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お気に入り本というのか見つけたらついつい読んでしまうシリーズの3作目。
訳者はウィリアム・K・クルーガー『凍りつく心臓』以下の元保安官コーク・オコナーシリーズと同じ野口百合子。
アウトドアミステリにして家族小説というのがこのシリーズの魅力。
無口で射撃下手、家計は「一握の砂」状態、良き夫であり二人の娘の父親である等身大のヒーロー、<ワイオミング州猟区管理官>ジョー・ピケット。
今回もまたまた愛犬マキシーン含む家族全員が事件に巻き込まれちゃう。
普通こんな目に遭ったら、なんぼ好きな土地で好きな仕事でも引っ越すか転職するやろ~って突っ込みたくなるけどね(笑)
今回の作品は2000年と2001年に実際にモンタナ州コンラッドで起きた家畜惨殺事件(キャトル・ミューティレーション)と1970年代に起きた同様の事件、現在アメリカ西部でブームになっているメタンガス採掘を絡めて展開。
ムースの切り裂き事件??に始まり、『ウォッチャーズ』もどきみたいな雰囲気もあったりで今までの作品とは好き嫌い分かれるところかも。
私はシリーズ中では好きな作品ではないけれど、新たな仕事に情熱を燃やすジョーの妻メアリー・ベスの働く主婦の悩みとかに共感しつつ、今回も一気に読んじゃいました。
舞台が限られてるだけにネタ作りが大変そう…。でも、もう一作くらい渋いのガツンとやって欲しいがどうでしょうね?
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