臥薪嘗胆 ~マツダ訴訟裁判奮闘記~


年の初めのご挨拶として使われるのが「年賀状」


インターネットが普及しているご時世ですが、それでも年賀葉書でのご挨拶というのは深いものがあり、私そらみみも楽しみの1つでもあります。


また、年賀状とまではいかないまでも気軽さ・手軽さという面で、メールで新年のご挨拶が届くこともあります。


どちらにしても、私そらみみにとっては有難いものであります。


さて、今年頂いたメールの中に、このように書いてきた人がいました。



あと、お願いが…


あんまり「マツダ」をいじめないで下さいね。



このメールを送ってくれた方は、私もよく知っている人で、現在もマツダ車のユーザーでもあります。



確かにマツダで働いている人・マツダの車を所有している人・その他マツダに関わっている人が、私のブログを読むと、あまり良い気がしないでしょう。


毎週土曜日にJR防府駅前で宣伝・署名活動を行なっていますが、マツダ社員の方は土曜日の11時から12時までの間は、駅前に行きたくないと思われているのではないでしょうか?


以前、駅前で署名のお願いをしたところ、その人はマツダの工場で働く社員の方で「あまりマツダのことを悪く言わないで下さい」と言われたこともあります。



これまで何回もこのブログで書いてきましたが、私たちは決してマツダが憎いわけではありません。


私そらみみも3年以上派遣社員として働いてきましたが、一緒に働いている社員のみなさんには、とてもお世話になりました。


また私が当時、所属していた職場の職長が、こんなことを言っていました。


「マツダは技術面・販売面・資金面など、あらゆる面においてトヨタ・日産・ホンダに劣っていることは分かっている。


だけど自分たちは、この車がどこの国の、どんな人の手に渡るかわからないが、自分たちが今出来るパフォーマンスを最大限に発揮することが、私たちの仕事なんだ」


この職長から私そらみみも「モノづくり」の真髄と楽しさを教えてくれました。


派遣社員全員が更新されないことが決まった時、職場の係長が自ら頭を丸めて来て、全体朝礼で


「派遣社員のみなさんには本当に助けてもらった。それなのに恩を仇で返すような形になってしまって本当に申し訳ない。景気が良くなったら、またみなさんと一緒に仕事がしたい…」


と涙声で訴え、頭を深く下げ、しばらく頭を上げなかったことがありました。


私も署名活動をしている時、息子さんがマツダ社員だというお母さんから


「息子もあの派遣切りには心を痛めているの。だから署名は勘弁して。そのかわり陰ながら応援してるからね」


と言われたこともあります。



裁判が行なわれた直後に、マツダ西浦工場正門にて宣伝行動を行なっています。


相変わらず職長などの圧力で裁判のチラシの受け取りを拒否する人が多いですが、それでもこっそりチラシを受け取る人が出てきて、


「裁判が早期に解決することは、マツダにとっても社名を高めることにプラスになるのではないか」


という呼びかけに、小さく頷く社員もいると話を聞きました。



何度も言いますが、私たちはマツダが憎くて裁判を行なっているのではありません。


このような流れの中で、マツダが行なってきた違法行為に対してどう責任を取るのか?マツダが社会の中の企業としての社会的責任をどう果たしていくのか?


それを問うために裁判で闘っているのです。



まだまだ長期化する闘いではありますが、みなさんのご協力とご理解をよろしくお願いします。