臥薪嘗胆 ~マツダ訴訟裁判奮闘記~

9月16日 下関市内にて、福祉施設「員光園」不当解雇裁判の勝利報告集会が行なわれ、私そらみみも参加してきました。


この闘いは劣悪な労働条件や賃金などを改善してもらおうと、2005年に「かじみつ福祉労働組合」を結成したことから端を発し、経営者側の度重なる嫌がらせや委員長を始め組合幹部を次々に解雇などの暴挙に対して、これまで長い裁判が行なわれてきました。


そして2011年6月16日。最高裁判所は員光園側の上告を棄却。組合委員長の解雇無効及び不当労働行為救済が確定し、これまで6年にも及ぶ長い裁判は組合側の完全勝利という最高の形で終わりました。


当日は委員長を始め、この裁判を支援をしてきた山口自治労連のみなさん、そして、ずっと応援してきたゆかりのある人ばかりの約70名以上の参加がありました。


最初に弁護士からの報告があり、そして支援されたみなさんからのご挨拶がありました。


その中で


「現在も各地で不当労働行為や不当解雇が続いているが、その中で労働組合の存在の意義を確認していかなくてはならない」


という言葉が印象的でした。


そして食事をしながら、参加者全員で交流をしました。



実はこの委員長さん。


私たちマツダ原告団が裁判を始めた時にはすでにご自身の裁判闘争真っ最中で、それにも拘らず当時慣れない闘いをしている私たちのことを気にかけてくれたり、マツダ裁判の傍聴には必ず来てくれて応援してくれたりと、私そらみみにとっては姉のような存在であり、当日私が会場に到着した時には、私の顔を見るなり「よく来たね」と声をかけてくれました。


その「姐さん」から一言


「次はあなたたちの番ね」


と言われ、さらに会場からは


「員光園の裁判が終わったから、次はマツダの裁判を応援していく」


との声を頂き、私そらみみも有難い気持ちと、さらに引き締まっていく気持ちでいっぱいでした。



これは後日知ったことなのですが、最高裁で委員長の「地位確認」が確定したものの、員光園側は


「職員であることは認めるが、仕事を与えるかどうかは園が決める。園に立ち入れば警察を呼ぶ」


と言ったそうです。


つまり「給料は払うが職場には来るな」という意味で、園にとって都合の悪い者は排除する姿勢は、裁判前とまったく変わっておりません。


委員長は今後、職場復帰を求め、また新たな闘いをしていくという意気込みでした。



最後に委員長から


「正しいものは必ず勝つという思いで、色々な争議で奮闘されているみなさんにも教訓として頂きたいと思います」


という挨拶を頂きました。



「姐さん」には、今後の私たちマツダ原告団の闘いを最後まで見届けて頂きたいという思いと、お体に気をつけてほしいという思いだった、私そらみみでした。



臥薪嘗胆 ~マツダ訴訟裁判奮闘記~