モハール金貨大図鑑! | 鑑定済アンティークコイン専門店(通販店舗)【アンティークコインワールド】 店主のブログ

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こんにちはキラキラ 

 

【鑑定済アンティークコイン専門店 アンティークコインワールド】 
(オンラインネットショップ通販店舗) 店主のやすこうちです。

 

本日はコインにまつわるお話ということで、最近お問合せやご質問も大変

多くいただいている人気コイン、『モハール金貨』について見ていきたいと思います。

お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 


■■■『モハール金貨』(Mohur)■■■




ビクトリア女王治世下で発行された 『BRITISH EAST INDIA COMPANY 』(イギリス東インド会社)の

1 モハール金貨です。

モハールは、インドの通貨単位、英国統治下のインドで発行された金貨です。

コインに描かれているのは王冠の無い若き「ビクトリア女王」の左向き肖像と

『VICTORIA QUEEN 』『1841 』、
そして反対面には有名なライオン像が椰子の木とともに描かれています。
銘文は『EAST INDIA COMPANY』 、額面 『ONE MOHUR』その下には額面がインドの文字で描かれています。

モハール金貨の人気の秘密は

・一年号限りの単年度発行である。
・発行枚数の割にはグレードの良好なコインの残存枚数が少ない。
・インドからの輸出は禁じられているため、一旦インド国内に戻ると流通しなくなる。
・若きビクトリア女王の肖像と、ワイルドな躍動感あふれるライオンの非常に美しいデザイン。

と、高い稀少性と人気が挙げられるかと思います。

また、バリエーションが豊富で、よくわかっていない部分が多い点も多くの人を惹きつけてやまない魅力ともいえます。

バリエーションの種類については、以前ブログ(→こちら)でもまとめていますので、ご覧いただけたらと思います。

今回はせっかくですので、画像でバリエーションの違いを楽しんでいただきたいと思います。

『ウナとライオン』と同じウィリアム・ワイオンの作品ですが、そのライオン像は大変対照的ともいえます。

『ウナとライオン』


『モハール金貨』


『ウナとライオン』の優雅なライオンに対して、『モハール金貨』のライオンはワイルドです!

引き締まった筋骨隆々としたライオン像、そして目つきも野性味にあふれ、鋭く光っているように感じます。

今にも飛びかかってきそうな躍動感にあふれていますね!

以下からはモハール金貨のバリエーションを画像で見ていきたいと思います。

◎ビクトリア像のお顔の違いについて。

『フォックスフェイスタイプ』お顔がシュッとしています。


『通常タイプ』やや丸みを帯びています。

◎『VICTORIA QUEEN 』の銘文の配置の違いについて。
『つながっているタイプ』(legend continuous)


『左右に分かれているタイプ』(legend divided)


◎年号『1841』の『4』の横棒にカギの有無

『4』の横棒にカギ有り (crosslet4)



『4』の横棒にカギ無し (normal4)


◎年号『1841』の大きさ
『大きい』 (large date)


『小さい』 (small date)

◎『ww』(William Wyon)の刻印の有無
『ww』有り


『ww』無し


以上ですが、お尋ねの多いポイント、
・ビクトリア女王のお顔の違い
・『VICTORIA QUEEN 』の銘文の配置
・年号『1841』の『4』の横棒にカギの有無
・年号『1841』の大きさ
・『ww』(William Wyon)の刻印の有無
について、画像とともにご紹介させていただきました。

それにしても、改めてまとめてみるといろいろと種類がありますね!

今後、モハール金貨を見る機会がございましたら、ぜひ上記の点などをご参考に、モハール金貨の個性や出会いをお楽しみいただけたらと思います。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

それではまた、失礼いたします。

やすこうち