3月11日の大震災から1ヶ月が経ちました。
震災前は1月などあっと言う間でしたが、震災後は不思議と長く感じます。
きっとそれだけ日々の暮らしが大変になったのだと思います。
自覚していませんが、精神的にも肉体的にも疲れが出てきたのでしょうね。
大きな余震。そして原発事故。。。心休まる時間が少なくなっています。
避難して来たペット達への支援活動で、福島県民の私が実感してる事があります。
それは。。。
以前は普通だった事が今は普通じゃ無くなり、忘れ去られています。
何の事かと言えば。。。
飼い主が居ない犬や猫を保護した場合、震災前は保護した場所の行政や保健所、警察に保護届出を常識の様にしていました。
何処のブログでも、保護した後どうしたら良いのかみんなアドバイスしていましたよね
そんな常識だった事がどうして震災後は忘れ去られ、保護だけして福島県外へ連れ去ってしまうのでしょうか
どこの団体とは具体的に申しませんが。。。
実は・・・ここ連日2次避難をして来た方に支援していますが、震災後1ヶ月振りにはぐれてしまった愛犬と先日再会した方と出会いました。
その方は原発から20㌔圏内だったので震災後避難指示になり、30㌔圏内の親類宅へ避難したのですが、避難中にガソリンの入手が出来なくなりガス欠になったそうです。
そして30㌔圏内も屋内退避地域になってしまい逃げようと思ってもガス欠で逃げられず。。。
食料などの物資が手に入らなくなり困ってしまったので愛犬を親類宅に残し、自衛隊の車に乗せてもらい物資調達に出かけたそうです。
福島市まで2日かけて辿り着き、食料などを何とか手に入れて5日目で親類宅へ戻ったら、大きな余震に驚いた愛犬が親類宅から逃げ出してしまった後だったそうです。
1週間程毎日探し歩いたものの、車で探せないので行動範囲も狭く見つからなかったそうです。
30㌔圏内は屋内退避とは言っても風評被害で物資が入らず、避難を強く勧められ再び自衛隊の車に乗せられ川俣町~福島市~新潟市~猪苗代町と避難所を渡り歩き、2次避難場所へやっと落ち着いたそうです。
避難中も愛犬を探し、福島県内の保健所や20㌔30㌔圏内を管轄する相双保健所、災害対策本部などへ保護情報を求めて問い合わせをしていましたが、見つからなかったそうです。
諦めかけていた所、関東に住む友人がパソで検索し、愛犬のヒナちゃんを見つけたそうです。
ヒナちゃんを保護していたのは大きな保護団体。。。
数多く掲載されている写真の子達は全て行政に届けていますし、スクリーニングも受けていますと説明書きがありました。
えそれって嘘じゃない
保護した愛護団体の責任者と受け渡しの交渉をした時、その方はこう言ったそうです。
『良かったね。飼い主が見つからないから、明日には関西方面へ搬送して新しい飼い主を探すつもりだったのよ』と。。。
ただ自分の団体のHPやブログへ掲載し、保健所や行政、警察に届出をしないで飼い主が見つからないなどと平気で言うのでビックリしたそうです。
普通は保護した場合、届けるのが当然の事ですよね。
保健所に届出をしてくれたらこんなにヒナちゃんを探すのに手間取る事も無かったし、早く見つけてあげられたのに。。。と私の目の前でヒナちゃんを抱きしめながら泣いていました。
これが今、福島県で起きている事です
福島県の被災地で迷子になった動物を保護してくれた事は、本当に感謝したいと思います
でもお願いです
保護届出を行政にして下さい
時々私の所へ情報が入りますが、今20㌔圏内へ入る事は住民でも困難になっています。
それは高レベルで放射能汚染が続いているからです。
主要道路には警戒している警察がいます。
保護団体の中には警察の目を盗んで20㌔圏内に立ち入り、動物達を保護している方も見受けられます。
そしてそのまま保護届出もせず、スクリーニングもせず、県外へ連れ去っています。
どうしてなのか
それは警察の目を盗んでいるので保護届出も出来ませんし、スクリーニングも出来ないと言う事情があるからです。
20㌔圏内へ無理やり入り、保護した事を武勇伝の様にブログへ書き込み、それを見た一部の方がほめたたえ「今後も頑張って下さい!」などどコメントするとか。。。
もっと冷静になろうよって私は思います。
原発事故で放射能が以前よりも多く降り注いでいる福島に住んでいる私だからこそ言える事だと思いますが。。。
放射能汚染を簡単に考えたら、今は平気でも後々大変な事になります。
放射性物質を持ち帰ったら2次被爆の可能性が高くなります。
それは自分だけでは無く、近くに居る人、家族へも迷惑をかけるかもしれません。
関東では飲料水の放射能汚染問題があった時、ミネラルウォーターが売り切れる程大騒ぎをしたのに、20㌔圏内に無防備で入った人は平気なのでしょうか。。。
今福島県警では20㌔圏内で行方不明者の捜索をしています。
もちろん防護服、ゴーグル、ゴム手、長靴を装備し、外気に触れないように手首と足首にガムテープを使い細心の注意を払っています。
そして常に放射線量を計測する専従者を配置しているそうです。
使命感で行方不明者の捜索にあたっていますが、目に見えない恐怖があると私の友人でもある警察官が言っていました。
放射線の怖さを知っている人間の素直な意見だと受け止めました。。。
福島県は大震災・津波、今も終息が見えない原発事故と災難が続いています。
このブログを見ている多くの方々へ、福島県民の私からメッセージです
冷静さを欠いて暴走し、間違った動物保護をしている方々を何処かで見かけましたら、ぜひ教えて差し上げて下さい。
飼い主が探しています
嘘を付かず、読者を騙さず、保護届出を確実にして下さいと。。。
再度申し上げますが、何処の保護団体なのか公の場でもあるブログでは申し上げられません
反論などの問い合わせ等にも私は応じるつもりはありません。
確たる証拠はあります。
今日私の目の前で、1ヶ月振りに再会した飼い主さんがヒナちゃんを抱きしめながら流した涙。。。
そして行政へ届出をぜず、探さない飼い主が悪い様な言動と態度を平然と取った保護団体の責任者。。。
先日も転載・拡散希望の記事を私は書きましたが、今福島県で現実に起こっている事です
この記事を読んだ方からの反響は大きいと思います。
でも私は書かずにはいられませんでした。
福島県では飼い主の悲痛な叫びに苦悩しています。
そして多くの飼い主が、居なくなってしまった動物達を探して悲しんでいます。
皆様のお力をお借りし、1匹でも多くの子達が飼い主さんの元へ帰れる様に、ご協力よろしくお願い致します
私達は一度支援物資をお渡ししたら終わりでは無く、今後も続く避難生活までサポートするつもりです。
震災後連日に渡り、皆様のご支援、ご協力に感謝申し上げます
今後も応援よろしくお願い致します
支援物資で現在足りない物(現地調達が困難な物)を随時メッセージボードで更新しています。
人間の物資搬送が優先になり、ペット用品はかなり品薄状態です。
大変申し訳ありませんが、今後支援物資を送って頂く場合、そちらを一度確認して頂けたら嬉しいです。
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フード入れ、洋服、大きな毛布、首輪、リードは十分な量を確保出来ました
皆様のご協力感謝申し上げますありがとうございました
余震の影響があり、支援物資の問い合わせやコメント返しが遅くなっています。
もう少しお時間を頂けたらと思います。