Jリーグは既にキャンプイン、プロ野球も2月1日からキャンプです。球春到来、という感じになってきましたね。
我がひいきのファイターズ今年の春の話題としては、やはり新加入の二岡選手でしょうか。夕刊紙だのネット上の噂だのでは、引っ込み思案で殻にこもりがちな性格だから新しい環境になじめないのではないか、などとまるで見てきたようにまことしやかに囁かれているのですけれども、「週刊ベースボール」を買ってきたら、引退した吉武投手のインタビューの中にこんな1行を見つけました。彼がホークスからジャイアンツに移籍した頃の話です。
巨人でも年下の二岡(智宏)なんかが「分からないことがあったら、何でも言ってください」と声を掛けてくれて、そのひと言でどれだけ救われたか。
移籍選手を迎える側の立場だった時に、進んで気を遣うことのできた人です。自分の殻に閉じこもっている、だなんて的外れなんじゃないのかなあ。
さて先日、各所のファンブログなどでちょっと話題を呼んだ出来事がありました。
キャンプ地の名護に先乗りして自主トレを行っていたダルビッシュ投手が、見学のファンに注意をした、という一件です。プルペンで投球練習をしているところを携帯電話のカメラで撮影され、音がうるさかったらしいんですね。
ヤフーニュースのコメント欄や、いくつかのファンブログを見に行ってみて……このニュースそのものとは少し違う部分で、ちょっぴり違和感を覚えたことがありました。
──キャンプ期間は、選手がファンと触れ合ってくれるためのもの。
ひょっとして、こんな風なつもりでいる人が案外少なくないのではありませんか……?
練習の移動時にサインをもらおうとしないこと
※秋に優勝を分かち合うためにグッとこらえて熱い眼差しを送るだけにしましょう。
「即席サイン会」は謙虚に並ぶこと。
即席ラーメン同様に短時間なのであしからず。
※サインをしてくれる選手には大きな声で「ありがとうございます!」。お一人様一度限り。
あっ、まぶしい!
フラッシュ撮影はご遠慮ください。
※フラッシュの光は練習の妨げに。太陽に協力をお願いしましょう。
ブルペンでのケータイのシャッター音に気を配ること。
※「カシャ」が響き渡ります。視線はあなたに集まってしまいます。
ブルペン見学は所定の位置で見ること。
電車で学んだ譲り合いの精神も忘れずに。
※老若男女みんなでプロのすごさを共有しましょう。
(「週刊ベースボール」2/9・16号「キャンプマナー講座」より)