仰向けに寝ている私の頭の上を、
空中に浮いた小鬼や兵隊が覗き込みながら早口で何か言う。


どこからともなく女の会話が聞こえる。



「起きなきゃ」と何度も振り切るのだけど、体が動かない。

頭がしめつけられるように重くなり、
目の前は暗く、またずるずるとあの不思議な世界に戻ってしまう。


今日は1日ずっと

その繰り返し。





地面に引っ張られるような感覚を振り切り、
さっきどうにか部屋の電気をつけた。
ひどく喉も渇いていた。



今日は

よくない。

でもやっと動けそうだから

テレビをつけよう。
音楽を流そう。