実は、僕が最もびっくりしたのが
青森県のお葬式でした。
あくまで僕が見聞きした範囲ですが今回も、「如是我聞」ということでお伝えします。
●火葬は通夜の前に行われるのが普通
他の地域では前火葬・後火葬が混在しているところが多いのですが、
青森県は通夜の前に火葬するのが正しいとされています。
なんでも昔、お殿様が真夏に亡くなってその際先に火葬を行ったことにならって
一般の方たちもそうなったという話もあります。
流行が習慣になっちゃったんですね。
●お葬儀の期間が長い
先にお骨にしてしまう、いわゆる「骨葬」のためでしょうか。そのあとの儀式はゆっくりと行われます。
納棺→仮通夜(身内だけで寝ずの番)→火葬→通夜→葬式→納骨で4日間はかかります。
火葬した後、いったん家にお骨・位牌を持ち帰り、翌日寺院など葬儀会場に改めて運びます。
昔から自宅での葬儀は少ないのだそうです。
●忌中のしるし「もがり」をたてる
お葬式を出す家では、忌中のしるしとして、「もがり」をたてます。これは長さ1.5mほどの木の棒を2本クロスさせて、×印にしたものを門に飾るものです。
●葬儀が終わったらすぐ納骨。繰り上げ法要も
葬儀終了後はただちに墓地に行き、埋葬というところが普通です。
墓地から帰宅すると初七日の法要を行ないますが、ここで四十九日や百ヶ日法要を繰り上げで行ってしまうところもあるとか!
●骨壷に収めずに納骨する
火葬場でお骨上げ(収骨)を行い、骨壷や骨箱に納めますが、納骨の際には遺骨を容器から出し、そのままの状態で納骨してしまいます。本当に土に還る感じがしますね。
ちなみに、青森県のお葬儀費用は
全国平均の231万円に比べてかなり高めの282万円。
期間も長く、沢山の方への振る舞いなどがあるからなのでしょうね。