記憶 | YOGAと瞑想、倍音の世界へ 青山雅明のブログ

YOGAと瞑想、倍音の世界へ 青山雅明のブログ

ヨガと瞑想、倍音でより大きな意識と繋がりましょう。
Let's Enjoy!

本日は、虚無僧尺八の稽古。

「深夜」から「心月」

「心月」の柔らかい呼吸が所どころ、出るようになって来た。
でも、まだ意識すると柔らかさが消えて雑音が入ってしまう。
非常にデリケート。
集中と弛緩のバランスが難しい。

「深夜」では甲の音に力みが入ってしまう。
深夜で使っているのは、僕の自作の法竹。

師匠が「竹をかしてごらんなさい」

といわれるので竹を手渡すと、おもむろに大甲を吹きはじめる。
最初は音が擦れていたが、だんだんと芯のあるしっかりとした音になってくる。

「竹に音を記憶させてるんです」

う~ん。
確かに、竹が音を記憶している!
最近思うんですが、奏者が与える体験によって、楽器の出音が全然違ってくるのではないかと。

人も、色んな事を記憶して行くね。
悲しいとか、恋しいとか、悔しいとか、わびしいとか、うれしいとか、哀れみとか、絶望とか、希望とか、、、、
体験してみないとなんのことやら解らないけれど、

ひとつひとつ体験して、言葉と感覚を身体にしみ込ませて行く。

そして日々、色んな事をすこしづつ忘れて行くのです。