人生は、得てして眉間にしわが寄ってしまうことが多い。まあ、そんなときこそ真価を発揮するチャンスと言えるのだろうが、真価どころかここをクリアするのもヤバイ感じのときがかなり頻繁に訪れる。「さあ、どうしたものか…」、眉間のしわは刻々と深くなっていく。

さて、こんなとき当然自分のエネルギーも良くない。良くないときに次のアクションを起こさないと決めてる。この心理に至るまでは紆余曲折雨アラレ…さんざんいろいろあっての境地である。どんなに急ぎの案件でも、一旦気持ちにリセットをかけたほうがいい。美味しいコーヒーでも飲みに行きますか♪

気持ちのいい喫茶店でコーヒーを飲んでいるとなんだかおかしくなってくる。深刻になっている自分のことが面白く思えてくるのだ。そして、アハハ…と実際に声を出して笑ってしまう。笑ったあとは不思議なもので、状況は何も変わっていないのに問題の質が変わっている。あるいは、どうでもいいことになって、あれほど思い悩んでいたことが「スルーの箱」に入ったりする(これを私は「気持ちの相対性理論」と呼んでいる。感情は変幻自在だ)。

この開き直りと思える緩和状態になると、リセット完了、NEXTアクションOKのサインだ。自分を取り巻いていたエネルギーの縛りがとれてパーッと視界が明るくなる。その意味では、ここにたどり着くために、わざわざ出かけてコーヒーを飲んでいるのかも知れない。この方法は結構お手軽である。

笑いの誘発剤は、相棒の妖精のことも多い。

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「あ、また腕組して眉間にしわ寄せてるぅ」
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と人のことをケラケラ笑うのである。この妖精は、カナダの妖精の森(通称)で私の中に入り、そこからずっといるのである。とにかくいつもケラケラしている。私がこうして文章を書いているときも

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「また、かっこいいこと書こうとしてるぅ」
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と笑うのだ。人前で話をするようなときも決まって私のかっこつけを笑う。

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「感情をリライトする必要はないのにぃ。そのまま言えばいいのにぃ」
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そんなダメ出しをするのだ。よく聞くと、能天気なだけではなくなかなか深いことを言う。飾らない言葉が、浮かんだままの言葉が一番人の心に届くのだと。

さて、眉間のしわも伸びたし帰って作業にあたりますか?

「・・・」、応答なし。私に話しける余裕ができた頃には妖精は決まっていない。なかなかの相棒だ。