未完:恋愛小説@第1話「そばにおいでよ。」 | 「蒼い月の本棚」~小説とハムスター(ハムちゃん日記はお休み中)~

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趣味で小説を書いています。絵を描いたり写真を撮ったり、工作をしたり書道をしたり、趣味たくさんです。古典で人生変わりました。戦国時代&お城好き。百人一首とにかく好き。2016年、夢叶って小説家デビューできました。のんびり更新ですが、どうぞよろしくお願いします。










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……………「そばにおいでよ。」第一話














「お前と議論するつもりはないんだよ。女は、黙ってニコニコしてりゃいいんだよ。」




「はー?ニコニコってなに?間違ってるから、間違ってるって言っただけでしょ?それに、もっと別のやり方があるって、教えただけじゃない!」




「お前、クソ可愛くねーな!誰も教えてくれなんて言ってねーよ。あー、もう、別れよ、お前といると疲れる!一緒にいても、休んだ気がしねーんだよ。男一人癒せねー女は、いくら仕事か出来たって、俺にしちゃ出来損ないの不良品だ!」








…言い返せなかった…。



可愛げがない。

笑顔が怖い。


疲れる。

余計なお世話。






……ああ…。


いつも同じ言葉でフられるワタシ。





デキる女がモテるって、誰が言った?


頑張って仕事して、何が悪い?






悔しいけど、泣きたくない。

男の前で、涙なんか見せるもんか!




「私の、何が…悪いわけ…。」


「そういうとこ全部。ごめんねって、かわいく謝れば、許してやろうと思ったけど、もう無理。」



そう言って、背を向け歩き出す、ほんの5分前まで、彼氏だった人。








な、なんなの…


そっちから付き合いたいって、言ったくせに…


賢い女が好きだって言ったじゃない…






私は、歩き去る背中に向かって、大きく息を吸った。



「ふ…ふざけ…






「ふざけんなーー!お前みたいなポンコツ、こっちが払い下げじゃー!二度と顔見せんなボケー!」










えっ?


言おうとした言葉を、全部言われて唖然とする。




…誰?





「逃げろっ!」



「えっ?」



真っ黒な服を来たその人は、私の手を掴んで、猛スピードで走り出した。