いよいよやって来た、難題中の難題! | 100万人の中国語 

100万人の中国語 

田中則明(たなかのりあき)
小田原在住。中国語研究家。

中国語の二つの壁:「四声」と「日本語にない母音子音」

『これ以上解り易く出来ない!中国語』
『”核文字”で もやもやすっきり 中国語文法』
『”核文字”で 中国語文法 総仕上げ』

「難題」、何だい?


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「ビジネス日本語の研修、受けてもらえ

 ますか?」


「もちろん、望むところです。」


「4時間x30回=120時間の研修です

 が・・・。」


「問題ありません。」


「で、対象者ですが、インドネシアの

 方です。」


「どこの方でも、大丈夫です。

 講師もテキストもそろっています

 ので。」


「で、受講者ですが・・・。」


「どうかしました?

 『BJT』は何点くらいでしょうか?

 420点位でも構わないですよ。」


「実は、・・・。」


「『N1』には合格しているんでしょう

 ね?」


「実は、全くのゼロなんです。」


「エッ、そうなんですか。

 でも、『ひらがな』、『カタカナ』位

 はおできになるんでしょう?」


「いえ、ゼロです。

 全くできません。

 でも、インドネシア語と英語は

 できますよ。」


では、『ひらがな』『カタカナ』

 から始めるしかないですね。

 あとは本人の努力次第

 ですね。」


「それで、研修修了時、どの位

 のレベルに達しているでしょう

 か?

 『BJT』だと、何点位?」


「たった4ヶ月で、『BJT』

 ですか?

 それは無理です。」


「でも、仕事で使えなければ、

 困るんです。」


「すみませんが、御社は、なぜ

 こういう外国人を雇われたの

 ですか?

 よっぽど何かに優れているん

 でしょうね。

 これじゃあ、日本人の若者が

 就職に苦労するはず・・・。


 まあ、それはともかく、


 4ヶ月で、

 ゼロ→会社で日常会話が出来る

      レベル

 ですね。


 難題だ、これは。


 どうしようかな?


 こうなったら、

 『ひらがな』、『カタカナ』を3日間

 で覚えてもらうしかない。


 しかし、動詞の活用、形容詞の活用、

 漢字、敬語・・・・。

 

 『案ずるより産むが易し。』

 『当たって砕けろ。』

 ですね。」


「我が社にとっても初の試みでして

 ・・・。」


「当り前でしょう!

人類初の試みですよ。」


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時代は、ここまで来た。


4か月で、

ゼロ → 『BJT』250点。