
「天下を取ることは小事にすぎず。それよりも義を貫き背筋を伸ばすことが大事」
ジェニーさんが好きな上杉謙信の言葉です。
その言葉を胸に主君である景勝を支えて戦国時代を駆け抜けていったのが
いま大河ドラマで放送されている「天地人」の主人公直江兼続です。
その天地人の製作統括プロデューサーの方がこう語っています。
「勝つことだけが人生ではない。負けて開ける道もある。
このことを兼続の物語を通じて問いかけようと思ったのです。
今の日本は、勝ち組と負け組みの格差が開く一方、人々が品格を失いつつある
時代だと思うんですね。
そして兼続が生きた戦国時代もまさにそんな状況だったのではないでしょうか。
そんな中で、まっとうな生き方を貫き通すことにより、
敗北を喫しながらも活路を見出していった兼続の行動は、
現代人にも鮮烈な印象を与えると確信しています」
豊臣秀吉によって、会津120万石に国替えになった上杉家。
その義を最後まで貫き通し、家康との決戦を覚悟した景勝と兼続。
こうした「義」をもった侍たちがわずか3年あまりですが、
会津の領主だったことを誇りに思います。
次回の「天地人」は「本能寺の変」
信長の死後景勝と兼続はどう動いていくのでしょう。
今後の「天地人」ますます楽しみになってきます。
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コメント
ほとんどNHK大河ドラマの宣伝じゃん(笑)
直江兼続が家康へ送った「直江状」と呼ばれる文書があります。
原本は残っておらず、後世の写しといわれていますが
それにより家康が激怒したことは確かのようです。
太閤に出した誓紙を一年もたたずに踏みにじり、
諸大名と婚姻を結んだのはどこの誰であろう
義を重んじる兼続にとって、家康の行動が許せなかったのでしょう。
それによって米沢30万石へと移されてしまいますが。
謙信が言う義も大切だけど、天下を狙うにはそれを忘れるのも仕方のないことだと思う。
「天地人」で吉川晃司さんが演じる信長もその雰囲気が良かったわね。
次回の「本能寺の変」、絶対見逃せないわ。
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