何回か、仏壇や仏具のお話をしていますが、
お仏壇がなくてもみなさんお持ちなのが「お数珠(じゅず)」ですね。
一つ、気に入ったものを持っていると、安心ですね。
ところで、お数珠はなぜ、あんな形をしているのか、
何のためにあるのか、ご存知ですか?
諸説あるのですが、
修行の際、数を数えるのに使う道具として始まったという説が有力です。
文字通り「数」を数えるための「珠(たま)」ということですね。
何を数えるのかと言うと
真言(マントラ)や「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」のお名号
あるいは「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」のお題目を
いくつ唱えたか、です。
一回読むたび、ひとつつまぐっていく、というように使うのです。
数えやすいように、七番目と二十一番目に別の珠がはいっています。
本来の数珠の珠の数は108ですが、
皆さんの持っているものはその何分の一かの数ですね。
いくつか種類がありますが、
一番大きな親玉と呼ばれる珠を起点に往復するようにして
数を数えていくようになっています。
持ち方や種類も、実はいろいろです。
また追って解説・ご紹介しますね!