父の口癖 | そらぶろ

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果物大好き、お菓子大好きな糖尿病の母。
なんとか食生活を改善しようと手伝い中です。

ここ数年の父の口癖。
「みんないなくなってしまうな…」

自分の上司や先輩はもちろん、部下や後輩も逝ってしまう。
これは高齢になればなるほど仕方ないことです。
なかなか順番にはいかない。
長生きは喜ばしいことばかりではない…

元夫の父。
4人きょうだいでした。
長男、次男(義父)、三男、長女。
亡くなった順番は長女、三男、次男、長男。
若い順でした。
全員が長い闘病の末で、そのたびに長男が駆け回っていました。
とりわけ三男は離婚して一人暮らしだったので(息子さんがいましたが、全く父親には興味がなかった)、大変な数年間を過ごしました。

次男のときはもう長男も癌と認知症を患っていたのですが、それでも電話をかけてきたり、時々様子を見にきてくれたりしました。

辛かっただろうと思います。
弟、妹たちが次々と亡くなってしまったこと。

そして今の私の父。
父は5人きょうだい。
長男(父)、長女、次男、次女、三男。
長女は三年前に亡くなっています。
次男と次女はまだ元気だそうですが、三男は病気から両目の視力を失い施設で暮らしています。
父と末の三男とは15歳離れているから、見送る立場になるなどとは、以前は考えたことすらなかった。
でも、最近は「そうなる日がくるのかもしれない」と思うみたいです。

そしてそれは人生でいちばん辛いことかもしれない。
ひとの不幸を願うつもりなどないけど、どうか父が最後になりませんように。