さあ、ついに2015年が来ます!
 個人的には先に2016年をやっといて、そのあとでゆっくり2015年にお越しいただきたいと思うのですが、もう世間では問答無用で2015年を迎える気満々なムードでございます。

 2015年といえば・・・・・・そうです、あのジェッターマルスがいよいよ誕生を迎える年なのですよ!
 とあればこの時期、これを採り上げないわけにはいきません。

 

 

 ――時は2015年。科学省にて1体の少年ロボット=マルスが誕生した。マルスを作った科学省長官の山之上博士は、どうしても最高の電子頭脳が自分では開発できずにいた。結局、自分とは意見を異にするライバルの川下博士に開発を依頼する。
 そんななか、科学省に嵐が近づき危機が迫る。すったもんだの末に電子頭脳は完成し、それを設置。起動したばかりのマルスは勇敢にも博士の娘の美理(じつはロボット)と協力してこのピンチを救ったのだった。こうしてマルスの活躍が始まった。
 マルスを“最強のロボット”にしようとしていた山之上博士は後に事故で行方不明となり、マルスは川下博士の家に厄介になることになる。しかし川下博士は山之上博士の“最強”の意味は危険思想に繋がると考え、マルスに最強のロボットになることを禁じる。だが山之上博士の唱える“最強のロボット”が真に必要なものの意味をマルスと共に追うことになる。それは山之上博士が求めていた「何か」を見つけ出す途で、また行方不明の山之上博士の居場所の鍵ともなっていた――。


 
 
 まぁ作品の内容につきましてはリンク先を確認していただくとして、このたび記事にしたかったのは、アニメ『ジェッターマルス』の主題歌についてなんですわ。OP曲『マルス2015年』の2番と3番の歌詞が好きでしてね。
 

ひかるなみだは だれのた
むねのいたみは なんのた


なにが平和か 善なのか
なにが正義か 悪なのか


 ヴォーカルが少年の声なのに内容が哲学的だったりする組み合わせが絶妙な味を醸し出しており、見事な演出ぶりを感じさせてくれます。
 これ、歌ってるのはスチーブン・トートくんという謎の外人。歌い出しで「ひとつのいのちが はばたいた」の部分が「はばたえた♪」になっちゃってるところも聞きどころのひとつです。

 

 

 ED曲『少年マルス』は、さらにgoodです。

 

男はつよくなくてはと
きょうもだれかが いうけれど
たたかうために いきてゆく
それでいいのだろうか

 
 マルスが自分の在り方に疑問を抱く様が健気です。
 ちなみにこの曲、忌野清志郎さんがカバーで歌ったことがあるとかで、この10月に
シングルカットされ販売
されているもよう。たしかに忌野清志郎さんなら歌いそうな歌ではありますね。

 



 これらを作詞したのは『この木なんの木(日立の樹)』『パッ!とさいでりあ』『キラキラ星あげる』『恋人試験』『南の島のハメハメハ大王』『最強ロボ ダイオージャ』・・・などなど、数々の名曲を世に送り出した伊藤アキラさん。歌謡曲からアニメソング、コミックソング、CMソングなどの作詞を幅広く手がけておられる方のようです。作品の軸を見きわめたうえで詞をつけているあたりは、さすがですね。
 作曲を担当したのは、主にアニメや童謡を得意としていた
越部信義さんでした。

 なお、劇中で主人公マルスの声を演じてるのはスチーブンくんではなくて清水マリさんです。
 いっぺん清水さんが伴大介さんらと共演された舞台を観劇した際に少しだけお話させていただきましたが、そのときのもようは過去記事「
なぞらえ屋 ~開闢九重千曳~」にレポートしてありますので興味ありましたらご覧くださいませ。

 

 

 それにしても、時は2015年ですよ。
 もうそういう時代になってしまったのです。マルスが必要な時代が!
 どうしよう! どうする?

 

マルス! マルス!
きみはかんがえる
マルス! マルス!
ジェッタ―マルス!

 タラバガニで遊んでる場合じゃないんですよ! ヽ(;´Д`)ノ