そういう話になった時、私はいつも以上に神経質になってその人の髪の状態を触診し、これまでの履歴を聞くようにしています。
「パーマがかかりにくい』といっても一括りには出来ません。私は大きく分けて3タイプあると考えています。
まず1つ目は『髪が丈夫でパーマ液が浸透しない』。一般的に考えられるパターンですね。髪の毛が太い、固い、または撥水毛で水をはじくような髪質の方ですね。このケースは強いパワーのパーマ液を使ったり、時間をかける事でパーマはかかります。そして1度パーマがかかると持ちも良いです。
2つ目は『髪にパーマがかかる成分が少ない』ケースです。パーマというのは髪の毛の結合を切って、形を作って再結合させるものです。板チョコを溶かしてハート形の容器に入れて固めてハート形のチョコを作るイメージですね。
しかしパーマがかかる部分の結合が少ない場合があります。これは元々の髪質にもよりますし、ダメージによって失われる事もあります。縮毛矯正やホームカラーなどすると極端に少なくなってしまいます。
その場合、いくら適切な施術によってきれいなウェーブが出たとしても、長持ちしないケースもあります。
3つ目は「髪についてる皮膜の影響でパーマ液が浸透しない」ケースです。これは家で使ってるシャンプーやトリートメント、もしくはサロンでやるシステムトリートメントで髪を(シリコン等で)コーティングした時におこります。メーカーは「シリコンはパーマには影響しない」と言ってますが、現場の感覚で言えば確実に影響してますね。
特に注意が必要なのが昔ながら愛用されている『椿油』ですね。以前愛用している人のパーマが全くかからなくて、非常に困った事がありました。
このケースでは、事前のクレンジングで素髪に戻す事がパーマの必須条件でもあります。しかし、そしてせっかくパーマをかけたのに同じようなヘアケアをすると、皮膜によってウェーブがダレてしまい、きれいなウェーブが出ない事もあります。
いろんな髪の状態のケースがあるにもかかわらず、『パーマがかかりにくい』という事だけで強めのパーマ液を選択、もしくは細めのロッドを選択するのは非常にリスクを抱えてしまいます。
その時の髪の状態がどのケースかを見極めるのは非常に困難で、数多くの経験から予測して対応しております。それでも危険を感じる時にはウェーブテストをして、全体にパーマをかけても良いか判断しております。無理と感じた時にはパーマはお勧めしません。
特にダメージによってパーマがかからなくなってしまった髪には、パーマをかけ直しても結果はダメージを促進させるだけなのです。
アプレは幅広い髪質へのパーマ施術を可能にしていますが、すべてのケースにおいてパーマは可能でない事はご理解いただければと思います。
今日はアプレは休みですが、美容師らしい記事になりましたのでおいしいお酒が飲めると思います。また明日。
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