いま、「福島」ってモノに日本中が敏感になっている。


福島産、福島人、福島ナンバー・・・


全てがあの原発のせいだ。


そのせいで福島ってだけで差別が生まれている。


福島から来たと言うだけでまるでばい菌かのような扱いを


受けてしまっている方々。


車のナンバーも福島のものだと「あっち行け!」と石を投げられたり


怒鳴られたりする。



どうしてこんなことに??


それはやっぱり政府やら東電、保安員、またはテレビでの御用学者の


方々があまりにも能天気に「大丈夫、安心」と言う割には、水を気をつけろと


言ってみたり、野菜を出荷制限してみたり、後出しじゃんけんのような、


そういういろいろなことに不信感を抱き、恐れをなしての結果ではないでしょうか?


大丈夫、安心と言われてるものこそ一番信用ならない・・・みたいな風潮が生まれ、


結局、何がどうなってるのか全てがうそ臭く、信じられず。


その結果、とにかく福島ってモノ、人から離れるのが一番!みたいな


感じになってしまっているのかな?と。


だから、福島のモノが近くにあるだけで、人がいるだけで、一気に不安に陥る。


このモノが近くにあると被爆するのでは?うつるのではないか??と。



で、今になって、差別はやめましょうなんて言った所で遅いんですよ。


もう拒否反応してしまってるんだから。


気持ちはだめだってわかっていながらも、でも、大丈夫って言う絶対的な


安心感がやはり持てず、きっと近寄りたくないって感情になってしまってるんでしょうね。



10年ほど前に起こったJCOの臨界事故でお亡くなりになった2名の方の


治療に当たった看護師さんのインタビューを観ましたが、その方ですら、


被爆した人が来たら自分もうつるのでは?と被爆の心配をしたと言ってました。


こういう看護師さんですら思うのですから、一般の方が同様に思うのは


当然のことではないかと思いました。


ただ、あの被爆された方の治療を当たっても、看護師さんをはじめ、どなたも


二次被爆はされていませんので、福島の方が近寄っただけで二次被爆などが


起こるということはないでしょう。



本当に目に見えないものだけに、いかに皆が神経をとがらせてるか・・・


ってことだとは思うのですが、やはり福島の方に罪はないので、やはり


そのような冷たい視線や態度を取るようなことだけはしないで頂けたらと


思います。


私の知人もいま福島にいます。


原発から50キロ以内のところには住んでるので、知人も本当に心配しています。


これからこどももつくろうって時に、大丈夫なのか?とか、癌にはならないだろうか?


本当に心を痛めています。


そんな知人が県外に出たときに石をぶつけられたり、心無い言葉で傷つけられるような


ことがあったらと思うと本当にやりきれません。


同じ福島の人の中でも原発関係の仕事をしてる方は避難所で差別をこれまた


されているようです。きっと、その方が原発に行ってる間は家族の方々も冷たい


視線にさらされているのではないかと想像します。


現場で働いてる方は不眠不休で我々のために尽力してくれています。


批判されるべきはいま東京にいるトップの方々だったりで、現場の最前線で


頑張っておられる方々ではないと思います。


彼らが、もうやってられないとさじを投げたらどうなるでしょうか?


本当に悲しい現実ですね。