映画やドラマ、小説やマンガの筋書きだとしたら。
おそらくは100人が100人、わざとらしい、出来過ぎだと言うんじゃないでしょうか。
一昨年の日本一チーム。ただし、去年はBクラス。
去年の日本一チーム。ただし、明らかに戦力低下。
開幕2連戦を、引き分け2連発でスタート。
それから7箇月近く。
たぶん、双方のファンでさえ、予想できた人は殆どいなかった筈の成り行きです。
千葉ロッテマリーンズと北海道日本ハムファイターズ、パ・リーグの2位と1位として、ポストシーズンの死闘を繰り広げています。日本シリーズ出場権をかけて。
この2チームのレギュラーシーズンの勝敗は、11勝11敗2分のタイ。ここまでは勿論知ってたんですが、最近になって気がつきました。驚いたことにこのカード、何と得失点までがタイだったんですよね。チーム成績全体を見れば、マリーンズの総得点629に対してファイターズ526。リーグ最多と最少であるにもかかわらず。
チーム打率、マリーンズのほうがちょっと上。チーム防御率は、ファイターズのほうがちょっといい。
そしてここまで、クライマックスシリーズ4試合を終えて2勝2敗。得点は、マリーンズ15点、ファイターズ14点。
全くの、五分と五分。
明日は最後の第5戦。今年のパ・リーグを締めくくる試合。
今年12球団を通じてただ2人、防御率1点台を誇る成瀬善久とダルビッシュ有。
最強投手2人の投げ合いです。
全てはこのラストシーンのために、野球の神様が書いたシナリオだったんじゃないかと思えるほど。
日本シリーズなんて、「おまけ」だ。
そんな気がしてきているのです。
おまけと言って悪ければ、明日の大一番を勝ったチームへのご褒美。
明日こそが、マリーンズにとってもファイターズにとっても、今年最高の試合になる。
そう確信しているのです。
名勝負を、見せてくれ。