• 18 Apr
    • 自覚しにくい疲労のメカニズムと対処法

        先日、TBSテレビ系の「ゲンキの時間」という番組で、「脳疲労」のメカニズムについて放送されていました。   番組では、春で陽気な季節なのに、疲れが取れなかったり外出したりするのが億劫になるのは「脳に原因がある」という内容のものでした。   確かに、この季節になると、春の陽気につられて外出したい気持ちになる人が多くいます。   ところが、日頃の仕事や家事などで身体から疲労が抜けない人は、脳から「休みなさい」という指令が出て疲労するために、外出したい気持ちになりません。   ひどい人は、身体が動けなくなる人もいるようです。   なぜ、そのような状態になるのでしょうか。今回は、脳科学の視点からみた自覚しにくい疲労のメカニズムと対処法について解説します。   疲労がわかる時間帯と疲れサイン 昨今では、日本人は「働き者」民族であると世界的に認められていますが、日本人の3人に1人が慢性的に疲労しているというデータがあります。   つまり、私たち日本人の多くが「仕事のし過ぎ」ということになります。   日本疲労学会では、人の疲労について「一般に運動や労力などの身体作業(運動)負荷あるいはデスクワークなどの精神作業負荷を連続して与えたときにみられる、身体的あるいは精神的パフォーマンス(作業効率)の低下現象」と定義しています。   疲れを放っておくと、脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる病気につながるといわれています。   そのため、自分の疲労度を日々チェックしておく必要があります。   疲労すると、身体の中でさまざまな症状が生じます。例えば、思考力が低下したり、注意力が低下したりします。   また、肉体的には頭痛や肩こりがしたり、目がかすんだりしたりすることもあります。   では、どの時間帯で、身体に疲労が最も出ていることがわかるのでしょうか。   それは、昼でも寝る前でもありません。実は、朝の起床時に、自分の疲労度が最もわかる時間帯になります。   寝ている状態のときには、身体は脱力しています。   朝目覚めるときに、脱力状態から覚醒するため、その差により身体の疲労度が一番感じられるのです。   当然、朝に疲労を感じていれば、仕事やスポーツ、家事などのし過ぎということになります。   疲労を感じたときには、仕事などをセーブしたり疲労回復の食材を摂取したりして、身体の回復に努めるようにしましょう。   また、疲労が蓄積されたときに、身体から3つのサインが出るといわれています。   例えば、仕事などをおこなっているときに、その作業を「飽きる」状態が増えてくることがあります。   このときに、体内に細胞を傷つける「活性酸素」が多く増えています。   飽きる状態が起きたと感じたときには、違った作業をおこなうようにしましょう。   すると、脳がリフレッシュして、再度仕事がはかどるようになります。   2つ目のサインは、「あくび」が多く出るようになります。当然、あくびが多く出ると眠くなります。   この状態は、脳が「休みなさい」と身体に指令を出している状態です。   そのため、その状態で仕事しても、仕事効率などのパフォーマンスが低下してしまいます。   このようなときには、少し身体を動かしたり短時間仮眠を取ったりすることで、脳がリフレッシュして仕事に戻ることが可能になります。   3つ目のサインは、仕事をおこなっていて「ミスが増える」ことです。   ミスが増えると、どうしても仕事効率が悪くなるため、改善する必要があります。   例えば、疲れが溜まらない人は、仕事中に「動く」「立ったり座ったりする」「人に話しかける」などの行為を無意識におこなっています。   こうした動きは仕事にメリハリを付けるため、身体の疲れが溜まらない疲労予防動作になることと同時に、気晴らしにもなり仕事の作業効率が上がります。   「疲れサイン」が出る前に、自分に合ったさまざまな対処法をおこない、仕事などのパフォーマンス効率を上げましょう。   疲労のメカニズム 疲労には、「肉体的疲労」「精神的疲労」の2つのタイプがあります。どちらも、身体に及ぼす影響は大きく、疲労の原因になります。   身体が肉体的にも精神的にも疲労すると、自律神経系に大きな影響を及ぼします。   身体が疲労すると、体内では身体をサビつかせる「活性酸素」が多く作られてしまいます。   活性酸素は、自律神経などの細胞を酸化(サビつかせる)させるために、身体が疲労してしまうのです。   また、活性酸素による影響だけでなく、真面目な人などが陥りやすく交感神経が働き続ける「交感神経空回り型」による疲労が溜まる人もいます。   交感神経空回り型の人は、真面目な人や興奮しやすい人、よく緊張する人、責任感や義務感が強い人などに多い疲労のタイプです。   仕事を集中しておこなったり、スポーツなどをやらないと気が済まなかったりする人は、気がつかずに疲労が蓄積されてしまうので要注意です。   他にも、元気がなかったりボーッとしたりする人が陥る交感神経や、副交感神経の両神経系の活動が低下する「自律神経パワーダウン型」による人もいます。   自律神経は、24時間休むことなく働き続けて、内臓組織やあらゆる器官に指令を出し続けます。   例えば、運動をおこなうと疲れを感じますが、身体をフルに動かすと脳への負担が大きくなって疲労を感じるようになります。   フルに身体を使って運動すると、筋肉や心臓が活発に活動し、それに伴い呼吸や心拍数が多くなります。   これらの器官は、自律神経系が深く関与しています。   運動により、身体をフルに動かし続けると、脳への負担が大きくなるために疲労が起こるのです。   また、「いびき」を多くかく人も、疲労が取れない原因の一つに挙げられます。   いびきをかいている状態は、気道が狭くなるために肺に空気を入れる負荷が高くなります。   すると、肺に十分な酸素が行き渡らないため、「低酸素呼吸状態」に陥る可能性が高くなります。   自律神経は、生命維持のために心拍数を早めて血圧を上げ、酸素供給量を維持しようとします。   このため、余計に自律神経の活動を促すために、身体が疲労してしまいます。本来は、睡眠中には自律神経を休める必要があります。   しかし、いびきをかくことにより、自律神経が働かなければいけない状況に陥り、結果として身体に疲労が溜まってしまうのです。   また、いびきは脳の酸素不足も引き起こすために、睡眠中にも脳が覚醒して運動をおこなっている状態になり、疲労が蓄積されて身体が回復しないのです。   活性酸素の影響や、自律神経の影響により疲労が溜まると、やる気が起こらなくなったり思考力が低下したりします。   この状態が慢性化すると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を引き起こす可能性が高くなり、心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなります。 疲労とマスキングの関係 どうして、集中して仕事やスポーツなどをおこなうと止められなくなるのでしょうか。   実は、脳の前頭葉に疲労をかき消す作用があることがわかっています。   ちなみに、「疲労」と「疲労感」は違うものです。疲労は、乳酸やアンモニアなどの疲労物質が、物理的に体内に蓄積される状態のことです。   これに対し、疲労感は、自分が主観的に感じる感覚のことをさします。例えば、仕事を朝から夕方までおこなうとします。   自分が得意だったり好きだったりする仕事は、あまり疲労感を感じません。   逆に、あまり得意でなかったり嫌な仕事をやらされたりするときには、どっと疲労感を感じることがあります。   しかし、実際にはどちらも体内に疲労が蓄積されているのです。   問題なのは、前述した「疲れサイン」などの疲労が体内に蓄積されているのにもかかわらず、疲労感を感じなくなってしまうことです。   これは、前頭葉の脳内作用によるもので、「エンドルフィン」「カンナビノイド」などの脳内麻薬物質といわれるホルモンが疲労感を隠してしまうために起こる現象です。   この作用のことを「マスキング作用」といいます。仕事が終わった後に、リフレッシュしようとして、スポーツジムなどでトレーニングをおこなう人がいます。   この行為は、一見ストレス発散になるため、疲れが解消されると思いがちになります。   しかし、実際には前述したマスキング作用によるもので、脳内麻薬物質が疲労感をマスキングしているだけです。   したがって、トレーニングをおこなった分だけ、確実に体内に疲労は蓄積されています。   体内に疲労が多く蓄積されてしまうと、脳内で多くの「ステロイドホルモン」が分泌されます。   ステロイドホルモンが多く分泌されると、このホルモンにより血管が老化してしまい、動脈硬化などのリスクが高まるといわれています。   また、ステロイドホルモンには、血糖値を下げるインシュリンの効き目を低下させる作用があり、高血糖や肥満などの症状を引き起こすことがあります。   さらに疲労が続くと、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病やメタボリックシンドロームになる可能性が高まります。   他にも、疲労により免疫機能が低下してガンや心疾患、脳血管疾患などの病気を引き起こすこともあります。   慢性疲労症候群 疲労が蓄積されると、さまざまな病気を引き起こすことになります。   また、慢性疲労とは違い、原因のわからない極度の疲労感が長期間続く病気を引き起こすことがあります。   この病気のことを「慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome、CFS)」といいます。   慢性疲労症候群になると、身体を動かせない状態が6ヶ月以上にわたり続きます。   その結果、仕事や家事などに大きな影響を及ぼすことになります。   慢性疲労症候群は、風邪やインフルエンザ、気管支炎などの病気をきっかけに、風邪のような症状がいつまでも続く状態から発症することが多いようです。   身体を休めていても症状が改善しなかったり、不眠症や摂食障害などの症状があったりする場合は要注意です。   慢性疲労症候群になると、レントゲンや血液検査などの検査をおこなっても、異常が見つからない場合が多くあります。   そのときに、慢性疲労症候群と診断されることがあります。慢性疲労症候群は、原因不明といわれる病気です。   ただし、少しずつ慢性疲労症候群が起こる仕組みが明らかになっています。   体内では、神経系や免疫系、ホルモン系のバランスが常に保たれています。   しかし、ストレスなどの影響を受けたときに、神経系のバランスが崩れて免疫系の働きが低下します。   すると、通常では悪さをしない「体内に潜伏しているウイルス」が活性化されてしまいます。   そのとき、活性化したウイルスを押さえ込むために、過剰に免疫物質が作られるため、脳に影響を及ぼして強い疲労感や筋肉痛などの症状を引き起こすといわれています。   慢性疲労症候群の人の中には、特定遺伝子の異常が認められるという報告もあります。   慢性疲労症候群の症状は、強い疲労感や筋肉痛、不眠や過眠、頭痛、微熱、喉の痛みなどが起こります。   慢性疲労症候群の治療は、対処療法として薬物療法が中心におこなわれます。   たとえば、身体の免疫力を高めるために「捕中益気湯」などの漢方薬を服用したり、活性酸素を除去するために抗酸化作用のある「ビタミンC」を多く服用したりします。   他には、抗ウイルス薬や免疫調整剤、抗うつ剤、精神安定剤などが使用されることもあります。   疲労の対処法 身体に疲労を蓄積させないためには、良質な睡眠をとることが重要です。   そのためには、副交感神経を優位にすることをおこなったり、疲労を取り除く成分を有する食事を摂取したりすることがポイントです。   例えば、副交感神経を優位にするには、お風呂に入ることが有効だといわれています。   入浴することにより、血行が促進されるため、体内の疲労物質(老廃物)を体外に放出する作用がありあす。   ただし、あまり熱いお風呂に入ると、刺激が強くなるため交感神経が優位になります。   そのため、疲労回復による入浴は、38℃~40℃くらいのぬるま湯で入浴することが望ましいといわれています。   専門家の中には、入浴には41℃が適温という人もいます。   疲労を蓄積させない食事は、まず食べ過ぎないことです。   食べ過ぎは、消化管などの内臓活動を活発にさせるために、安眠を妨害するおそれがあります。   また、内臓活動が活発化されるために、内臓をコントロールする自律神経の疲労につながります   腹八分を目安に、食事を摂るように心掛けましょう。   また、2003年に産官学連携プロジェクトで、抗疲労成分を明らかにする実験がおこなわれました。   その実験では、抗疲労に最も効果的な成分が鶏の胸肉に含まれる「イミダゾールジペプチド」という成分が高い効果があることがわかりました。   イミダゾールジペプチドで抗疲労効果を上げるには、1日あたり200mgのイミダゾールジペプチドを2週間以上摂取することにより、効果が上がることがわかりました。   この量は、鶏の胸肉を、1日100gを目安に摂取することです。また、イミダゾールジペプチドは、熱に強く安定しています。   そのため、鶏の胸肉を焼いたり蒸したり、茹でたりして食べることができます。   鶏の胸肉が苦手な人には、カツオやマグロの赤身や尾ひれなどを摂取して、イミダゾールジペプチドを摂取するようにしましょう。   疲労の対処法として、良質な睡眠をとるには、寝るときに強い光を目に浴びないことです。   人は、暗くなると眠くなるという本能が備わっています。   そのため、夕方以降は、なるべく強い光を浴びないようにすることが重要です。   自宅では、照明の強さを絞って寝やすくしたり、間接照明を使用したりして目に強い光を浴びないようにしましょう。   また、スマホのブルーライトは光が強いため、夜寝るときにはスマホを控えるようにしましょう。       仕事で疲労を蓄積させないようにするには、続けての長時間労働をしないことです。   例えば、約40分働いたら5分の休息を取るようにすると、仕事の作業効率が格段にアップします。   こうすることにより、自律神経の酸化を遅らせて、疲労が溜まりにくくなります。   また、「ゆらぎ効果」といって、光や風などを感じるだけでも、副交感神経が優位になります。   仕事で集中していて疲れを感じたときに、ゆらぎ効果を感じることも、仕事効率がアップします。   また、エアコンの温度を2時間おきに、1.5℃程度上下させて温度を変化させることも、疲労が溜まらない効果に期待が持てます。   仕事などで外出するときには、目の保護のためにサングラスを掛けたりしましょう。   太陽光による紫外線は、体内に多くの活性酸素を引き起こします。   そのため、安眠を妨害してしまうので、紫外線を目に受けないようにしましょう。   他には、脳がリラックスする音楽を聴くことも安眠を誘うため、疲労に対する対処法になります。   こうした対処法をおこなうことにより、仕事やプライベートを充実したものにすることが可能になります。

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  • 17 Apr
    • コンフォートゾーンを抜け出し成功する方法

      あなたは、今現在の現状が心地よく、このまま安定した状態が生涯ずっと続けばいいと思っていませんか?   もし違っていて、「もっと何かで成功したい」と思っているなら、その状態を変える必要があります。   今の自分の状態を、心地よいと思っている領域(範囲)のことを「コンフォートゾーン(Comfort Zone)」といいます。   例えば、あなたの収入が年収500万円とします。   この年収の状態が心地よく、もし年収が1億円になると今までの自分と違うため、あまり居心地がいいと感じられない気がするかもしれません。   つまり、無意識の領域で、年収が500万円の状態が心地よいと自分で決めつけているのです。   これは、お金だけではなく、ギャンブルやお酒、タバコなどの趣味や嗜好品などの悪い習慣などにもいえることであり、その中から自分が抜け出そうと思ってもなかなか変えられない自分が存在しています。   逆に、成功している状態を、自分のコンフォートゾーンとして活躍している人もいます。   人間は、全ての物事を、自分のコンフォートゾーンの中でおこなっています。   しかし、もし自分が今の現状で満足していないのであれば、現状のコンフォートゾーンから抜け出さなければ成功は望めません。   今回は、コンフォートゾーンを抜け出して成功する方法について解説します。   コンフォートゾーンとは自分の安全なエリア コンフォートゾーン(Comfort Zone)を直訳すると、「快適な領域」などの意味になります。   つまり、コンフォートゾーンとは、自分にとって安全で快適な範囲のことで、不安にならない行動範囲のことをさします。   コンフォートゾーンといっても、さまざまな範囲があります。   例えば、慣れた仕事や気の合った友人関係、生まれ育った土地、自分の趣味や嗜好、運動、テレビ、ラジオなどです。   その中での自分は、とても快適で不安やストレスを感じることはありません。   コンフォートゾーンの中では、一国一城の主なために安心しているわけです。   そのため、一歩コンフォートゾーンの外に出ると、不安が襲ってきます。   例えば、違う仕事や気の合わない友人、違う土地、自分に合わない趣味や嗜好品などです。   コンフォートゾーンといっても、広さの定義があるわけではありません。   コンフォートゾーンは、前述した状況などに対して、その状況を慣れてしまうために、その中から抜け出せない状態でいるのです。   しかし、コンフォートゾーンが広がれば、不安やストレスはなくなるのです。     コンフォートゾーンの外に出るポイント コンフォートゾーンから一歩外に出ることにより、自分の安全なエリアが広がります。コンフォートゾーンを、一歩外に出たゾーンのことを「ラーニング(勉強)ゾーン」といいます。   ただし、なかなかその一歩を踏み出すことが難しいのが現状です。コンフォートゾーンから、一歩外のラーニングゾーンに出るには、少しずつ出ることが理想とされます。   人が、さまざまな物事に集中して作業できる環境とは、どのような状態でしょうか。   当然、コンフォートゾーンの安全なエリアにいる中で作業をおこなえば、効率よく作業がおこなえると思うでしょう。   しかし、コンフォートゾーンの少し外側に出た状態で作業することにより、実際の作業効率があがるのです。   なぜなら、コンフォートゾーンから少し外側に出た状態というのは適度の緊張感を持つために、より集中して作業をおこなうために効率や生産性が上がるのです。   例えば、仕事で考えてみましょう。   今おこなっている仕事は慣れているため、コンフォートゾーンの中にいる状態です。   その仕事の延長線上で、自分の仕事につながる仕事ならば、少しだけコンフォートゾーンの外側にいる状態になり効率が上がります。   例えば、パン屋を営業していて、業務拡張のために美味しいケーキを作るとします。   パンとケーキは違いますが、類似点はたくさんあります。   ところが、パン屋がいきなり不動産の営業でマンションを売るとなると、全く勝手が違うため生産性や作業効率が悪くなります。   コンフォートゾーンから、ラーニングゾーンをさらに超えたゾーンのことを「パニックゾーン」といいます。   コンフォートゾーンから、あまりにかけ離れたパニックゾーンに出ることにより、不安やストレスが大きくなりずぎて作業効率が一気に低下します。   これは、今現在の自分が持っている能力が、あまりにかけ離れたコンフォートゾーンの外側に進むことで、自分の能力を発揮できなくなるからです。   そのため、コンフォートゾーンの外に出るポイントは、少しずつコンフォートゾーンから出て作業することです。     コンフォートゾーンが成功につながる 自分のコンフォートゾーンが広がると、視野が広がるため自分の能力も上がります。   しかし、世の中には、なかなか一歩を踏み出せない人が多いようです。   少しだけコンフォートゾーンの外側に出ることにより、苦手意識が減って得意なことが増えるために自分の能力も向上します。   少しずつコンフォートゾーンの外側に出ることにより、何らかの不測の事態にあっても、余裕を持って対処することが可能になります。   長い間、コンフォートゾーンの内側にいると、何かの緊急事態にすぐ対応できず、おろおろしたり頭が真っ白になったりして何もできなくなります。   ところが、自分のコンフォートゾーンが拡大することにより、緊急事態があっても不安が起こりにくくなります。   コンフォートゾーン拡大により、自分でコントロールすることができるため、うまく物事に対応することが可能になります。   また、少しずつコンフォートゾーンの外側に出る作業に慣れてくると、その作業が当たり前のようになるため自分のコンフォートゾーンの拡大が一気に広がります。   この作業は、脳にも好影響を与えるため、抽象度を上げて気付きを得ることが可能になります。     コンフォートゾーン拡大(抜け出す)の方法 コンフォートゾーンを拡大(抜け出す)ことは可能です。   何らかの成功を収めるには、コンフォートゾーンから抜け出さなければいけません。   コンフォートゾーンから、いきなりパニックゾーンにいかないように、ラーニングゾーンで少しずつ作業を進めます。   また、自分が人間的に成長することをおこなうことが、コンフォートゾーン拡大のカギになります。   例えば、趣味などでバンジージャンプやスカイダイビング、ラフティングなど、危険さや恐怖感を味わいながらも、終わったあとの達成感を感じるスポーツなどおこなうことがお勧めです。   また、仕事でも達成感が得られるようなら、コンフォートゾーンを拡大することは可能です。   コンフォートゾーン拡大(抜け出す)について、一人の会社員を例にとって考えてみましょう。   例えば、業績の上がらない社員は、いつまでも自分の安全なエリアである守備範囲のコンフォートゾーン内にいます。   この会社員が、自分のコンフォートゾーンの拡大をおこなうには、いくつかのポイントが必要です。まず、業績を上げるための「期限と目標」を決めることです。   コンフォートゾーンを拡大するためには、最初に期限と目標を定めて、ゴール設定をおこなう必要があります。   自分で決めた期限と目標を意識して、イメージや宣言をおこなう「アファメーション」をおこないます。   例えば、「私は今月末までに車を10台販売しました。」とイメージしたり宣言したりします。   アファメーションは、ゴール達成のためにおこなう素晴らしいな方法です。   アファメーションを毎日繰り返しおこなうことにより、自分が何をすれば目標を達成できるか気付きを得られるため、コンフォートゾーンの拡大にもつながるのです。   ただし、あまりに急激なコンフォートゾーン拡大には問題があります。   例えば、「何としても車を10台売らなければいけない。」といった考え方や方法では、脳が受け付けずストレスとなり、逆に販売意欲が失せて作業効率が低下してしまいます。   「~しなければならない。」という方法は、脳は受け入れません。   アファメーションの方法は、自らが「~したい」と思うことがポイントです。   そのため、彼の販売達成目標は、2台~3台でも十分です。   大切なことは、少しずつ目標が達成されて、コンフォートゾーンが拡大できることです。   それができれば、初月に車を10台売ることができなくても、何ヶ月かあとに必ずコンフォートゾーン拡大とともに車を10台売ることができるようになります。   自分の業績がアップすれば、やる気と販売学習能力が向上し、達成感も得られます。   達成感が得られると、脳内快楽物質である「ドーパミン」が脳内に大量に出て、さらにやる気が起こります。   この現象は、脳科学的にも証明されていることです。   車が売れるか不安ですが、不安をコントロールできるくらいのラーニングゾーンの中で、仕事効率を上げて慣れることにより、コンフォートゾーン拡大につながることになります。   焦らずに、少しずつ確実にコンフォートゾーンを拡大していくことがポイントです。     コンフォートゾーン拡大が失敗したとき コンフォートゾーンの拡大が失敗するのは、安易に拡大スピードを速めることが原因として挙げられます。   前述した会社員のアファメーション方法は間違ってはいません。   ただし、焦らずに少しずつ目標を達成することがポイントです。たとえ車を10台売れなかったとしても、自分を責めてはいけません。   逆に、車を10台売れなくても、「前よりも販売台数が伸びた。やった!」くらいで十分です。   もちろん、車を10台売れない原因には、さまざまなことがあるはずです。   これも、コンフォートゾーンを少しずつ拡大していくうちに、気付きを得て目標を達成することができます。   大切なことは、少しずつ販売実績をあげて、成功を積み重ねることです。   コンフォートゾーン拡大が失敗したときには、自分を責めるのではなく、販売過程で頑張った自分を誉めることが重要です。   それにより、ふたたびコンフォートゾーンを拡大することが可能になります。   多くの人は、コンフォートゾーンを知らずに人生を終えます。   居心地のいい自分のゾーンは、悪い習慣も含めてなかなか断ち切ることができません。   もし、自分を変えて成功したいと思うのなら、自分のコンフォートゾーンから一歩出て、ラーニングゾーンで仕事や人生を変えることにより自分の成功に近づくことが可能になります。  

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  • 15 Apr
    • 県外における脳科学あんしん療法施術会のお知らせ

        ありがとうございます。松島です。   各月第4日曜日の午前9時から午後5までの間、 県外で「脳科学あんしん療法施術会」を行っています。   施術会は、お申し込み者3名以上からの お申し込みになります。   日本全国で桜が咲き乱れ、 日本人の心を和ませてくれます。   とても素晴らしい季節になりました。   その一方で、季節の変わり目になると、 花粉症以外にも身体の痛みを訴える患者さんが後を絶ちません。     あなたは、   「痛みは脳が作りだしている」と言う事実を   ご存じでしょうか?       例えば足首を捻って捻挫するとします。   この時に「痛い!」と感じるのは脳が感じているのです。   より具体的に説明すると痛いと感じたときに患部から   「発痛物質」   が痛みの信号として脳に届き、その結果として神経が反応して 「痛い!」と言う感覚を生じます。   痛みは瞬間的に認識するAδ繊維と ずきずきする長引く痛みを感じるC繊維により伝わります。   20世紀初頭までは、痛みを認識する場所は 脳の視床で認識すると考えられていました。   20世紀後期に「脳機能イメージング法」という 方法により視床以外の脳領域で痛みの関与があることが明らかになりました。   例えば、前頭葉や小脳、帯状回、体性感覚野など さまざまな箇所で認識されています。     つまり、痛みとは、   「脳で痛みの信号を感じたこと」   により起こった現象なのです。     病院で行われる治療方法は一般的に外科手術のほかに、 痛みが出た患部に対して痛み止めの薬を飲ませたり 炎症を抑えるなど   の処置として湿布を貼ったりします。     また、電気療法などの対処療法(一時的な処置) を行います。     これらの方法では、表面的に患部に対して反応を 抑え込むような処置しかしていないため、   痛みが取れるわけではありません。     こうした対処療法では、痛みが取れません。   逆に、これらの対処療法はときとして、 身体を緊張させてしまいます。     大切な事は「脳」に「大丈夫ですよ」と あんしんできる信号を送ることなのです。     私たちがおこなう「あんしん療法」による 優しい施術は、全く痛いことをおこないません。     患部に軽く触れたり、動かしたりするなどの軽い施術により、 脳に対して「大丈夫ですよ」というあんしんできる信号を 脳に送ってあげるのです。   それにより、脳は身体に対する防衛反応での命令を 却下して身体の緊張を解くようします。     あんしん療法により「脳」からの緊張解除の命令を 受けた身体は、緊張している必要が無いため、 即座に身体の緊張を取り除きます。   その結果、痛みがその場で消失するのです。     先日もこんな方がいました。   参考症例   浅野さん   ◆本日はどのような症状や悩みで来院されましたか?   ・右肩のズレ、頭痛、耳鳴り、冷え、腰痛等   ・10代の頃に右肩の脱臼をしてから、身体がおかしくなり20年来悩んできました。   次第に悪化して、全身に凝りが回り、身体全体がおかしくなってきました。   ◆施術を受けてのご感想をお願いします。   ・20年来悩んでいた事が嘘のようにスッキリしました、  一回目の施術でかなり改善出来て、身体も楽になりました。   正直言って1回目でこんな楽になるなんて思ってもみませんでした。   遠いですが治るまで通いたいです。   整骨院や整体にも行きましたが、全く改善出来ず、 家につく頃には戻ってまして何の治療か分りませんでしたが、   あんしん堂さんの施術は、その場で直ぐ良くなり、ビックリしました。   またお願いさせて頂ければと思います。   ありがとうございました。     あんしん療法」では、   「身体の気付き」   をおこなう療法です。     痛み自体は、殆どがその場で取れてしまいます。   それとは逆に、不思議な事に今まで分からなかった 他の痛みや張り等が分かる事も有ります。   勿論、悪いところがなければ、痛みは出てきません。     「何でそんな他の痛みが分からなきゃいけないの?」   と思うでしょう。     しかし考えてみて下さい。   そうした細かい細部の痛み等が分かると言う事は、   「全身の身体の状態が分かる」   と言う事なのです。     また新たに出てきた症状を取り除けば   「より完全な健康な状態」   になれると言う事です。     あなたも身体の気付きを得て、 全身楽になりませんか?   「あんしん療法施術会」は、全国でご要望があれば どこでもお伺いして施術会をおこないます。   締切は、各月第1週目の土曜日のお昼12時までになります。   最低施術人数を3名とします。 (交通費・場合により宿泊費を経費とさせていただきます。)       あんしん療法とは、脳に正しい状態を理解させ、   ○ 元々あった健康な体を取り戻してあげる。 ○ 自分で自分の体を治すお手伝いをしてあげる。   という脳科学療法です。     ボキボキ・ごりごり等の強い力を使わずに脳の内部表現を変換させ、 身体の自然な反応をうまく利用すれば、痛みはその場で瞬時に消失します。     「あんしん療法」は、身体に負担をかけずにより効果的に 症状の改善ができる根本療法です。     ※ 必ず、どの状態で痛みが出ているのかチェックし、その状態で痛みが取れたか確認し、全ての痛みを取り除きます。      痛みや張り、痺れのみならず、内臓の不具合、花粉症、頭痛、  ストレス、躁鬱病、脳疾患、自律神経失調症など様々な症状に対応します。   どの様な症状でもお申し付け下さい。   お申し込み順により締切とさせて頂きます。   お早めのお申し込みをお待ちしております。       【脳科学あんしん療法施術会 詳細】   ・日程:毎月第4日曜日 午前9時~17時 ・開場:開場 午前8時半  ・場所 指定された各都道府県会場        ・施術料 ・初診料 2000円    ・施術料 1万5千円   仰向け、座位、立位、何かの動作時での痛み、内臓、花粉症、自律神経系等全ての施術   受付人数 3名以上 *別途 指定場所までの交通費・宿泊費がかかります。   お申し込み順により締切とさせて頂きます。   お早めのお申し込みをお待ちしております。     持ち物:リラックスできる柔らかい服装・素足はNG      靴下を準備・頭に敷くタオル     あんしん療法施術会お申し込みご希望の方は、   ・お名前: ・フリガナ: ・郵便番号: ・住所: ・職業: ・携帯番号: ・メールアドレス:   を info@nag-a.jpまでご連絡下さい。   募集順により締め切りとさせて頂きます。     御不明点がございましたらお気軽に御質問いただけますと幸いです。     遠方から来られる方もいらっしゃると思います。 どうぞお気をつけてお越し下さい。   その場で楽になって、元気になりましょう。     脳科学あんしん療法代表 松島弘之

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  • 14 Apr
    • ゲシュタルトと能力の関係

        あなたは、ゲシュタルト(Gestalt)という言葉をご存じでしょうか。   少し難しいと感じるかも知れませんが、ゲシュタルトとは辞書的には「知覚現象や認識活動を説明する概念で、部分の総和としてとらえられない合体構造に備わる特有の全体的構造や形態」のことを指します。   簡単に説明すると、一つの漢字は、いくつかの字で構成されています。   それにより漢字が成り立ちます。しかし、それぞれ一つずつの字を見ていても、一つの漢字を認識することはできません。   一つの漢字がまとまったものとしてとらえる必要がでてきます。   つまり、漢字を一つのゲシュタルトと見なすことにより、漢字として認識できるわけです。   私たちは、さまざまな物事の部分部分を見て物事を捉えていると思いがちです。   ところが、あらゆる知覚領域において、ゲシュタルト的認識をおこなっているのです。   つまり、物事が見えているようで見えていないのです。   何となく、難解な用語で理論的に難しいと思うかも知れませんが、ゲシュタルトは仕事やコミュニケーションなどの能力と大きな関わりを持っています。   今回は、ゲシュタルトと能力の関係について解説します。 ゲシュタルトとは 前述したとおり、ゲシュタルト(Gestalt:形象、形態)とはドイツ語で、ゲシュタルト心理学における「知覚現象や認識活動」を説明する概念です。   ゲシュタルトは、前述したとおり「部分の総和としてとらえられない合体構造に備わっている、特有の全体的構造のこと」を指します。   もう少し簡単に要約すると、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。   さらに感単に説明すると、「一つの意味を持った集合体」のことです。   日常生活では、あまり聞き慣れない言葉ですが、ゲシュタルトは普段の日常生活にも大きく関わっています。   ゲシュタルトを能力としてとらえる認知科学者の苫米地英人博士は、「私たち人間にもともと備わっている生きる上で必要な能力」であり、ばらばらな状態の物事を一つのものとして統合して観る機能や能力であると説明されます。   前述したとおり、一つの漢字はいくつかの字が集まって形成されて一つの意味を持ちます。   たとえば、「法」という文字を見てみましょう。法は、「氵(さんずい)」「土(つち)」「ム」で構成された漢字です。   これら一つずつを見てみても、「法」という漢字を想像することはできません。   この3つの文字が合わさって、はじめて「法」という漢字を認識できるのです。   これが、全体性を持ったまとまりのある構造というゲシュタルトの意味合いになります。   写真やパソコンの文字なども同じです。   写真やパソコンの文字は、顕微鏡などで見ると、「ドット」という一つの点がたくさん集まった集合体として構成されてできたものです。   ドットの一つずつの点は、なんら意味を持ちません。   しかし、小さな一つずつの点が集合して、はじめて映像や文字という意味を持ちます。   漢字や写真、文字だけでなく、あらゆる物事の存在は、ゲシュタルトなのです。   私たちは、さまざまな物事の対象を、全体として捉えて理解しています。   全体は、その関係性で、一つずつの部分の総和以上のものになり得るのです。   逆に、一つずつの部分は、その関係性により、まったく別のものになることもあります。   これが、人によっては、誤解や錯覚を招く原因になります。   この参考例が、有名な「ルビンの壺」です。図面では、白枠の中に黒色のルビンの壺があります。   単純に見れば、ただ黒色のツボがあると見てとれますが、白枠の方から見方を変えると二人の向き合った顔に見えてしまうのです。   この「ルビンの壺」は、だまし絵としても有名です。   これは、一つのまとまりのあるゲシュタルト(形態)が、ただの壺か二人の顔になるかの違いです。   そして、私たちの脳は、壺と二人の顔を同時に認識することはありません。これは、ものの見方や関係性で決まります。   つまり、人は自分が注意して見ているものだけに対して、「現実にあるもの」「正しいもの」として認識していることになります。   しかし、自分が注意して見ていない部分も多く存在し、その部分の中に真実や正しいものがある可能性もあるわけです。   ゲシュタルト心理学 心理学の中には、認知心理学とゲシュタルト心理学があります。   認知心理学における認知とは、人間が持っている「情報を収集するための活動のこと」をさします。   一般的には、認知を「認識」と解釈されることが多いようです。   新しく得られた認知による情報は、五感による感覚や知覚、記憶など、それまで得た脳内の情報に基づいて判断がおこなわれます。   その後、脳内で新しい記憶として蓄積され、過去の情報と新しい認知による情報を元に行動を起こします。   その人間が認知した情報を元に、人間が「どのように考えてどう行動するのか」研究する学問のことを「認知心理学」といいます。   ゲシュタルトは、前述したとおり、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことをさします。   これは、人間の脳の思考と同じで、思考は部分的な単なる寄せ集めではなく全体の思考があって、個々の思考部分が全体的思考から表出します。   この全体性のことをゲシュタルトと呼び、この観点から研究する心理学のことをゲシュタルト心理学といいます。 ゲシュタルト崩壊 前述したとおり、ゲシュタルトは「ばらばらのものが一つになって意味をなす全体性や形態のこと」をさします。   人間は、無意識にさまざまな物事を全体像として理解しています。   前述した漢字や写真などが参考例として挙げられます。   また、音楽のメロディも同じです。一つの音符は、一つのただの音です。   それらの音が連なると、メロディとなって美しい音楽が生まれます。   人間は、無意識に全体像として理解していた物事が、個々に(ばらばらに)わかれてしまうと意味がなさなくなり理解できなくなります。   この現象のことを「ゲシュタルト崩壊」といいます。   前述した「法」という漢字をバラバラにすると、法という意味をまったく持たないそれぞれの字になります。   ゲシュタルト崩壊の参考例として、文字や図形を一定時間見つけている作業をおこなっていると、本来認識できる文字や形が構成しているパーツごとにバラバラに見えてくるため、本来の形とは違った形に見えてくることがあります。   つまり、ひとつの物事を連続しておこなったり凝視したりしていると全体像が見えなくなり、別の形状と認識されてしまう現象のことを指します。   これは、視覚によるゲシュタルト崩壊の参考例です。もちろん、ゲシュタルト崩壊は視覚だけでなく、聴覚でも起こります。   例えば、一つの言葉を繰り返し発生したり聴いていたりすると、その言葉の意味が理解できなくなることがあります。   試しに、「タイツ」とずっと発声します。タイツタイツタイツタイツ・・・と唱えていると、そのうち「ツタイ」に変わり意味がわからなくなります。   一時的に「タイツ」というものを理解できなくなりますが、しばらくすると「タイツ」と再認識して意味があることを理解します。   ゲシュタルト療法 心理療法の一つに、「ゲシュタルト療法」という療法があります。   この療法は、1950年代に、精神分析医のフレデリック・S・パールズ(Frederick S.Perls.)と妻でゲシュタルト心理学者のローラ・パールズ(Laura Perls.)、ポール・グッドマン(Paul Goodman)たちにより、作られた画期的な心理療法です。   ゲシュタルト療法とは、他者とのコミュニケーションやその他のものと、接触がうまくできない人に対しておこなわれる療法です。   ゲシュタルト療法では、コミュニケーションや他のものとの接触がうまくできるようにゴール設定をおこない、クライアント本人を改善するための心理療法です。   療法的には、クライアント本人のゴール設定をおこない、ゴールに至るまでの気付きを与えたり、活動的な援助方法を指導したりする療法です。   ゲシュタルト療法の目的は、クライアント本人が”気付き”を得て、本来の自分の姿を取り戻しクライアントに自己成長を促すことです。   内容的には、故ルー・タイス氏が最初に作ったといわれるコーチングと類似する点があるようです。   ゲシュタルト療法では、クライアントの病気に焦点を当てるのではなく、クライアントの成長に焦点を当てることを目的としています。   そのため、コーチングをおこなうコーチと同じように、ゲシュタルト療法のセラピストは、クライアントの気付きや創造性を妨げるような言論やアドバイスをおこなってはいけません。   あくまで自主性を重んじ、クライアント自ら気付きを得て、行動する活動的な援助をおこなう療法です。   ゲシュタルト療法によるクライアントの気付きを与えるアプローチは、気付きを得て本人が自覚することが基本になります。   “気付き”には、身体の「内部領域」と現実世界の「外部領域」、思考からなる「中間領域」の3つの領域があり、それぞれの気付きの領域にアプローチしていきます。   内部領域による“気付き”は、身体の気付きです。私たちが生存するために肉体を持ち、水や酸素、食料が必要になります。   お腹が空けば、お腹が鳴り、喉が渇けば水が欲しくなります。登山で酸素濃度が低下すれば息苦しくなります。   これらの状態が身体の気付きです。また、人間は、心理的や精神的な気付きもあります。   人間は、笑ったり怒ったり、泣いたり嬉しくなったりするなど「喜怒哀楽」という感情を持ち合わせています。   身体と心は密接な関係があり、怒ったり泣いたりすれば身体は緊張し、笑ったり安心したりすれば身体は緩みます。   これは、自律神経の働きによる作用で怒るものです。中間領域による“気付き”は、思考世界などの情報空間領域からなる“気付き”です。   人間は、進化の過程で飛躍的に脳が発達してきました。長い人間の歴史の中でも、近年による脳の発達は目覚ましいスピードで進化の過程を遂げています。   現代人の思考プロセスは、善悪の判断や合理性、客観性などを過去の記憶から照らし合わせすぐに判断して、言葉や行動につなげることができます。   しかし、現代における情報量の多さとともに知識に頼りすぎるため、クライアント本人の自分を見失う傾向も多くあるようです。   外部領域の“気付き”は、現実社会の世界とのコンタクトによる気付きです。内部領域で「喉が渇いた」と自覚して気付き、中間領域で「水を飲みたい」と想像しても、水を得ることはできません。   内部領域と中間領域で気付きを得たあとに、外部とのコンタクトによる外部領域による気付きを得て、実際に水を飲むことにより、喉の渇きを癒すことができるのです。   そのためには、私たちが持つ視覚や嗅覚、味覚、触覚、聴覚などの五感をフルに活用することがポイントになります。   五感をフルに活用することにより、水道やコンビニ、スーパー、川などで水を見つけ出して、実際に水を飲むことで喉の乾きを癒すことが可能になります。   ゲシュタルト能力の必要性 ゲシュタルト能力とは、ばらばらのものを「一つの意味をなす物事と捉えることができる能力」のことです。   つまり、自分の視点を上げて物事を観ることができる能力です。これは、自分の「抽象度」を上げて物事を観ることです。   日本人は、猫や犬などをペットとして飼う人が多くいますが、猫にも犬にもたくさんの種類があります。   犬にも、コリーやダックスフンド、チワワ、柴犬、セントバーナード、マルチーズなど、大きさや形状もまったく違います。   しかし、ただ単に「犬」とした方が犬全体を見渡す概念となり、抽象度を上げたものの見方になります。   さらに、犬を「動物」として捉えた見方をおこなうと、より抽象度を上げた見方になります。   抽象度を上げて物事を観るということは、物事の全体を捉えて観るというものの見方になります。   逆に、犬やチワワ、チワワのミーちゃんとして犬を見ると抽象度は下がりますが、より犬の具体性が上がり特定しやすくなります。   「犬」という抽象度を上げた概念があることにより、さまざまな犬種を見たときに「ああ、犬だな。」と推測できる見方ができます。   つまり、ゲシュタルト能力とは、物事を観る「抽象度」を上げて類似の知識や経験などを総合的に活用して、「わからない未知の物事やさまざまな事象を想像したり理解したりすることができる能力」なのです。   現代は、「情報化社会」といわれ、膨大な情報を統合的に見てさまざまな価値を見いだしたり作り出したりすることが求められます。   ゲシュタルト能力がアップすれば、自分の能力がアップして、仕事やコミュニケーション力などが格段にアップします。   人間は、まったく経験や知識がない物事を認識することはできないといわれています。   例えば、原始人に鉛筆を見せてもただの細い木と思うだけで、文字を書くものだとは思いません。   何らかの知識や経験があり、さらにゲシュタルト能力が備わっていて、はじめて全体構造を見渡せた物事を認識できる世界が広がるのです。   これは、新しい物事の創世や発明への“気付き”へと続くことが可能になります。   ゲシュタルト能力がアップすれば、物事の推測や新しいビジネスの戦略や開発、新たな発明など、成功の道は大きな広がりをみせるのです。   ゲシュタルト能力を高めることが成功する秘訣 認知脳科学者の苫米地英人博士は、仕事で成功したり人間関係を構築したりするには、ゲシュタルト能力を高めることが重要であると説かれています。   現代社会では、ネット社会の普及が進み、すべてのビジネスやコミュニケーションが情報化しています。   そのスピードも増加の一途をたどり、ゲシュタルト能力を高めることが、新たな価値や気付きを得る最善の方法になります。   インターネットも、それぞれの分野で違った側面を持ちますが、抽象度をあげて物事を見ることができると、ネット上で繰り広げられているビジネスやコミュニケーションに対応することが可能になります。   現実の八百屋で野菜を買うことと、ネットで野菜を買うのは同じで、抽象度を上げるとどちらも買い物です。   野菜を家に持ってきてもらえる利便性を取るのか、実際に目で物を見てから野菜を購入するかの違いだけです。   現実社会と情報社会を統合するゲシュタルト能力を持つことができると、新しい気付きや価値観が生まれるのです。   たくさんの情報の中から自分なりの抽象度を持ち、ゲシュタルト能力を高めることができると、さまざまな気付きを得て仕事で成功したり人間関係を構築したりすることが可能になります。   問題解決の糸口 ゲシュタルト能力を高めることは、さまざまな問題を解決する糸口にもなります。   ルー・タイス氏やマーク・シューベルト氏などの世界一線級のプロのコーチは、ゲシュタルト能力を活用して活躍されてきました。   彼らは実際に、現職の大統領やフォーチューン500社の社長、政府高官、軍関係者、警察幹部、オリンピック選手などに対してコーチングをおこない、それぞれの分野で素晴らしい活躍を遂げてきました。   ルー・タイス氏の功績は群を抜いていますが、マーク・シューベルト氏によるアメリカオリンピック選手の指導や、水泳のマイケル・フェルプス選手(オリンピック金メダル最多数)への指導も目を見張るものがあります。   抽象度を上げることは、「俯瞰(ふかん)」することと同じです。   俯瞰の辞書的解釈では、「高いところから見下ろす」ことを意味します。   山の頂上から下界を見下ろすように、物事の全体を上から下に対して見ることです。   高い視点から物事を観ることにより、さまざまな問題点がみえてきます。   コーチングのクライアントは、抽象度が低いため自分の問題解決が見えないのです。 プロのコーチはゲシュタルト能力が高いため、クライアントが見えていない高いところから物事を見渡すことができるのです。   例えば、「○○社員の成績が悪い」という問題解決を、抽象度の高い視点から観ます。   ここで、この社員を高い視点から考察すると、「彼のゴール設定(年間・月間・週間売上目標)は実行できているか」「彼の戦略は正しいか」「彼の周りのフォローはできているか」などを俯瞰しながら問題点を探ります。   高い抽象度から探った改善点を見つけた後に、少し抽象度を下げて、彼のさまざまな問題点を探りアプローチしていくのです。   例えば、○○社員だけでなく、他の社員の成績も悪いのであれば、さらに抽象度を上げて問題点を探っていきます。   たとえば、「立ち上げプロジェクトの問題点はないか」「プロジェクトの規模は大きすぎないか」「サービスや商品に問題はないか」などです。   すると、彼一人の問題ではなく、プロジェクトや会社全体の問題点を探ることが可能になり、会社に取って社運が大きく変わる転換期となるわけです。   その結果、彼個人が変わるだけでなく、会社全体が変わり全体的な業績がアップするのです。   このように、ゲシュタルト能力が高くなると抽象度を上げて気付きを得ることができるため、ゴール達成が可能になるのです。   今あるゲシュタルトを破壊して新たなゲシュタルトを構築する 前述したとおり、認知脳科学者の苫米地英人博士は、仕事で成功したり人間関係を構築したりするには「ゲシュタルト能力を高めることが重要である」と説かれています。   また、ゲシュタルト能力を高めることとは逆に、「今ある自分のゲシュタルトを破壊して新たなゲシュタルトを構築する必要がある」とも説かれています。   前述した「ルビンの壺」では、ものを見るときに見方次第で、絵が壺だったり二人の顔だったりして見えてしまいます。   そして、人間の脳は一つのものだけを認識するため、同時に2つのことを認識できないことを説明しました。   人間は、たとえ複数のゲシュタルトを持っていても、認識できるゲシュタルトは常に一つだけなのです。   こうしたことから、成功というゴールを達成するときに、「今現在の自分」と「成功(ゴール達成)した自分」にズレが生じた場合に、2つ同時に違う自分を認識することはできません。   このとき、私たちは2つのズレを解消するために、どちらか1つのゲシュタルトを自然(自動的)に選択します。   どちらかといえば、今現在の自分を多くの人は選択してしまいます。なぜなら、今現在の自分は居心地が良く、今の自分に都合が良いため迷わず自然に選択しまうのです。   この現状を「コンフォートゾーン(comfort zone)」といいます。人は誰でも、自分の成功を描いたり想像したりします。   身近なものでは、高校や大学受験、就職試験などの合格やダイエット、資格、昇進、結婚、恋人、禁煙、禁酒などです。   ところが、なかなか現状を変えることは難しいのです。   なぜなら、今の怠けた自分やタバコを吸ったりお酒を飲んだりしている自分が心地良く、現状の自分を自然に選んでいるためです。   つまり、成功を達成するためには、今ある現状のゲシュタルトを破壊して新たなゲシュタルトを構築する必要があるのです。   新たなゲシュタルトを構築するには、今ある現状のゲシュタルトを放棄して、新たな成功した自分というゲシュタルトを強く自分に認識させる必要があります。   そのためには、もうすでに、「自分は成功しているという状態」を強烈に思いこむことが有効になります。   常に成功している自分を思いこむことにより、現状の自分に違和感を持った「脳」は、そのズレを解消するために現状の自分のゲシュタルトを破壊し始めます。   その後、成功している自分というゲシュタルトに修正していくため、さまざまなゴール達成のための方法に気付いて修正されていきます。   前述した身近なゴール達成も素晴らしいことですが、「ゴールは自分の思うゴールの外にゴール設定をする」ことが重要だと苫米地英人博士は説きます。   つまり、自分のゴールをより大きなゴールに設定するのです。すると、小さなゴールは簡単に達成されてしまいます。   たとえば、あなたのゴール設定が、「美味しいプリンを作ってお店を作って繁盛させる」ことがゴール設定だとします。   このゴール設定を、「美味しいプリンを作ってフランチャイズ化して、世界の人々に同じレベルのプリンを食べてもらう」とゴール設定をゴールの外に設定するのです。   これを、毎日欠かさず自分で強くイメージ(アファメーション)して、そのように成功している自分になりきって日々過ごすのです。   すると、そのゴール達成したリアル感が強くなり、美味しいプリン開発やフランチャイズ化計画、世界進出計画のための組織化、資金調達、広告宣伝戦略などのさまざまな方法やアイデアなどの気付きが得られて自ら行動し、ゴールに進んでいくのです。   大切なことは、強くゴール達成した自分をイメージ(アファメーション)することです。   この作業ができないと、ゴールを達成することはできません。   これが、今ある現状の自分のゲシュタルトを破壊して、新たなゲシュタルトを構築するというゴール達成のための方法です。   また、今ある自分のゲシュタルトを破壊するということは、「自分の枠であるフレームを壊して新たなフレームを作ること」も新たなゲシュタルトを構築することになります。   日本の会社形態でいえば、平社員から係長、課長、部長、専務、社長のような役職があり、それぞれの視点で仕事をおこなうフレームを作っています。   このフレームも、ゲシュタルトと同じです。会社だけでなく、自分の専門職を持った個人もフレームというゲシュタルトを作っています。   例えば、八百屋、床屋、先生、弁護士、医者、歌手、俳優、作家、登山家など、ありとあらゆる職種です。   もし、自分が本当に求めている理想の自分に変わりたいと思うのなら、このフレームというゲシュタルトも壊す必要があります。   これもご飯と同じように、違う自分を強くイメージ(アファメーション)するのです。   自分が八百屋なのに、本当は作家になりたいのであれば、自分が八百屋というフレームを壊して作家になっている自分を強くイメージ(アファメーション)します。   このイメージは、作家になっている自分だけでなく、本を読みながら「自分ならこのように表現するだろう」とイメージすることにより、より自分が作家になっているというゲシュタルトを構築することができます。   この新しいフレーム構築は、単に八百屋が作家になるためのフレーム構築に留まらず、作家から出版社、出版社から大企業、大企業から国の事業、国の事業から世界の事業などへ抽象度を上げてフレーム構築をおこなうこともできるのです。   これにより、八百屋が作家になることなどは簡単におこなうことが可能になり、さらに抽象度の高い視点から見たアイデアが浮かぶなどの“気付き”を得ることも可能になります。   ゲシュタルト能力を高める ゴールを達成するには、今ある現状の自分のゲシュタルトを破壊して、新たなゲシュタルトを構築することが大切です。   さらに、ゲシュタルト能力を高めることも必要です。   それと同時に、自分が成功するための知識を吸収したり、理解したりする作業をするとゲシュタルト能力がさらに高まります。   たとえば、仕事をしながらでも大学や大学院に通い専門知識を身に付けながら、何かを学ぶというプロセスを経験することです。   この作業をおこなうことは、新たなゲシュタルトを構築する作業と同じことになります。   「仕事があるから」「忙しいから」といって、なにもしなければ新たなゲシュタルトを構築することはできません。   本当にやる気があれば、仕事やアルバイトをしながら、夜間大学に通うことも可能です。   また、大学で勉強することもゲシュタルト能力を高めることになりますが、1冊の本を何度も読んで完全に理解することも「ゲシュタルト能力を高める方法」になります。   まったく知らない本を何度も繰り返し読んでいると、本の内容の全体像がつかめ、深く理解できるようになります。   これは、何度も本を読んでいるうちに、今まで見落としていた内容や事柄がつかめる”気付き”を得られるためです。   ある専門家による調査では、人の年収と読書量は、比例しているという結果が報告されています。   多くの本を読んでいる人は、ゲシュタルト能力が高いため、このような調査報告が出ると推測されます。   読書を習慣化していると、読むスピードも速くなり、結果として情報分析処理能力が高くなるのです。   大学で学んだり読書したりする以外にも、簡単にゲシュタルト能力を高める方法があります。   これは、脳の五感をフルに使ってゲシュタルト能力を高める方法です。   たとえば、一杯の茶碗にご飯が入っているとします。そのご飯について、さまざまな考察をおこない思考を巡らせます。   「このご飯はどこで精米されたか」「ご飯はどこで作られたお米か」「水田はどのような状態で栽培されたか」「このご飯の味は前に食べたご飯との違いはなにか」などです。   一杯の茶碗に盛られたご飯を見たり香りをかいだり、実際に食べたりして、さまざまな事柄を鮮明に脳に描くのです。   また、今持っている茶碗のご飯について脳で描いたら、以前に食べたご飯についても同様に脳に描いていきます。   これを3回~5回繰り返した後に、さまざまなご飯を重ね合わせて、同時に脳で描いて想像するなどして感じます。   すると、味や香りの違い、粘り気、舌触り、音、色、新米や古米の違いなど、さまざまな情報が脳内で繰り広げられます。   それらの情報を脳内で統合して、それぞれの批評や自分に合うご飯を確認します。   その作業が終わったら、それらのイメージを脳の記憶から一時的に消します。これは、視点を上げて抽象度を上げるためです。   その方法は、例えば両手の人差し指を目の両サイドに立てて、左右を交互に見ます。   この方法は、速読のトレーニングなどでも使われる方法です。   この方法は、脳の記憶修正を利用したテクニックで、眼球運動をおこない過去の記憶を脳の記憶から一時的に消します。   眼球運動により、視覚から指を見るという作業による脳の記憶の書き換えをおこなうことにより、脳の記憶から一時的にご飯の情報を消します。   このトレーニングをおこなっていると、視点が上がり抽象度が高くなるため、気付きを得ることが可能になります。   また、先ほどのご飯トレーニングでは、さまざまな味や香りなどを脳に描いていきましたが、今度は、自分で感じた味覚などを、わざと別の味覚や嗅覚などに変えてしまいます。   自分で感じた味覚などの情報は、過去の自分が体感した味覚などの情報と照らし合わせて「このお米はこんな味だ」と自分で決めつけています。   これを、「このお米は違う味だ」とわざと置き換えます。   さらに、味だけでなく、味を色に、色を香りに、香りを舌触りにするなど、ありとあらゆる感覚を変えて感じ取る訓練をおこなうのです。   このトレーニングをおこなうことにより、自分で作っているゲシュタルトを壊して新たなゲシュタルトを構築することになるため、ゲシュタルト能力を飛躍的に向上させることが可能になります。   抽象度を上げるトレーニング ゲシュタルト能力を高めるには、今ある自分のゲシュタルトを破壊して新たなゲシュタルトを構築することや、脳の五感フル活用、読書、勉強などがあります。   それ以外にも、抽象度を上げることもゲシュタルト能力を高める方法になります。前述したご飯について考えてみましょう。   例えば、ご飯にもいろいろな形や食べ方があります。ご飯は、「普通のご飯」「お粥」「チャーハン」「お茶漬け」など、食べ方もさまざまです。   ご飯の抽象度を上げると、ご飯は「固体」「食べ物」「のり」など、さまざまな形に置き換えることができます。   この作業は、仕事や人間関係などにも役立ちます。   例えば、前述した「○○社員の成績が悪い」という問題解決のために、抽象度を上げて高い視点からみる作業です。   一つの問題点が、個人の成績からゴール設定や戦略、フォロー、立ち上げプロジェクトの問題点や規模、サービスや商品といった視点で抽象度を上げてみるのです。   すると、さまざまな会社や人間関係、仕事上の問題点や解決のヒントに気付くことが可能になるのです。   この抽象度を上げた視点から物事を観る作業を日々おこなっていると、ゲシュタルト能力が確実に高くなります。   また、苫米地英人博士は仕事などを通じて、抽象度を上げた高い視点から物事を観て、新たな発想や価値、アイデアなどを作り出す人や想像する人になることが成功する秘訣だと説かれます。   この作業ができる人のことを「ゲシュタルトメーカー」といいます。   もし、まだ自分のゴール設定がみつからなくても心配する必要はありません。   前述したさまざまなトレーニングをおこなっていると、自分のゲシュタルト能力が確実にアップして、その中から本当の自分のゴールが見つかるように“気付き”を得ることが可能になります。   自分のゲシュタルト能力を上げ、高い抽象度から物事を観て、成功した人生を歩みましょう。

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  • 10 Apr
    • 女性やストレスで起こ りやすい過呼吸の原因と対策

        2017年4月9日、千葉県警千葉西署によると、チケット入手がもっとも困難といわれているワンオク(ONE OK ROCK)のコンサートがおこなわれて、21名の方が過呼吸(かこきゅう)のような症状を訴えて病院に搬送されました。   同バンドの人気ボーカリストのTaka(28)氏は「いつものことだからあんまりビックリはしてない」という内容をインスタグラムに投稿されたようです。   Taka(タカ)氏は、本名「森内貴寛(もりうち たかひろ)、1988年4月17日」で、現在人気急上昇中の日本の歌手で、歌手の森進一氏と森昌子氏(2005年離婚)の長男です。   千葉の幕張の会場では、約1万8千人のお客さんで一杯のようでした。   このような熱狂した状態の中では、室内温度も上がり、過呼吸の しかし、過呼吸とは、どのようなものなのでしょうか?   過呼吸は、女性やストレスが生じると起こりやすいともいわれています。   今回は、女性やストレスで起こりやすい過呼吸の原因と対策について解説します。   過呼吸とは 過呼吸(かこきゅう、Hyperpnea)とは、医学的には「過換気症候群(かかんきしょうこうぐん」「神経性呼吸困難」などといいます。   ストレスなどが原因で起こることが多く、呼吸が浅くなり、酸素を取り込もうとして呼吸し過ぎてしまう状態のことを指します。   過呼吸の状態では、酸欠状態のようになり息苦しくなるため、多くの酸素を取り込もうと空気を吸い込むことが過呼吸の原因になります。   この状態が続くと、血液中の二酸化炭素が極端に減少し、身体がアルカリ状態になります。   これは、体内に二酸化炭素が必要なために、脳が二酸化炭素を体外へ出さない様に指令を出すためです。   さらに、動脈血中の酸素分圧が上昇して、炭酸ガス分圧が極端に低下するため、1回におこなわれる呼吸の換気量が増大します。   過呼吸の初期症状は、「低酸素症」の症状と似ています。   過呼吸の症状がひどくなると、呼吸困難や手足、唇のしびれが起こり、動悸、悪寒、胸苦しさ、胸の圧迫感、筋肉の硬直、ふらつき、耳鳴り、眠気、失神などの症状が起こります。   また、急激な発作に驚いて恐怖感にかられるため、パニックを引き起こすこともあります。   過呼吸の起きている時間は、30分から1時間くらいの間、生じていることが多いようです。   過呼吸は男性よりも女性に多く、若い人に多いのが特徴です。   過呼吸は、時間と共に徐々に収まるため、命に関わることはないといわれています。ただし、過呼吸の正しい処置を知ることも大切です。     過呼吸の原因 前述したとおり、過呼吸は女性やストレスを抱えている若い人に多いのが特徴です。   過呼吸の原因は心因的なものが多く、不安や恐怖、緊張、興奮などがきっかけとなり、呼吸中枢や自律神経に影響を与えることにより症状が生じます。   過呼吸の多くは、これらの精神的ストレスによるものですが、中には疲労や睡眠不足、運動不足、食生活の乱れなどでも引き起こされることがあります。   身体や心が作るストレスは、自律神経と深く関係しています。   したがって、人の性格や考え方、生活習慣、仕事、責任、プレッシャー、家族や友人関係の悪化など、さまざまな要因が自律神経を乱すことが原因となり症状が起こります。     過呼吸の対処法 過呼吸は、前述したように血中の二酸化炭素がとても少ない状態で起こる症状です。   どうしても呼吸が苦しいため、息をたくさん吸いたくなりますが、この状態で酸素を多く取り込むことは逆効果になります。   過呼吸のときには、正しい呼吸による応急処置を施すことにより改善されます。過呼吸状態のときには、体内の二酸化炭素濃度を上げることが一つのポイントになります。   どうしても焦りがちになりますが、気持ちを落ち着かせて過呼吸に対処しましょう。   過呼吸になったときには、胸に手をあてがい、呼吸のスピードを下げるようにします。   手には、すごい力があります。NICUでは、看護師による赤ちゃんに触れる「タッチング」ケアがおこなわれています。   お母さんの手が赤ちゃんに触れると、赤ちゃんはとてもリラックスして落ち着きます。   アメリカのバージニア大学心理学神経学科の研究では、妻が夫の手を握ることにより、妻のストレスが消えるという実験結果を発表しています。   気功では、手にはたくさんの氣の通り道があり、気功による施術をおこなうことにより身体がリラックスした状態になることが証明されています。   もし、過呼吸になったときに友人などが近くにいた場合には、背中に手を当ててもらいましょう。   次に、呼吸のリズムを、浅くゆっくりとおこなうようにします。この状態では、深い呼吸はおこなえない厳しい状態です。   また、深く息を吸うと、二酸化炭素濃度が上昇し辛いため、浅くゆっくりと呼吸をおこなうようにします。   この呼吸に慣れてきたら、呼吸回数を減らして、息を吸ったあとに呼吸を1秒~2秒くらい停止して体内の二酸化炭素濃度を上げます。   その後は、吸い込んだ息をゆっくりと吐き出します。吐き出すときに、10数を数えながら息を吐き出しましょう。   周りの人が居る場合には、数を一緒に数えてもらいながら呼吸をおこなうと、リズムが整えられやすいため過呼吸の対処法になります。     過呼吸対策の注意点 過呼吸になったときに、以前は「ペーパーバック法」という口に紙袋をあてて、紙袋内に吐いた自分の息を再度吸わせるという方法が常識でした。   しかし、現在ではこの方法は危険とされており、この方法を推奨されることはありません。   ペーパーバック法が危険といわれる理由は、低酸素により不安を助長させる恐れがあるからです。   この方法で死亡したケースもあり、最悪のケースとして窒息死する恐れがあるとのことです。   また、過呼吸以外の病気の可能性もあるため、ペーパーバック法はおこなわないようにしましょう。   前述した過呼吸対策をおこなっても、あまり改善がみられない場合には、すぐに119番で救急車を呼びましょう。   救急車を呼ぶ基準となるのは、しばらくしても全身のしびれが改善されなかったり、痙攣を起こしていたりする場合です。   また、声をかけても反応が薄く、意識が遠のいていたり失神していたりする場合などが起きている場合です。   救急車が来るまでは、周りの人が積極的に本人の名前や痛みなどを聞くなどして、会話することを心掛けてあげることも過呼吸対策になります。     普段の過呼吸対策 過呼吸が何度も起きる人は、ストレスなどの精神的要因が深く関わっていることが考えられます。   この場合は、ストレスを減らして、自律神経の副交感神経を優位にさせることが重要です。   たとえば、優しい施術をおこなう整体や気功を受けることも、過呼吸の対処法となります。   優しい施術は、心と身体にあんしん感を与えるため、副交感神経が優位になり眠気を誘います。   これは、優しい施術により身体や心があんしんするため、交感神経優位の身体がリラックスした状態になり、副交感神経優位になるためです。   グイグイおこなったり、ボキボキされたりする整体は身体が緊張するため、交感神経が優位になるため受けてはいけません。   また、自分でおこなう対処法としては、お風呂にゆっくりと浸かったりストレッチで身体をほぐしたりすることも過呼吸対策になります。   身体や心の緊張が解けるような音楽を聴いたり、温かい飲み物を摂取したりすることも過呼吸対策になります。   このように、身体や心にストレスを溜めない方法をおこない、快適な生活を送るようにしましょう。

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  • 08 Apr
    • あんしんプレミアムセミナー 首・眼・脳幹の手法

      ありがとうございます。日本あんしん療法総合学院の松島です。   4月に入り、少しずつですが冷たさも引いて桜が咲き、春らしさが出てきたのではと感じるこの頃です。   皆さんは、4月8日が何の日なのかわかりますか?   今日は、   「灌仏会(かんぶつえ)」   という釈迦(ゴータマ・シッダッタ)の誕生日でお祝いの日です。   多くのお寺では、釈迦の誕生を祝う   「釈尊降誕会(花まつり)」   という行事がおこなわれます。   釈迦は約2500年前にネパールのルンビニー花園で誕生しました。   彼は、シャカ族の王子として生まれました。   「お釈迦様」 「釈尊」   とは、   「シャカ族の尊い方」   という意味の尊称です。   シャカの伝説の一つに、生まれてすぐに7歩歩き、 右手で天を指し、左手で地を指して   「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがとくそん)」   と宣言しました。   この意味は、   「人は誰もが、かけがえのない命を生きている」   という意味です。   これは、仏教の人間尊重の精神を端的に表す言葉として知られています。   4月8日は、釈迦の誕生を祝うと同時に、人それぞれのかけがえのない命の尊さ   にあらためて眼を向けて正しく生きることを誓う日でもあります。   我々は日本人でありながら、イエス・キリストの誕生日で盛り上がるのに、   お釈迦様の誕生日   では、あまり盛り上がらないのはおかしな話しです。   桜を愛でる気持ちと共に、お釈迦様の誕生日を祝い、かけがえのない命の尊さに眼を向けて正しく生きるように誓いましょう。     この季節になると、花粉症の症状が出始める頃になります。   花粉症の症状は、目や鼻、口、喉などに症状が生じます。   この季節になると花粉症の症状の方が多く「あんしん堂」へ 来院されます。   花粉症とは違いますが、目の病気の一つに   「白内障」   があります。   白内障は、加齢と共に(早い人で40歳くらいから発症)起こる目の病気です。   現代の医学では、   手術以外では治らない病気   とされています。   白内障は、何らかの原因により眼の水晶体が濁る病気です。   症状的には、   ○物を見る時にかすみがかかった感じ ○視野が暗くなる ○夜のライトがまぶしく見える   などの症状が生じます。   手術でしか治らないといわれている白内障ですが、白内障の原因は不明です。   カイロプラクティックでは   ホルモンバランスの異常   で白内障が起こるとされています。   カイロでは、   甲状腺の機能不全(胸椎3番、T3~頚椎6番C6) 副腎のコルチゾン(胸椎8番~胸椎12番、T8~T12)   の異常により白内障が起こるとされています。   あんしん療法では、   頚椎1番(環椎)~2番(軸椎)、T1~T2 脳の間違った記憶   により白内障の症状が起こると考えます。   頚椎1番の損傷などにより起こる症状は、   眼の疲れ・不眠症・めまい・ストレス・ヒステリー 神経衰弱・脳疲労・半身不随   などで、脳との関連性がもっとも強い箇所です。     後頭葉の第一次視覚野から視床を通して交差して 網膜まで視神経が通います。   頚椎1番は、眼底の蝶形骨とつながっています。   猫背やストレートネック、悪い姿勢、椎間板の潰れなどで   頚椎1番や蝶形骨など   に微妙にズレなどが起こり眼圧に変化が起こります。   そのため、頚椎1番2番を正常な状態に修正することにより 眼の症状は改善されます。   そして重要なことは、この悪い状態を   脳が正常と記憶   することにより症状が発症します。   よって、   脳の内部表現の変換   をおこなうことにより、眼の疾患などは改善されます。     あんしん療法の施術は、優しく心地良い施術をおこないます。   ボキボキしたり揉んだりするような身体に 危害を与えるようなことはしません。   身体に対して、優しく施術することにより、 脳にあんしんできる情報を送ります。   すると、脳の命令により作られた患部の緊張を 緩和させることが可能になります。   人間の脳は、身体に痛みや不快な症状を感じると脳から神経系統に命令が伝わり、患部付近を緊張させて防御します。   この緊張して防御した身体の状態を、優しい施術で脳に緊張を解くように情報を伝えると、脳は緊張を解くために痛みが軽減されるのです。     あんしん療法の施術は、その人の呼吸や氣の流れをみながら軽く触れたりして「脳の内部表現変換」をおこない、身体を本来あるべき健康な状態に戻す療法です。   5月におこなわれる「あんしんプレミアムセミナー 首の手法」では、頚椎の歪みや張り、検査を学びます。   また、下顎や眼、耳に対する手法、脳幹に対する手法も学びます。   脳幹に間接的にアプローチすることにより、 脳疾患に対しても有効な手法を学びます。   もちろん、花粉症に対しても効果を発揮します。     募集期限は 平成29年4月22日土曜日12時までです。   5月7日におこなわれる   「あんしんプレミアムセミナー 首の手法」   の募集を受け付けています。   6月は「肩の手法」をおこないます。   受講をご希望の先生は、お早めにお申し込み下さい。   1度セミナーを受けられて、再受講の先生方は2万円になります。     手法も武道やスポーツなどと同じで、 「反復練習」がとても必要となります。   何度も練習することにより技術は身に付いていきます。   練習する機会を増やして、どのような症状の患者さんでも 対応できるように心掛けましょう。   先生のお越しをお待ちしております。       ――――――――――――――――――――――――――― 平成29年5月7日(日曜日)の『あんしん療法プレミアムセミナー・首・眼・脳幹の手法』 ―――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院   ■開場    9時30分~ 開始10時から17時まで        ※途中1時間お昼休憩をとります。   ■参加費用  一般 60,000 円        1Dayセミナー・DVDセミナー受講者は 50,000 円   ■その他   お弁当付き   ■募集期限  平成29年4月22日 土曜日  12時まで     ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   あんしん療法の手法がどうしても分からない、復習したいと言う先生には、学院においてあんしん療法の復習会も行っています。   ―――――――――――――――――――――――――――  平成28年 5月6日・6月3日(各日土曜日)開催  『あんしん療法 復習会』 詳細 ―――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院(都合により変更もあります。)   ■時間    午後2時から午後6時くらいまでの間   ■参加費用DVD・1DAYセミナーに参加していない方 20,000 円         参加している方は 10,000円   ■募集期限  4月22日土曜日  12時まで   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   あんしん療法を更に極めたい方にお勧めです   ―――――――――――――――――――――――――――  平成29年5月14日・平成29年6月11日(前日は復習会となります)  『あんしん療法 1Dayマスターセミナー』 詳細 ―――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院(都合により変更もあります。)   ■開場    9時30分~ 開始 10 時から 17 時まで        ※途中1時間お昼休憩をとります。   ■時間    午前10時から午後6時くらいまでの間   ■参加費用  初回の方 158,000 円。        二回目以降のセミナー参加の方は 20,000 円   ■その他   お弁当付き        懇親会付き(ご参加の場合は参加する旨を事前にお        伝えください。)   ■募集期限  3月25日土曜日  12時まで               各開催月の前月末土曜日 12時まで   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   以前に『あんしん療法 1Dayマスターセミナー』に参加された先生はこのセミナーで復習して、技を確実なものにすると健康改善率がアップします   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆     ―――――――――――――――――――――――――――  平成29年 第3土曜日・日曜日  あんしん療法・一般研修会及び学院卒業生の為の   『松島ワークス』 詳細 今まで学院在学時におこなわれた手法の復習及び新手法を 学ぶセミナー 手法の正確性・理論・スピード・経営・ラポール技術などを更に アップする ―――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院(都合により変更もあります。)   ■開場    9時30分~ 開始 10 時から 17 時まで        ※途中1時間お昼休憩をとります。   ■時間    土曜日 午後2時から5時くらいまでの間 日曜日 午前10時から午後6時くらいまでの間   ■参加費用  土曜日のみ 10,000円 日曜日のみ 20,000円        両日参加  30,000円   ■その他   研修ができる服装で           ■募集期限  4月22日土曜日  12時まで   『あんしん療法プレミアムセミナー 首の手法』 5月 『あんしん療法プレミアムセミナー 肩の手法』 6月 『あんしん療法 1Dayマスターセミナー』 各月第2週目日曜日・前日復習会 『松島ワークス』 各月第3週目土・日   各種セミナーに参加ご希望の方は、   ・お名前:   ・フリガナ:   ・郵便番号:   ・住所:   ・職業:   ・携帯番号:   ・メールアドレス:   を info@nag-a.jp までご連絡下さい。   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   人数が集まり次第締め切りとさせて頂きますのでよろしくお願いいたします。   お申し込み必須事項を受信後、振込先をご連絡させて頂きます。   振り込み完了後、セミナー申し込み完了とします。   または、当日セミナー料金を持参でも結構です。   その場合も info@nag-a.jp へご連絡願います。   2~3日後、もし返信メール等ない場合には再度メールをお願いいたします。   -------------------------------------------------------   ■アクセス   [浜松駅からバスをご利用の方]  浜松駅前バスターミナル:2番乗り場より、 系統番号:0「蜆塚 佐鳴台」行き乗車 佐鳴台団地バス停下車。 (運賃 片道240円)   [自動車道をご利用の方] 東名高速道路の浜松西ICを降りたら、最初の信号を右折し、 信号を2つ超えて次の信号を左折し直進、静岡大学附属中・小学校手前の信号を右折し、 スターバックスの手前の信号を左折すると見えてきます。   著名目標 〇佐鳴台郵便局 〇遠鉄ストア・フードワン佐鳴台店   ■当日の緊急連絡■  053-401-9999 学院事務局まで   -------------------------------------------------------   不明点がございましたらお気軽に質問いただけますと幸いです。   遠方から来られる先生もいらっしゃると思います。   どうぞお気をつけてお越し下さい。   当日お会いできるのを楽しみにしております。   *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

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  • 07 Apr
    • 白内障の症状と対策

        目の病気で、「白内障(はくないしょう)」という病気があります。   目の中には、物を見るためのレンズの役割を担う「水晶体」があり、水晶体が何らかの原因により濁る病気のことを白内障といいます。   年齢的に、白内障は早くて40歳くらいで発症し、80歳を超えるとほとんどの人に白内障の症状が起こるといわれています。   白内障を一度発症すると、薬では治らず、手術するしかないといわれています。   白内障の手術は、日本だけで1年間に約140万件もおこなわれているといわれています。   白内障の手術は入院することなく、日帰りで終わるため、患者さんの負担も少ないといわれています。   今回は、白内障の症状と対策について解説します。   白内障の症状 白内障が発症しても基本的に目の痛みはなく、進行が気付かないことも多いようです。   よって、白内障の初期段階では自覚症状が無く、視界が暗くなったり白くかすんで見えたりするなど進行が進んだ段階でわかる場合が多いようです。   白内障の症状は、これら以外にも光がまぶしく見えることもあります。   たとえば、夜に車のヘッドライトがやたらまぶしく見えるような場合です。   これらの症状が起きたときには、白内障になっている可能性が高いといえます。   白内障になると視力が落ちるため、メガネやコンタクトを交換して度数を変えても、視力が回復しません。   そのため、眼科を受診して初めて白内障と診断されることが多いようです。   白内障は、初期段階で発見できれば、進行を薬剤などで抑えることもできます。   前述したような症状がある場合には、早めの受診を心掛けましょう。     白内障の治療と歴史 白内障を治すには、手術することが唯一の手段といわれています。   前述したように、白内障の手術は、日本で1年間に約140万件おこなわれています。   この手術件数は、外科手術の中でも特に多い手術になります。   インターネットでは、白内障が治るという薬剤が売られているようですが、厚生労働省は認可していないようです。   白内障の薬剤は、主に進行抑制などの予防として服用されます。   また、白内障の薬剤は、ドラッグストアなどでは売られていません。医師の診断のもと、処方箋が出されます。   白内障の手術では、顕微鏡を使用して、目の中にある濁った水晶体を取り除きます。   その後、水晶体の変わりとなる人工のレンズ(眼内レンズ)を目に挿入します。   白内障の手術では、眼の膜に、わずか1.8mm~3.0mmの創口をメスで作ります。   その後、眼内で水晶体を砕いて、水晶体を吸い出します。   水晶体を吸い出した後、小さい創口から折りたためる眼内レンズを挿入して眼の膜を閉じて手術を終了します。   昔の白内障の手術では、白内障を取り出すだけでした。   近年における最新の白内障の手術は、眼内レンズを挿入するため、格段に手術の進歩が進んだといえます。   白内障の手術では、痛みがほとんど伴いません。手術では、一般的に全身麻酔はおこなわずに、眼だけの局所麻酔がおこなわれます。   この手術は、大学病院や総合病院だけでなく、一般の眼科でもおこなわれています。   手術時間は、早くて10分~20分程度で終わるようです。   白内障の手術は古く、日本では室町時代(西暦1360年前後)からおこなわれていたようです。   インドでは、紀元前800年頃に、白内障の手術がおこなわれたという記録が残っています。   ただし、昔の白内障の手術は、針で眼球を突いて、水晶体を後ろにある硝子体(しょうしたい)の内部に脱臼させる方法でした。   この手術方法では、安全性や痛み、眼の感染症などのリスクが伴い、たとえ手術が成功したとしても元のように眼が見えるわけではありませんでした。   しかし、1800年頃までは、この手術方法がおこなわれていたようです。     眼内レンズ 眼内レンズの歴史は、第二次世界大戦までさかのぼります。   このとき、イギリス空軍のパイロットの眼に、操縦席の窓の破片が突き刺さりました。   その後、眼から破片を取り出すことができなかったため、そのままの状態で放置しました。   しかし、眼が感染症を起こすこともなかったため、これを元に眼内レンズが開発されました。   戦闘機の窓に使用された風防の素材は、硬いアクリル樹脂で、「PMMA」とよばれるブラスチック素材でできたものです。   眼内レンズを開発当時、PMMAは硬くて折り曲げることができませんでした。   また、眼内に挿入するにしても約6mm~10mmの大きな創口を眼に開ける必要がありました。   しかし、医学的技術の進歩により創口を開ける技術も発達して、わずか1.8mm~3.0mmの創口を開けるだけで眼内レンズを挿入することができるようになりました。   近年では、さらに技術が進み、シリコーン素材が使用されたり柔らかいアクリル素材が使用されたりします。   小さい創口から眼内レンズを挿入するため、英語ではこの眼内レンズのことを「Foldable(折り畳める)IOL(眼内レンズ)」といいます。   初期型の折りたたみ眼内レンズは、シリコーン素材で作られました。   技術が進むと、レンズにさまざまな機能を持たせるために、アクリル樹脂を採用して開発されています。   以前は、眼内レンズの光学部と支持部が別の素材で作られていましたが、最近のものは同じ素材で作られているものが多いようです。   眼内レンズは、数十年の耐用性があるといわれています。さまざまな試験をクリアして、ISO国際基準の認証を受けています。   ただし、万能というわけではなく、何らかの原因で眼内レンズがずれたり眼の病気になったりすることもあります。   その場合には、眼内レンズを摘出する場合もあります。     白内障の原因と予防 白内障は、加齢により起こる病気といわれています。そのため、一般的には白内障を完全に予防することはできないといわれています。   ただし、普段の生活習慣を変えることにより、白内障の発症や進行を遅らせることが可能です。   白内障は、目の水晶体が濁ることが原因で発症します。これは、水晶体を構成するタンパク質の変質により、白内障が起こります。   水晶体タンパク質の変質が起こる原因として、考えられる一つに、紫外線などによるタンパク質の「酸化」があります。   大量の太陽光による紫外線を目に浴びると、水晶体の変質が起こりやすく、眼のタンパク質が酸化して変質してしまいます。   水晶体の変質を防ぐには、サングラスや日傘などを使用してUVカットに努めることです。   それにより、水晶体の酸化を防ぐことが可能になります。   他には、タンパク質の酸化は、体内で多く発生する「活性酸素」も原因の一つに挙げられます。   活性酸素は、90%以上のさまざまな病気に関わっているといわれ、水晶体のタンパク質変性の原因にもなっています。   活性酸素を除去するには、「抗酸化物質」といわれているポリフェノールやカテキン、ビタミン類などを摂取することです。   たとえば、ポリフェノールは、葡萄やブルーベリー、黒豆などの色素で知られる「アントシアニン」や、ほうれん草やブロッコリーなどに多く含まれる「ルテイン」などを摂取することです。   カテキンは、緑茶などに多く含まれ、中でも「EGCG(エピガロカテキンガレート)」という成分は、活性酸素を除去する作用が食品の中でもトップクラスです。     ビタミン類は、アセロラやハスカップ、レモン、キウイなどのフルーツに多く含まれています。   余談ですが、タバコを多く吸ったりお酒を大量に飲んだりする人は活性酸素が多く体内で発生するため、白内障になるリスクがとても高まります。   タバコやお酒の量を減らすことも、白内障予防につながります。   また、白内障は、糖尿病の合併症としても発症することがあります。   糖尿病になると、白内障の進行が早くなるという報告もされています。   したがって、糖質や脂質を多く摂取することを控え、野菜や魚介類などを中心としたバランスの良い食事を摂取することを心掛けましょう。   白内障は、放置すると進行が進む病気です。そのため、早期発見が予防や進行を遅くすることになります。   視力が低下したり、目がかすんだりする場合には、眼科を受診するなどして、白内障の予防に努めましょう。

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  • 05 Apr
    • 小周天の弊害と対処法

        小周天は、体内で生命エネルギーを巡らせて、身体の痛みを緩和したり心の癒しになったりするなど、「人間が本来持っている潜在能力を引き出す」ための仙道や道教、道家の秘伝功です。   小周天をおこなうことにより、宇宙に偏在する無限の生命エネルギーを体内に取り込み、普通の人にはできないことをおこなえるようになる修行法です。   小周天をおこない、右脳を活性化させることにより、脳波がリラックスした状態などのα波やθ波の状態に保たれて、”気付き”を得ることが可能になるといわれています。   しかし、小周天をおこなうと、なんらかの弊害が起こるともいわれています。   さまざまな効果が認められている小周天ですが、どのような弊害が起こるのでしょうか。   今回は、小周天による弊害と対処法について解説します。 小周天による弊害 小周天をおこなうと、身体が元気になって食欲旺盛になったり、性欲が増したり脳が冴えわったったりします。   また、身体の痛みが解消されたり、心の悩みから解放されたりすることもあります。   しかし、小周天をおこなうことにより、さまざまな弊害が起こるといわれています。   たとえば、「偏差」といわれる「氣の副作用」や気の鋭敏化、陽気が体内で発生することによる体内でのエネルギーバランスが崩れることなどです。   また、気功や小周天をおこなうことにより、身体が勝手に動き出すなどの現象が起こります。   テレビなどでは、大げさに気功をパフォーマンス的にアピールするために、気功師に気功をおこなわせて気功を施した相手に偏差による現象を起こさせます。   遠隔による気功をおこなうことでも、偏差による現象は起こります。   こうしたアピールをおこなうことにより、氣の存在を信じない人などには有効になるからです。   これらの弊害は小周天をおこなうことにより、必ず通る弊害だといわれています。   小周天や気功による偏差の症状 気功や小周天などをおこなうことにより、「偏差(へんさ)」と呼ばれる「氣の副作用」が生じるといわれています。   たとえば、頭痛やめまい、胸苦しさ、悪寒、熱感、胸痛、膨満感、動機、冷え、不眠、身体が勝手に動くなどの症状です。   これらの身体的偏差の症状のことを「走火(そうか)」といいます。   偏差の症状は、他にも「入魔(にゅうま)」といって、疲労感や不安感、虚無感などの精神的不安が生じるといわれています。   これらの症状のことを、精神的偏差といいます。   入魔による偏差は、気功で陽気が発生したときに、陽気の性質上(温かい空気のような性質)、陽気が軽くて上昇しやすいために偏差の症状が生じます。   普通の人は、気功などの訓練をおこなっていないため、気功による偏差は起こりません。   しかし、気功やヨガなどの訓練をおこなうと集中して身体の経穴や気脈に氣(陽気)が集まったり通ったりするため、偏差の症状が生じます。   また、氣の感覚が鋭敏化して、外部の悪影響(病気や欲、精神的影響など)を受けやすくなることがあります。   偏差の解消法 実は、偏差による走火の症状は、緩和することができます。   前述したような偏差が起きたときに、息を吐きながら上昇した氣を降ろしたり、大きくなった陽気を体外に放出したりすれば偏差の症状は解消されます。   ただし、この方法をおこなうには、氣をコントロールする訓練が必要です。   他にも、頭や胸などに上昇した氣(陽気)を、リラックスして身体の力を抜き、下丹田や足の裏にある「湧泉(ゆうせん)」という経穴に誘導して下げる方法もあります。   つまり、気功や小周天などをおこなう場合には、上がった氣(陽気)を下げる訓練をしておくことで、偏差を解消することができるようになります。   また、気功師が相手に対して偏差が起きるほど、大量の氣を送る必要はありません。   軽く優しい氣を送るだけでも、症状は改善するからです。   中には、小さく軽い氣でも、偏差の症状が起こる人もいます。   安易なパフォーマンス的に、大量の氣を相手に送ることは好ましいことではありません。   気功をおこなうことにより、気功を受ける人は「変性意識状態(トランス状態)」に入ります。   この状態が大きくなることにより、偏差が起こる人がいるようです。   氣(陽気)を練る訓練をおこなっていると、氣が大きくなるために、嬉しくなって体外へ出すのを惜しむ人がいます。   これは、折角作った氣を体外へ出すと、もったいないと考えるためです。   このような偏差の症状が起きたときには、すぐに覚醒させる方法をとりましょう。   たとえば、手を握ったり相手を変性意識状態から起こしたりします。   相手の意識を、情報空間から現実の臨場空間に戻すのです。   偏差が起こるのは、気功師が大量の氣を相手に流しすぎるか、自分で氣(陽気)を作って体内に溜まりすぎることにより、異常に熱(陽気)を帯びて体外に放出できないからです。   偏差が起きたときには、気功師に大きくなった氣を体外に放出してもらうか、自分で放出できるようにコントロールする訓練ができていれば偏差は起こりません。   武息などの呼吸法では、強い集中力で下丹田に陽気を発生さます。   この方法が間違いではありませんが、ときとして陽気が強くなりすぎて偏差を起こすおそれがあります。   陽気を作るときには、必ず意識をリラックスした状態で平常を保ち、楽な状態でおこなうことがベストです。   リラックスした状態でおこなうのは、作った陽気に熱を持ち過ぎて、偏差を起こさせないためです。   また、偏差を起こさせない方法の一つに、陽気を作るときに「陰気」も体内に取り入れて体内でのバランスを取る方法があります。   これは、天地の氣を取り入れる方法です。   立禅の状態で足裏の「湧泉(ゆうせん)」という経穴から大地の陰気を取り入れるか、座禅を組んでいるときには、「会陰(えいん)」「尾閭(びりょ)」から大地の陰気を取り入れます。   空間や宇宙から陰気を取り入れるには、頭頂の「百会」や手を頭上に挙げて掌の労宮(ろうきゅう)や指先の経穴などから陰気を体内に取り入れます。   こうすることにより、体内で陽気と陰気のバランスを取ることが可能になるため、強い陽気発生による偏差が起こることを防ぐことができます。     優秀な気功師 氣について、よく理解している気功師は、氣のコントロールができています。   自分の氣を相手に施せば、自分の氣が減ってしまうため気功治療のあとにぐったりしてしまいます。   大周天など、天地から氣を取り入れて相手に施す熟練された気功師は、自分の氣を使わないためいつでも元気です。   これが、「秘伝の氣」といわれるものです。ただし、この場合の氣は大きすぎるため、相手の体内に留めておかずに体外に放出する必要があります。   感覚的には、呼吸のような感じです。このような、氣を取り入れたり出したりする身体のシステムや、氣のコントロールができていれば偏差は起こりません。   大切なことは、気功や小周天などをおこなう場合に、自分で氣のコントロールができていることです。   気功や小周天は、とても心地の良い訓練ですが、これらを踏まえて偏差が起こらないように氣をコントロールしておこなうようにしましょう。     氣の鋭敏化と気付き 氣の感覚が鋭敏化すると、さまざまな物事に気付くようになります。これは、良い面と悪い面があります。   たとえば、良い面としては「直感力」が働くようになり、物事の善し悪しを判断できるようになります。   悪い面では、外部の悪影響を受けやすくなります。   たとえば、病院でのマイナスの波動や百貨店などでの欲などの波動を受けて、偏差が起こることがあります。   この対策としては、ある程度体内に陽気を維持しつつ、悪影響を及ぼす悪い気に対して陽気を放射するイメージをおこないます。   また、体内には、陰気も少し留めておきます。前述したとおり、体内に陽気と陰気のバランスを保つことが大切です。   また、身体の表面に薄いバリアのような膜をイメージで作り上げ、外部の悪影響から身体を守る方法もあります。   このように、小周天をおこなうと、さまざまな偏差による症状が生じるようです。   しかし、氣をうまくコントロールする訓練をおこなっていれば、偏差による症状を緩和したり回避したりすることは可能です。   気功や小周天を安全におこない、身体の調子や右脳開発、ストレス解消などに役立てて健康で幸せな人生を送りましょう。

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  • 01 Apr
    • 仙道や道家の秘伝功「小周天」について

      気功とひと言でいっても、呼吸法やイメージ、さまざまな身体の動きを利用した動作などで気功をおこなうなど、気功法にもさまざまな方法があります。   その気功の中に、「小周天(しょうしゅうてん)」という秘伝中の秘伝といわれる気功法があります。   この気功は、身体に集めた“氣”を、体内にある“氣”の通り道に沿って循環させて強化する方法です。   この気功法は、「道家」「道教」「仙道」といった流派が主におこなっていますが、他の流派でもおこなわれています。   日本で影響が強い流派は仙道で、それにより日本で一般的に浸透したといわれています。   気功の中でも、小周天は、身体の生命エネルギーを体内で巡らせるため、身体の痛みや心の癒しなどに対して素晴らしい効果を発揮するといわれています。   しかし、実際に、小周天とはどのようなものなのでしょうか。今回は仙道や道家の秘伝功「小周天」の感覚と効果について解説します。   仙道や道家における小周天 仙人になるための方法として「仙道(せんどう)」という修行法がありますが、その中の修行法の一つに「小周天」という体内で氣を巡らす方法があります。   仙道は、もともと中国の内丹術(ないたんじゅつ)を中心とする「仙人になるための修行法」です。   内丹術とは、古来中国では「天地万物の構成要素である”氣”を養う」ことにより、体内の神秘的な霊薬である「内丹」を作って心身を変える方法です。   内丹術は、タオ(道)との融合を目指すことを、修行のひとつとしておこなわれてきました。   小周天は、性命を内側から鍛錬する中国の伝統的修行法のひとつです。   「タオ(TAO、道)」は、中国哲学上の用語で「宇宙や自然の普遍的法則」「真実の根源」とされ、道家や儒家でタオについて説かれています。   また、仙道は道教の修行法でもあり、流派もさまざまです。道教の究極の最終到達目標は「不老不死」の仙人になることです。   その方法として、自分の“氣”を高めて練り上げ、人間が持っている秘められた能力を開発することなのです。   流派の中には、「導引」「動功」などと呼ばれる身体を動かして“氣”を感じたり、集中力を得たりする気功法があります。   これらの方法をまとめて「外気功」といいます。外気功では、筋肉の緊張をゆるめたり、ずっと座ることを可能にさせる体力を身に付けさせたりする運動などもあります。   これに対し、仙道のような修行法では、座った状態で体内に氣を巡らす方法です。この方法を「内功」または「内気功」といいます。   日本では、高藤総一郎氏が中国に出向いて、実際に仙人に仙道を学ばれた後に、日本で広めたといわれています。   仙道でおこなう修行では、体内に備わる”氣”をコントロールして宇宙に偏在する無限の生命エネルギーを取り込み、一般の人にはできないことをおこなう方法です。   その道教や仙道の修行法の一つが「小周天」です。ちなみに、道家は思想や哲学であり、ある特定の集団を作りません。   これに対し、道教は儒教や仏教と並ぶ中国三大宗教の一つで、教団があります。   道家の考えでは、万物斉同で生も死も同じと考え、道教では不老不死や不老長寿、仙人などの思想や方法、哲学、考え方などを学びます。     小周天とは 前述したとおり、小周天とは仙道や道教、道家などにおける体内で”氣”を循環させる方法です。   道家の修行法には、導引法や房中法、服食法、呪法、禁法、占卜法などがありますが、導引法の中でもとくに門外不出の秘伝中の秘伝といわれてきた気功法が「周天法」です。   1950年代に、周天法を利用した「意念周天」などによる気功治療法が相次いで発表されました。   仙道では、“氣”を強化させて体内で循環させることにより、人間が本来持っている潜在能力を引き出すことを仙道の目的としています。   仙道では、”氣”を高めるために、呼吸法を使用したり意識を集中させたりして「陽気(熱エネルギー)」を発生させます。   小周天は、精力や氣などの体内生命エネルギーを、意識や腹式呼吸で丹田(臍下三寸の奥)に集めて体内に氣を巡らせます。   小周天は、「煉精化キ(れんせいかき)」ともいわれます。この言葉には、体内にある精を練って氣に変えるという意味があります。   煉精化キの「キ」は、「氣」「精」で作られた一種の体内分泌物といわれています。仙道では、小周天は初歩の方法といわれています。   しかし小周天は、心身に与える影響が大きく小周天ができるようになると、身体の中から燃え上がるような「体力」が湧き出し続ける体質になるといわれています。   小周天は、流派によりさまざまな方法があるといわれています。小周天を簡単に説明すると、最初に身体の丹田(臍下三寸の奥)に“氣”を集めます。   次に、丹田に集めた“氣”を経脈(任脈や督脈などの氣の通り道)に添って循環させます。   さらに、その“氣”を練って強化(大きくさせる)したり、温養させたりします。温養とは、氣を練って特定の経穴で意識の集中をおこない、氣や生命エネルギーを高めることです。   ただし、流派により、小周天のおこない方や定義もさまざまです。   小周天の質の定義もあります。小周天には、「意念周天」「経路周天」「全身周天」「丹道周天」などがあります。   質の差も違い、意念周天では丹田に氣があまり集めない段階で、意念で氣を任脈や督脈で巡らす方法です。   経路周天では、氣が十分に溜まった段階で、意念で動かさずに氣が任脈や督脈に沿って巡る方法です。   全身周天では、経路周天ができる状態で任脈や督脈以外の経脈で氣を巡らす方法です。   丹道周天は、氣が脊髄の中を巡らす方法で、この方法は困難で危険が伴うといわれています。     小周天の前におこなう武息 小周天は、静かな部屋で座って心を静めておこないます。このときの座り方ですが、禅をおこなうときにする「結跏趺坐(けっかふざ)」「半跏趺坐(はんかふざ)」という座り方があります。   これらの座り方は、片足を逆の太ももに乗せて座る禅宗独特の座り方です。しかし、膝が悪い人には、この座り方をお勧めしません。   膝の痛みにより、意識を集中することができません。また、足がしびれたり疲れたりするという難点もあります。   あぐらや正座などの座り方や、椅子などを使用して普通に座る方法で小周天をおこなうといいでしょう。   中国では、手から氣を体外に漏らさないために、手の握り方に工夫を加えます。流派により、さまざまな手の握り方があるようですが、ここではごく簡単な方法を説明します。   たとえば、片方の手の親指(他の指でもいい)を、片方の手で優しく包み込むような感じで軽く握ります。   この状態では、手は完全に脱力していて力が入っていない状態です。また、親指を軽く内側に入れて四指で包み込むようにしてもいいでしょう。   武息を始める前には、必ずトイレに行き大小便を済ませておきましょう。   武息や小周天では、メガネなど身体に身に付けているものを外しベルトは緩めるなど、身体を締め付けるようなものは避けて、リラックスした状態でおこないます。   このリラックスした状態で、呼吸法をおこないます。   呼吸法は、自分の意識(神)で「武息」という強い腹式呼吸を4回~5回程度おこないながら、意識を下腹部(丹田、炉)に集中させて陽気を溜めていきます。   仙道では、武息のことを「武火呼吸」ともいい、とても重要な呼吸法になります。逆に「文息」という呼吸法がありますが、文息は優しく緩やかな呼吸法です。   火力で例えると、武息は強火で文息は弱火になります。文息は、呼吸から意識を外して、無意識で腹式呼吸をおこないます。   中国では呼吸法のことを「調息」といいます。調息とは、端座して呼吸を整えて、心身を落ち着かせる呼吸法のことです。   端座とは、正座など正しい姿勢で座ることです。武息は、「吸気(息を吸う)」と「呼気(息を吐く)」の他に、「停息(息を止める)」という方法もおこないます。   停息は、吸気を高めて強くするためにおこないます。   武息の方法は、最初に下腹をへこまして、肺に溜まった空気(濁氣)を2回~3回くらい吐き出します。その後、すぐに吸気に入ります。   吸気では、数を5つカウントしながら息を吸い、同時に下腹を膨らませて肛門を閉めます。この呼吸法自体は、通常の調息と同じです。   調息と武息の違いは、意識で吸気を下腹(下丹田)におくりこむように呼吸法をおこないます。   実際には、空気は肺までしか届きませんが、意識している”氣”は下腹(下丹田)まで下がっていくイメージでおこなうのです。   武息をおこなった状態では、呼吸を止めて(停息)お腹を膨らませ肛門を閉めた緊張状態で目を閉じ、下丹田をにらむようにして氣を送り陽気を溜めます。   この方法を「内視法」といいます。これに対し、下丹田に意識を集中して、耳で丹田の音を聴く方法が「返聴法」といいます。   どちらか一つおこないながら武息をおこなっても、2つ同時におこないながら武息をおこなってもかまいません。   呼吸を止めて(停息)心の中で数を5つカウントし終えたら、呼気で5つカウントしながら鼻から息を吐いていきます。   このとき、膨らませた下腹をへこせながら肛門もゆるめていきます。この5つ数える呼吸の武息が慣れてきたら、呼吸を10カウント、15カウントと増やしていきます。   武息をおこなう時間は、15分~30分くらいを目安におこないましょう。ただし、陽気を早く感じたい人や身体を健康にしたい人は1時間くらいやってもいいでしょう。   武息をおこなう注意点は、武息をおこなっていると、身体のさまざまな箇所で痛みが生じる場合があります。   これは、まだ武息に身体が慣れていないため、身体に無理な力が入って武息をおこなっている証拠です。   なかなか難しい面もありますが、武息をおこなうときには肩の力を抜いて、リラックスした状態でおこないましょう。   また、他にも武息の方法には、息を切れ切れに吸い込む方法もあります。鼻で息を吸い込むときに、小刻みにスッ、スッ、スッと10回くらいにわけて吸気をおこないます。   次に、肛門を閉めて、停息で10カウントおこないます。   そのあと、息を吐きながらお腹をへこませて肛門を緩ませながら、鼻から息を切れ切れに小刻みにフッ、フッ、フッと息を20回くらい吐いていきます。   このように、武息にも、さまざまな方法があります。自分に合った武息をおこないましょう。   武息が慣れてきたら、いよいよ下丹田に集められた陽気(氣や精力などの生命エネルギー)を体内で巡らせて身体を活性化させます。   陽気を確かに感じられるようになると、集まった氣が熱く(温かく)感じて、渦巻くような感じを得られるようになります。   この氣のことを「陽気」といいます。陽気を意念(意識)とともに、体内で任脈や督脈に巡らせます。   また、体内で陽気を巡らせるとともに、所々で陽気を停留させて温養(瞑想)します。このときの注意点は、小周天をおこなうときに、意識だけが先行しないようにします。   実際には、陽気の熱感や圧力が体内で這っていくような感じで、体内を移動する感覚を確認しながら陽気を体内で巡らせます。   この感覚は、陽気が体内で先に巡る状態を、後から意念(意識)で追いかけるような感じです。   慣れてくると、静坐して意識を丹田(下丹田)に集中するだけで、陽気を集める(集中させる)ことができるようになります。   陽気が発生すると、人によって痛みやかゆみ、熱感、温感、または何も感じないなどの感覚を得られます。   陽気を感じる感覚には個人差があり、この感覚で優劣があるわけではありません。   また、小周天により陽気を誘導するときに、肛門を閉めて口の中で舌を上顎につけて上下の歯をかみ合わせておこないます。   舌に溜まった唾液は、とても有効で健康な成分が含まれているため、吐き出さずに飲み込みましょう。   武息で陽気が発生すると、人により温かい感じや熱感、圧力などを感じます。これで、武息の優劣がつくわけではありません。   また、武息をおこなった後にすぐに立つと、身体がだるくなったり気持ち悪くなったりすることがあるようです。   武息をおこなった後は、ゆっくりと普段おこなう普通の呼吸を2分~3分おこない、身体を普通の状態に戻してから立ち上がりましょう。   補足ですが、仙道の呼吸法では心と身体をリラックスさせて副交感神経を優位にさせ、脳波をα(アルファ)波やθ(シータ)波の状態に保ち右脳を働かせることがポイントです。   ご存じの通り、吸気では交感神経が優位になり、呼気では副交感神経が優位になります。   したがって、武息などの呼吸法をおこなっているときには、吸気よりも呼気の時間を長くすることにより右脳がより活性化することになります。   最初は、武息などの呼吸法に慣れるまで時間がかかりますが、慣れてきたら、呼気の時間を吸気の2倍、3倍と増やして効果を高めるようにしましょう。     小周天で氣を巡らす(督脈) 陽気を体内で作ることができるようになったら、東洋医学で「背の三関」といわれる「尾閭(びりょ)・夾脊(きょうせき)・玉沈(ぎょくちん)」という背中の経穴(ツボ)で陽気を通過(巡らせて)させて温養します。   背の三関は、氣の流れを堰(せ)き止める経穴(ツボ)といわれています。   これらの経穴は「氣の関所」のようなもので、この三関を陽気が通過できると、小周天ができるようになるということです。   そのため、あらかじめ陽気でこれらの経穴に温養させて、氣の流れをスムーズにさせることが重要になります。   ただし、背の三関を通過させるには、他の経穴でしっかりと陽気で温養させて督脈や任脈で陽気が巡回させることができることが前提です。   最初は、背の三関がある「督脈(背中側の経脈)」に対して、氣を巡らせていきます。   背の三関の最初は尾閭(びりょ)ですが、その前に武息で下丹田に作った陽気を、「会陰(性器と肛門の間)」に移動させて温養します。   その後に、背の三関である最初の関門の「尾閭(びりょ)」という尾骨又は尾底骨の位置に陽気を誘導します。   うまく陽気を尾閭に誘導させたら、しばらくの間、陽気を止めて温養します。   小周天の初期段階では、陽気を各ポイント(経穴、ツボ)で温養さて“氣”の循環をよくすることが重要になります。   この作業は、温養により各ポイントの経穴(ツボ)を開いて、ツボに陽気の通り道ができたことを記憶させる小周天の重要作業です。   尾閭で温養させたあと、背の三関である「夾脊(きょうせき)」という腎臓又は肘又は腎臓から脊椎骨の間(背骨の両脇)にある経穴で温養させます。   ただし、いきなり夾背(きょうせき)に陽気を向かわせると感覚がわからない人もいるため、尾閭から近くにある臍の背骨側に位置する「命門(めいもん)」という経穴へ陽気を移動させて温養しても構いません。   また、途中で陽気の熱感や圧力、陽気が感じられにくかったり、陽気が動かなかったりするようなら、再度武息をおこないます。   陽気を感じられるようになったら、引き続き下丹田から会陰、肛門、尾閭(びりょ)で陽気の流れを意識して感じ、陽気が小さければ補充します。   陽気の感覚が大きくなったら、肛門を締め上げて、尾閭から督脈の経穴に陽気を上げて体内で循環させていきます。   命門で温養させた後は、夾脊や脊中(せきちゅう、みぞおちの後ろ側)で温養させます。   次に、胸椎(T6)6番と7番(T7)の間に位置する「霊台(れいだい)」に陽気を移動させて温養します。   夾背の取穴は諸説さまざまで、だいたいの位置で結構です。   次に、背の三関である「玉枕(ぎょくちん)」と呼ばれる大脳の後頭葉の経穴(後頭部の飛び出た外後頭隆起の横指2cm))で温養させます。   この経穴は、後頭部の真ん中に飛び出た骨(外後頭隆起)の少し上で両側指2センチのところです。   また、外後頭隆起の少し上の中央にある「脳戸(のうこ)」に陽気を誘導して温養させても構いません。   やはり、玉枕まで遠いと感じる人は、頚椎7番(C7)と胸椎1番(T1)の間にある「大椎(だいつい)」で陽気を温養します。   大椎や玉枕で温養したあと、次に「泥丸宮(でいがんきゅう)」という頭の中心部に位置する経穴まで、陽気を意識で誘導させて温養します。   泥丸宮は、「上丹田」ともいいます。陽気が泥丸宮に移動すると「爽やかさ」「温かさ」などを感じるといいます。泥丸宮の後は、頭頂にある「百会」という経穴で温養します。   百絵まで陽気が巡り、督脈における小周天は終わりです。ここまでで、小周天の半分を終えたことになります。   次に、百会から身体の全面にある「任脈」という経穴の通りに沿って、陽気で経穴を温養していきます。   まずは、百枝から両眉の間にある「印堂」という経穴に陽気を誘導させます。印堂も、陽気を誘導することにより、泥丸宮と同じく爽やかさや温かさを感じるようです。     小周天で氣を巡らす(任脈) 督脈の要所で、陽気による温養をおこない氣を巡らせたあとは、身体の前面にある「任脈」に対して陽気を循環させて温養をおこなっていきます。   流派により、小周天で温養する経絡はさまざまですが、だいたいの経絡や場所に対しておこなうと理解して結構です。   督脈では、玉枕や脳戸から泥丸宮、泥丸宮から百会に対して温養をおこないました。   その後は、泥丸宮や百会から両眉の間にある「印堂(いんどう)」という経穴に対して陽気で温養します。   印堂を温養したあとは、喉(鎖骨の間)の経穴である「天突」に対して温養します。天突を温養したあとは、胸の経穴である「膻中(だんちゅう)」に対して温養します。   膻中を温養したあとは、中丹田といわれる「絳宮(こうきゅう)」に対して温養します。絳宮は、臍の上四寸二分の場所に位置します。四寸は約12cmです。二分は約0.6cmです。   絳宮は胸の奥の約12.6cmの場所になります。流派によっては、上丹田である泥丸宮から印堂、印堂から中丹田の絳宮に対して温養するところもあります。   膻中や絳宮を温養したあとは、みぞおちの「中脘(ちゅうかん)」に対して温養します。   中脘を温養したあとは、再び下丹田(臍下三寸の奥)に陽気を移動させます。   流派によって温養する経穴は違いますが、おおよその経穴の場所にたいして温養をおこない、陽気を体内で巡らせていきます。   大切なことは、1度おこなってできなくても何回も繰り返して小周天をおこなうことです。そして、陽気が体内で循環していることを理解することです。 すると、簡単に各経穴や督脈、任脈のルートに意識を向けることが可能になります。   一通り小周天が終わり、下丹田に熱感や圧力などの陽気が満たされたら、しばらくの間下丹田で陽気を温養します。   その後、最後に5分くらい瞑想して、身体や心をリラックスさせます。こうして、陽気を身体の中で一周巡らせる秘伝功が「小周天」です。   小周天がうまくできるようになると、身体が健康になったり右脳が活性化されたりして「気付き」を得ることが可能になります。     小周天の周り方「男性まわり」「女性まわり」 小周天で陽気を体内で循環させる方向は、「男性まわり」「女性まわり」の2種類があります。男性まわりの順番は、身体の前面(任脈)にある経穴から陽気を巡らせていきます。     男性まわり 男性まわりの順番は、頭頂(百会)→額(印堂)→のど(天突)→胸(膻中)→胸の奥(中丹田、絳宮)→みぞおち(中脘)→臍下三寸(下丹田)→性器と肛門の間(会陰)→尾底骨(尾閭)→臍の後(命門)→みぞおちの後(脊中)、肘の高さの背骨付近(夾背)→背中(霊台)→首の付け根(大椎)→後頭部(脳戸、玉枕)→上丹田(脳内、泥丸宮)→百会の順番で、男性まわりによる小周天をおこないます。   女性まわり 女性まわりの順番は、頭頂(百会)→後頭部(脳戸、玉枕)→首の付け根(大椎)→背中(霊台)→みぞおちの後(脊中)、肘の高さの背骨付近(夾背)→臍の後(命門)→尾底骨(尾閭)→性器と肛門の間(会陰)→臍下三寸(下丹田)→みぞおち(中脘)→胸(膻中)→胸の奥(中丹田、絳宮)→のど(天突)→額(印堂)→頭頂(百会)の順番で、小周天をおこないます。     流派にもよりますが、上丹田や中丹田、下丹田などは、温養するときには各丹田でおこない、小周天で循環させるときには省いても構いません。   なお、男性だから「男性まわり」をしなければいけなかったり、女性だから「女性まわり」をしないといけなかったりするという判断はしません。   小周天は、自分に合ったまわり方を選ぶ(順方向)ことが大切です。順方向がわかれば、小周天をおこなったときに、心や身体が気持ちよく感じて元気になります。     逆方向で小周天をおこなうと、身体や心が気持ちよく感じることが弱くなるといいます。順方向による小周天は、自分の性格と一緒だと考える専門家もいます。   しっかりと、自分の小周天の回る方向を確認して、心身共に気持ちよく感じることが大切です。   気持ちいいと感じることは脳科学的にも理にかない、ドーパミンやセロトニンなどの脳内幸福ホルモンが多く分泌され、幸せな気持ちになることができます。   この作用は、人間関係でもいえることで、気が合う人は同じ方向に進みます。気が合わない人は、変な圧迫感や居心地の悪さを感じて離れていきます。   小周天の流れが悪くなると、自分の運気が悪くなり、自分の望まない方向に物事が進むと考えられています。   小周天でも人生でも、自分が気持ち良いと感じる方向に自分を委ねることにより、幸せになったりストレスが解消されたりすることが可能になります。   小周天の持つパワーを感じ、健康で幸せな人生を歩みましょう。

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  • 17 Mar
    • 気功における吐納と呼吸法について

      気功は、古来の中国より伝わるさまざまな伝統健康法の総称です。正式な年号はわかりませんが、気功は4000年~5000年くらい前には存在していたという報告もあります。   気功の中には、吐納(とのう、吐納派)といって、呼吸に重点をおいて修行する気功法があります。   吐納は、導引という気功法の次に古くから存在する気功法です。私たちは、普段の生活で、無意識に呼吸をおこなっています。   身体の中では、心臓や内臓、血圧、体温調節などはすべて自律神経により機能がコントロールされています。   これらの生命活動は、全て無意識の領域です。呼吸も、通常の状態では無意識におこなわれます。   呼吸は、私たちが生命活動を維持する上でとても重要な活動ですが、呼吸が浅くなったり無呼吸になったりすると、生命に危険を及ぼします。   ところが、これらの体内活動組織の中で、唯一自分の意思でコントロールできるのが呼吸です。   古来中国では、呼吸のトレーニングをおこなうことにより身体や心を穏やかにして、心身共に健康になれることを理解していました。   呼吸が速くなると、緊張して胸が苦しくなります。逆に、呼吸がゆっくりおこなわれると、身体や心はリラックスして落ち着きます。   古来の中国の人は、吐納という呼吸法を修行法として実践していました。今回は気功における吐納と呼吸法について解説します。   呼吸の重要性 前述したとおり、呼吸は生命活動の基本であり、私たちが生きていく上で最も重要な活動です。体内には、自律神経があり、「交感神経」「副交感神経」により成り立っています。   交感神経は、身体が活動しているときや緊張しているとき、ストレスを感じたりするときに優位になります。   交感神経が優位になると、心拍数が上昇して、筋肉の緊張も起こります。この状態では、身体がすぐに動ける体勢(臨戦)になっています。   例えば、前から強そうな人や動物が自分の方に向かってくると、身体をこわばらせて闘うか逃げるかの判断を瞬時におこない臨戦体勢をとるのです。   これとは逆に、身体や心がリラックスしているときには、副交感神経が優位になっています。   例えば、夜寝ていたりお風呂に入っていたり、トイレ、食事、休息時などの状態のときです。   副交感神経が優位になると、心拍数は安定して、筋肉や血管が緩んだ状態になっています。 この状態では、胃や腸などの内臓器官もスムーズになります。   そして、栄養素の吸収や体内老廃物の排出がおこなわれ、身体の疲労回復が進みます。交感神経も副交感神経も、身体や心の健康には重要であり、バランスが大切です。   自律神経のバランスが崩れると、疲労や不眠、肩こり、冷え、頭痛、便秘、ストレス、やる気が出ないなどの症状が生じます。   自律神経は、体内でコントロールされ、自分の意思でコントロールできません。しかし、唯一コントロールできる器官が肺と呼吸です。   普段呼吸は、無意識におこなわれていますが、意識的に大きく息を吸ったり吐いたりすることが可能です。   呼吸が浅いと、身体が緊張したり胸が苦しくなったりします。呼吸を深くおこなうと、身体も心もリラックスします。   また、深い呼吸は胸郭が広がって横隔膜が上下するため、内臓運動が活発になり血行も改善されます。     吐納とは 吐納(とのう、吐納派)とは、古来中国からおこなわれていた呼吸のトレーニングに重点を置いた気功法です。   吐納という言葉は、もともと「吐故納新(とこのうしん)」を縮めた言葉です。この言葉は、「古いものを吐いて新しいものを納める」という意味です。   我々が普段おこなう呼吸のことを「不随意呼吸(ふずいいこきゅう)」といいます。しかし、呼吸は意識的に呼吸のリズムや大きさをコントロールすることが可能です。   この呼吸のことを「随意呼吸(ずいいこきゅう)」といいます。吐納による呼吸法も、吸気を主体にする流派や呼気を主体にする気功の流派などがあります。   具体的には、納気や吐気、胎息に分かれます。     納気 納気による気功法では、吸気のあとに、しばらく息を止めてから呼気をおこないます。   納気は、別名「閉気」ともいいます。現代的には、「長吸短呼型」と呼ばれる呼吸法になります。   納気の流派により、呼吸法や息を止める時間が違いますが、長く止めるほど良いといわれています。   吸気の状態では、交感神経中枢を刺激するため、交感神経の働きが活発になります。   吸気により、酸素が大量に肺に流入するため、体内で新陳代謝が活発におこなわれます。   内養功(ないようこう)や周天功(しゅうてんこう)などが、納気に属します。内養功とは、身体の筋骨を強めて内臓を整え、気血を調和する気功法です。   内養功には、「軟式呼吸法」「硬式呼吸法」があります。内養功は、脊柱の牽引や捻転、屈伸などをリズミカルにおこない、肩や腰、足など各関節をスムーズに動かすことが基本です。   周天功は、道家がおこなう全身に氣を循環させる気功法です。   養生延命録という書では、「体を正して仰臥し、目をつぶって握固し、吸気後、閉気して息を止め、200まで数えてから息を吐く。そして閉気の時間をたえず増やしていき、250まで数えれば、目も耳も聡く、全身の病気は無くなり、病邪も外から侵入しなくなる」と指導されます。     備急千金要方による教えでは、「鼻の先につけた軽い羽毛さえ微動しないように、息を胸と横隔膜で止め、そして300まで数えると、もう耳には聞こえるものがなく、目には見えるものが無く、心には考えものが無くなり、そして360歳まで長生きできる」といいます。     360歳とは、すごい歳ですが、そのくらい長生きできる例えとして、古代中国では指導されていました。     吐気 吐気は、息を吐く呼気を重点におく流派の気功法です。吐気は、「長呼短吸型」の呼吸法です。   吐気による呼吸法では、副交感神経が優位になるため、交感神経による興奮を鎮めて身体をリラックスする作用を高めます。   吐気は、息を吐いてリラックスするため、滞った気血の流れを改善する「寫法(しゃほう)」と同じになります。   放松功といわれる気功法も吐気と同じです。放松功は、体内の気血の滞りを変えて全身のエネルギーの流れを良くする気功法です。   放松功は、疲労やダイエットなどに有効で、誰でも簡単におこなうことができます。放松功は、立位(立ち姿勢)でおこなうため、場所を取りません。   仕事や勉強で疲れたときに、少しだけでもおこなうと楽になります。両足を肩幅に広げて立ち、膝と腕を少し曲げた状態で身体を上下に小刻みにゆらします。   このとき、「氣」が頭のてっぺん(頭頂)から足先までスムーズに流れていることをイメージしておこなうことがポイントです。   さらに、へそ下三寸の奥に位置する「下丹田」に意識を集中して放松功をおこない、身体が温まったら徐々に動きを緩めて、最終的に静止します。   また、激しく放松功をおこなうのではなく、心地良いリズムでおこなうと、さらに身体が楽になります。   吐気には、「六字訣(ろくじけつ)」という中国で最も古いといわれる呼吸法もあります。   六字訣による気功法は、「マイナスエネルギーをプラスエネルギーに変化させることができる」といわれています。   ちょっと変わった方法ですが、自分に起こったマイナスの感情に対応する内臓を意識して、特定の音を発します。   さらに、対応する五行の色もイメージして、動作も入れて六字訣をおこないます。下記に、六字訣による呼吸法と対応する臓器、音、色、動作を記述します。     五臓六腑   マイナス感情    発する音  五行色    おこなう動作   ・肺~大腸   悲しみ        スー     白色      胸を反らす ・心臓~小腸 イライラやストレス ハー     赤色      右脇を伸ばす ・胃~脾臓   憂い・煩い等    ホー     黄色      前屈(前屈み) ・胆~肝臓   怒り         シー     青色      左脇を伸ばす ・心包・三焦  エネルギー回路  ヒー     ピンク・緑色 動作なし     尚、心包や三焦は、東洋医学では「名前があるが形はないもの」とされ、現実の内臓のことではありません。   一般の人には、あまり馴染みがない言葉です。心包とは、心臓に「絡み包まれたもの」という表現であり、あくまで例えの言葉です。   東洋医学には、「心包絡(しんぽうらく)」という言葉がありますが、「心臓に形がはっきりしないものが絡みついたもの」という意味です。   これにより、心臓と心包は2つで1つと解釈して、中国古典では六臓六腑といわずに「五臓六腑」というのだそうです。   心包の働きは、心臓の代行や、心臓を守る働きを担うといわれています。有名な「黄帝内径」の書に、心包のことを「臣使の官、喜楽を出づ」と記述しています。   これは、君主たる心(心臓)が信頼する器官で、喜怒哀楽を発露するという意味です。   心包は形がなく、働きだけがある架空の臓器で、心(心臓)を包んでいる膜(空想)と考えられているようです。   心を保護して気血を通じさせ、脳や中枢神経系と深く関わりがあります。心包は、邪(外敵)が心を侵そうとするときに、身代わり(代行)になります。   心包の機能が低下すると、何かうわごとをいったり歯を食いしばったり、不眠、不安感などが生じるといわれています。   三焦も実態がなく、心包と同じように働きだけがある「実態のない器官」と考えられています。黄帝内径では、「決瀆(けっとく)の官、水道を出づ」と記述されています。   これは、「決瀆(けっとく)は水道を疎通する」という意味合いで、決は「通じる」という意味で、瀆は水道を意味します。   決瀆は、水液の通路として、水分の代謝をおこなう働きを担っていると考えられています。   三焦は、消化吸収において「氣・血・津液(しんえき)」を作り、氣と津液(水)が移動するための場所(スペース)と考えられています。   三焦は、膀胱に属するといわれています。つまり、古来中国の考え方では、腎と膀胱と三焦は相互に依存し合って同類と考えられていました。     三焦は、「上焦・中焦・下焦」に分類されています。下記に、3つの分類について記述しました。   上焦 上焦は、横隔膜から上にある器官の機能を指します。つまり、上焦は、心臓や肺などの胸部を指します。   古来中国では、飲食物から得られた”氣“を、心(心臓)の「推動作用」と肺の「宣発(せんぱつ)や粛降(しゅくこう)作用」により全身に巡らせると考えられてきました。   さらに、上焦は氣を全身に巡らせるとともに、皮膚を潤して体毛などに栄養を与えます。他には、発汗作用などにより体温調節をおこないます。   推動作用とは、中医学用語で、血液循環や組織、臓腑、経絡、発育、生長など、あらゆる生命活動の機能を推し進める作用のことを指します。   宣発は、上や外などへ動かす作用のことで、粛降は下や内に動かす作用のことです。   宣発では、体内に溜まった汚い気(濁気)を体外に出す(呼気)ことで、粛降は自然の清らかな氣(清氣)を体内に取り込む(吸気)ことになります。   つまり、宣発と粛降は、呼吸のことになります。     中焦 中焦は、横隔膜から臍(へそ)までの部位を指します。中焦は、胃や脾(脾臓、膵臓)などの上腹部のことです。   食事で取り入れられた飲食物(水穀)は、最初に胃の受納(じゅのう)作用や腐熟(ふじゅく)作用により消化され、津液(水)の生成がおこなわれます。   次に、脾(脾臓)の運化作用により肺に運ばれて血や清氣となり、全身に巡らせる役割を担っています。   受納とは、飲食物を受け入れて納めることで、食欲のことを指します。腐熟とは、受納した飲食物を消化して、飲食物を精微(せいび、栄養)に変えることをいいます。   胃が正常に機能していれば食欲旺盛になり、胃の機能に異常がみられると、食欲不振や不快な症状が生じます。   中医では、脾臓(ひぞう)や膵臓(すいぞう)のことを「脾」と表しているようです。   脾臓は握り拳大の大きさで、スポンジ状の柔らかい臓器で胃の後方に存在し、脾臓の内側は左の腎臓に接しています。   脾臓は、老化した赤血球を破壊して除去する役割を担っています。異常が生じている赤血球は、脾臓でせき止められて破壊されます。   また、脾臓は「血小板の貯蔵庫」としての役割を担っています。膵臓は、消化酵素である膵液(すいえき)を分泌して、消化器管に送り込む外分泌腺です。   こうした関係上、中医では脾臓と膵臓をまとめて「脾」と考えられていたようです。   運化作用とは、胃や腸で消化された飲食物(水穀)を血液や氣のエネルギーに変えて心臓に送り、心臓から全身にこれらを運搬することを指します。     下焦 下焦(げしょう)は、臍(へそ)から下にある腎臓や腸、膀胱などの下腹部のことをいいます。   下焦は、水液の清濁(せいだく)をおこなうことや、大小便の排泄、アンモニアなどの不要な毒 素や水液を膀胱に運ぶ作用などをまとめて呼びます。   水液とは、体内の胃液や関節液などや、体外に排出される汗や尿、涙、鼻水などの全ての液体のことで、中医では「津液(しんえき)」といいます。   清濁とは、澄んでいることと濁っていることを指します。腎臓は、全身の膵液の代謝を促進させ、その平衡(釣り合い)を一定に調節する作用があります。   これは「蒸騰気化(じょうとうきか)」といって、摂取した飲食物を別のものに変化させることで体内調節がおこなわれています。   そのため、中医では腎臓の代謝作用のことを腎の「気化作用」と呼びます。   臓腑(内臓)で利用された後の膵液は、前述した三焦を通って腎臓に戻ります。その後、蒸騰気化作用により、清濁がおこなわれます。   このうち、清は三焦を通って肺に戻り、そのあと全身に流れていきます。濁(毒素など)は、尿として膀胱から体外へ排泄されます。     胎息法による呼吸法 胎息法は、胎児が母親のお腹にいる状態で、「あんしんして穏やかな状態で安定していること」を例えた呼吸法のことを指します。   胎息は、気功を長く実践して、心と身体がリラックスの頂点に達したときに自然におこなわれる呼吸法です。   この呼吸法では、呼吸を少しずつ細長く小さくしていきます。呼吸は、1分間に1回~2回くらいおこなうだけです。   呼吸の最後には、臍(へそ)で呼吸するといいます。この呼吸法の特性から、「毛穴呼吸法」「臍呼吸法」「無呼吸」などと呼ばれることもあります。   胎息法をおこなうことにより、細胞の酸素交換能力が向上して、細胞が活性化するといわれています。   胎息法に慣れてくると、時間の感覚に変化が起こり、時間がスローモーションになるような感覚を得られます。     呼吸には、心と身体の状態が現れます。例えば、緊張した状態では呼吸が荒くなり、リラックスした状態だと呼吸は深くゆっくりになります。   呼吸は、人それぞれで違い、呼吸とともに身体的特性や気質も人により違います。   気功をおこなう上で大切なことは、先ずは呼吸をあまり意識せずにリラックスした状態になり、すぐ呼吸をコントロールせずに自分の呼吸の状態を知ることです。   そうすることにより、自分の呼吸状態や体調、心の状態などを知り、少しずつ自分に合った呼吸法により、心や身体がリラックスした状態へと向かうことがポイントになります。

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  • 14 Mar
    • ダイエットや花粉症に威力を発揮する「アカモク」とは

        テレビや雑誌などで、毎日のようにダイエット特集が組まれていますが、最近にぎわいをみせているダイエットフードがあります。   それは、「アカモク」という海草の仲間です。アカモクは、秋田ではとても馴染み深い食材で、もともとは「ギバサ」という海草のことを指し、地方により名称も違うようです。   しかし、ただの海草がNHKでも取り上げられるほど注目されるのはなぜでしょうか。   NHKでは、花粉症にもダイエットにも良いと番組で取り上げています。今回は、ダイエットや花粉症に威力を発揮するアカモクについて解説します。   アカモクとは アカモクは、わかめや昆布などの褐藻類の一種で、秋田では「ギバサ」ともいいます。   県により呼び名も変わり、山形では銀葉藻(ぎんばそう)、新潟では長藻(ながも)と呼ばれています。   食用として食べる地域もありますが、太平洋側の宮城県では、あまり食べられていませんでした。   なぜなら、宮城ではアカモクが漁船のスクリューに絡まるなどして漁業の邪魔になり、船から除去して捨てたり畑にまいたりしていたそうです。   こうしたことから、三重ではクソタレモク、宮城ではジャマモクなどと呼ばれています。   アカモクは、日本各地の沿岸部に広く分布しています。アカモクは、海草なのでカロリーは少なく、100gでわずか19キロカロリーです。   もともと海草には「フコイダン」といって、免疫力がアップするネバネバ成分が豊富に含まれています。   また、アカモクに含まれる食物繊維は水溶性で、コラーゲン分解酵素の活性を抑制する作用があります。   アカモクには、ミネラルやポリフェノール、ビタミン類も豊富に含まれています。   アカモクとわかめを比べると、鉄は5.2倍、カリウムは1.6倍、カルシウムは1.2倍になり、身体に重要なミネラル分を多く摂取することができます。     アカモクの効能 アカモクには、キャベツの約3倍もの、豊富な水溶性食物繊維が含まれています。   アカモクに含まれる食物繊維は、腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整えてくれるためダイエットに最適な食材といえます。   また、ダイエットだけでなく、便秘の改善効果に期待が持てます。アカモクには、食事で取りすぎた余分な脂質や、糖質の吸収を抑える作用があります。   よって、血糖値の上昇を防いだり、悪玉コレステロールを減らしたりする作用も報告されています。   この他、アレルギー改善作用や健胃作用、免疫力アップ、肝機能アップなどの効果も認められています。また、骨粗しょう症の予防に効果的なビタミンKも豊富に含まれています。     フコキサンチンとアポトーシス アカモクの効能で注目すべきは、「フコキサンチン」という抗酸化物質が多く含まれている点です。   フコキサンチンは、体内の活性酸素を退治する抗酸化作用や脂肪を燃焼させる補助作用があります。   フコキサンチンは、非プロビタミンA類のカロテノイドの一つで、分子式では「C42H5806」と表記されます。   フコキサンチンは、褐藻などに存在する色素成分です。フコキサンチンは、光合成の補助色素として機能し、1990年代から大学や研究機関などで研究が進められてきました。   これらの研究では、「アポトーシス(apoptosis)」という細胞死と関連付けて研究や実験がおこなわれました。   アポトーシスとは、簡単に説明すると自殺細胞のスイッチを押す細胞プログラムです。   1996年には、アメリカのJFKメディカルセンターのデーリック・デシルバ博士の研究により、フコイダンによりガン細胞が自滅するアポトーシスが起こると報告されています。   日本でも、2007年に、東海大学医学部の研究で、大腸ガンマウスに「もずく由来のフコイダン」の飲水を5%混ぜて飲ませたところ、マウスのガン細胞にアポトーシスが起きたとの報告があります。   細胞には、あらかじめ細胞が自然死するためのプログラムが書き込まれていて、一定期間が過ぎるとDNAが断片化して自発的に細胞死します。   細胞内の染色体が、放射線などにより損傷を受けると、染色体は自ら修復にかかります。   しかし、修復不可能と判断すると、アポトーシスが起こります。   細胞死には、通常の遺伝子プログラム通りに死ぬアポトーシスと、何らかの外的要因により細胞死が起こる「ネクローシス(Necrosis)」があります。   アポトーシスは、DNAが破壊されて細胞が縮小したり、異常が発生した細胞で起きたりします。   命を奪うガン細胞は、アポトーシスによる仕組みが働かずに、無限にガン細胞が増殖を繰り返します。   これに対して、ネクローシス(細胞の事故死)は、紫外線や酸、高温などによる刺激で起こります。   ネクローシスが起こると、細胞核に変化は少ないものの、ミトコンドリアが崩壊します。   そして、徐々に風船が破裂するように細胞が膨らんで破裂して、細胞内の物質をまき散らします。   これにより、患部や全身に炎症を引き起こします。近年の研究では、遺伝子操作でアポトーシスを抑えると、ネクローシスが起こることが報告されています。   アポトーシスやネクローシスで起こる細胞死は、一瞬(壊死)で起こります。   細胞死が起きたあとの細胞は、免疫細胞が10分ほどで食べ尽くして細胞死の痕跡を残さないため、細胞死を調べることが難しいといわれています。   細胞死などの影響は、前述したとおり、細胞内の物質をまき散らすことで炎症を起こすことです。   また、ガン細胞は放射線などで細胞死を起こしても、細胞内の細胞増殖をうながす物質が分泌され、残ったガン細胞が増えるなどの問題点が挙げられます。   フコキサンチンは、「カスパーゼ3」というアポトーシスに関連するタンパク分解酵素やDNA断片化に深く関係していることが報告されています。       フコイダンとフコキサンチン 海草類に多く含まれるフコイダンの研究は、1970年代から大学や研究機関などで始まりました。   当時は、フコイダンは「Lフコースが硫酸基で連なった多糖体」という部分に焦点をあてて研究されていました。   フコイダンの研究で、もっとも機能性を重視され、注目されていたのはアポトーシスとの関連性です。   しかし、試験管や動物実験などによる研究が進むにつれ、フコイダンに含まれるフコキサンチンが強いアポトーシスのアシストをしていることが判明したのです。   フコキサンチンは、フコイダンに約1%しか含まれない希少物質です。海草に含まれるフコイダンのLフコースや硫酸基は水溶性ですが、フコキサンチン自体は脂溶性です。     アカモクのダイエット作用 内臓脂肪には、「白色脂肪細胞」「褐色脂肪細胞」の2つの脂肪細胞で構成されています。   白色脂肪細胞は、体内で消費できないエネルギーを、脂肪として体内に貯め込む作用を担います。   白色脂肪細胞が増えることにより、いわゆる「メタボ体型」になります。   これに対し、褐色脂肪細胞は、運動するなどの身体を動かさない状態でも、体温を一定に保つなどのために脂肪を燃焼させる作用があります。   つまり、内臓脂肪を減らすには、褐色脂肪細胞を活性化することがポイントになります。   アカモクに含まれるフコキサンチンは、褐色脂肪細胞と似たような作用で、白色脂肪細胞を燃焼させる作用が日本栄養食料学会の試験結果で報告されています。   この実験では、40才以上の男性協力者に対して、1日1mgのフコキサンチンを摂取させたところ、内臓脂肪が減少しました。   アメリカの研究機関でも同様に、白人女性の協力者60人に1日2.4mgのフコキサンチンを摂取させたところ、体重や体脂肪、肝臓、血中脂肪などが減少したという報告があります。   アカモクには、フコキサンチンが含まれるフコイダンが、わかめや昆布よりも豊富に含まれています。   フコキサンチンだけでなく、フコイダンにもダイエット作用があります。これは、脂質や糖質が腸内で吸収されないように体外へ排出する作用があるからです。   糖質が過剰に血中に増えすぎると、中性脂肪に変わり、さまざまな病気を引き起こします。   腸内には、悪玉菌が生息していますが、悪玉菌は有害物質を多く保持しています。   この有害物質は、腸壁から血液に入り身体全体に運ばれると、身体の動きを悪くするため太りやすい体質になってしまいます。   フコイダンは、この有害物質を水分と一緒に体外に排出する作用があります。   こうしたことから、フコイダン摂取により身体がスムーズに動けるようになり、太りにくい体質に変わることに期待が持てます。   また、フコイダンは善玉菌のエサにもなるため、善玉菌を増やして腸内環境を改善し、便秘解消の効果にも期待が持てます。     アカモクの花粉症効果 花粉症は、スギやヒノキなどから放たれる花粉が抗原(こうげん)となって起こる「アレルギー反応」による疾患です。   身体は、花粉などのアレルゲン物質を異物とみなして、体外に排出しようとします。   これにより、身体が過敏に反応しすぎて、くしゃみや鼻水、眼の痒みなどのつらい日々を送ることになります。   アカモクには、フコイダンが多く含まれています。フコイダンには、腸の免疫細胞を刺激して、花粉症を抑える物質が体内で増えるために花粉症効果が得られるといわれています。   また、フコイダンには、免疫機能を正常化させる作用もあるといわれています。   花粉症への効果を実感するには、アカモクの乾燥タイプのものでも300mgと、ほんのわずかの量で得られるといいます。     フコイダンには、口臭や体臭予防効果もあります。海草類を毎日100g以上摂取することにより、口臭や体臭がひどい人でも約1週間で標準値まで下がるなどの報告もあります。   このように、アカモクにはフコキサンチンやフコイダンが豊富に含まれ、ダイエットや花粉症などさまざまな効果が報告されています。   食事に気を付けるなど、少しだけでも海草類を食事に取り入れて、フコキサンチンやフコイダンを摂取して健康的な生活を送りましょう。

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  • 13 Mar
    • 『あんしん療法プレミアムセミナー 首の手法』

        ありがとうございます。日本あんしん療法総合学院の松島です。   3月に入り、少しずつですが冷たさも引き、春らしさが出てきたのではと 感じるこの頃です。   この季節になると、花粉症の症状が出始める頃になります。   花粉症とは、花粉などの「アレルゲン」が原因で起こるアレルギー反応のことです。   この季節になると、TVや雑誌、新聞などのメディアでも花粉の飛散時期や対策、 原因などについて取り上げられます。     また、メディアでは、取り上げられたテーマに絡んだ CMを流して製品を販売します。   しかし、花粉症の原因やメカニズムはどのようになっているのでしょうか。     花粉症の原因は、スギやヒノキなどから放たれる花粉が 抗原(こうげん)となって起こる「アレルギー疾患」です。     身体は、体内に侵入してきた花粉などの外敵を異物とみなし、 人によっては過剰な反応を起こします。   この反応のことを「アレルギー疾患」といいます。     通常は、花粉が鼻から入ると、くしゃみで体外に吹き飛ばしたり、 鼻水で洗い流そうとしたりします。   ところが、アレルギーによる反応により、異物に対して身体が過敏に なりすぎる体質になることで症状がひどくなります。   現代における花粉症の治療法は、薬物療法やレーザー療法、 減感作療法などが主流です。     薬物療法では、抗ヒスタミン薬や遊離抑制薬、 ステロイド剤などが処方されます。   現代医学では、花粉症は抗原による抗体反応として、 アレルギー反応が起こるといわれています。     しかし、この解釈に当てはまらない場合もあります。   例えば、花粉症の症状は、ひどい人は雨の日も起こります。   雨の日は、花粉は飛散していません。 それにも関わらず、花粉症の症状が生じます。   また、花粉やほこりなどのアレルゲン物質は、夜寝静まると 空中から床の方に舞い降りてきます。   私たちは、その中で寝ているのにも関わらず、 寝ている間は花粉症の症状が起こりません。   多くの花粉症の人は、朝起き上がるときに、 くしゃみが出るといいます。   確かに、花粉やその他のアレルゲン物質は、間接的な原因である 花粉症の「誘因」にはなります。   朝起きたときに症状が出たり、寝ていて症状が出なかったりするのは、 首に問題があると仮定出来ます。   ご存じのとおり、頭の重さは約5~6キロあります。   寝ている状態では、首に頭の重みが加わらないため、 症状が出ないと仮定できます。   また、朝起きたときに、頭部の重量が首に加わるため、 神経を刺激して花粉症の症状が出ている可能性が高くなるといえます。   首についてですが、頚椎の歪みや頚椎椎間板の劣化により 頚椎の変性が起こり、末梢神経が圧迫されて神経過敏が引き起こされるため、 花粉症の症状が起こると考えられます。   また、末梢神経の刺激が脳に伝わることにより、 脳からの指令で顔面の神経や筋肉に緊張が起こることも、 花粉症の症状が起きる原因になると考えられます。   つまり、首の状態が悪いことと、アレルゲン物質の誘因が重なることにより、 花粉症の症状が生じるのです。       花粉症の症状が起こり、毎年同じような治療をおこない症状が緩和しない場合は、 治療方法が間違っている可能性が高いといえます。   身体は脳が支配しており、無理矢理おこなわれる治療方法に対して、 さらに身体を守るために身体を緊張させます。   その結果、患部周辺の筋肉が緊張して、痛みや張りなどの症状が 消えなかったり悪化したりすると考えられます。     あんしん療法の施術は、優しく心地良い施術をおこないます。   ボキボキしたり揉んだりするような身体に 危害を与えるようなことはしません。   身体に対して、優しく施術することにより、 脳にあんしんできる情報を送ります。   すると、脳の命令により作られた患部の緊張を 緩和させることが可能になります。   人間の脳は、身体に痛みや不快な症状を感じると脳から神経系統に 命令が伝わり、患部付近を緊張させて防御します。   この緊張して防御した身体の状態を、優しい施術で脳に緊張を 解くように情報を伝えると、脳は緊張を解くために痛みが軽減されるのです。     あんしん療法の施術は、その人の呼吸や氣の流れをみながら 軽く触れたりして「脳の内部表現変換」をおこない、 身体を本来あるべき健康な状態に戻す療法です。   5月におこなわれる「あんしんプレミアムセミナー 首の手法」では、 頚椎の歪みや張り、椎間板損傷に対する手法や検査を学びます。   また、下顎や眼、耳に対する手法、脳幹に対する手法も学びます。     脳幹に間接的にアプローチすることにより、 脳疾患に対しても有効な商法を学びます。   もちろん、花粉症に対しても効果を発揮します。     募集期限は 平成29年3月25日土曜日12時までです。   4月2日におこなわれる   「あんしんプレミアムセミナー 首の手法」   の募集も受け付けています。     受講をご希望の先生は、お早めにお申し込み下さい。     手法も武道やスポーツなどと同じで、 「反復練習」がとても重要となります。   何度も練習することにより技術は身に付いていきます。   練習する機会を増やして、どのような症状の患者さんでも 対応できるように心掛けましょう。   先生のお越しをお待ちしております。       ――――――――――――――――――――――――――――――――― 平成29年5月7日(日曜日)の『あんしん療法プレミアムセミナー・首の手法』 ――――――――――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院   ■開場    9時30分~ 開始10時から17時まで        ※途中1時間お昼休憩をとります。   ■参加費用  一般 60,000 円        1Dayセミナー・DVDセミナー受講者は 50,000 円   ■その他   お弁当付き   ■募集期限  平成29年3月25日 土曜日  12時まで     ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   また、あんしん療法の手法がどうしても分からない、復習したいと言う先生には、 学院においてあんしん療法の復習会も行っています。   ―――――――――――――――――――――――――――――――――  平成28年 4月1日・5月6日(各日土曜日)開催  『あんしん療法 復習会』 詳細 ――――――――――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院(都合により変更もあります。)   ■時間    午後2時から午後6時くらいまでの間   ■参加費用  DVD・1DAYセミナーに参加していない方 20,000 円         参加している方は 10,000円   ■募集期限  3月25日土曜日  12時まで   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   あんしん療法を更に極めたい方にお勧めです   ―――――――――――――――――――――――――――――――――  平成29年 4月9日・平成29年5月14日(前日は復習会となります)  『あんしん療法 1Dayマスターセミナー』 詳細 ――――――――――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院(都合により変更もあります。)   ■開場    9時30分~ 開始 10 時から 17 時まで        ※途中1時間お昼休憩をとります。   ■時間    午前10時から午後6時くらいまでの間   ■参加費用  初回の方 158,000 円。        二回目以降のセミナー参加の方は 20,000 円   ■その他   お弁当付き        懇親会付き(ご参加の場合は参加する旨を事前にお伝えください。)   ■募集期限  3月25日土曜日  12時まで               各開催月の前月末土曜日 12時まで   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   前月に『あんしん療法 1Dayマスターセミナー』に参加された先生は このセミナーで復習して、技を確実なものにすると健康改善率がアップします   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆     ―――――――――――――――――――――――――――――――――  平成29年 第3土曜日・日曜日  あんしん療法・一般研修会及び学院卒業生の為の『松島ワークス』 詳細 今まで学院在学時におこなわれた手法の復習及び新手法を学ぶセミナー 手法の正確性・理論・スピード・経営・ラポール技術などを更にアップする ――――――――――――――――――――――――――――――――――   ■開催場所  浜松 日本あんしん療法総合学院(都合により変更もあります。)   ■開場    9時30分~ 開始 10 時から 17 時まで        ※途中1時間お昼休憩をとります。   ■時間    土曜日 午後2時から5時くらいまでの間 日曜日 午前10時から午後6時くらいまでの間   ■参加費用  土曜日のみ 10,000円 日曜日のみ 20,000円        両日参加  30,000円   ■その他   研修ができる服装で           ■募集期限  3月25日土曜日  12時まで   『あんしん療法プレミアムセミナー 首の手法』 5月 『あんしん療法プレミアムセミナー 腰の手法』 4月 『あんしん療法 1Dayマスターセミナー』 各月第2週目日曜日・前日復習会 『松島ワークス』 各月第3週目土・日   各種セミナーに参加ご希望の方は、   ・お名前:   ・フリガナ:   ・郵便番号:   ・住所:   ・職業:   ・携帯番号:   ・メールアドレス:   を info@nag-a.jp までご連絡下さい。   ☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆・・*・・☆‥☆   人数が集まり次第締め切りとさせて頂きますのでよろしくお願いいたします。   お申し込み必須事項を受信後、振込先をご連絡させて頂きます。   振り込み完了後、セミナー申し込み完了とします。   または、当日セミナー料金を持参でも結構です。   その場合も info@nag-a.jp へご連絡願います。   2~3日後、もし返信メール等ない場合には再度メールをお願いいたします。   -------------------------------------------------------------------------   ■アクセス   [浜松駅からバスをご利用の方]  浜松駅前バスターミナル:2番乗り場より、 系統番号:0「蜆塚 佐鳴台」行き乗車 佐鳴台団地バス停下車。 (運賃 片道240円)   [自動車道をご利用の方] 東名高速道路の浜松西ICを降りたら、最初の信号を右折し、 信号を2つ超えて次の信号を左折し直進、静岡大学附属中・小学校手前の信号を右折し、 スターバックスの手前の信号を左折すると見えてきます。   著名目標 〇佐鳴台郵便局 〇遠鉄ストア・フードワン佐鳴台店   ■当日の緊急連絡■  053-401-9999 学院事務局まで   ---------------------------------------------------------------------------   御不明点がございましたらお気軽に御質問いただけますと幸いです。   遠方から来られる先生もいらっしゃると思います。   どうぞお気をつけてお越し下さい。   当日お会いできるのを楽しみにしております。   *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

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    • 導引と意定による気功について

        気功とは、中国各地で発展を遂げた中国伝統健康法の総称です。気功の歴史ですが、専門家でも3000年や4000年、5000年などおおよその年をいうのみです。   かなり古くからおこなわれていたことは確かですが、実際に正確な年号を示すことはできません。   ただし、気功という名称を初めて使用したのは、紀元3世紀に書かれた「浄明宗教録」という道教の書物が最初だといわれています。   しかし、この頃の気功と現代の気功の意味合いはかなり違います。   現代での意味合いとして使用される気功は、1934年に養生家の「董浩」により書かれた「肺老病特殊療法 気功療法」という書物が最初のようです。   気功も、さまざまな種類があり、導引や布気、内丹、按摩、吐納、行気など、中国各地でおこなわれていた養生法や武術、修行法などの方法があります。   これらの気功法を分類するとどのようになるのでしょうか。今回は、導引と意定による気功について解説します。   気功の分類 前述したとおり、気功にはさまざまな種類の方法が中国各地でおこなわれていました。下記に、導引と意定による気功について記述しました。   導引による気功 導引とは、呼吸と身体の動きを組み合わせて「氣」のトレーニングをおこない、体内の氣の流れを活発化させる気功法です。   現代では、勉強や仕事などで心身が疲弊して、体内の気の流れが滞ります。   このため、導引により体内で滞った氣の流れをスムーズにさせ、人間本来が持つ自然の理にかなった健康な状態に戻します。   導引とは、いわゆる身体を健康にするための体操方法です。昔の中国の人は、人間の身体が自然な状態で居れば、病気にならないと考えました。   その方法を長い間、研究して作られた気功法が導引です。例えば、古来の中国人は、さまざまな動物の動作を真似ることにより、いかに自然に近づくことができるか研究していました。   導引による気功法は、呼吸と身体の動きを組み合わせて体内の氣の流れをスムーズにさせるとともに、宇宙の氣と一体となり天地自然の流れに添う生き方を目指す方法です。   日本には、当時(4世紀末)の百済(くだら)から日本に渡来した王仁(わに)により、三體(体)千字文(さんたいせんじもん)と一緒に導引が伝えられたといわれています。   三體(体)千字文とは、書の手本として使用する漢文の長詩で、子供に漢字を教えたりすることにも使用されました。   三體(体)とは、真・行・草の三書体のことです。真は、楷書(かいしょ)のことです。   導引は、もともと道家の修行法であり、導引により体内の病を追い出して病気にならない身体を作ることから始まります。   簡単に説明すると、自然のあらゆる現象(冷えたり暑くなったり、雨、雪、感想、湿気など)に対して素直に順応する身体を作る方法が導引です。   私たちの身体は、息(大気、氣)を吸って吐き出すことが生きることが生命維持の基本となっています。   この状態が滞ると病気になるので、体内の氣の流れをスムーズにして健康になることが重要です。   1973年に、中国の長沙「馬王推漢墓(まおうたいかんぼ)」で紀元前2世紀の墳墓が発掘されました。   この中には、前漢初期の長沙国の相を努めた初代軑侯(たいこう)の利蒼という政治家とその妻が埋葬されていました。   しかし、その妻の遺体は、今だに生きているような状態で発見され、当時の世間を驚かせました。   その遺体と共に納められていたものが、導引図や五十二病法(医学書)、薬草書などです。   これからもわかるとおり、昔の中国の医学的知識は、とても高度なものであることがわかりました。   導引には、「養生法(ようせいほう)」「病気治療法」の2つがあったと考えられます。   養生法は、体内に気を巡らせて、病気にならない健康な状態を作る方法です。   これは、日本の病期後に休むことを意味する養生(ようじょう)と違い、病気になる前から病気にならない身体を作ることを考えて実践していました。   道家の考え方では、身体の状態が良くなることにより、心の状態も安定して健康になると考えます。   身体の状態が悪くなると、心も不安定になるなどの症状が起こります。人間は、天地自然とともに自然に生きることにより、心身共に健康になるという気功法が導引です。     意定による気功 意定は、「意守(いしゅ、意念を集中すること)」を主としておこなわれる気功法です。   意守とは、自分の意識を身体など、何らかのものに留めることをいいます。   気功の世界では、「意守丹田(いしゅたんでん)」といって、身体の丹田に意識を留めて、意識を集中させることを指します。   丹田とは、氣を集めて練ることにより、霊薬の内丹を作り出すための体内の場所のことです。気功の世界では、氣が集まる場所とされています。   丹田の丹とは、氣のエネルギーが蓄積されて、赤く輝く状態のことを指します。丹田の田は、その氣エネルギーを溜めておく器のことです。   もちろん、丹田は、西洋医学な解剖学的には存在しません。目に見えない氣の世界で存在します。   丹田は、身体の上から上丹田(眉間の奥)、中丹田(胸の中央)、下丹田(へそ下三寸)の3つあると伝統的にいわれています。   一般的な気功法では、気功をおこなった最後におこなう収功(しゅうこう)として下丹田に気を収める方法をおこないます。   これは、気功の最後に下丹田に氣を溜めることにより、精力が増進して元気になると考えられています。丹田は、インドのチャクラと似ているといえます。   日々の生活で下丹田に意識を置くことにより、さまざまな物事がスムーズに働いていくといわれています。   したがって、意定による気功法では、下丹田に意識を置くことを重要視しています。西洋医学的には、下丹田の場所には、消化器官の腸が存在しています。   腸には、栄養分を吸収するなどのさまざまな役割を担っていますが、人間に重要なホルモン分泌を多くおこなう場所として知られています。   腸は、人間の精神安定を保つ物質である「セロトニン」の90%以上を産生する場所です。   また、「幸福ホルモン」「快楽ホルモン」「運動ホルモン」として有名なドーパミンも、腸で90%以上産生されています。     これからもわかるとおり、下丹田と腸は、とても密接な関係性があり、脳と同じくらい重要な器官といえます。   人は時として緊張したり、力が入らなかったりすることがあります。そのようなときに、下丹田に意識を集中することにより、緊張などの症状が改善するといわれています。   なぜなら、下丹田を意識することにより、腸からドーパミンやセロトニンなどのホルモンが分泌されて集中力がアップするため、不安や緊張などが解消するのです。   不安や緊張がよく起こる人は、下丹田に意識を集中して不安解消に努めましょう。

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    • 気功の歴史

      「気功」という言葉を、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。   気功とは、簡単に説明すると「気」を練ることを指します。   もっとも、気功という言葉は、1960年代後半から1970年代前半におこなわれた中国の文化大革命以降に作られた言葉だといわれています。   気功については、専門家がさまざまな主張や説明をおこなっています。   気功は、中国の文化大革命以前に、導引や布気、内丹、按摩、吐納、行気など、道家の養生法や気を体内に巡らせる養生法、武術、修行法などとして、中国各地で各流派がそれぞれおこなっていたものです。   これらの方法が統合されて、近代化したものを「気功」と呼びます。   しかし、気功といっても、実際に触れたり感じたりしたことがない人には、眉唾ものに聞こえてしまいます。   本当に、気功は実在するのでしょうか。気功は、現代でどのように活用されているのでしょうか。今回は、気功の歴史について解説します。 気功の歴史 前述したとおり、「気功」とは導引や布気、内丹、按摩、吐納、行気など、中国各地でおこなわれていた養生法や武術、修行法などの方法が統合され、さらに近代化した名称を「気功」と呼びます。   気功という言葉は、文化大革命以降に作られた言葉ともいわれていますが、古くは紀元3世紀に、「浄明宗教録」という道教の書物に記述されています。   もっとも、この頃の気功と現代の気功の意味合いはかなり違います。   現代で知られる「気功」という意味合いで、この名称が使用されるようになったのは、1934年に養生家「董浩」により書かれた「肺老病特殊療法 気功療法」という書物が最初だといわれています。   ただし、現代における意味合いでの気功法の創始者は、「劉貴珍(1920年生」という専門家が多いようです。   劉貴珍は、古来より中国でおこなわれていた導引や定功、静坐、吐納などの方法を、1950年代に「気功」として体系づけた人物です。   彼は、中国共産党に入党以降、公営の貿易会社で働いていました。   しかし、肺と胃の病気になり、仕事ができなくなるくらい身体が悪化してしまいました。   そのため、自分の故郷に戻り、療養につとめることになります。   このとき、親戚の劉渡船から「内養功」と呼ばれる食事療法や気を用いた錬功、養生法などの治療を受けることにより、病気が完治しました。   彼は、「北戴河気功療養院」を創設して、さまざまな功法を使い、患者の臨床をおこなっていました。   例えば、気功法の基本功法には、調心、調息、調身があります。調心は、精神を整える気功法です。   調息は、息を整える気功法です。調身は、身体のバランスを整える気功法です。     彼は、これらの功法を活用して、身体や精神に起こる症状に対する臨床をおこなっていました。   当時の内養功は門外不出、秘伝中の秘伝であり、劉渡船は彼に教えることを断りました。   しかし、彼の熱心な思いが伝わり、劉渡船は根負けしてしまい、劉貴珍に教えることになりました。   内養功は「静功」の一種で、臥式と坐式があります。臥式とは、仰向けの状態で、坐式は座った状態のことです。これらの状態で、気功法をおこないます。   内養功では、呼吸法と内丹法をおこなうことにより、精神を安定させて内臓を活性化する気功法をおこないます。   また、劉貴珍による気功法は、道教でおこなわれるような「呪文」を使用する方法などもあります。   明の末期から清の初期にかけて、劉貴珍による気功法が完成されました。   彼は、劉渡船の内養功を学び終えると、この養生法について1948年に「気功」と名付けました。   当時の衛生庁副長官が、彼に多大な理解を示し、幹部療養院に派遣して「気功科」が開設されました。   そして、1951年に、劉貴珍により「気功療法実践」が出版されました。   劉貴珍は、時の権力者である毛沢東や劉少奇などにも認められ、1953年に唐山気功休養所を設立して1956年に院長になります。   しかし、中国共産党による迫害も多くありました。文化大革命が始まったときには、彼の療養院が破壊されたこともありました。   しかし、文化大革命以降には、彼の気功法が再評価され、1979年には中華全国中医学会が気功の研究を始めました。   さらに、1981年に気功科学研究会が設立されました。   劉貴珍は、1982年に気功主任医師という職称を与えられ、2年後の1983年に死去されました。   現代では、中国古来からおこなわれていた導引や布気、按摩、内丹、行気、吐納などの方法も気功に取り入れられています。   さらに、鍼灸や「易筋経」と呼ばれる達磨大師の武術経典による中国拳法、西洋医学なども取り入れられ、気功は複雑に多様化しています。   現代では、さまざまな機関や大学、民間などで気功の研究がされています。   気功は、自然科学的視点からも検証されていますが、疑似科学を生むなどの批判もあります。   そして、道教や仏教、儒教などの教義経典などにも取り込まれるなど、宗教化などが起こる事態にも発展しています。   気功は、1980年代から1990年代にもっとも広がりをみせて、多くの人々が実践されるようになりました。   しかし、1999年の法輪功事件により政府の弾圧を受けて衰退します。   中国政府は、法輪功以外にも、香功や知能功、霊元功、保険功、禅密功、郭林新気功、大雁功などの気功集団も壊滅させました。   ただし、気功自体は、政府の管理下において各機関で研究が進められています。   気功の分類 気功は、大きく分けると武術的要素が高い「硬功(こうこう)」と養生法的要素の強い「軟功(なんこう)」に分けられます。   硬功は、たまにテレビや雑誌などでも取り上げられますが、身体を硬く(硬質化)させて石やブロックを頭などで砕くなどができる方法です。   逆に軟功は、病気の予防や治療などを目的とする養生のための気功法です。軟功は、さらに「自己運気法」「外気放射法」に分けられます。   自己運気法は、自分の健康のためにおこなう気功法で、体内の気を練る気功法をおこないます。   外気放射法は、他人に対して気を送り込む気功法で、患者さんを治療するための方法です。   このように、現代で気功と呼ばれている方法は、中国でさまざまな発展を遂げてきました。   現代で呼ばれている気功とは、気功の中にさまざまな要素が含まれていて、より複雑化しています。   しかし、気功の効果は素晴らしく、世界でも広くおこなわれています。気功による医療は西洋医学でも取り入れられ、現代でも広く親しまれています。

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  • 10 Mar
    • やる気スイッチの存在とやる気の起こし方

      誰でも、忙しくなったり疲れたりすると、やる気がなくなります。やる気がなくなると、仕事や勉強にも多大な影響を与えます。   実は、脳内に「やる気スイッチ」があることが分かりました。スイッチというと「押すボタン」のようなイメージがありますが、本当にやる気スイッチなど存在するのでしょうか。   今回は、やる気スイッチの存在とやる気の起こし方について解説します。   やる気スイッチの発見 2017年2月2日、慶應義塾大学と生理学研究所の共同研究により「脳内にあるやる気スイッチを発見した」という発表がありました。   共同研究グループでは、マウスによる実験で「意欲障害の原因」となる脳内の部位を特定したそうです。   それにより、意欲障害の治療方法につながる成果が見込まれるようです。   この研究成果を発表されたのは、慶應義塾大学医学部精神科学の田中謙二准教授や三村將教授、生理学教室の岡野栄之教授、北海道大学大学院医学研究科の渡辺雅彦教授、防衛医科大学校の太田宏之助教、大学共同利用機関法人自然科学研究機構 生理学研究所の佐野裕美助教ら、そうそうたるメンバーによるグループです。     意欲障害とは 意欲障害とは「やる気がない」「やる気が出ない」という症状です。   一般的に知られる認知症や脳血管障害、脳挫傷、脳の外傷など、脳における病気や障害などがある患者さんには、意欲障害が高い頻度で認められます。   ひとくちに意欲障害といっても、その原因やメカニズムなどは原因不明でした。   これまでの研究では、脳が広範囲に障害を受けたときに、意欲障害の症状が生じることのみわかっていただけです。   今回共同グループによる発表では、ある比較実験をおこない、意欲障害が起こる評価を見極めました。   この実験で注目したのは、大脳基底核(だいのうきていかく、basal ganglia)や線条体(せんじょうたい、striatum)、ドーパミン受容体2型陽性中型有棘ニューロン(D2―MSN、medium-sized spiny neuron)の3つの脳領域です。   大脳基底核とは、大脳皮質や視床、脳幹などを総合的に結び付けている神経核集団です。   我々哺乳類の大脳基底核は、「線条体」「外節(淡蒼球)」「内節(淡蒼球)」「視床下核」「黒質」などで形成されています。   大脳基底核は、運動機能の調節や認知機能、さまざまな感情、学習、動機付けなどの機能を担っています。   線条体は、脳の中心部に位置し、終脳の皮質化構造で大脳基底核の構成要素にもなっています。   線条体は「尾状核」「被殻」で形成され、運動機能への関与や意思決定などの機能も担っています。   前述した線条体を構成する神経細胞(ニューロン、neuron)の大部分が投射細胞であるGABA作動性の「中型有棘細胞」です。   少し難しい話しになりますが、有棘細胞(ニューロン)の樹状突起分枝には、「ドーパミン」「スパイン」などの神経伝達物質を受けるための受容体が存在します。   有棘細胞(ニューロン)は、脳の別の場所でドーパミンを産生するシグナルを受け取ると、眼や体幹、四肢の動作開始や動作調節をおこなうなどの重要な働きを担っています。   各研究機関では、有棘細胞(ニューロン)を研究してパーキンソン病などの脳疾患の解明をおこなっています。   さて、共同研究グループは、このうちの「ドーパミン受容体2型陽性中型有棘ニューロン」に対して神経毒を発現させ、細胞死させたマウスと正常なマウスを比較することにより意欲評価をおこないました。   また、この細胞を除去することができる「遺伝子改変マウス」を作り、エサを与える報酬行動実験もおこない正常なマウスとの比較をおこないました。   すると、前述した大脳基底核における線条体腹外側など、ある脳の一定脳領域の限られた神経集団が障害をうけることにより、意欲が障害されることがわかりました。   つまり、この神経集団が健康な状態でいることが「やる気を維持できる」ことになります。   これにより、これまでまったく分からなかった脳損傷などの疾患による意欲障害の治療方法について、薬剤などを探索することが可能になるようです。   この説明では、「やる気スイッチ」というよりも、脳のどの部位が損傷するとやる気が出るか出ないかの説明ということになります。     やる気を起こさせる方法 共同研究グループによる「やる気スイッチ」の説明についてはわかりましたが、普段の生活でやる気を起こさせるには、どのような方法があるのでしょうか。   5月には、ゴールデンウイークがあります。ゴールデンウイーク後は、仕事や勉強にやる気が起こらず「5月病」などという言葉も耳にします。   また、5月だけでなく、何らかのストレスや病気、心配事、環境、生活、友人関係などでトラブルが起きると、一気にやる気がなくなることがあります。   ひどくなると、うつ病や自律神経失調症などの病気になることもあります。そもそも、やる気は、身体のどこから生まれるのでしょうか。   前述したとおり、「やる気」は、脳内の大脳基底核が深く関わっているようです。やる気が出るには、何らかの「報酬」が必要です。   マウスによる実験では、彼らに与えられるエサが報酬になります。これからもわかるとおり、何らかの報酬やご褒美があると、誰でもやる気が起こります。   大脳基底核の線条体などは、快楽や依存などに深く関わっているため「やる気スイッチ」といわれているのです。   つまり、何らかの行動を起こして結果が出て、それにより報酬が得られると、線条体が活発に作動するのです。   しかし、何らかの報酬がないと、線条体は反応しません。よって、何らかの報酬を用意する必要があります。   さらに、誰かに命令されて物事をおこなうのではなく、自分の意思で「自発的に行動すること」がやる気のモチベーションを上げることになります。     ある特定の脳領域を活性化させる 脳には、さまざまな領域がありますが、中でも「前頭連合野」と呼ばれる脳領域がやる気に深く関係しているといわれています。   営業担当などのビジネスマンは、会話などでビジネスを進めるため、「思考系」とよばれる脳領域を多く使用します。   しかし、この脳領域ばかり使用していると、「やる気が起こる」脳領域である前頭連合野の脳領域が弱体化します。   これを防ぐには、思考系の脳領域を休ませて「感情系」の脳領域を活動させることがポイントになります。   感情系の脳領域を活動させるには、自分が好きな趣味などの行動をおこなうことです。例えば、旅行やドライブ、スポーツ、映画鑑賞、散歩、音楽を聴くなどです。   自分が「心地良い」「楽しい」「嬉しい」と思うことを、日常生活に取り入れることにより、感情系の脳領域を活性化させることが可能になります。   これらの行動は、快楽や快感などにつながります。   これにより、前頭前野に存在する「A10ドーパミン経路」が活発になり、「幸福ホルモン」「やる気ホルモン」などといわれる「ドーパミン」が多く分泌されます。   ドーパミンは、前頭連合野に働きかけて集中力や思考力を向上させるため、どんどんやる気が起こります。   瞑想法や気功法、心地よい施術なども、前頭連合野の活性化につながるといわれています。   人それぞれに、趣味や嗜好は違いますが、自分の好きな音楽やアイドル、景色、場所などは「やる気がアップ」するのです。     夜は熟睡する 夜は、ゆっくりと睡眠を取ることが重要です。やる気を起こすことはいいのですが、夜に脳を興奮させるような脳領域を活性化すると逆効果になり、疲労してしまいます。   日中は感情系の脳領域を活性化させて、夜はゆっくりと睡眠を取り、脳をリラックスさせましょう。   夜に脳をしっかり休ませると、自律神経の副交感神経が優位になり、深い眠りである「ノンレム睡眠」に入ることができます。   ノンレム睡眠中では、脳が完全に休息した状態になります。   ノンレム睡眠中には、日中に受けた自分にとって嫌な情報(不愉快なことや怖かったことなど)の不要情報を消去したり緩和したりします。   また、ノンレム睡眠中には、日中傷ついた身体の修復作業もおこなわれます。   このため、睡眠におけるノンレム睡眠はとても重要であり、ノンレム睡眠をしっかり取れることが「やる気スイッチを入れるポイント」になります。     夜、しっかりと熟睡するには、リラックス効果のある音楽やアロマなどの香り、ホットミルクなどが有効です。   しっかり熟睡すれば、次の日の朝は頭がすっきりしていて、やる気スイッチが入ることになります。   このように、本当に「やる気スイッチ」は存在するようですが、大切なことは自ら行動を起こすことです。   もちろん、やる気がなければ行動したくありませんが、この悪循環を断ち切るには何らかの行動を起こす必要があります。   簡単なことからでいいので、自発的に行動を起こしましょう。   小さなことでも良いので、何らかのきっかけにより「あなたのやる気スイッチ」が入り、楽しく充実した人生を送ることが可能になります。

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  • 08 Mar
    • 肝臓と疲労の関係

        私たちの身体は、仕事やスポーツ、勉強などを頑張りすぎると疲労します。また、年齢や性別などに関係なく疲労は起こります。他にも、疲労は心のストレスが生じたときにも感じます。   身体が疲労する原因の一つに、肝臓の機能低下があります。肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、肝臓の状態が悪くてもあまり自覚症状が現れず、痛みも感じないといわれます。   今回は、肝臓と疲労の関係について解説します。 疲労とは 前述したとおり、疲労は性別や年齢に関係なく誰でも感じる症状です。そして、疲労の原因になるのは、仕事やスポーツ、勉強、人間関係、暑い、寒い、ストレス、睡眠不足などです。   これらの疲労原因が、心や身体に負担を与え、仕事などの作業効率を低下させます。しかし、疲労は悪いことばかりではありません。   疲労を感じることは、身体の異常を教えてくれたり、疲労を感じたりすることで休養を取るために身体が回復するのです。   疲労は、大きく「脳疲労」「肉体疲労」「精神疲労」の3つに分類できます。物事を考えたり、目からの情報により緊張が起こったりして、頭が疲れる症状は脳疲労です。   仕事やスポーツなどで筋肉を動かして、疲労物質が蓄積したりエネルギー物質が不足したりした状態が肉体疲労です。   仕事や友人関係、家族、悩み、ストレスなどで起こる心の疲労が精神疲労です。   このように、疲労は大きく3つに分類できますが、どの疲労も密接に関係しています。   したがって、1つの疲労を放っておくと、他の疲労を併発する可能性が高まります。   疲労を解消するには、適切な休息や食事、睡眠、運動、姿勢などを留意して、心や身体をリフレッシュすることが必要です。   肉体的には、身体の緊張を取り除いて血液循環を改善することにより、体内の疲労物質が流され排出させることが重要です。   また、疲労を取るには、怠惰な生活を改善して規則正しい健康的な生活リズムを作ることも必要です。   疲労と慢性疲労の違い 通常、疲労は一晩寝ることにより、ほとんど回復するといわれています。しかし、長い期間休んでも身体が疲労から回復しないこともあります。   この症状を「慢性疲労」といいます。慢性疲労は、病院で検査しても、ほとんどの場合が「異常なし」といわれます。   疲労状態が半年以上続いた場合には、「慢性疲労症候群」という診断が下されることもあります。   慢性疲労の原因となるのは、日頃のストレスや栄養不足、体力低下、睡眠不足、肝機能低下などです。   疲労が長く続くことにより、やる気が出ないなど仕事や勉強、対人関係などに大きく影響がでます。   また、慢性的な首や肩の張りやこり、慢性腰痛、身体のむくみなど、身体にも症状が生じます。   ひどくなると、休息を取ったり栄養を取ったりしても疲労が解消されないこともあります。慢性疲労は、さまざまな疲労が重なって起こります。   そのため、一つずつ疲労を解消することが、慢性疲労を防ぐポイントになります。前述した3つの疲労についてよく理解して、それぞれの疲労を解消する方法を実践しましょう。     肝臓の機能的役割 前述したとおり、肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、あまり自覚症状を感じることなく痛みも感じないといわれています。   肝臓は、解毒や代謝、分解、蓄積、体熱維持の5つの働きを担っています。肝臓の病気は、よくメディアなどで知られているものでは、肝炎や肝硬変、肝臓ガンなどがあります。   また、二日酔いの症状なども肝臓に深く関係があります。   お酒を飲むことにより、アルコールを肝臓で分解することを優先するため、体内に残った老廃物が代謝されるのが遅くなり、次の日にだるい感じがしたりします。   お酒以外にも、脂肪分の多い食事を摂取したりすると、肝臓でコレステロールを分解するため他の老廃物の代謝が追いつかずに疲労を感じることがあります。   アルコールやコレステロール以外にも、体内で発生する有害な老廃物やアンモニアなどを、無害な尿素に変えて体外に排出させる役割を担います。   また、肝臓は、糖や脂質の代謝を促進する働きも担います。肝臓は、食べ物から得たこれらの栄養素を分解処理して、エネルギーとして蓄えるのです。   また、肝臓は、タンバク質を合成する役割も担っています。他にも、体内に侵入した薬や添加物などの有害物質を解毒したり、血液を貯蓄したり体温を平常に保つ作用などがあります。   他の肝臓の機能としては、幹細胞が胆汁を生成したり分泌したりして、胆道に排泄します。胆嚢(たんのう)に蓄えられた胆汁は濃縮されて、その後に十二指腸に分泌されます。     肝臓と疲労の関係 人間は、有害物質や疲労物質などの老廃物が、体内に溜まることにより疲労を感じます。肝臓は、これらの老廃物が多くなると、処理能力が遅れて肝機能低下が起こります。   肝臓で処理しきれなかった老廃物は、脳の運動中枢神経を刺激するため、脳は身体を休ませるような指令を出します。   その結果、身体の動きが悪くなり疲労感を感じるのです。疲労を取るには、老廃物を体外へ排出したり、体内へ侵入することを防いだりすることがポイントになります。   前述したとおり、疲労は「脳疲労」「肉体疲労」「精神疲労」の3つに大きく分類できます。また、疲労感は、さまざまな症状として現れます。   例えば、気力の低下として集中力や思考力の低下や気力の低下、イライラ、焦燥感などが起こります。   活動の低下としては、だるさや眠気、あくび、行動力の低下などがみられます。   慢性疲労で説明したとおり、身体の不調として、肩こりや首痛、頭痛、口臭、腰痛、むくみなどを感じるようになります。     疲労の予防法 疲労を解消するには、適切な休息や食事、睡眠、運動、入浴、姿勢などを留意して、心や身体をリフレッシュすることが必要です。   肉体的には、身体の緊張を取り除いて血液循環を改善させて、疲労物質が流れて体外に排出させることが重要です。   また、怠惰な生活を改善して、規則正しい健康的な生活リズムを作ることも必要です。   食事では、糖質や脂肪分の摂取を抑え、ビタミンやミネラルが豊富な野菜やフルーツ、海草、魚介類を多く摂取しましょう。     また、魚や肉類などの良質なタンパク質を摂取することも、肝機能を高めることにつながります。   少量のお酒(ビール中ビン1本、日本酒1合等)は、人間関係をスムーズにして、食欲が増進するなど、良い面もあります。   ただし、多量の飲酒は、幹細胞を破壊するため気を付けましょう。睡眠は、疲労の予防に欠かせません。私たちの身体は、人生の3分の1を睡眠時間に費やしています。   そのため、質の高い睡眠を取ることが疲労の予防につながります。寝るときには、お酒やコーヒーなどの刺激物は控えましょう。   また、明るい照明をうす暗くしたり、眠りを誘うような音楽を聴いたりして眠るなどの工夫が、良い睡眠につながります。     運動では、軽い運動を毎日おこなえるように、運動する時間を確保するようにしましょう。運動は、激しい運動をする必要はありません。   例えば、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素系運動やストレッチなどを組み合わせて運動をおこない、肝機能アップに努めましょう。   入浴は、40℃くらいのぬるま湯に20分~30分ゆっくり浸かるようにすると、心身のリラックス効果が高まります。   疲労感を感じたときには、シャワーだけで済ませずに、必ず入浴するようにしましょう。   肩こりや首痛、腰痛などの身体の不調が起きている場合には、優しい施術を受けることも心身のリラックスにつながります。     ただし、揉み返しがくるような強いマッサージや整体は、身体が疲労してしまうので気を付けましょう。   身体は脳が支配しており、無理矢理おこなわれる治療方法に対して身体を守るため、身体を緊張させてしまいます。   その結果、患部周辺の筋肉が緊張して、痛みや張りなどの症状が消えなかったり悪化したりすると考えられます。   もちろん、肝臓にも悪影響を与える可能性が高まります。筋肉の緊張は、内臓の緊張にもつながります。   人間の脳は、身体に痛みや不快な症状を感じると脳から神経系統に命令が伝わり、患部付近を緊張させて防御します。   この緊張して防御した身体の状態を、優しい施術で脳に緊張を解くように情報を伝えると、脳は緊張を解くために痛みが軽減されるのです。   あんしんできる優しい施術を受けることも、身体や内臓の改善につながります。

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  • 07 Mar
    • 揉み返しが起こる原因と対策

      マッサージや整体などに行くと、「揉み返し」があったなどと、耳にすることがあります。   身体が痛かったり張っていたりして、治したいのにも関わらず、逆に身体が痛くなっては本末転倒です。   「揉み返しが起こるのは、筋肉が回復している証拠」などといって、揉み返しを起こした先生がおかしな説明をすることもあるようです。   身体はとても繊細で、グイグイ揉んだりボキボキされたりすることを嫌がります。マッサージや整体を受けて、揉み返しどころか頭痛や吐き気まで起きてしまう方もいます。   しかし、どうして揉み返しが起こるのでしょうか?そして、どのように対処すればいいのでしょうか?今回は、揉み返しが起こる原因と対策について解説します。 揉み返しとは どうして「揉み返し」が起こるのでしょうか。マッサージや整体などの施術を受けると、必ず揉み返しが起きたという方がいます。   筋トレなどで起こる筋肉痛とは、少し状況が違います。揉み返しは、マッサージや整体などの施術を受けることにより、筋肉の組織が損傷して起こる炎症のことをいいます。   揉み返しがあるということは、施術の善し悪し以前の問題であり、悪い他ありません。相手に損傷を与えるような、強いマッサージや整体は避けることが賢明です。   身体の運動には、「自動運動」「他動運動」があります。筋トレなどをおこなうことは、自分でトレーニングをおこなうため自動運動に分類されます。   これに対し、他人から受ける運動のことを他動運動といいます。他動運動は、自分で筋肉を動かさずに、相手が自分の筋肉を動かしている運動です。   マッサージや整体などにより、揉み返しの症状が起こるのは他動運動になり、強く揉まれたりして痛みや張りが生じるため、筋肉痛とはいえません。   どちらかというと、何らかのものにぶつけるなど、外力が加わることで生じる「打撲」に近い痛みの症状といえます。   揉み返しの症状 人により揉み返しの症状は、さまざまなものがあり個人差が出ます。   例えば、「押すと痛い」「鋭く刺すような痛み」「筋肉痛に似たような痛み」などと、揉み返しの状態を表現することが多いようです。   さらに、揉み返しの症状がひどくなると、頭痛や吐き気などをもよおす場合もあります。   これは、強いマッサージなどの無理な施術により、筋肉や毛細血管、筋膜、筋繊維などに損傷や炎症が起こるため、脳は身体を守るために筋肉を緊張させて血行障害が起こります。   すると、首や頭に血液まわらなくなり酸素不足が起こるため、頭痛や吐き気を引き起こすのです。   こうした症状を「好転反応」「揉み返しは筋肉が回復している証拠」などという説明や見方をする先生もいるようですが、あってはならないことです。   そもそも、好転反応の明確な提議はありません。揉み返しの症状が出るには、前述したような理由があるため痛みなどの症状が生じます。   脳や身体は、強いマッサージなど無理なことをされると、身体を守るために筋肉を緊張させるシステムがあります。   身体に優しい施術であれば、自律神経の副交感神経が優位になるため、脳や身体がリラックス状態になります。   無理な強い施術をおこなえば、交感神経が優位になり揉み返しなどの症状が出ます。   揉み返しが起きた後で症状が楽になることを、「良い揉み返し」という人もいるようです。しかし、これは本来「身体が持っている治す力」で症状を改善しているにすぎません。   もし、マッサージや整体などで、痛みを伴うような施術を受けているのであれば回避したほうが賢明です。   優しく揉まない施術であれば。揉み返しのような症状は起こりません。   施術でだるさが出る仕組み 好転反応といえるかはわかりませんが、施術をおこなうことにより「身体のだるさ」が出る場合はあります。   身体は、日常の疲労やストレスが蓄積していると緊張状態になっているため、交感神経が優位になります。   優しい施術や入浴、睡眠、音楽などで脳や身体がリラックスした状態になると、副交感神経が優位になります。   この状態では、筋肉が弛緩して血行が良くなるため、体内に蓄積されている老廃物(アンモニアや尿素、尿酸など)が一気に血液に流れ出します。   極度の緊張状態である身体がリラックスした状態になれば、なおさら血流が良くなります。   血液に流れた老廃物は、肝臓や腎臓で解毒処理され、その後は尿や汗などから体外へ排出されます。   この老廃物の排出システムは、身体の疲労度や年齢でも異なりますが、約1日でおこなわれます。   施術により身体にだるさを感じるのは、老廃物などが身体中を駆けめぐるために、だるさを感じることがあります。   もちろん、だるさを感じない人もいます。あまり疲労を感じていない人や、薬やアルコールを多用していない人などは、疲労物質や有害物質が体内に残っていないため、あまりだるさを感じないと考えられます。   お酒を飲むと、アルコール分解の過程で「アセトアルデヒト」という有害物質が体内で発生します。   アセトアルデヒトは強力な毒素なため、体内では優先的に肝臓でアセトアルデヒトを無毒化するための作用が働きます。   疲労が蓄積されている人は体内に老廃物も多いため、疲労度が強い人が飲酒してしまうとアセトアルデヒトの解毒を優先するために、体内に老廃物が蓄積されたままになります。   飲酒した次の日に、気だるい感じがするのはこのためです。   揉み返しがくるような強いマッサージや整体を受けると、身体が緊張して血液の流れが悪くなり、老廃物が体内に残ったままになります。   すると、揉み返しだけでなく、身体のだるさも一緒に感じることもあるのです。このような状態では、体内に活性酸素が多く発生しています。   そのため、お茶や野菜、フルーツなどの「活性酸素を除去する食品」を多く摂取するようにしましょう。   いずれにしても、体内の老廃物を早めに排出することが、身体を健康に保つ秘訣といえます。   揉み返しの原因 痛みが起こる原因は、前述したとおり、マッサージなどの無理な施術により、筋肉や毛細血管、筋膜、筋繊維などに損傷や炎症が起こることによります。   これは、筋トレなどでも通じるところがありますが、筋繊維が損傷すると、その修復のために白血球が集まり炎症が起こります。   このとき、発痛物質である「プロスタグランジン」「ブラジキニン」が放出されます。これにより、揉み返しで起こる痛みや張りなどの症状を感じるのです。   筋トレなどの筋肉痛は、損傷した筋肉などの組織が修復される過程で痛みを感じるため、次の日や数日後に感じます。   しかし、マッサージや整体などで起こる揉み返しは、早く感じる人で、その直後からしばらくの間痛みや不快な症状を感じるようです。   揉み返しの原因も、人によりさまざまで個人差があります。しかし、基本的に身体は、揉んだりボキボキしたりする強い施術を受け入れません。   「揉み返しには、人の体質や個性が関わっている」などと説明する人もいますが、人の身体は基本的に同じであり、強い刺激を受け入れないだけです。   性格的に神経質な人や恐がりの人などに、揉み返しが起こる可能性が高いといいますが、この状況も脳が作り出している作用なのです。   これらの人は、最初の段階で身体が緊張しているため、強いマッサージや整体などの刺激によりさらに身体が緊張します。   当然、強いマッサージや整体を受ければ、脳は身体を守るために緊張して揉み返しが起こるわけです。   肩こりや筋肉痛、筋肉疲労などで、痛みや張りの原因が単純に筋肉にある場合は「揉み返しが起こる可能性は低い」という人もいますが、全く当てはまりません。   勿論、骨の骨折やひび、組織の変形や損傷などの器質的疾患が起こっている場合には、揉み返しの症状がひどくなるのは明白です。   ただし、筋肉だけに起きている張りや痛みに揉み返しが起こる可能性が低くなるわけではありません。   なぜなら、そうした箇所に対して、揉み返しの症状が起きていることが多くあり、揉み返しを訴える患者さんもそう語ります。   つまり、揉み返しには、特定の筋肉や場所、マッサージや整体の強さ、性格などに関係はありません。   全ては、脳が起こした「身体を守るための防衛システム」の発動により、これらに関係なく揉み返しが起こるのです。   一般的な揉み返し対策 一般的におこなわれる揉み返し対策は、「冷やす」「睡眠をとる」「老廃物の排出」などが挙げられます。   このような対策は、正しくもあり、間違っている場合もあります。例えば、アイシングなどで冷やすことですが、炎症が起きて熱感が強い場合には有効です。   ただし、長時間患部を冷やしすぎると逆に血行障害が起こり、筋肉や組織が緊張してひどくなる場合があります。   このような場合には、10分~15分程度冷やすだけでいいでしょう。   ただし、揉み返しが起きている状態とは、患部に炎症が起きたり熱感を感じたりするだけではありません。   これらの症状がなくても、揉み返しの症状が起きていることが多くあります。   炎症や熱感がなくて揉み返しの症状を感じている場合には、ゆっくりお風呂に浸かるなどの対策をおこなった方が症状の緩和に効果的です。   本来、身体が緊張している場合には、温めるだけで改善することが多くあります。身体を温めると、血行が良くなり、老廃物も排出されます。   身体を温めて老廃物の排出に努めるとともに、水分を補給するようにしましょう。   睡眠を十分とることは、理にかなった回復法です。疲労や痛みなどの症状があるときには、睡眠を十分とることにより筋肉や組織の回復が早まり、揉み返し対策になるといえます。   揉み返しが起こっている状態では、筋肉や組織が緊張しているため、老廃物が溜まっています。   普段の食生活でコンビニや総菜など添加物が多い食事を食べていたり、長期間薬を飲んでいたりするひとなどは、揉み返しの症状が高くなる可能性は大きくなります。   そのため、水分(白湯や緑茶、ハーブティー、フルボ酸水なども良い)をこまめに摂取したり身体を温めたりして、老廃物の排出を促しましょう。   気を付けるべき対処法 揉み返しの対策法にも、さまざまな方法がありますが、気を付けなければいけない対処法もあります。例えば、湿布を貼ることです。   湿布を使用したときに、ひんやりして心地良いと感じる人もいるようですが、感覚が麻痺するなどして一時的に痛みなどの症状が消えたように感じるだけです。   あくまで一時的に痛みが消えたような気がするだけで、本当に症状が治ったわけではありません。この状態で動いてしまうと、さらに症状が悪化してしまいます。   他には、痛み止めの薬剤を多用することです。あまりに痛みが強い場合に、一時的に使用するのは仕方ありません。   しかし、長期間薬剤を使用することにより脳が治そうとする情報を遮断することになり、患部の回復が遅れてしまいます。また、薬剤には副作用があり、服用には注意が必要です。   揉み返しのこない施術や対処法 前述したように、強いマッサージや整体は揉み返しや身体のだるさを感じてしまい、身体にいいとはいえません。   したがって、揉み返しやからだのだるさを感じさせない優しい施術を受けたり、対処法をおこなったりすることが重要です。   身体に痛みや張りがあり、通院しているところで同じような施術を受けて症状が緩和しない場合は、施術方法が間違っている可能性が高いといえます。   身体は脳が支配しており、無理矢理おこなわれる治療方法に対して、さらに身体を守るために身体を緊張させます。   その結果、患部周辺の筋肉が緊張して、痛みや張りなどの症状が消えなかったり悪化したりすると考えられます。   あんしん療法の施術は、優しく心地良い施術をおこないます。ボキボキしたり揉んだりするような身体に危害を与えるようなことはしません。     身体に対して、優しく施術することにより、脳にあんしんできる情報を送ります。すると、脳の命令により作られた患部の緊張を緩和させることが可能になります。   人間の脳は、身体に痛みや不快な症状を感じると脳から神経系統に命令が伝わり、患部付近を緊張させて防御します。   この緊張して防御した身体の状態を、優しい施術で脳に緊張を解くように情報を伝えると、脳は緊張を解くために痛みが軽減されるのです。   あんしん療法の施術は、その人の呼吸や氣の流れをみながら軽く触れたりして「脳の内部表現変換」をおこない、身体を本来あるべき健康な状態に戻す療法です。   あんしん療法では、施術後のアドバイスもおこないます。それは、身体の状態が良くなったのにも関わらず、施術後にまた痛みや不快な症状が戻ることがあるためです。   脳は、常に身体を守る働きを担っています。そのため、今までおこなってきた姿勢や動き方を再度おこなうことがあります。   すると、姿勢や疲労などで再度身体を緊張させて、痛みや不快な症状が戻ってしまうことがあるのです。   よって、姿勢や動作、練習方法、休息、栄養など、効果的なアドバイスをおこないます。   もちろん、どのような疾患でも、治る過程に違いがでてきますが、重度の疾患でも脳や身体に対して「適切な働きかけ」をおこなうことにより、健康改善する可能性は十分にあります。   なるべく本人の早い改善を目指し、早期復帰できるようにアプローチさせていただきます。   人の身体は、生きている限り必ず改善します。自分の身体や心を信じて、生活するようにしましょう。   また、あんしん療法の施術による改善例を紹介しますので、参考としてください。

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    • 身体の表面と深部で起こる痛みの違い

      誰でも生きている限り、身体のさまざまな箇所に痛みを感じます。しかし、身体の痛むスピードや感じ方も全く異なります。   例えば、「皮膚がピリピリ痛む」「チクチクと針で刺されたような痛み」「キューッと締め付けられるような痛み」「身体の奥の方に感じる痛み」「ハンマーで殴られたような痛み」など、患者さんが表現方法もさまざまです。   痛む箇所も、腰や肩、首、膝などの関節の痛みや皮膚に感じる痛み、身体の内部に感じる痛みなど、人により違います。   これらの痛みは、医学的にどのように分類されているのでしょうか?今回は、身体の表面と深部で起こる痛みの違いについて解説します。   身体の表面と深部で起こる痛み 身体の組織に、何らかの炎症や損傷が生じたときに感じる痛みのことを「体性痛(たいせいつう、somatic pain)」といいます。   例えば、転んだり皮膚を擦り剥いたりして、身体に損傷を受けたときに感じる痛みだと考えると分かりやすいのではないでしょうか。   体性痛は、痛みの部分が決まっていて、疼いたり差し込んだりするような痛みです。   体性痛は、損傷を受けた部位に感じる痛みと、ズキズキするような拍動を感じるような痛みや疼きを合併して感じることも多くあります。   体性痛を感じると、身体を動かすとさらに痛みが増します。また、骨や関節などの身体の深部に痛みの原因がある場合は、損傷した箇所から離れた場所に、痛みを感じる場合があります。   体性痛には、「表面痛(superficial pain)」と「深部痛(deep pain)」の2つの痛みがあります。   前述したような、転んで皮膚を擦り剥いたような痛みが表面痛です。身体の奥深くで感じる痛みは深部痛です。   体性痛の感じ方を大きく分けると、「鋭い痛み」「疼くような痛み」の2つになります。これは、2種類の痛みを感じる感覚神経を経由するため、このように痛みの感じ方が違うのです。   一つは、「A-δ(エーシグマ)繊維」と呼ばれる外側系の新脊髄視床路の感覚神経を経由します。   もう一つは、内側系の旧脊髄視床路の感覚神経を経由して痛みが伝わる「C繊維」を通じて痛みを感じます。     表面痛による痛み 表面痛による痛みは、基本的に、皮膚や粘膜を損傷して感じる痛みのことを指します。   そして、身体を損傷して刺激を受けたり身体を動かしたりして感じる鋭い痛みは、A-δ(エーシグマ)繊維により感じています。   A-δ繊維は、直径3μmで、伝導速度は15m/sという早いスピードで痛みの感覚が伝わります。   これに比べて、疼くような痛みや痛む箇所がはっきりせず、広く鈍い痛みを感じるのがC繊維です。   C繊維により感じる痛みは、A-δ繊維による早い痛みの後に続いて感じる「焼け付くような痛み(burning pain)」です。C繊維は、直径が1μmで、伝導速度が1m/sです。   「μm(ミクロン、マイクロメーター)」は、1μmで1000分の1mmの長さです。   「m/s」は、メートル毎秒のことで、国際単位系の早さや速度の単位です。1メートル毎秒は、1秒間に1メートル進む早さのことです。   医学的に表面痛が起こるのは、外部から受けた「物理的な侵害性の刺激」を受けることが原因とされています。   侵害性刺激は、大きく「侵害性機械刺激」「侵害性熱刺激」「侵害性冷刺激」「侵害性化学刺激」の4つの刺激に分けられます。   機械刺激とは分かりづらい表現ですが、医学的には「物理的刺激」のことを指します。熱刺激は文字通り「熱による刺激」で、43-5℃以上の刺激を受けると痛みを感じます。   これに対し、感冷刺激は、15℃以下の「冷たい刺激」で痛みを感じます。化学刺激は、強いアルカリ性や酸性などの刺激や、唐辛子や胡椒などの刺激物により起こる刺激です。   覚神経の終末(神経の末端)には、「侵害受容器」があります。何らかの障害を組織が受けると、「プロスタグランジン」という物質が放出されます。   侵害受容器は、プロスタグランジンにより刺激を受けることにより、痛みを感じます。   病院などで処方される「ロキソニン」などの薬剤をNSAIDsといいますが、これらの薬はプロスタグランジンの産生を抑える作用があり、痛みを緩和することができます。     深部痛による痛み 表面痛に対して、身体の奥深くで感じる痛みが「深部痛(deep pain)」です。深部痛は、限定されている箇所(限局性)で感じる痛みです。   例えば、骨折により周囲の骨膜や靱帯、腱、骨格筋、筋膜などを損傷するなどして痛みを感じます。   深部痛による痛みは、表面痛のように痛みのスピードは明確ではありません。ただし、深部痛の痛みは、うずくような痛みを感じます。     内臓痛による痛み 身体の痛みは、前述した「表面痛」「深部痛」以外にも、「内臓痛(visceral pain)」があります。 内臓痛も、「Aδ繊維」「C繊維」により痛みを感じます。   しかし、どちらかというとC繊維によることが多く、複数の経路を通じて痛みが伝わるため痛みが漠然とした感じになります。   内臓付近で炎症などが起こると、神経の閾値(いきち、しきいち)が低下するため、C繊維が活性化さます。   このため、最初は痛みがあまり感じられなくても徐々に痛みが強くなり、痛みの原因箇所とは離れた場所で痛みが生じるのです。   閾値とは、痛みなどを起こさせるに必要な最小の刺激や強度などの値のことです。   内臓痛は、さまざまな袋状や管状で構成する臓器(管腔臓器、かんくうぞうき)の炎症や腫瘍による圧迫、収縮、伸展、痙攣、拡張などの刺激で痛みが生じます。   例えば、大腸や小腸、胃、食道などの炎症や閉塞です。他には、腎臓や肝臓、脾臓などの炎症や、腫瘍による圧迫でも痛みが生じます。   腫瘍による圧迫では、ガン細胞が大きくなって他の内臓器官などを圧迫したり、ガン細胞が内臓へ浸潤したりすることにより痛みが生じます。   内臓痛は、前述した体性痛と異なり、機械的刺激で痛みは起こりません。   内臓痛は、「押されるような痛み」「絞られるような痛み(激痛)」「なんとなく痛い(違和感や鈍痛)」などと表現されることが多く、痛む箇所が明確ではないのが特徴です。   これは、内臓器官には痛覚受容器が粗くて脊髄内での神経分布が広範囲に広がっているため、痛みの箇所が明確に定まらないのです。   ただし、内臓痛と体性痛が合併して起こる痛みもあります。この場合は、内臓が炎症を起こして、腸間膜や壁側腹壁などが刺激されるために痛みが生じます。     体性痛が伴う痛みでは、痛みが鋭いため腹膜炎などを起こしている可能性も高く、早急に手術をおこなう必要がある場合もあります。   内臓痛も、侵害受容器を介して痛みが伝わるため、NSAIDsによる薬剤で痛みを緩和することが可能です。   しかし、痛みの根本原因が内臓の閉塞や痙攣である場合には、これらの症状を抑える薬剤を使用することが適切と考えられます。   こうしたことから、腹痛には、ロキソニンなどの薬剤を安易に使用しない方が良いといわれています。   このように、痛みにもさまざまな種類の痛みがあり、分類することができます。大切なことは、身体の痛みを早急に取り除き、痛みのない健康な生活を送ることです。   痛みや張りなどの身体の不調を感じたときには、できるだけ早く痛みを取り除くことが大切です。「痛みがおさまるまで放っておくしかない」と、諦める必要はありません。   「あんしん療法」の施術を受けると、ほとんどその場で痛みが軽減されます。     大切なことは、「その痛みを正しく理解して、適切な処置をおこなうことにより身体が反応して健康改善する」ということを知っていただくことです。   もちろん、症状の重傷度や、その人の治癒力や施術へどれだけ専念できるかなどにより、改善するまでの期間は人それぞれですが、何ヶ月や何年も痛みを抱えることは珍しいでしょう。   人間は、痛みや張りなどの症状が身体に起きると、その痛みから逃れようとして変な姿勢をおこないます。   その結果、患部に負担がかかって、余計に痛みが増してくる場合があります。   あんしん療法では、安心安全な施術により脳にあんしんできる信号を送ります。   これにより、脳が身体を守る命令を解除させて身体の緊張が解けるため、痛みや張りなどの不快な症状が軽減して姿勢や動作も修正されていくのです。   痛みなどの症状が発症して、1ヶ月以上経過しても痛みが減らない場合には、治療方法が間違っている可能性が高いといえます。   例えば、マッサージや指圧、ストレッチボードによるストレッチ、アイシング、湿布、痛み止め、電気治療(ドップラー波電療法、干渉波など)の治療方法です。   これらの治療方法は、あんしん療法の施術を受けに来られた患者さんから聞いた、今まで長い期間受けていた治療方法です。   そして、患者さんは「いろいろな病院や整骨院、整体、マッサージなどに通いましたが痛みが取れませんでした。」といわれます。   身体は脳が支配しており、無理矢理おこなわれた治療方法に対して身体を守るために、身体に防御する命令を出します。   その結果、患部周辺の筋肉が緊張して痛みが慢性化するため、痛みが続くと考えられます。   痛みをともなう無理なマッサージや、ボキボキする整体、ストレッチなどは、さらに痛みを悪化させる原因となります。   あんしん療法では、施術後のアドバイスもおこないます。それは、良くなったにも関わらず、練習後にまた痛みが戻ることがあるためです。   脳は、身体を守る働きを担っています。そのため、今までおこなってきた姿勢や動き方を再度おこなうことがあります。   よって、姿勢や動作、練習方法、休息、栄養など、効果的なアドバイスをおこないます。   もちろん、どのような疾患でも、治る過程に違いはありますが、重度の疾患でも脳や身体に対して適切な働きかけをおこなうことにより、健康改善する可能性は十分にあります。   なるべく本人の早い改善を目指し、早期復帰できるようにアプローチさせていただきます。   人の身体は、生きている限り必ず健康改善します。自分の身体や心を信じて、生活するようにしましょう。   また、あんしん療法の施術による改善例を紹介しますので、参考としてください。

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  • 04 Mar
    • 花粉症の原因とメカニズム

      毎年、2月くらいから花粉症になる人が多くいます。花粉症とは、花粉などの「アレルゲン」が原因で起こるアレルギー反応のことです。   この季節になると、TVや雑誌、新聞などのメディアでも花粉の飛散時期や対策、原因などについて取り上げられます。 また、メディアでは、取り上げられたテーマに絡んだCMを流して製品を販売します。   しかし、花粉症の原因やメカニズムはどのようになっているのでしょうか。今回は、花粉症の原因とメカニズムについて解説します。   花粉症の原因   花粉症の原因は、スギやヒノキなどから放たれる花粉が抗原(こうげん)となって起こる「アレルギー疾患」です。   身体は、体内に侵入してきた花粉などの外敵を異物とみなし、人によっては過剰な反応を起こします。 この反応のことを「アレルギー疾患」といいます。通常は、花粉が鼻から入ると、くしゃみで体外に吹き飛ばしたり、鼻水で洗い流そうとしたりします。   ところが、アレルギーによる反応により、異物に対して身体が過敏になりすぎる体質になることで症状がひどくなります。   花粉症の原因は、特にスギ花粉が原因物質として挙げられます。   スギは、昭和30年代の戦後に、山々の森林が焼かれた場所に、大量の人口杉を植えられたことから始まります。杉林は、日本国土の約12%を占めています。   そのため、大量のスギ花粉が日本国中にまき散らされるのです。実際に、花粉症患者の約70%が、スギ花粉による原因で花粉症になるようです。   スギ花粉は春先に飛びますが、1960年代は、秋に飛ぶ「ブタクサによる花粉症」が主流だったようです。   花粉には、スギ以外にもヒノキやブタクサ、イネ、ヨモギなど、約50種類もの花粉が飛び、それぞれの花粉に反応する人がいるといわれています。   ただし、人口杉が多く植えられたといっても、花粉症などのアレルギー疾患は花粉だけが原因ではありません。   なぜなら、杉は、何千年も前から日本に生息していました。   アレルギー疾患が起こる原因は、花粉以外にも車の排気ガスや工場の煙、ダニ、ほこり、食品添加物、ハウスダスト、たばこの煙、PM2.5など、さまざまな有害物質があります。   他にも、密閉されたマンションなどが増加して、ダニやハウスダストが増加したり、肉食など高タンパク質の食生活変化もアレルギー反応を高めたりします。   さらに、勉強や仕事などで起こるストレスも自律神経の乱れが生じるため、花粉症になりやすいといわれています。   現在の日本人の4人に1人(約25%)が、花粉症などのアレルギー疾患があるといわれています。     花粉症のメカニズム 前述したとおり、花粉症は、花粉が抗原となって起こるアレルギー疾患です。そして、花粉以外にも、アレルギー反応を起こす物質が多数存在します。   花粉などのアレルギー物質に対して、身体の免疫反応が過剰になるため、花粉症の症状が起こります。   花粉症のメカニズムは、最初に花粉などの異物(抗原)が体内に入ると、抗原に対抗するための「抗体」が作られます。   この抗体のことを「IgE抗体(Immunoglobulin E免疫グロブリンEというタンパク質)」といいます。   本来、この抗体は、身体を守るために体内で作られる物質です。IgE抗体は、眼や鼻の粘膜にある「肥満細胞」と結合します。   花粉が体内に侵入するたびに、抗体が結合した肥満細胞が増え続け、一定量を超えると花粉などに反応して「ヒスタミン」「ロイコトリエン」などの科学伝達物質を放出します。   これらの科学伝達物質が、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉の荒れなどの症状を引き起こす原因になります。   科学伝達物質のヒスタミンは、目や鼻の粘膜に存在する知覚神経を刺激するため、前述した症状が生じるのです。   ロイコトリエンは、血管を拡張させて粘膜を刺激するため、前述した症状以外にも目の充血や腫れなどを引き起こします。   花粉症は、微熱は出ますが、かぜのように高熱は出ません。   近年における花粉症の研究では、ヘルパーT細胞の中に存在する「Th2」と呼ばれる免疫細胞が、IgE抗体を作り出して身体を防衛するといわれています。   Th2細胞は、アレルゲンの排除に強く関係していますが、この働きが強くなりすぎると、さまざまなアレルギー反応が起こるようです。   これに対し、Th2細胞の働きを抑える「Th1細胞」があります。この細胞は、最近やウイルスなどの異物を攻撃して、感染を防ぐ作用があります。   通常の状態であれば、2つの細胞は均衡を保って、アレルギー反応は起こりません。   しかし、大量に花粉などの異物が体内に侵入すると、Th2の働きが強くなってアレルギー反応が起こります。   また、Th1細胞が機能しない状態が長く続くことにより、Th2細胞の活動が強くなるためアレルギー反応が起こります。   実は、日本人の食生活の変化で、肉類を多く摂取するようになったため、Th2細胞の活動が強くなったことも花粉症の原因のようです。   その理由は、Th2細胞もタンパク質でできているため、高タンパク質食が多くなると、タンパク質自体を異物としてみなし、IgE抗体が過剰に分泌されてアレルギー反応が起こるのです。     花粉症の治療法   現代における花粉症の治療法は、薬物療法やレーザー療法、減感作療法などが主流です。   薬物療法では、抗ヒスタミン薬や遊離抑制薬、ステロイド剤などが処方されます。抗ヒスタミン薬や遊離抑制薬は、内服薬や点鼻薬などがあります。   遊離抑制薬は、体内に花粉が侵入すると肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどが出ますが、これらの物質を抑えて症状を出にくくする作用があります。   ただし、遊離抑制薬の効果が出るのは、約2週間かかるといわれており、花粉症シーズンの2週間前から服用します。   しかし、シーズン中でも使用することもあります。減感作療法とは、花粉のエキスを身体に少しずつ注射して入れて、身体を花粉に慣れさせる治療法です。   減感作療法は、花粉症シーズンの約2~3ヶ月前から始めます。この治療法は、3年間以上、定期的に注射する必要があるといわれています。   しかし、アレルギー反応による副作用が起こることもあり、減感作療法をおこなうには注意が必要です。   また、幼児や、高血圧の人で高血圧用の薬を服用している人はできません。レーザー療法では、レーザーにより、鼻の奥を広げる治療法なります。   この手術をおこなうことにより、花粉が鼻の粘膜に付着しにくくなります。   しかし、レーザー療法をおこなっても、1~2シーズン後には鼻の粘膜が元に戻るため、効果は消滅してしまいます。   レーザー療法は、受験など、どうしても花粉症の症状をおさえたい人に向いています。   また、手術を繰り返しおこなうと鼻の粘膜機能が損なわれるため、何度もおこなうことはできません。     現代医学における花粉症解釈の疑問点   現代医学では、花粉症は抗原による抗体反応として、アレルギー反応が起こるといわれています。   しかし、この花粉症解釈に当てはまらない場合もあります。例えば、花粉症の症状は、ひどい人は雨の日も起こります。   雨の日は、花粉は飛散していません。それにも関わらず、花粉症の症状が生じます。   また、花粉やほこりなどのアレルゲン物質は、夜寝静まると空中から床の方に舞い降りてきます。   私たちは、その中で寝ているのにも関わらず、寝ている間は花粉症の症状が起こりません。   多くの花粉症の人は、朝起き上がるときに、くしゃみが出るといいます。   さらに、花粉が原因であれば、花粉を吸い込む全ての人に花粉症の症状が起こるはずですが、日本人の4分の3の人に花粉症の症状が起こりません。     確かに、花粉やその他のアレルゲン物質は、間接的な原因である花粉症の「誘因」にはなります。   ただし、アレルゲン物質が、全て花粉症の原因になるとはいえません。朝起きたときに症状が出たり、寝ていて症状が出なかったりするのは、首に問題があると仮定出来ます。   ご存じのとおり、頭の重さは約5~6キロあります。寝ている状態では、首に頭の重みが加わらないため、症状が出ないと仮定できます。   また、朝起きたときに、頭部の重量が首に加わるため、神経を刺激して花粉症の症状が出ている可能性が高くなるといえます。   首についてですが、頚椎の歪みや頚椎椎間板の劣化により頚椎の変性が起こり、末梢神経が圧迫されて神経過敏が引き起こされるため、花粉症の症状が起こると考えられます。   また、末梢神経の刺激が脳に伝わることにより、脳からの指令で顔面の神経や筋肉に緊張が起こることも、花粉症の症状が起きる原因になると考えられます。   つまり、首の状態が悪いことと、アレルゲン物質の誘因が重なることにより、花粉症の症状が生じるのです。     花粉症の症状が起こり、毎年同じような治療をおこない症状が緩和しない場合は、治療方法が間違っている可能性が高いといえます。   身体は脳が支配しており、無理矢理おこなわれる治療方法に対して、さらに身体を守るために身体を緊張させます。   その結果、患部周辺の筋肉が緊張して、花粉症の症状が消えなかったり悪化したりすると考えられます。   副作用を伴う薬や、戻ってしまうレーザー療法などは、本当の花粉症に対する解決策とはいえません。   大切なことは、根本的な原因を解消することが、本当の解決策になるといえます。   それにより、誘因となるアレルゲン物質が体内に侵入しても、健康な人と同じように身体は過剰に反応しなくなるのです。   あんしん療法の施術は、優しく心地良い施術をおこないます。ボキボキしたり揉んだりすることはしません。     優しく施術することにより、脳にあんしんできる情報を送ります。すると、脳の命令により作られた患部の緊張を緩和させることが可能になります。   人間の脳は、身体に痛みや不快な症状を感じると脳から神経系統に命令が伝わり、患部付近を緊張させて防御します。   この緊張して防御した状態を、優しい施術で脳に緊張を解く情報を伝えると、脳は緊張を解くため痛みが軽減されるのです。   あんしん療法の施術は、その人の呼吸や氣の流れをみながら軽く触れたりして「脳の内部表現変換」をおこない、身体を健康な状態に戻す療法です。   あんしん療法では、施術後のアドバイスもおこないます。それは、身体の状態が良くなったにも関わらず、施術後にまた痛みや不快な症状が戻ることがあるためです。   脳は、常に身体を守る働きを担っています。   そのため、今までおこなってきた姿勢や動き方を再度おこなうことがあり、姿勢や疲労などで再度身体を緊張させて、痛みや不快な症状が戻ってしまうことがあるのです。   よって、姿勢や動作、練習方法、休息、栄養など、効果的なアドバイスをおこないます。   もちろん、どのような疾患でも、治る過程に違いがでてきますが、重度の疾患でも脳や身体に対して「適切な働きかけ」をおこなうことにより、健康改善する可能性は十分にあります。   なるべく本人の早い改善を目指し、早期復帰できるようにアプローチさせていただきます。   人の身体は、生きている限り必ず改善します。自分の身体や心を信じて、生活するようにしましょう。   また、あんしん療法の施術による改善例を紹介しますので、参考としてください。

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  • 01 Mar
    • 老化の原因になる体内乾燥とは

      フジテレビの朝の情報番組「とくダネ!」で、体内乾燥の恐怖について放送されていました。ここでは、体内の水分がなくなる「体内乾燥」について医師の説明をもとに、議論されていました。   しかし、人間の体内は乾燥するのでしょうか。砂漠などの乾燥地方での話しであれば、体内も乾燥して、何らかの不具合も出る可能性も考えられます。   もし、体内が乾燥するのであれば、お肌も荒れる原因となります。今回は、老化の原因になる体内乾燥について解説します。 体内の水分量 人の身体は、約60%が水分で構成されているといいます。ただし、母胎の胎児や赤ちゃん、子供、成人、高齢者などで、体内水分量は違ってきます。   母胎の胎児は、体重の約90%が水分です。生まれた赤ちゃんは約75%、子供は約70%です。   成人になると、体内水分量は約60%、高齢者は約50%といわれています。年齢が進むことにより、身体の水分量も減ってきます。   高齢になればなるほど体内水分量が減るのは、年齢とともに身体に付いた必要な脂肪分だけ水分量が少なくなるためです。   成人の体内水分量を男女比で比べると、女性のほうが男性よりも水分量の割合が低くなります。   これは、前述したとおり、女性の方が男性よりも脂肪の量が多いためです。老化により、体内水分量が減るのは、細胞内の保水量が老化により低下することが原因だと考えられます。     身体に必要な水分量   私たち地上に生きる動植物は、水がないと生命を維持することができません。人間は、1日に約2Lの水が必要だといわれています。   この水分量には、食物から摂取する水分も含まれています。身体には、体温を調節する機能(恒常性維持機能)が備わっています。   例えば、暑いところでは血管を拡張して、血流を増やして汗をかき体温を一定に保ちます。しかし、体温調整であっても、大切な水分が出て行けば体液も失うことになります。   人間は、体内の水分量(初期体重から)が2%減少すると、喉の乾きを感じたり運動能力が低下したりします。   3%の水分量低下で、強く喉が渇き、ぼんやりしたり食欲不振になったりします。   4%~5%水分量が低下すると、頭痛やめまい、疲労感が起こり、ひどくなると脱水症状が起こる場合があります。   6%~7%で、乏尿や口内乾燥、口渇が起こり、チアノーゼを起こすこともあります。8%~9%で、痙攣(けいれん)や身体動揺が起こります。   10%~14%の水分量が失われると、嚥下困難や舌の膨化、皮膚の乾燥などが起こり、最悪の場合には死に至ることがあります。   15%~19%水分量が低下すると、難聴や眼のかすみ、舌の縮小、排尿痛が起こり、20%以上の水分量低下で死亡するおそれがあります。   昔は、「何日か食べなくても死にはせん!」などと、誰でも高齢者の教えで耳にしたことがあるでしょう。   これは、戦争などで食料がないときに「我慢する」ことを子供に諭す言葉としていっていたにすぎません。   しかし、水分は別で、体内水分量が低下すると体内の機能が活動停止してしまいます。例えば、水分が低下することにより、すぐに血液がドロドロの状態になります。   血液がドロドロ状態になると、「血栓」といって血管を塞いで、危険な病気になる可能性が高まり命に関わります。   よく、脂肪や糖質の食べ過ぎにより血液がドロドロ状態になるといわれていますが、水分が不足することでも血液はドロドロ状態になります。     内臓の乾燥   近年では、髪の毛やお肌の乾燥について、化粧品会社などが製品を販売する目的で情報を挙げることがあります。   しかし、乾燥は、髪の毛やお肌だけではありません。体内でも、水分が失われて乾燥する場合があります。   体内水分量が減ると、便秘やむくみ、免疫力の低下、自律神経の乱れ、高血圧、老化、脳疾患などのリスクが高まります。   もちろん、体内水分量が減ることにより、お肌や髪の毛が乾燥します。   それでは、内臓別に考えてみましょう。例えば、肺は呼吸から得られた酸素を取り入れて血液に流し、血液中の二酸化炭素を肺胞内に戻す「ガス交換」をおこなっています。   さらに肺は、体内に摂取した水分を身体中に行き渡らせる働きがあります。肺が乾燥することにより、お肌の乾燥やむくみ、咳が出るなどの症状が起こります。   胃腸にも、それぞれ大切な機能があります。胃は摂取した食物などを分解する働きがあります。   小腸は、栄養素の消化や吸収をおこない、大腸は水分を吸収して便の形成をおこなう働きがあります。   そして、胃腸は肺と連動して、それぞれの活動をおこなっています。つまり、肺の機能が水分不足で低下することにより、胃腸の機能も低下してしまうのです。   胃腸の機能が低下すると、胃腸から血液に流れる水分の吸収率が低下します。   その結果、むくみや乾燥肌、便秘、にきび、吹き出物などができたりするなどの症状が生じます。   腎臓の働きは、体内の老廃物を体外に排泄したり、体内水分量を保ったりする働きがあります。   他にも、体内を弱アルカリ性に保つ作用や、体内のミネラル濃度を調節する働きも担っています。   ところが、腎臓の水分量が低下することにより、疲れやむくみ、めまい、貧血、高血圧などの症状が生じます。ひどくなると、尿毒症や骨がもろくなったりします。   脳は、身体の司令塔です。脳が身体に命令を出すことにより、身体の機能を維持しているため、私たちは健康な生活を送ることができるのです。   しかし、脳内の水分量が減ることにより脳からの命令系統が機能しなくなると、内蔵や筋肉などの機能が低下して身体の老化が進行します。     体内乾燥の原因   通常、乾燥というとお肌や髪の毛などを連想しますが、実は体内で乾燥が起こる場合があります。   表面的に、お肌が乾燥している場合は、なおさら体内で乾燥が起きているということになります。   それにより、内臓機能が低下して、さまざまな病気を引き起こします。体内乾燥が起こる原因は、普段の生活習慣にも関係しています。   例えば、年中エアコンを使用していることです。現代では、ほとんどの自宅や会社でも、エアコンを常時使用しています。   エアコンは、機能上、空気を乾燥させてしまいます。エアコンにより、空気が乾燥すればお肌や体内乾燥も進みます。   また、近年の若者は入浴せずに、シャワーなどでお風呂を済ませることが多いようです。湯船に浸かることで、皮膚から水分を得ることができます。   シャワーなどで、お風呂を済ませると体内への水分供給量も減り、仕事や勉強で疲れた身体を癒すこともできません。   なるべく、湯船に浸かることをおすすめします。また、気候が温暖な国で採れるフルーツも、体内乾燥の原因になるといわれています。     体内乾燥の対策   体内乾燥を防ぐには、いくつかの対策法があります。例えば、こまめに水分を補給することです。   一度に多量の水分を摂取すると、尿として体外に排出されるため、体内に水分を保持することができなくなります。   1度の水分摂取量は、約50cc~100ccを目安にして、こまめに摂取することが理想です。   この水分補給を、朝から夜寝るまでに、こまめにおこなうことが体内乾燥の一番の対策になります。   できれば、天然水など、普通の水を摂取しましょう。水分を補充するための飲料は、コーヒーやアルコールなどは避けましょう。   なぜなら、コーヒーやアルコールには「利尿作用」があり、せっかく水分を補給しても体外に排出されます。   アルコールを摂取したときには、体内の水分が失われるため、倍以上の水分を補う必要があります。     朝食と白湯(さゆ)   朝食の摂取については、専門家の意見も割れていて、メディアなどでもさまざまな情報が錯綜しています。   1日3回(朝・昼・版)の食事は、バランスがよく感じられ、近年の食事法として定着しています。   この食べ方は、栄養学的な見地から勧められたわけではありません。実は、電気の発明で有名な発明王「エジソン」により、1日3食の食事が定着化されたようです。   これは、彼自身が発明したパンを焼くための「トースターを売るためのプロモーション」によることから始まったといわれています。   彼自身が発明した電化製品を売り、使用させるために、我々の普段の食習慣を変えさせたのです。彼は大企業の「GE(ゼネラル・エレクトリック)」の創業者でもあります。   つまり、1日3食は作られた食習慣であり、必ずしも3食が正しいとはいえないのです。   必ずしも、3食の食事が正しいといえないのには理由があります。   例えば、起床後の時間帯は「胃が動いていない」時間なのです。胃が活動していないのに、無理矢理朝食をとると、腹痛を起こす人もいます。   これは、本当に身体に良いとはいえません。   もし、朝食を必要とするなら、朝から脳の活性化を促すために「ブドウ糖」などの脳のエネルギーになる栄養素を摂取することです。   近年では、タンパク質から得られる「ケトン体」も脳のエネルギー源になるといわれています。朝から胃もたれするような食事を、摂取する必要はないのです。   また、朝からお昼にかけての時間帯は、体内に残った不必要な老廃物を排出する時間帯です。   この時間帯に無理に栄養素を体内に取り入れれば、老廃物の体外排出が進まず、腸にずっと老廃物が溜まった状態になってしまいます。   腸が綺麗な状態でいることは、病気の予防にもなります。したがって、お腹が空いていないのに、無理に朝食を摂取する必要はありません。   もし、午前中に何らかのものを摂取するのであれば、身体に溜まった老廃物の排出を促すために、コップ1杯の水か、白湯(さゆ)を飲むことをおすすめします。   できれば、水道水ではなく、山で汲んできた天然水がお勧めですが、なかなか山に水を汲みに行くことも大変です。   したがって、水道水を飲む場合には浄水器で浄水するか、水道水を煮沸して塩素やトリハロメタンを揮発させましょう。   水が沸騰してから、やかんのフタを開けて、約10分以上煮沸していると塩素やトリハロメタンが揮発します。   そのお湯を冷ましたものを「白湯(さゆ)」といいます。メディアや芸能人などが「白湯ダイエット」などと称して、白湯について取り上げることがあります。   本当に、白湯の効果は絶大で、冷え性の人などに効果があるといわれています。なぜなら、白湯を飲むことにより身体がポカポカと温まり、新陳代謝が活性化するためです。   これにより、便秘解消効果やお肌のターンオーバー機能改善効果に期待が持てます。   水に含まれているミネラルは、ビタミンなどと違い熱に強いため、煮沸して壊れることはありません。   ただし、天然水やフルボ酸水などを摂取すると、さらに多くのミネラル分を摂取することが可能になります。   もし、朝にお腹が減る場合には、フルーツや野菜を摂取しましょう。フルーツの果糖は、脳のエネルギー源になります。   季節のフルーツを摂取して、脳に栄養素を与え、脳の活性化に努めましょう。     体内乾燥を予防する運動と食事   身体の体温が低下すると、体内乾燥も進み老化を早めることになります。実は体温のうち、約40%以上は、筋肉が作り出しているのです。   そのため、身体を適度に動かして筋肉を動作させることで低体温を防ぎ、体内乾燥を予防することが可能になります。   ウォーキングや軽いジョギングなどをおこない、筋肉を動かして体内乾燥を防ぎましょう。   身体を動かして新陳代謝を活発化させ、細胞に水分を送り込むことが、体内乾燥の予防につながります。   なかなか運動する時間がない人は、エレベーターを使わずに階段を使用するなど、普段の生活パターンを変えることでも運動代わりになります。   また、運動と同時に、体内乾燥を防ぐために保水力の高い栄養素を摂取することも役立ちます。   体内乾燥を防ぐには、細胞内の水分を保つ作用のある食事を摂取することが、一つの予防法になります。   例えば、「ムチン」という成分は、保水能力が高い栄養素といわれています。ムチンは、納豆やわかめ、山芋、オクラ、レンコン、もずくなど、ネバネバ食材に多く含まれています。   これらの食材には、食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富でカロリーも低いため、ダイエットにも最適です。   このように、老化の原因になる体内乾燥を予防することが、健康にも美肌にも効果があります。   自分の生活を見つめ直して老化を予防し、健康な生活を送るようにしましょう。

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