2015/4/6更新

はじめに


 最近、動物愛護団体を応援したいのですがどの愛護団体が良いのですかといった質問を受けることが多くなった。具体的にと言われても、すべての愛護団体の内情まで把握しているわけではなく、よく分からないと答えるのも期待に添えないので、過去にあった事例などを考慮しながら客観的に判断できないものかと考えて少しばかりの目安を考えてみました。この目安が、皆様のお役に立てればと思います。

 まず、動物保護団体などにはさまざまな形態があります。この中で大きく分けると動物愛護団体、動物福祉団体、動物の権利団体が挙げられます。そして、上記の区分の中には横断するように犬猫保護団体や啓発団体といった形態も含まれているということになります。

 それぞれの団体の特徴を簡単に説明しておきたいと思います。

 動物福祉団体というのは、人間の動物利用を認めており、動物の扱いを良くする事が目的であり殺すことも認めています。苦痛の軽減が目標であり、動物問題の根本的な解決につながりません。厳しい言い方をすれば、動物は尊厳はなく物であり、苦痛を軽減すれば何をしても良いよいという、人間中心主義の考え方です。

 動物愛護とは、明確な定義はないものの、動物福祉とは一線を画し、少なくとも人間の動物利用の否定、つまり動物は「物」ではなく、動物を愛し守ろうという立場です。この「動物を愛し」という部分で感情的であるという批判を動物福祉側から受けているわけですが、その自分の子供同様に2-3歳児の人格を持つ動物を愛し守ろうとする態度が誤りであるという指摘は、人間に置き換えても矛盾するものであり、動物福祉の根本的欠陥である一貫性のなさを自ら露呈しているということができます。

 動物の権利団体というのは、苦痛に依拠するような議論において、さまざまな問題が浮上するのですが、その中の「苦痛さえなければ殺してよい」とするような究極の事例に対し、簡単に対抗できるように一律に動物にも権利を与えて、不当な動物利用から守ろうとすることを主張するものです。

 犬猫保護団体というのは上記の団体に関連し、犬猫の保護を主体として活動する団体です。

 啓発団体というのは上記の団体に関連し、倫理的、法律的な啓発活動により、結果的に動物を救おうという団体です。


 上記のすべてがきれいに分類できるわけではなくさまざまな形態が混在している場合が多く見られることが日本の動物の関連団体の特徴であると思われます。

 そして、私に言わせれば「広島ドッグパーク事件」以後、とくに東北大震災以後に新興団体が多く生まれてきており、この中には、残念ながら寄付金目当ての団体や、活動理念がおかしい団体など、多く現れております。細かい内容はここでは書きませんが、あなたが応援したい団体を選ぶときの参考になればと思いこの日記を立ち上げました。

動物愛護の世界も一般社会の縮図と同様です。お金にルーズな人間、泥棒や詐欺師も一般社会と同様に存在します。動物愛護だからとひいき目に見ずに、その人が信用できるのか、じっくりと見てから行動する必要があると思います。


動物関連団体の見分け方

動物愛護だから清廉潔白だとは限らない。
動物の味方だから貴方の味方だとは限らない。
動物愛護の人も、一般社会の縮図でしかありません。
両目をしっかり見開いて、しっかりと見て、判断しましょう。

 このシステムの趣旨を説明すると、泥棒や強盗にも共通の手口や特徴というものがあるように、動物愛護の悪徳団体や個人にも共通する手口や特徴というものがあります。殆どの場合悪徳団体はお金が目当てですから、お金を入りやすくするために様々な手法を考えています。しかし、お金儲けが目的のため、動物愛護としては、不自然な行動や不自然な手法や思考が多く見られます。

 そのような悪徳団体に共通する行状を探り出しデータベース化することによって、それらの行状が多いほど不審であると言う事ができます。それをまとめたのが以下のような特徴です。。つまり、以下の特徴が多く見られれば、怪しさも増していくと言うことになります。こう言う特徴を多く持つ人や団体は要注意だということです。信用しない方が良いと言うことになります。そして、このシステムをFraud Animal Protection Group Detection Systemと名付けました。

 良く有る批判に、「善良な団体にも当てはまっている項目がある」という批判もありますが、悪徳団体で無い場合にも少しは当てはまってしまう可能性があるのは事実ですが、それは倫理的に問題がある場合もあるので、そういう指摘のあった団体は、そういったことの無いように自律して活動して欲しいと思います。

(注) また、悪徳団体の手口も新たなものが出てくる可能性がありますので、随時更新していきます。


●譲渡会と称して、里親に寄付を強要している団体。たとえば犬3万円・ネコ2万円といった寄付が無ければ引き渡さない等。
○理由:お金を払わなければ引き渡さないのだから、「販売」にほかなりません。動物の尊厳を無視する行為であり、動物を守ろうと言う動物愛護団体が、絶対にしてはいけないことです。皆さん注意してくださいね。

●避妊去勢を推奨していない。
○理由:動物は繁殖について自律できません。生まれてくる子供が高確率で殺処分されたり、その子が生まれてきたために貰い手がなくなり殺処分される動物を減らすために、その生まれてきて殺される何十匹分の苦痛より避妊手術の苦痛が少ない場合に限り不妊手術は行われるべきであるといえます。

●不妊手術を推奨しながら、良いブリーダーから買いましょうなどと言っている。
○理由:不妊手術の目的が殺処分される余剰動物の数を減らすことで、動物の総量を減らすことである以上、動物の数を最も増やしているブリーダーの存在は否定されるべきものであるということです。

●健康体の動物を自家殺処分をしている。 
○理由:動物愛護団体が動物を殺していては本末転倒である

●ブランド犬だけでなく雑種も公平に助けていない。 
○理由:動物愛護の基本原理が差別の否定であるから。

●主なメンバーがベジタリアンでない。
○理由:動物愛護団体が動物を食い物にしていては本末転倒である。お金の問題に関しては、ベジタリアンは反肉食ということで肉食が悪であるという立場になりえるので、ベジタリアンより圧倒的に人数が多い肉食者に不正な反感を持たれ、寄付金集めが不利になることを防ぐため。つまり金儲けでない人は動物救済が目的だからベジだが、金儲けが目的なら寄付金の集まりにくいベジでない方が都合がよいから。時期尚早だの同じ生命だの、植物は、昆虫は・・いろんな言い訳が成されます。

●あからさまにゴールド会員やプラチナ会員や○○ちゃん基金とかいって寄付を要求している。
○理由:商売じゃないんだから。

●高齢動物を一生面倒見ますというふれこみで金品を要求している。
○理由:経費を下げるために動物にしわ寄せがくる可能性があり、動物を放したり保健所に持ち込んだりといろいろやってくれます。

●その団体の主張に一貫性が保たれていない。
○理由:まともな理念があれば一貫性は保たれるはず。

●行政批判・保健所批判・自治体批判をしていない。
○理由:行政や保健所、自治体の不作為や法律違反のために多くの動物が犠牲になってきたが、その事実隠すことに貢献するだけでなく、批判されなければ行政自体に進歩が望めないため。上記の一貫性の問題とも共通する。そういった事実さえ知らないのかもしれない。

●命を販売する(ブリーダーや生体販売)という事自体に反対していない。
○理由:動物を売る事自体が動物を商品として扱うことであり、つまり、「物」として扱っていることであり、動物愛護団体としては、動物は物ではないとする立場である以上、生態販売を認めるわけにはいかないため。

●スタッフがコロコロとよく代わっている。
○理由:おかしなことをしていなければスタッフは固定するはず。

●(寄付を要求している場合)経理をきちん発表していない。
○理由:ごまかさないこと。(当然のこと)

●寄付金を要求している場合、動物に対する経費の割合が高いこと。
○理由:浄財は動物のために使われるべきものであるため。

●悪い噂があちことで立っている。
○理由:火のないところに煙は立たず。

●詐欺的な行為やデマを流している。
○理由:人道、慈悲、福祉などの言葉を多用したり、自家殺処分を安楽死といってみたり、その事実をHP当に載せていなかったりして、隠すようにしながら寄付金だけは集めていたりすること。

●里子になる動物をお届けしていない。
○理由:里子になる動物をお届けすることは、里親捜しの基本中の基本です。里親になれる適正があるかかどうか、実際に住んでいるか、動物と暮らせる環境にあるか、家族の反対は無いか等、実際に自分の目で確かめることでもあるのです。いい加減な団体は「お持ち帰り」が多いです。

●純血種やそのMIXだけをレスキューしたり、重度の障害を持った犬をこれ見よがしに宣伝に使ったりしている。
○理由:ようするにお金になりそうにない動物は助けないということです。種差別どころか同種の中での差別です。

●ブリーダーやペットショップから動物を引き取っては里親捜しをしている。
○理由:動愛法の改正に伴い終生飼養の確保という事への抜け道を作るために行われている。比較的新しい団体等が多い。ペットショップやブリーダーには反対していないことにもつながっている。

●寄付金で高級外車を購入したり、寄付金で海外旅行したり、動物管理センターの子犬の写真を出して譲渡申し込み先は自分のところにしてみたり、公益法人のマネーロンダリングのために不妊手術代を出してみたりしている。
○理由:寄付金の使い道は動物のためです。また動物のために使っているように見えても、実は儲けてはいけない公益法人の所得調整のためであったりすることもあります。

●繁殖をしている。そして、それを販売している。
○理由:こんなのは、もはや愛護団体とは言えない。まさか、ここに書く事になるとは思わなかった。
増やす行為は、不妊手術の推奨と矛盾するため。そして増やす行為は総量的に殺処分を増やすから。

●動物を利用して、動物カフェなどで商売している。
○動物を利用してはいけません。それだとブリーダーやペットショップと同じです。

●可哀想な悲惨な動物を前面に押し出して寄付金を要求している。
○理由:可哀想で悲惨な動物ほど寄付金が集りやすいから。そして病気になってくれるとさらに寄付金を集めやすいから。

●可哀想な悲惨な動物や印象的な動物を中々里子に出さない。
○理由:簡単に里子に出すとまだまだ寄付金が集ると考えて、寄付金集めの価値が下がるまで里子に出さない。

●動物を助けたければとお金を強要したり、葬式の花代として金銭を要求する。
○理由:動物愛護はお金目当てではありません。

●何かあると動物管理センター等から引き出しできなくなるとデマを流して相手を黙らせようとする。
○理由:譲渡業務は行政の仕事です。行政に仕事をさせるのが愛護団体の役目です。引き出し出来なくて困るのは寄付金目当ての団体かもしれません。

●地元のTNRなどの地域に根付いた地味な活動は殆どせず、ブリーダーの崩壊やマスコミで報道されたような事件にばかり関わりたがる。
○理由:地域に根付いた活動はお金が掛かるだけで儲からないが、報道された事件は寄付金の額も大きくお金になるため。(その言い訳は「大きな事例は自分の所しか出来ない。」・・・でも地元に根付いた活動も出来ると言うことで、それが理由にならない事に気付いていない。)

●都合の悪い事実を暴露されると、配偶者や会社に文句を言うぞと脅したり、法的手段に出ると脅したりする。
○理由:少し考えれば解ると思いますが、金融屋の取り立てやエロサイトの契約詐欺と同じ手口である事が見て取れます。そういった詐欺団体には要注意です。

●辞めたスタッフや関係者等の悪口をブログなどで書き綴る。
○理由:まともな企業でそういうことをしている企業は殆どありません。つまり、常識外れな団体であると言う事が見て取れます。嫌がらせで脅して真実を知るスタッフの口を封じる目的のようです。

●まともな理念が無いために議論を否定し、批判を受け入れず、批判があれば、正当な批判でも荒らしと独善的に断定し、排除しようとする。そのくせ、寄付金・物販だけはちゃっかり要求している。
○理由:まともな理念があればいくらでも議論出来るはずだし、批判にも答えられるはず。それが出来ないということは、まともな方向性さえ示すことが出来ないのに、それで寄付金など募集していればかなり怪しい。

●肉食を自律出来ないために、種差別を公然と行なう事を宣言している。
○理由:動物愛護の基本は種差別の否定や、平等性や平等な配慮の肯定であるにもかかわらず、種差別を肯定することはもはや動物愛護とは言えないばかりか、一貫性も無く議論に値しない為。また、肉を食べないことは動物に関わりのない人でも、誰でも一番簡単にできる、一番人数の多い、一番効果的な動物愛護運動といえるが、それを批難したりすることは、人数的に一番有望な動物愛護運動を阻害することであり、反動物愛護活動といえるため。

●やたら、感情的な文章で動物の悲惨さや哀れみを強調し同情を誘うようなことばかり書き、何らかの金銭的負担を求める団体。
○理由:動物に関心のある人は動物が物扱いされ、動物が悲惨な目に遭っているのを分かっており、その具体的な回避方法を知りたいと思っている人でも、感情的でお涙頂戴は心に同情を誘い正常な判断を失わせ物品販売や寄付を募るという悪徳商法であるから。

●NPOではなく社団法人にして様々な形で募金集めはするが、ネット上以外での実際の活動は殆どなく、やたらオフ会が多い。
○理由:目的はお金のためであり非営利法人では儲からず、かと言って、動物愛護に何の具体的ノウハウもなく、何もわからない人を集めて逃さないため。

●動物愛護団体、譲渡促進団体と名乗り、譲渡会里親を探して、譲渡しているが、販売形式こそ取っていないが「結果的に無料」で譲渡していない。
○実際は殺処分対象の犬ではなく、ブリーダーからの引取屋(動愛法改正で生体販売業者にも終生飼養義務が課せられたため)で寄付金を強要したり、保険代理業を営んでおり、ペット保険入ることを条件にしたりする事実上の販売業者である。

現在、34項目の手口が有ります。


こういったチェック項目に当てはまることがが多ければ多いほど怪しげな団体であるといえます。

さて、貴方の応援する団体や、気になる団体は、当てはまることがいくつあったでしょうか?ちょっと多いなと感じたら関わり合いになるのを辞めましょう。寄付金や物資の支援などもしてはいけません。せっかくの浄財ですから上記に当てはまることの無い、或いは当てはまることが少ない団体に援助してあげるのが良いのでは無いでしょうか?

なを、疑問が生じてきた場合や悪い噂がある場合、例えばDVやその他暴力行為、詐欺的行為、犯罪歴を匂わしたり、暴力団関係者等の場合、本名等が解ればGサーチなどで解る事もできます。http://db.g-search.or.jp/  これで、何人かの動物愛護団体代表や公益法人代表の過去の犯罪歴が解りました。とことん調べてみると色んな事実が明るみに出る場合があります。(ただし戸籍の変更などで、名前が変わっていることもあり得るので注意が必要です)

以上、お役に立てれば有難いです。

動物愛護だから清廉潔白だとは限らない。
動物の味方だから貴方の味方だとは限らない。
動物愛護の人も、一般社会の縮図でしかありません。
両目をしっかり見開いて、しっかりと見て、判断しましょう。

隠しコマンドです。
○上記の条件を見せたときに、「現実的でない」「机上の空論だ」「理想論だ」などと、合理的な理由を示さず批判する団体はかなり怪しいです(^^)





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