久しぶりに記事書きます(;^_^A

hoyminです。




先日6月3日、今年度初定例研究会をやりました!!


今回は、この本をテーマに研究してみました。



アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書)/中央公論社
¥756
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皆さんはアメリカ海兵隊ってどんな組織か知ってますか?





2006年に公開された映画『父親たちの星条旗』






この中で描かれているのが、太平洋戦争中の海兵隊の姿です。






 
USMC Iwo Jima Memorial / dannymac15_1999






アメリカ海兵隊は、1775年11月10日、独立戦争中に設立されました。



最初は「イギリスに海兵隊というものがあるからアメリカにもつくろう」というくらいの、かなり単純な動機で設立されたようです。



目的が曖昧なので国民からもあまり理解されず、「規模を縮小すべきだ」とか「海軍に統合するべきだ」とかいう意見が強くありました。




そんな中、海兵隊の使命を変革しようとする革新的な人々が現れました。

その一人が、アール・H・エリス少佐です。(Wikipedia



彼は1921年、将来の日本との戦争を見越して、「海兵隊は攻撃的な『水陸両用作戦(amphibious operations)』を使命とすべきである」と提言し、海兵隊の存在目的を明確化しました。



変革は簡単には成し遂げられませんでしたが、試行錯誤の末、海兵隊は水陸両用作戦を遂行できる部隊に生まれ変わっていきます。



その結果、ガダルカナル島、サイパン島、硫黄島の戦いなどで日本軍を撃破し、太平洋戦争でアメリカを勝利に導くことができました。





しかし、原子爆弾の登場で時代は一変。

「水陸両用作戦など時代錯誤だ」と、再び海兵隊不要論が叫ばれるようになりました。




海兵隊は再び自らの存在目的を問い直さなければならなくなったのです。




そして1980年に打ち出された新しい使命、それが「即応力」としての海兵隊でした。


水陸両用作戦をさらに発展させて「海兵空・陸機動部隊(MAGTF: Marine Air-Ground Task Force)」を組織し、有事の時に即座に対応できる軍隊をつくりあげました。





最初は人真似から始まった海兵隊は、今もなお残り続け、アメリカの安全を守っています。



国民からも評判が悪く、陰口を叩かれていた集団は、今では「国の安全に関わる事変をすぐに解決してくれる」「未熟な若者を誇り高き、自信に満ちた、信頼に足る国民に鍛えてくれる」と絶対的な信頼を得るようになりました。






If Everybody Could Get In the Marines... / Marine Corps Archives & Special Collections







なぜアメリカ海兵隊はそこまで大きく変わることができたのでしょうか?




この本の結論としては、「普遍の存在価値を堅持しつつ、環境に合わせて機能的価値を革新し続けることができたからだ」と書かれてありました。




世界大戦、原爆登場、国際テロ組織の台頭など、時代は大きく移り変わっていきます。


それに合わせて海兵隊は水陸両用作戦、即応力強化など、使命を変化させていきました。




しかし、その中でも変えずに残し続けてきたものがあります。



それは、「忠誠(Semper Fidelis)」



神、合衆国、海兵隊、仲間に対する信頼を基盤とする自己犠牲の精神利他主義の心は、時代が変わっても常に海兵隊の中核にあり続けました。






USMC 235th Birthday Ball / US Embassy New Zealand







このアメリカ海兵隊について学んでみて、改めてCARPの価値は何なのか、考え直していきたいと思わされました。




「未熟な若者を誇り高き、自信に満ちた、信頼に足る国民に鍛えてくれる」アメリカ海兵隊に負けないような人材を育成する場にしていけるよう、頑張っていこうと思います!



興味ある方、連絡待ってます!


tohoku.carp@gmail.com








hoymin




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