あるお金持ちが、
最上級の高級車、ロールスロイスで砂漠を横断するという,
ダカール・ラリーばりの、
冒険旅行を楽しんでいた。

さすがに、過酷な旅がこたえたのか
自慢の車は、砂漠の真ん中で故障してしまい、
全く動かなくなってしまう。

意気揚々、無謀な冒険旅行に挑んだ彼も、
溜まらず,いざというときに備えて車内に積んであった無線機を使い,
しぶしぶ業者に救援を仰いだ。

すると、やがて水平線のかなたから,
物々しい輸送飛行機が現れて、
彼に陽光に眩く光り輝く新品のロールスロイスのを届け、
速やかに故障した車を積み込むと瞬く間に引き上げていったのだ。

あっけにとられながらも対応の早さに感心した彼は,
そのまま過酷な旅を続け、無事に砂漠を横断することができた。

さて、旅から帰って来たそのお金持ちだが、
不思議なことに彼のもとにはいつまでたっても、
その業者からの連絡や請求書がいっさい来ない。

新車を飛行機で届けてもらったのだから、
さぞや高い金額を請求されるだろうと思っていたのに。

不審に思った彼は業者に連絡してみたが、
業者の方はそんなサービスはしていないという。
驚いた彼が確かに砂漠でロールスロイスが故障して・・・と説明を始めると、
相手は途中でその言葉をさえぎぎってこう答えた。

「お客様、ロールスロイスは、故障いたしません!」

モチロン、都市伝説ですが、スゴイ話です!。