓国への支援の必要性と日本への感謝の言葉、
そして、
日本政府は、
韓国の経済危機を救うことの意義をしっかり国民に説明することからはじめなければならない。
韓国の経済危機救済~日本ATMへの期待とその見返り
【蛇足】
10/19、中国の李克強副首相が10/23から北朝鮮と韓国を相次いで訪問する予定だと中国外務省は発表した。
韓国は日米から支援がなければ来訪した中国の副首相に泣きつく予定だったのだろう。
韓国はアメリカに支援を求めて、経済危機寸前のアメリカはなす術がなく、日本に肩代わりさせたのかもしれない。韓国はアメリカと日本から支援が得られなければ中国に支援してもらうことになるかもしれないと示唆して、「日本が出すならもらってやるよ」的な状況を作出している可能性がある。