野球週刊誌を買った訳・その2 | 手当たり次第の読書日記

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新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


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毎週買っていたら収拾がつかなくなるので、殆ど立ち読みですませている「週刊ベースボール」ですが、この「球界MONEY事情」の載る号は必ず買うようにしています。

12球団の年俸総額が棒グラフで出ているページがあるので、ここを1年間保存しておこう……と思うんですね。

見てみると、上はジャイアンツの45.3億円(それでも前年比85.4%!)から下はカープの17.1億円(それでも前年比113.6%……)と、セ・リーグは球団間の差が激しいですが、パ・リーグはホークスの33億円が飛び抜けているものの、あとの5球団にそれほどの差はない気がします。

ファイターズは前年比101.8%の23.7億円。選手によって大幅アップも大幅ダウンもあった訳ですが、全員まとめてみれば、ちゃんと微増程度で落ち着いてるんですよねえ。うまいことやりくりしてるもんです。でも、はっきり判る不振や不調以外の主力選手が軒並みアップだったため、球団別更改事情のページには「暖冬更改」だなんて書かれていました。せこくやりくりしてる印象を与えないのがまたうまい(笑)。

というのは、査定に納得できずにもめる選手が出ず、すいすいと更改が進んだというためもあるんでしょうね、きっと。保留したのは高橋選手だけで、それもどうやら金額への不満というより、キャッチャーとファースト併用という起用方針について、彼が自分を納得させる時間が必要だったということのようでしたから。

と言ったら、違うだろ、と言われるかな? 武田久投手も1回保留してるでしょ、って。

実はこの号に武田投手の代理人を努めた北村弁護士のインタビューが載っているのですが、これを読むと、「保留」ではなかったんだとおっしゃってるんです。


 事前に球団と電話やメールで下交渉をしておかなかったのは失敗でした。なぜなら、1度目の契約交渉で判を押さなかったばっかりに、新聞紙上では「保留」と書かれてしまった。私は全然保留なんて思ってなかったんですけど、そう受け取られてしまうんですよね。だって、もともと球団側から私が聞いていたのは「最初は顔合わせとしてお互いの意見を出し合いましょう」ということでしたから。


テレビで有名な人を起用することの宣伝効果は物凄いものがありますねえ……。代理人を立てての契約交渉はもう珍しくないし、始まって何年にもなります。でも今まで、「代理人を努めての感想」を載せようとした雑誌なんてなかったのじゃありませんか? 北村弁護士はあくまでも選手の代理人だった訳ですが、結果として球団にとっても大きなプラス効果だったと思うんです。こういうことを言って貰えたりしている訳ですから。


 今回の交渉で感じたのは私たちが思っている以上に球団は細かく選手のことを見ているんだなということです。それこそ「あの試合の、あの場面で投げたボール」についてとかね。その他にも試合に臨む姿勢やファンサービスの面を含めて、本当にいろいろな角度から選手たちを総合的に評価している。その点に関しては驚きがありました。その上でこちらの要望も汲み取ってくれて、2度の交渉はすごく有意義な時間でしたね。


この仕事の間、20年も音信不通だった弁護士仲間からいきなり電話があって、何事かと思えば「俺は日本ハムファンで特に久のことが大好きなんだ」と言われたなんていうこともあったんだそうです(笑)。

世界的金融危機の年ならではというべきか、関西大学の経済学の先生に「今後どうあるべきか」を聞いているというページもありました。

ちょっとびっくりさせられたのが、「昔は長嶋さんと王さんが上限だった」ということ。ジャイアンツでなくても、全ての球団の全ての選手が、この2人の年俸を超えることなどあってはならないことだった、というんですね……。