廃墟 行川アイランド
計画停電始まりましたね。
まだこちらは停電になったことはありませんが、わたしも節電がんばります。
さて、先日訪れた房総の海に面したところにあるテーマパーク 行川アイランド。
行ったのが地震の前日でした。
テーマパークということもあり、場所の特定も容易で、しかも駅から近くアクセス抜群。
ただ、この周辺 以前行川アイランドで飼育されていたキョン (鹿)が野生化しているらしいです。
が、まさか本当に遭遇しないだろうと キョンについては何も調べずに行ってしまったんです。
10年前に閉園しているんですが、駅の地図には今でも行川アイランドが載ったまま。
まずはチケット売り場。
チケットを買わずに通過。
そしていよいよ入り口のトンネルへ…なんですが
これはちょっと…越えられない…
越えられなくはないと思いますが、それなりに人目につくので一生けんめいよじ登ってる時間はなさそう。
トンネルがだめなら山を越えればいいんです。
ということで、別の侵入経路へ。
これなら越えられる。
張り紙には「有害獣駆除」と書いてあります。
ちょっと強めの立ち入り禁止ぐらいにしか思って気にしなかったんですが…キョンと結びつけるべきでした。
電波が立つのはここまで。
柵を越えてすこし歩くと古い缶ジュースが。
さらに歩くとトンネルが見えてきます。
塞がっているので山を越えようと思ったんですが、ぎりぎりなんとか隙間に体が入りそうだったので
いったん荷物を降ろして1番幅の広い隙間にいざ突入。
しようと片足を入れたところ…トンネルの向こうを何か茶色いものが横切ったんです。
キョンです。
ほんとに出た。どうしよう。
でも他に侵入経路の検討はついてないし、そうするとここしか…でもキョン…あおより凶暴かも…襲ってきたら…
考えてもどうにもならないので意を決して突入。
はさまって抜けなくなったらどうしようかと思った。
ぎりぎりで隙間を抜け、トンネルを抜けると開けたところに出ます。そしてもう1つのトンネルへ。
が、物音が…
再びキョンです。目の前にキョンです。
残念ながら写真を撮る余裕はなかったです。
どうしていいかわからず固まり、するとキョンも山のほうに下がっていきました。
遠くからしばらくこちらを伺う様子。
走ってトンネルへ。
真っ暗なトンネルを走り抜けると…
海です。そして園内です。
明るくて開けてて、トンビの声しか聞こえない。
トンネルを抜けてすぐ 草に埋もれてるけど壊れていないベンチがあったので一休み。
柵を越えてからここまで そう長い距離でもなかったんですが、いきなりキョンに遭遇して精神的なダメージが…
アスパラみたい。
背丈の高い草がびっしり。
この中を分け入るのも大変でした。
夏だったらすごいだろうなあ…
イスとテーブル。
この正面にはおそらくステージだったと思われるコンクリートが残ってました。
なんだろう。
近くに池もありました。
ここまで来ればキョンはもう大丈夫、と思いきや…そうでもないようです。
よく見るとあちこちに人間じゃない足跡が。こわいこわい。
園内にもいくつかトンネルがあるみたいです。
プールのすべり台。
たぶん更衣室。
園内の建物はほとんど残ってなくてコンクリートの残骸ばっかなんですが、更衣室だけは残ってます。
目の前が海。
水がたまってる…
長靴じゃなかったのでこの先には進んでません。気になる。
廃墟にある消火器って危険らしいです。
ちょっとの刺激で爆発するかもしれないとか。
海に降りられます。
扉に「高電圧」「立ち入り禁止」と書いてある この部屋だけは物がたくさん残ってました。
これで園内の端まで来たと思ったんですが、屋上から坂道があり、まだ続いてるみたい。
少し進むと、イスがいっぱい。
隣には草と木に覆われた大きいすべり台みたいなものが。
すべり台に登る階段が見当たらなかったので逆からよじ登ってみると…
なんだここ…
花のにおいがする。
草ぼうぼうで、いろんな色の梅の木がたくさん。満開。
すっごくきれい。
なんだけど、キョンが出そうな雰囲気。
すこし歩いてトンネルを抜けてみると、頑丈な柵で侵入できなかった正面入り口付近に出ました。
更衣室あたりに戻り、海を見てゆっくりして帰ろうと思ってたいたら、海から人が何十人も上がってきたんです。
尼さん?漁師さん?みなさんぞろぞろと廃墟へ…
うち1人がこちらへ来て「入り口閉めちゃいますよ」と。
あれ?入り口って閉まってるものじゃないの?
「入り口ってなんですか」と聞くと 正面入り口のことだそうで、ご一緒に通していただきました。
こうしてキョンの道を通らず楽に安全に出られました。
こんな不審者をわざわざ…ありがとうございました。
にしてもなんでカギを持ってたんだろう。
そして地元の方々だと思うんですが、ご無事であってほしいです。