香水 ③ 【ユンジェ小説】 | 小鳥のさえずり --永遠のユンジェ--

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ユンジェと5人が大好きです。

小説は①からリンクをたどってね。
たどらないと読めないかもです。

古い記事は「覚え書き倉庫」になってて、
その日に書いた記事ではありません。

ゆっくりしていってね♪
アメンバ申請は、18歳以上です~

【ユンジェ小説】






香水 ③ 






高校のとき、
年上の女性に告白されて付き合った。

まだ子供らしい規範意識の強かった僕は、
はるかに大人だった彼女に
愛想を尽かされ別れた。


デビュー前、
同じ練習生だった彼女とは、
何度か肌を重ねた。

もう僕は親元を離れていたし、
お金がなく
部屋を借りられなかったので、
やはり故郷を離れて自活していた彼女のアパートや、
ジュンスやジェジュンのアパートを
泊まり歩いていた。


僕たちのデビューが近くなって、
彼女は身を引くように去った。







ジェジュンのことは、最初

「女みたいに可愛い子だな」

と思った。


おとなしそうに見えたので、
練習について来れるか危ぶんだが、

意外な粘り強さを見せ、
僕は彼に対する評価を
何度も見直すことになる。


性格は大胆にして繊細、
クールに決めてると思えば

おっちょこちょいの天然で、
とにかく一緒にいると飽きない。



ジェジュンはいつも
幸せそうな練習生たちの笑い声の
中心にいた。




「根性だけは自信があるんだ、オレ」

「アパートは10階でエレベータもないし、バイト3つかけもちしてるんだ」

「ねえちゃんが8人いる賑やかな家だったから、オレ、静かだと寂しいんだ」


ジェジュンも彼女と別れたばかりで、

アパートには、
ジェジュンを崇拝する後輩が半同居し、

多くの先輩後輩たちが出入りしていた。











僕は・・・
夢の実現のためには
たとえ倒れても練習をしたいという子供だった。


努力してだめだったら、
さらに、ただひたすらに、
寝食を忘れて努力する。

きつさ、つらさに耐えられる精神力を身につけたくて
自分に試練を強いた。


弱音を吐きたくない。

鋼のような心と体が欲しい。


その力は、夢の実現と、
愛する家族や友達、
弱き者達を守るために使いたい。



僕のひたすらな努力は、
さまざまな個人賞を獲得する結果をもたらしたし、

学校や大人たちから
一目置かれる存在になったと思う。








ジェジュンと僕は、
正反対の部分と、
よく似た部分があった。

似た部分には好感と親和を感じたし、
根本から違う部分を発見しては、

心底感嘆し、
惹きつけられた。




なにより彼は、比類なく美しかった。





気がつくと僕はいつも
ジェジュンの姿を探していた。




彼が動いたり話したり笑ったりするのを見ていると、
じわりと胸に、
熱くて動き回る火のような固まりができる。

その固まりに突き動かされ、

僕はジェジュンに近寄って、
手をとったり、
肩を抱いたり、
背中から抱きついたり、
してしまう。


僕は、慎重に
ほかの連中にも
平均にボディタッチした。

いつでも、どこでも、
制御していないと、

吸い付けられるように彼を目で追い、
彼に触れたがる自分がいた。



それは、
混乱だったし、

育むわけにはいかない
情緒的な衝動だった。







僕たちは何度か
同じグループに編成され、

ついには事務所が
最も力を注ぐボーカルグループの
リーダーとメインボーカルとして
3人の弟たちをまとめていく立場になった。



ジュンス、ユチョン、ジェジュン、ユンホ、チャンミン
東方神起



デビューした日から今日まで、
暴風雨の中、

5人で手をつなぎ、
支え合って

険しい山道を歩いてきたような気がする。



文字通り、
倒れても休むことなく、

無数の赤いペンライトに

励まされ

勇気づけられ・・・。







そんな中、
ジェジュンとの絆は深まり、

握り合う手、
抱き合う肩と腰、
からめ合う指が

僕の秘密のささやかな喜びとなっていた。



僕は、年中、発情してるみたいだった。




ジェジュンもまた
ひどく疲れているはずなのに
幸せだ、
楽しい、
嬉しいと、
まるでランニングハイのような状態で
仕事を続けた。






育てるつもりのない想いだったのに、

やがて
ジェジュンの瞳やくちびるにも
自分と同じような衝動を感じることが重なった。



つまり
ハグするときにかすめるくちびるの気配や、

押し付けられる肉体に反応するもうひとつの肉体、

その反応を信じられず確認するみたいに
また密着させてみる、
そんな言葉を伴なわない接触が

エスカレートしていって。。。。







地方で
2人でのプロモーションの夜、

ツインの僕のほうのベッドに座り
ルームサービスのワインを酌み交わしながら

いつものようにジェジュンが



「ユノ、愛してる」



と言った。




「僕も愛してるよ、ジェジュンア」


いつものように僕も返した。





ジェジュンは切れ長のまぶたを伏せ、

扇形にそろったまつげを震わせた。




「そうじゃなくて・・・」



ワイングラスをサイドテーブルに置き

ベッドカバーの上で
にじり寄って来たジェジュンは、

僕の腿に手を置き、



「今日は2人きりだね」



黒ダイヤのような光沢のある瞳で、
僕の右目、
次に左目を見た。




予感のために、
僕のアドレナリンは噴出し、

心臓は飛び跳ね、

一瞬にして
全身を熱い血が
駆け巡った。



ジェジュンは、僕が一瞬で赤面するのを見たはずだ。




「どうしよう、ユノ、俺・・・ヤバイよ」





もちろん、やばいのは僕のほうだった。





・・・

もしこの異国で合宿生活と称した軟禁状態になっていなかったら・・・

母国で家族や幼なじみともっと頻繁に会って、“日常”が近しかったら・・・

・・・






ジェジュンのくちびるが軽く開いて、
あえぐように浅い息をしている。



「ああ・・・ジェジュン、ジェジュア・・・キスさせて?」



「ユノォ・・・キス・・・だけ?」



僕は
ジェジュンの肩と頭に手を回して、

彼のくちびるをチュッチュッとついばみ、


とうとう我慢ができなくなって、

僕たちは、
歯をぶつけ合いながら

余裕のないキスを交わした。



ガチッ・・・チュ・・・

カチッ・・・はぁ・・

ジュッ・・・クチュッ・・・チュ・・・

はあはあ・・・ふっ

あ・・あぁ・・・はぁ・・・



僕は
ジェジュンの口腔に舌を差し入れ、

彼のかわいらしい歯や口蓋に這わせた。


それから彼の舌と唾液を吸い、

舌を交差させ、

セ.ッ.クスのように抜き差しし、



それでも足りない、



どうしても足りない、



走り出してしまった僕は、
ジェジュンの白いシャツを脱がし始めた。





ジェジュンは柔らかくのけ反りながら

僕の頭をかき抱く。




「ああ・・・ユノ・・・嬉しい・・・俺で・・いいの?」




「ジェジュア・・・ごめん、僕、もう止められらないよ・・・」











④へつづく