私が住んでいる山口県防府市も、すっかり春の暖かさを感じるようになりました。



日本には「四季」という素晴らしいものがあり、毎年4つの違った風景を私達に見せてくれます。


真夏の暑い時に、タンスに入っている冬用のコートを見つけると、見ているだけで汗をかいてしまい「本当にこんなものを着る時期がくるのか?」を思う時があります。


反対に真冬の寒い時にTシャツ1枚になると、とても寒くて「本当にこれ1枚でも暑くてたまらないって時期があるのか?」と思ってしまいます。


また冬から春にかけて、暖かくなったと思ったら急に寒くなったりと、とても気まぐれなところを見せてくれて、がっかりさせられる時もあります。


でも季節は必ず巡ってきます。


毎年、冬用のコートが必要な時も、Tシャツ1枚でも暑くてたまらない時も、必ずやってきます。


春先に寒さが逆戻りして、がっかりするのは人間だけかもしれません。



先日、家の近くの公園に咲く、桜を見てきました。


臥薪嘗胆 ~マツダ訴訟裁判奮闘記~


「きっとこの桜の木は、かならず春が来ると信じて、冬の寒い間から花を咲かせる準備をしていたんだろうな…。」


桜の木の下で私そらみみは、そう思いました。



自然はやっぱり大きいです。


桜に限らず、春になると花は咲き、鳥は歌い、緑が綺麗に映ります。


必ず春が来ると信じているから、その喜びを精一杯表現しているように見えます。


そして先月、大きな地震と津波があったように、時には何かに対して怒り狂うような、そんな一面を見せてくれます。


そして狭い世界の中で、人間同士が騙し合い、いがみ合い、傷つけあうのを静かにみている。そんなようにも感じます。



残念ながら、世間は「麗らかな春」とは言えないようです。


色々な意味で、寒い冬の最中に身ぐるみをはがされたような人もたくさんいます。


でも、麗らかな春は厳しい冬のあとにやってくるのであって、そして必ず巡るものであり、必ず誰のところにもやってくるものなのです。



1日も早く、誰のところにも麗らかな春がやってくるように。


また、そう信じられるように…。



桜の木の下で、そう思った そらみみでした。