誰でも生きていれば、痛みや不快な症状を感じることがあります。痛みが長期間続くと、誰でも不安になるでしょう。

 

痛みの感じ方や痛む箇所はさまざまです。なぜなら痛みは個人的で主観的な感覚ですから、他人との痛みの共有や痛みについてお互いに理解したりすることはとても難しいのです。

 

もちろん、「なんとなくここが痛いけど、同じところに痛みがある?」などと、友人と同じ箇所に痛みが感じるということはあるでしょう。

 

近年は医学の発達により、痛みを感知する受容体が発見されるなど、一昔前の医学と比べてかなり痛みのメカニズムの解明がおこなわれてきました。

 

 

ところが、患部の怪我や病気が治っているにもかかわらず、患部に長い間痛みが続いていると訴える人がいます。

 

痛みの名称ですが、痛む期間が3ヶ月間以上続く痛みのことを「慢性痛」と呼びます。これよりも短い3ヶ月の痛みのことを「急性痛」といいます。

 

日本には、長期間痛みが続く慢性痛の重症患者さんが約230万人いるといわれています。

 

慢性痛の原因はさまざまであり、ガンや糖尿病などの病気や腰痛や膝痛から生じる関節炎、椎間板ヘルニア、靱帯断裂の後遺症など、さまざまな慢性疾患により痛みが続きます。

 

しかし、どうして怪我や病気が治っているのに、つらい痛みが長い間続くのでしょうか。今回は、3つの神経系と痛みや慢性痛が起こるメカニズムについて解説します。

 

https://www.ansindo.jp/column/mechanism/why/2389/