子供の頃は、
学校の時間割にあわせて、
教科書をランドセルに、
詰めるのと一緒に、
翌日着る服を、
枕元に畳んで置いていたものでした。
もっとも、当時は貧乏で、
選ぶほど衣類は多くなく、
着たきり雀でしたけど・・。
朝の忙しい時間、
ホントは前もって、
衣装を用意しておくのが、
効率的なんでしょうが、
夜、暖かくても、
急に朝冷え込んだり、雨が降ったり、
寒暖の差が激しかったりすると、
当日のお天気をチェックしてから、
着ていく服を選ンじゃいますネ!。
だから、朝から大わらわ。
靴下が、片方なかったり、
履こうと思ってたズボンに、
穴が開いていたり・・。
この、ズボンを履く時、
左右、どちらの足から先に、
通しますか?。
スポーツ選手など、
勝負事で縁起を担ぐ為、
頑に右から履く人もいますが、
統計によりますと、
日本人では、圧倒的に、
左足から入れる人が、
多いンだそうです。
その理由は、
右足利きの人が多いとか、
(右足で立った方が安定するから)
まだ、自分で、
服を着る事が出来ない幼い頃に、
親に履かせてもらった記憶が、
そのまま習慣になっているとか、
諸説あります。
ちょっと面白い説では、
戦国時代の名残だという説。
古来、剣術に携わるお侍さんは、
いつ何時でも、右手で刀が抜ける様に、
着物の袖は左から通し、
袴も左から履いて、
右足を空けていました。
玄関を出るときも、
左足からという、
一種の作法みたいなモノが、
今日まで伝わったという説です。
とは言うものの、
日本人すべてが、
武士であった訳ではなく、
眉唾ですが・・。
昔の日本人は、
「ナンバ歩き」という、
手と足を同時に出して、
体の軸を捻らない、
歩き方をしていました。
なぜかというと、
お侍さんが右手でつかんだ刀を、
左側に振り下ろす時、
左足で踏ん張っていると、
左足の膝を切ってしまう・・。
これは、お百姓さんも同じで、
クワや鎌を扱うとき、
農具でケガをしないよう、
自然とそんな歩き方になったンだとか。
そんな体も捻らない動作の名残が、
服を着るときの、
習慣になったのかも知れませんね。