手芸で自立するにはいろんな方法があると思います。


個人作家の手芸本作りませんか?と

呼びかけるには理由があります。


本当に能力がある手芸作家さんが

作家として自立してビジネスにすることが

できるような世の中になってほしい、

って願ってるからです。


私が実現してやる、みたいな

そんな大それたことは

考えてません。

できませんけど、

しいて言えば夢かな。


けど、それに向かって

私のできることで

なんか手伝えないかな?

と思ってます。


オリジナルを追及してすごいものを

作っている作家さんはたくさんいるのに、

それでは食べていけないから


=ご主人に遠慮しながらやる

=ビジネスとしての採算は深く考えない

=兼業をしなきゃいけない

=企業と組んで自分の意向とは違うものを作る


とかしなくてもいいようにできないのかって。


一方

1)出版社に作ってもらったら

  本の内容が自由にできないこと


2)載せた作品が自由に使えないこと


が今まで本を作ってきた作家さんから

悩みだ、と聞いてきました。


それって、せっかく積み上げた自分の技術が

自分のものとして利益につながるのが

100%ではない、ということです。

出版社に私を宣伝してもらうかわりに

私のコンテンツを提供するってことですよね。


そして、その取引が成立するのは

数少ない作家さんです。

(しかも最近は1人作家じゃなくて

何人か作家さんが合同になってるものが

多いです。)


手芸本って正直、本の中では

売れる部数の少ないジャンルです。

(今本屋さんで、手芸本コーナーはガンガン

縮小されてます)


それで多少名前が売れて有名になれることが

メリットで、

作品が自分のものとして扱えないって

意味があるのか?


なんで自分の作った作品のキットを

自分で売るのに出版社に手数料を

払ったり、遠慮しなくちゃならないのか?

作品がもったいなくない?


(えー、私のお仕事的に出版社から

お仕事もいただいてるのに

こんなことを言ったら自爆、

という話もありますが(笑))


仮に1500円の本で、印税が5%としたら、

(有名作家ならもうちょっと上です)

1000部売れても印税は75,000円です。

2000部売れても150,000円です。


20~30点も作品作って何か月も校正して、

苦労して作ったのに、

印税としては15万しか売り上げがないって!


もしかして、1週間の百貨店の

催事の売上の方がよくないですか?


もちろん、これによる広告効果で、

他のいろんな仕事が増えるとは思います。

もともと、それが狙いだとは思います。


でも自分が生み出した子供たちの

直接対価がそんだけって!

悲しくない??