スシローさん、フォアグラを乗せたお寿司を販売しないでください | 認定NPO法人アニマルライツセンター

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全国に455店を展開する回転寿司のスシロー(株式会社あきんどスシロー)が、残酷な素材であるとして世界的に議論のあるフォアグラの乗せた寿司を2月8日から販売することが明らかになりました。


フォアグラは、カモ又はガチョウに、鉄の太いパイプをクチバシから胃に突っ込み、体の大きさの3分の1~4分の1の量のトウモロコシや油を流し込むという強制給餌が一日2~3回行われることにより、肝臓が通常の10倍に膨れ上がらせて作られています。
この強制給餌の工程や、肝臓や身体の状態を急速に悪化させる生産自体は、あきらかな暴力行為です。
通常畜産動物であっても病気になる動物は治療されなくてはなりませんが、故意に病気や傷害を負わせるという工程が、フォアグラの生産には必ず含まれるのです。

スシローに対しては、アニマルライツセンターから要望中です。

同じ回転寿司店でも、フォアグラメニューを今後出さないことを宣言してくださっている企業もあります。
倫理的な食材を選ぶことは企業の社会的責任として重要なことです。
需要があるから、利益が重要だからといって、動物の苦しみを仕方ないとすることは許されない時代になってきています。
消費者の皆様からも、企業の姿勢を問うてください。
スシロー(株式会社あきんどスシロー)お問い合わせ窓口
コーポレートコミュニケーション課
TEL:06-6368-1012
受付時間 月~金 9:30~18:00 (土日祝は除く)
フォームはこちらから
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今年のフォアグラはフランス産ではありません

フォアグラというとフランスの高級料理というイメージがまだ皆さんの中にもあるでしょうか。スシローもメニュー名をロッシーニ風としてフランス風の寿司として売り出しています。
しかし、2016年~2017年にかけてのフォアグラに、フランス産は一つもありません。あるとすれば古い食材です。
2015年末に鳥インフルエンザが発症し、フランスからのフォアグラの輸入は行われていないからです。現在もその停止措置はまだ解除されていません。
また、同じくフォアグラの生産が行われているハンガリーも2016年11月から、ブルガリアも2016年12月から、輸入停止措置となっています。
今手に入るフォアグラは、古いものか、スペイン産です。

スペインのフォアグラ用のカモの農場の様子はこのようなものです。

強制給餌はどこの国もやり方はほぼ変わりません。スペインもこのようにフランスと同様のやり方です。
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パイプの先端は尖っています。
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生産者は鳥の苦しみには無関心に見えます。鳥の様子を観察せず次の作業の準備をしながら強制給餌を行います。
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強制給餌でクチバシが裂け血まみれになっています。鳥の目が他の鳥と異なることがわかるでしょうか。
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死亡した鳥
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両隣の仲間が死んでしまっています。
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パンパンに腫れ上がったお腹。今から肥大した肝臓(フォアグラ)を取り出します。
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取り出されたフォアグラ。通常の10倍以上。とくにこの写真のフォアグラは大きく、鳥は相当に苦しんだと考えられます。 
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足の裏が水鳥としてはありえない黒いタコができています(※鳥の足の裏はやわらかい)
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鳥たちにどうか救いを。
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写真はスペイン ※パイプのみの写真を除く
 Animal Equality